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第二章
19 天網恢恢
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「ひとおもいに? そんな勿体ないことするかよ。じわじわ嬲って、ちょっとずつ殺して、生き残ったやつに『次は自分か』とか『先に死んだほうがマシだった』なんて思わせるのが良いんじゃないか」
魔族は僕を煽るのが上手いなぁ。
煽られた勢いで剣を振ったら、ニタニタ嗤う魔族の右腕が消えた。
「逃げる奴や助けに来る奴を率先して殺ってやるのがまた……ん? 熱い? ……ぎゃあああ!?」
相手が僕の動きについてこれなさすぎるのも考えものだ。更に不快な台詞を聞いてしまった。
「シルフ」
精霊に手伝ってもらって、僕も空を舞う。
魔族は大抵翼を持ち飛べることが多いから、ギロに頼んで空中戦の練習をしてきた成果だ。
剣を振りかぶると、魔族は目の前に魔力で盾を創り出した。
僕に魔力の攻撃や防御は無意味だ。
魔力の盾ごと、魔族の左腕を叩き斬った。
「ぎゃああああっ!!」
「うるさい」
悲鳴が大きい。魔族にも声帯はあるらしいので、喉を浅く斬り裂いた。
「……! な、なん……」
浅く裂いただけでは、すぐに再生してしまった。しかし僕が「うるさい」と言ったせいか、小声だ。
「何だよ。人間を散々殺しておいて、自分は殺されないとでも思ったのか?」
「当たり前だろう!? 人間は俺たちに蹂躙されるべき生物だ! それが、どうして……!」
頭が痛い。生粋の魔族というのは、皆こういう考え方なのだろうか。
人間だって、生き物を殺す。それは食べるためだったり、防衛だったりと理由がある。理由なしに生き物を殺す人間には、いつか罰が当たる。
「お前は人間を、何故殺す?」
一応確認のために聞いてみたが、後悔した。
「楽しいからに決まってるだろう! ははは! 油断したなあ!」
魔族は背中に魔力を貯めていた。
僕が気づいていないと勘違いしている。
魔族の頭の上を通って降ってきた魔力の塊を剣で両断すると、魔族の顔が目の前にあった。
瞳に白目と虹彩の色の境は無く、全てが真っ黒だ。
人の倍は横に長い口が、かぱりと開く。ギザギザの歯は僕の顔に噛みつこうとした。
その口の中に剣を差し込んだ。
「ぐぼっ」
剣を縦にして斬り上げ、そのまま頭を割る。
こいつはこれだけ斬ってもまだ生きていた。
僕から離れて地面に落下し、再生していた両腕で二つに割れた頭を抑えてくっつけようとしている。
僕も地面に降りた。
ちいい、ちいいと小動物のような鳴き声がすると思ったら、魔族の口から漏れていた。
人と同じ場所に声帯があるように、脳のようなものも頭に詰まっていたらしい。それを叩き割ってしまったから、言語能力か思考能力あたりに支障が出たのだろう。
魔族はろくに立たない足腰で僕から距離を取ろうと藻掻いた。
「逃げる奴を率先して……何したって?」
剣を振りかぶる。魔族は藻掻くのを止めない。僕の言葉が耳に入っているかどうかも怪しい。
剣を何度か振り下ろし、魔族の身体をいくつかの部位ごとに斬り分け、最後に人なら心臓のあるあたりを貫いた。
魔王じゃないから回復魔法を逆転させた破壊魔法を使う必要はないのだろうが、しぶとい奴なので念のためにナーイアスを呼んだ。
ナーイアスの破壊魔法によって、魔族は完全に消失した。核も潰して破壊魔法を掛け、消しておいた。
「ラウト、手、見せて」
結界の中にいたアイリが、安全を確認してから僕に駆け寄ってきた。
自分の手を見ると、血が滲んでいた。剣を強く握りしめすぎていたらしい。
アイリは一瞬顔をしかめてから、回復魔法を使った。
「ありがとう、ラウト」
「どうしてアイリがお礼を言うの?」
「私の分までやってくれたわ」
手の傷は治ったのに、アイリがなかなか手を放してくれない。それどころか、力いっぱい握りしめてくる。
「アイリ、ちょっと痛いんだけど」
「こんなになるまで溜め込まないで。私にも最近やっと解ってきた。魔族は人間を、玩具かなにかだと思ってる。殺された方のことを考えれば同じ苦痛を与えてやりたいのは山々だけど、それでラウトが傷ついてたら意味がないわ」
「でもこれは、その」
「一撃で倒さないように手加減してたせいでしょう?」
回復魔法使いとして優秀なアイリは、僕の手の傷ひとつで僕の頭の中を全て見抜いてくれた。
ドルニさんの話を聞いてから、僕は内心で怒りが収まらなかった。
怒りを力に換えて剣を振るったら、魔物たちをあっさり両断してしまった。魔族の腕を落とすのも簡単だった。
見ず知らずの人達の仇だなんて、綺麗事は言えない。ただ目の前の魔物や魔族が憎くて、できるだけ苦痛を長引かせてやりたい。それだけ考えていると、剣を握る手に力が入った。
……これが、勇者のやることかなぁ。
過去の勇者の記憶を辿ってみる。皆、人々のために、誰かの仇をとるために、魔王討伐を志して成した。
そこに魔物たちへの憎悪はあったが、倒せるなら即倒している。苦痛を与える余裕はなかった様子だ。
「また何か考え込んでるわね」
アイリは僕の手をきつく握るのを止めて、今度は僕の頬を両手で包んだ。
「もうすぐ夜明けよ。ちゃんと寝て、しっかりご飯食べて、それから出発しましょ」
「うん」
ちゃんと寝るのは叶わなかった。
「ラウトさん、ありがとう、ありがとう……」
「あんたものすごく強いな! 只の冒険者じゃないだろう」
「一剣両断、一撃必殺! 胸がすく戦いっぷりだったよ」
村の人達にしっかり見られてた。何故なら、何度も魔物に襲われた村の人達は交代で不寝番を立てていたのだ。
何なら、不寝番のひとりが僕が魔物を相手に戦っているのに気づき、他の人達を叩き起こしたせいで、村の人全員が目撃者だった。魔族に気を取られ、怒りの感情に支配されていたせいで、見られていたことに全く気づけなかった。
「いや、あの、勝手にやったことで……」
どの魔物が誰の仇だったのかなんて知る由もない。村の近くに魔物と魔族がいたから、倒しただけだ。
そう主張しても、村の人達は誰一人聞いてくれなかった。
そのまま宴になり、村の備蓄を空にする勢いでもてなされ、眠りにつけたのは昼過ぎになってからだった。
「ふわぁ……」
日が暮れる前に起きることが出来た。アイリはまだ夢の中だ。お酒に弱いアイリも飲まされたし、このまま朝まで眠り続けるかもしれない。
顔を洗うために水場へ行くと、ドルニさんに会った。
「やあ、ラウトさん。今朝は村の衆がすまなかったな。眠れたかい?」
「はい。すみません、一度は辞退したのに」
備蓄のうち、多分お酒と乾物は昨夜のうちに全て消費してしまったと思う。特にお酒は、村の人達が浴びるように飲んでいた。
「気にしなくていいんだよ。このあたりの魔物がいなくなったなら、安心して家畜を飼えるし畑も耕せる。そうしたら備蓄なんてあっという間に元通りだ」
今のドルニさんの笑顔は、初めて会ったときの悲痛な笑みではなく、心から喜ばしいという晴れやかな笑みだ。
こういう笑顔が見られるのは嬉しい。
僕もつられて自然と口元が綻んだ。
「ラウトさん、あんた、どこかの王子様だったりするのか?」
「へ? いや、違いますよ」
「そうかぁ。そうかぁ……」
ドルニさんは頭を掻きながら、ふらふらとどこかへ行ってしまった。
何だったんだろう。
アイリは予想通り朝まで寝ていた。日が昇ってすぐに起き出し、僕まで叩き起こした。
「一度起きてたなら起こしてよ」
「ぐっすり眠ってたし、起こしても宿酔いだったんじゃないかな」
「ううー……」
アイリは謎の唸り声を上げながら、身支度をはじめた。
ドルニさんに出発すると告げると、村の人達が総出で見送りにやってきた。
「お世話になりました」
「また是非来てくださいね。いつでも歓迎します」
社交辞令でない言葉を頂いて、村を後にした。
魔王城に近い村の、一番最初があの有様だった。
更に近い場所は……という予想は、今度は覆された。
「……平和ね」
「平和だ」
次の村は、ごく普通の農村に見えた。
出入り口には素朴な門があり、革鎧を着けた村人が見張りに立っているが、旅装の僕たちがやってきても何も見咎めなかった。
村の中は至って普通で、人々の雰囲気が暗いということもない。
「これは逆に勘ぐっちゃうわね」
「正解だよ」
村には防護結界魔法の魔道具がきちんと機能している。
それなのに、薄く魔物の気配がするのだ。
「うーん、どうしようかな……」
薄い気配では、詳細がわからない。僕はギロに連絡を入れた。
魔族は僕を煽るのが上手いなぁ。
煽られた勢いで剣を振ったら、ニタニタ嗤う魔族の右腕が消えた。
「逃げる奴や助けに来る奴を率先して殺ってやるのがまた……ん? 熱い? ……ぎゃあああ!?」
相手が僕の動きについてこれなさすぎるのも考えものだ。更に不快な台詞を聞いてしまった。
「シルフ」
精霊に手伝ってもらって、僕も空を舞う。
魔族は大抵翼を持ち飛べることが多いから、ギロに頼んで空中戦の練習をしてきた成果だ。
剣を振りかぶると、魔族は目の前に魔力で盾を創り出した。
僕に魔力の攻撃や防御は無意味だ。
魔力の盾ごと、魔族の左腕を叩き斬った。
「ぎゃああああっ!!」
「うるさい」
悲鳴が大きい。魔族にも声帯はあるらしいので、喉を浅く斬り裂いた。
「……! な、なん……」
浅く裂いただけでは、すぐに再生してしまった。しかし僕が「うるさい」と言ったせいか、小声だ。
「何だよ。人間を散々殺しておいて、自分は殺されないとでも思ったのか?」
「当たり前だろう!? 人間は俺たちに蹂躙されるべき生物だ! それが、どうして……!」
頭が痛い。生粋の魔族というのは、皆こういう考え方なのだろうか。
人間だって、生き物を殺す。それは食べるためだったり、防衛だったりと理由がある。理由なしに生き物を殺す人間には、いつか罰が当たる。
「お前は人間を、何故殺す?」
一応確認のために聞いてみたが、後悔した。
「楽しいからに決まってるだろう! ははは! 油断したなあ!」
魔族は背中に魔力を貯めていた。
僕が気づいていないと勘違いしている。
魔族の頭の上を通って降ってきた魔力の塊を剣で両断すると、魔族の顔が目の前にあった。
瞳に白目と虹彩の色の境は無く、全てが真っ黒だ。
人の倍は横に長い口が、かぱりと開く。ギザギザの歯は僕の顔に噛みつこうとした。
その口の中に剣を差し込んだ。
「ぐぼっ」
剣を縦にして斬り上げ、そのまま頭を割る。
こいつはこれだけ斬ってもまだ生きていた。
僕から離れて地面に落下し、再生していた両腕で二つに割れた頭を抑えてくっつけようとしている。
僕も地面に降りた。
ちいい、ちいいと小動物のような鳴き声がすると思ったら、魔族の口から漏れていた。
人と同じ場所に声帯があるように、脳のようなものも頭に詰まっていたらしい。それを叩き割ってしまったから、言語能力か思考能力あたりに支障が出たのだろう。
魔族はろくに立たない足腰で僕から距離を取ろうと藻掻いた。
「逃げる奴を率先して……何したって?」
剣を振りかぶる。魔族は藻掻くのを止めない。僕の言葉が耳に入っているかどうかも怪しい。
剣を何度か振り下ろし、魔族の身体をいくつかの部位ごとに斬り分け、最後に人なら心臓のあるあたりを貫いた。
魔王じゃないから回復魔法を逆転させた破壊魔法を使う必要はないのだろうが、しぶとい奴なので念のためにナーイアスを呼んだ。
ナーイアスの破壊魔法によって、魔族は完全に消失した。核も潰して破壊魔法を掛け、消しておいた。
「ラウト、手、見せて」
結界の中にいたアイリが、安全を確認してから僕に駆け寄ってきた。
自分の手を見ると、血が滲んでいた。剣を強く握りしめすぎていたらしい。
アイリは一瞬顔をしかめてから、回復魔法を使った。
「ありがとう、ラウト」
「どうしてアイリがお礼を言うの?」
「私の分までやってくれたわ」
手の傷は治ったのに、アイリがなかなか手を放してくれない。それどころか、力いっぱい握りしめてくる。
「アイリ、ちょっと痛いんだけど」
「こんなになるまで溜め込まないで。私にも最近やっと解ってきた。魔族は人間を、玩具かなにかだと思ってる。殺された方のことを考えれば同じ苦痛を与えてやりたいのは山々だけど、それでラウトが傷ついてたら意味がないわ」
「でもこれは、その」
「一撃で倒さないように手加減してたせいでしょう?」
回復魔法使いとして優秀なアイリは、僕の手の傷ひとつで僕の頭の中を全て見抜いてくれた。
ドルニさんの話を聞いてから、僕は内心で怒りが収まらなかった。
怒りを力に換えて剣を振るったら、魔物たちをあっさり両断してしまった。魔族の腕を落とすのも簡単だった。
見ず知らずの人達の仇だなんて、綺麗事は言えない。ただ目の前の魔物や魔族が憎くて、できるだけ苦痛を長引かせてやりたい。それだけ考えていると、剣を握る手に力が入った。
……これが、勇者のやることかなぁ。
過去の勇者の記憶を辿ってみる。皆、人々のために、誰かの仇をとるために、魔王討伐を志して成した。
そこに魔物たちへの憎悪はあったが、倒せるなら即倒している。苦痛を与える余裕はなかった様子だ。
「また何か考え込んでるわね」
アイリは僕の手をきつく握るのを止めて、今度は僕の頬を両手で包んだ。
「もうすぐ夜明けよ。ちゃんと寝て、しっかりご飯食べて、それから出発しましょ」
「うん」
ちゃんと寝るのは叶わなかった。
「ラウトさん、ありがとう、ありがとう……」
「あんたものすごく強いな! 只の冒険者じゃないだろう」
「一剣両断、一撃必殺! 胸がすく戦いっぷりだったよ」
村の人達にしっかり見られてた。何故なら、何度も魔物に襲われた村の人達は交代で不寝番を立てていたのだ。
何なら、不寝番のひとりが僕が魔物を相手に戦っているのに気づき、他の人達を叩き起こしたせいで、村の人全員が目撃者だった。魔族に気を取られ、怒りの感情に支配されていたせいで、見られていたことに全く気づけなかった。
「いや、あの、勝手にやったことで……」
どの魔物が誰の仇だったのかなんて知る由もない。村の近くに魔物と魔族がいたから、倒しただけだ。
そう主張しても、村の人達は誰一人聞いてくれなかった。
そのまま宴になり、村の備蓄を空にする勢いでもてなされ、眠りにつけたのは昼過ぎになってからだった。
「ふわぁ……」
日が暮れる前に起きることが出来た。アイリはまだ夢の中だ。お酒に弱いアイリも飲まされたし、このまま朝まで眠り続けるかもしれない。
顔を洗うために水場へ行くと、ドルニさんに会った。
「やあ、ラウトさん。今朝は村の衆がすまなかったな。眠れたかい?」
「はい。すみません、一度は辞退したのに」
備蓄のうち、多分お酒と乾物は昨夜のうちに全て消費してしまったと思う。特にお酒は、村の人達が浴びるように飲んでいた。
「気にしなくていいんだよ。このあたりの魔物がいなくなったなら、安心して家畜を飼えるし畑も耕せる。そうしたら備蓄なんてあっという間に元通りだ」
今のドルニさんの笑顔は、初めて会ったときの悲痛な笑みではなく、心から喜ばしいという晴れやかな笑みだ。
こういう笑顔が見られるのは嬉しい。
僕もつられて自然と口元が綻んだ。
「ラウトさん、あんた、どこかの王子様だったりするのか?」
「へ? いや、違いますよ」
「そうかぁ。そうかぁ……」
ドルニさんは頭を掻きながら、ふらふらとどこかへ行ってしまった。
何だったんだろう。
アイリは予想通り朝まで寝ていた。日が昇ってすぐに起き出し、僕まで叩き起こした。
「一度起きてたなら起こしてよ」
「ぐっすり眠ってたし、起こしても宿酔いだったんじゃないかな」
「ううー……」
アイリは謎の唸り声を上げながら、身支度をはじめた。
ドルニさんに出発すると告げると、村の人達が総出で見送りにやってきた。
「お世話になりました」
「また是非来てくださいね。いつでも歓迎します」
社交辞令でない言葉を頂いて、村を後にした。
魔王城に近い村の、一番最初があの有様だった。
更に近い場所は……という予想は、今度は覆された。
「……平和ね」
「平和だ」
次の村は、ごく普通の農村に見えた。
出入り口には素朴な門があり、革鎧を着けた村人が見張りに立っているが、旅装の僕たちがやってきても何も見咎めなかった。
村の中は至って普通で、人々の雰囲気が暗いということもない。
「これは逆に勘ぐっちゃうわね」
「正解だよ」
村には防護結界魔法の魔道具がきちんと機能している。
それなのに、薄く魔物の気配がするのだ。
「うーん、どうしようかな……」
薄い気配では、詳細がわからない。僕はギロに連絡を入れた。
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