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第一章
30 自覚
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凱旋当日はとりあえずの報告を済ませただけで、あとは用意されていた客室で休むことができた。
疲れてないと思っていたが、僕は客室で装備を解いた辺りから記憶がない。
後で聞いたら、様子を見に来たお城の侍女さんが、絨毯の上で寝転がっている僕を見つけて悲鳴を上げ、ちょっとした騒ぎになっていたとか。
僕は侍女さんや騎士さん達の手で改めてベッドへ移された。
それから丸一日眠っていたらしい。自分の知らないところで、疲れが溜まっていたのか、それとも……。
*****
「慣れないことをしたせいかな」
夢の中で精霊たちと会話ができた。
全員、僕と同じくらい体長のある、巨大な猫の姿をしている。
精霊たちは僕の問いかけに、「そうです」と口を揃えた。
「ラウトの命令には基本従うネナ。はじめて精霊の真の力を解放するのに全員まとめてだったから、びっくりしたネナ」
「やっちゃいけないことだった?」
「前例が無かっただけノム。ただ、ラウトに掛けた負担が大きすぎたノム。気をつけるノム」
「僕が頼んだことなんだから、ノーム達は悪くないよ」
僕が慌てると、精霊たちは隣の精霊と顔を見合わせた。
「覚えてないヌゥ?」
語尾が『ヌゥ』なのはウンディーヌだ。
「何を? あ、魔王を倒した時のことなら、あんまり記憶がないんだ」
「我らはあの時、ラウトが我らの王であると再認識したヴォ」
基本無口なドモヴォーイが、重々しく口を開く。
「王?」
「人間に言わせると『勇者』ですルー」
シルフは歌うように語尾に『ルー』と付ける。
「どういうこと?」
「守りたいものが明確かつ一貫していて、必ず守るという意思と実行できる力を持つものが、精霊たちを統べる王ノム」
勇者どころか王にまでのしあげられてた。
「精霊の王って、何すればいいの?」
勇者と違って対人関係が難しくなるようなことはなさそうが、乗り気はしないし、王の役割の内容次第では断らなければ。
「そのままでいいノム」
ますますわからなくなって、僕は夢の中で頭を抱えた。
*****
目が覚めると、ベッドの横ではアイリが心配そうに僕を見下ろしていた。
「気づいた? よかった……。あのっ」
「はい。陛下方に伝えてまいります」
「お願いします」
アイリが部屋の隅に控えていた侍女さん達に声をかけると、侍女さん達は素早く部屋から出ていった。
「おはようアイリ。どうしたの、何かあった?」
「何かあったのはそっちよっ! ラウト、丸一日寝てたのよ!」
ここで初めて僕は、自分が長時間寝ていたことを知った。
「そっか、心配かけたね」
「全くよ! どこか具合の悪いところはない?」
「大丈夫だってば」
アイリは僕の返事を聞く前から、回復魔法を当てている。どこも悪くないのだから、魔力が勿体ない。
「ラウト様、アイリ様。陛下がこちらに来られますが、宜しいでしょうか」
侍女さんの一人が帰ってきて、とんでもないことを言い出した。
「こちらから伺います」
「それには及ばぬ。もう来てしまったからな。良いか?」
王様が部屋の扉の向こうから、ひょこりと顔を出した。
三日前は痩せ細ってボロボロだったのに、働きながら栄養を取っただけで、もうしっかりしている。流石にまだ痩せているから、無理はしてほしくないのに。
僕とアイリが立ち上がろうとすると、王様が直々にそれを制した上に、その場に居た人たちが全員、跪いた。
「改めて。国を救ってくれたラウト殿、アイリ殿に、最大限の感謝を。そして、我が国もラウト殿を勇者と認める」
ここでも勇者の称号を賜ってしまった。
もう逃げ場はないのかな。
再び謁見室に場所を移動し、前回より更に少ない人数――王様と宰相、僕とアイリの四人――で話をした。
僕は「ミューズ国にも同じことを頼んでいます」と前置きし、僕が勇者であることを大々的に広めないよう、お願いした。
「してミューズ国王は何と? ……なるほど。では我が国も倣おう。あの場に居た者たちには箝口令を敷く。だが、難しいのは騎士団だな」
「騎士団?」
「第二騎士団長を救ったであろう。そなたを英雄と崇める勢いじゃ」
アイリの回復魔法に加えて十分な休息をとった第二騎士団長はすっかり回復したものの、まだ経過観察という名の静養中だ。
騎士団長というのは強さと人格を兼ね備えていないと就けない。第二騎士団長さんは第一騎士団長のアーバンと並んで部下に慕われているそうだ。
「なんとかなりませんか」
「そなたが命令すれば聞くやもしれん。やってみるといい」
「はい……」
気は進まないが、それしかなさそうだ。
このあと、勇者認定時点での報酬と、魔王討伐成功報酬の話をして、その場はお開きになった。
この大陸の魔王は討伐したから、残りの魔王の居場所がわかるまで、オルガノの町の自宅で待機することになった。
船の出港は明日だ。随分と慌ただしいが、ナリオ国城内はまだ混乱気味だから「日を改めてもてなしたい」と、王様や宰相たちが申し訳無さそうに出港を手配してくれたのだ。それだけでも有り難いし、今現在も最上級の賓客室をあてがわれて、至れり尽くせりされている。これ以上のもてなしとは? 状態なのはこちらの方だ。
客室で荷物をまとめ終え、ソファーに座って一息ついていると、扉がノックされた。
「ラウト、入っていい?」
アイリだ。「どうぞ」と応えると、アイリが扉を細く開けてするりと入り込んできた。
「隣いいかしら」
「うん」
僕がソファーの端に寄ると、アイリはソファーの反対側の端にちょこんと座った。
やけによそよそしい態度に内心動揺していると、アイリはしばらくもじもじと指を弄んでから、口を開いた。
「ごめんなさい」
「何が」
謝罪の言葉が唐突すぎて、素っ気ない返事をしてしまった。
「私、何の役にも立たなかったばかりか、足を引っ張って」
「いや助かったよ。ナーイアスってさ、僕以外の怪我を治すの、得意じゃないんだって。だからアイリがいなかったら王子たちや第二騎士団長は危なかった」
精霊たちは基本的に、僕のために働いてくれる。だからなのか、僕以外の人間に対して、若干なおざりなところがある。
スプリガンがアイリを護るために与えてくれた魔力も、魔王のところへ行く前には自然消滅していた。
「あの、魔王を倒したときのラウトが……」
「魔王を倒した時? ごめん、あんまり覚えてなくて」
あのときのことは、近くで見ていた王子二人からも「鬼神の如き強さでした」「あれが勇者かと納得しました」と報告された。二人して目を輝かせて言い募るものだから、僕は身の置所に困ったものだ。
「無理させたんだと思うの」
「もしかして、僕が寝込んだのそのせいだと思ってる?」
アイリはこくりと頷いた。
「どうせああしなきゃ魔王は倒せなかったんだ。アイリのせいじゃない」
身も蓋もないことを言ってしまえば、アイリがピンチに陥ってくれたからこそ、僕は我を忘れて全力を出せた。
「……助けてくれてありがとう、ラウト」
アイリはしばらく何かを考え込むように俯いていたが、顔を上げて僕に笑顔をみせてくれた。
心臓がぎゅうんと縮む。
アイリって、こんな可愛い顔するんだっけ。
「どういたしまして」
再び素っ気ない返事しか出来ない自分を、内心でボコボコに殴っておいた。
「ところでさ、アイリ。この前書いてくれた『成長曲線』って、紙がもっと大きかったら、線の末端はどこまで行ってたの?」
魔王討伐で思い出したが、僕はまたレベルがエグいくらいに上がっていた。
具体的には、現在レベル二百五十だ。魔王と魔族、経験値多すぎる。
寝て起きてから身体が異様なほど軽く感じるから、ステータスも上がっているだろう。
ついでに言うと、一度精霊の真の力とやらを解放したせいか、精霊の力を借りずとも魔法が使える気がする。家に帰ってから検証しよう。
「どれだけ紙が大きくても、端まで書いてたわよ」
アイリはきょとんとしながらも、はきはきと答えた。
「それ、どういうこと? 勇者じゃなかったら、どこで止まるの?」
「人の限界は『無い』が、うちの親の持論なのだけどね。でも寿命とか、時間的な制約があるでしょう? だから一生魔物を討伐し続けても、せいぜい百前後が限度なのよ。でもラウトは……」
勇者だから。
もう自分でも認めるしかない。
普通の人は「レベルが上がれば上がるほど、上げ難くなる」。
勇者は「最初は上がり辛いが、一定レベルを超えると格段に上がりやすくなる」。
「僕は勇者か」
「ええ、そうよ」
成長曲線が勇者で、精霊に好かれた人間。
諦めに似た感情で、僕は事実を受け入れることにした。
疲れてないと思っていたが、僕は客室で装備を解いた辺りから記憶がない。
後で聞いたら、様子を見に来たお城の侍女さんが、絨毯の上で寝転がっている僕を見つけて悲鳴を上げ、ちょっとした騒ぎになっていたとか。
僕は侍女さんや騎士さん達の手で改めてベッドへ移された。
それから丸一日眠っていたらしい。自分の知らないところで、疲れが溜まっていたのか、それとも……。
*****
「慣れないことをしたせいかな」
夢の中で精霊たちと会話ができた。
全員、僕と同じくらい体長のある、巨大な猫の姿をしている。
精霊たちは僕の問いかけに、「そうです」と口を揃えた。
「ラウトの命令には基本従うネナ。はじめて精霊の真の力を解放するのに全員まとめてだったから、びっくりしたネナ」
「やっちゃいけないことだった?」
「前例が無かっただけノム。ただ、ラウトに掛けた負担が大きすぎたノム。気をつけるノム」
「僕が頼んだことなんだから、ノーム達は悪くないよ」
僕が慌てると、精霊たちは隣の精霊と顔を見合わせた。
「覚えてないヌゥ?」
語尾が『ヌゥ』なのはウンディーヌだ。
「何を? あ、魔王を倒した時のことなら、あんまり記憶がないんだ」
「我らはあの時、ラウトが我らの王であると再認識したヴォ」
基本無口なドモヴォーイが、重々しく口を開く。
「王?」
「人間に言わせると『勇者』ですルー」
シルフは歌うように語尾に『ルー』と付ける。
「どういうこと?」
「守りたいものが明確かつ一貫していて、必ず守るという意思と実行できる力を持つものが、精霊たちを統べる王ノム」
勇者どころか王にまでのしあげられてた。
「精霊の王って、何すればいいの?」
勇者と違って対人関係が難しくなるようなことはなさそうが、乗り気はしないし、王の役割の内容次第では断らなければ。
「そのままでいいノム」
ますますわからなくなって、僕は夢の中で頭を抱えた。
*****
目が覚めると、ベッドの横ではアイリが心配そうに僕を見下ろしていた。
「気づいた? よかった……。あのっ」
「はい。陛下方に伝えてまいります」
「お願いします」
アイリが部屋の隅に控えていた侍女さん達に声をかけると、侍女さん達は素早く部屋から出ていった。
「おはようアイリ。どうしたの、何かあった?」
「何かあったのはそっちよっ! ラウト、丸一日寝てたのよ!」
ここで初めて僕は、自分が長時間寝ていたことを知った。
「そっか、心配かけたね」
「全くよ! どこか具合の悪いところはない?」
「大丈夫だってば」
アイリは僕の返事を聞く前から、回復魔法を当てている。どこも悪くないのだから、魔力が勿体ない。
「ラウト様、アイリ様。陛下がこちらに来られますが、宜しいでしょうか」
侍女さんの一人が帰ってきて、とんでもないことを言い出した。
「こちらから伺います」
「それには及ばぬ。もう来てしまったからな。良いか?」
王様が部屋の扉の向こうから、ひょこりと顔を出した。
三日前は痩せ細ってボロボロだったのに、働きながら栄養を取っただけで、もうしっかりしている。流石にまだ痩せているから、無理はしてほしくないのに。
僕とアイリが立ち上がろうとすると、王様が直々にそれを制した上に、その場に居た人たちが全員、跪いた。
「改めて。国を救ってくれたラウト殿、アイリ殿に、最大限の感謝を。そして、我が国もラウト殿を勇者と認める」
ここでも勇者の称号を賜ってしまった。
もう逃げ場はないのかな。
再び謁見室に場所を移動し、前回より更に少ない人数――王様と宰相、僕とアイリの四人――で話をした。
僕は「ミューズ国にも同じことを頼んでいます」と前置きし、僕が勇者であることを大々的に広めないよう、お願いした。
「してミューズ国王は何と? ……なるほど。では我が国も倣おう。あの場に居た者たちには箝口令を敷く。だが、難しいのは騎士団だな」
「騎士団?」
「第二騎士団長を救ったであろう。そなたを英雄と崇める勢いじゃ」
アイリの回復魔法に加えて十分な休息をとった第二騎士団長はすっかり回復したものの、まだ経過観察という名の静養中だ。
騎士団長というのは強さと人格を兼ね備えていないと就けない。第二騎士団長さんは第一騎士団長のアーバンと並んで部下に慕われているそうだ。
「なんとかなりませんか」
「そなたが命令すれば聞くやもしれん。やってみるといい」
「はい……」
気は進まないが、それしかなさそうだ。
このあと、勇者認定時点での報酬と、魔王討伐成功報酬の話をして、その場はお開きになった。
この大陸の魔王は討伐したから、残りの魔王の居場所がわかるまで、オルガノの町の自宅で待機することになった。
船の出港は明日だ。随分と慌ただしいが、ナリオ国城内はまだ混乱気味だから「日を改めてもてなしたい」と、王様や宰相たちが申し訳無さそうに出港を手配してくれたのだ。それだけでも有り難いし、今現在も最上級の賓客室をあてがわれて、至れり尽くせりされている。これ以上のもてなしとは? 状態なのはこちらの方だ。
客室で荷物をまとめ終え、ソファーに座って一息ついていると、扉がノックされた。
「ラウト、入っていい?」
アイリだ。「どうぞ」と応えると、アイリが扉を細く開けてするりと入り込んできた。
「隣いいかしら」
「うん」
僕がソファーの端に寄ると、アイリはソファーの反対側の端にちょこんと座った。
やけによそよそしい態度に内心動揺していると、アイリはしばらくもじもじと指を弄んでから、口を開いた。
「ごめんなさい」
「何が」
謝罪の言葉が唐突すぎて、素っ気ない返事をしてしまった。
「私、何の役にも立たなかったばかりか、足を引っ張って」
「いや助かったよ。ナーイアスってさ、僕以外の怪我を治すの、得意じゃないんだって。だからアイリがいなかったら王子たちや第二騎士団長は危なかった」
精霊たちは基本的に、僕のために働いてくれる。だからなのか、僕以外の人間に対して、若干なおざりなところがある。
スプリガンがアイリを護るために与えてくれた魔力も、魔王のところへ行く前には自然消滅していた。
「あの、魔王を倒したときのラウトが……」
「魔王を倒した時? ごめん、あんまり覚えてなくて」
あのときのことは、近くで見ていた王子二人からも「鬼神の如き強さでした」「あれが勇者かと納得しました」と報告された。二人して目を輝かせて言い募るものだから、僕は身の置所に困ったものだ。
「無理させたんだと思うの」
「もしかして、僕が寝込んだのそのせいだと思ってる?」
アイリはこくりと頷いた。
「どうせああしなきゃ魔王は倒せなかったんだ。アイリのせいじゃない」
身も蓋もないことを言ってしまえば、アイリがピンチに陥ってくれたからこそ、僕は我を忘れて全力を出せた。
「……助けてくれてありがとう、ラウト」
アイリはしばらく何かを考え込むように俯いていたが、顔を上げて僕に笑顔をみせてくれた。
心臓がぎゅうんと縮む。
アイリって、こんな可愛い顔するんだっけ。
「どういたしまして」
再び素っ気ない返事しか出来ない自分を、内心でボコボコに殴っておいた。
「ところでさ、アイリ。この前書いてくれた『成長曲線』って、紙がもっと大きかったら、線の末端はどこまで行ってたの?」
魔王討伐で思い出したが、僕はまたレベルがエグいくらいに上がっていた。
具体的には、現在レベル二百五十だ。魔王と魔族、経験値多すぎる。
寝て起きてから身体が異様なほど軽く感じるから、ステータスも上がっているだろう。
ついでに言うと、一度精霊の真の力とやらを解放したせいか、精霊の力を借りずとも魔法が使える気がする。家に帰ってから検証しよう。
「どれだけ紙が大きくても、端まで書いてたわよ」
アイリはきょとんとしながらも、はきはきと答えた。
「それ、どういうこと? 勇者じゃなかったら、どこで止まるの?」
「人の限界は『無い』が、うちの親の持論なのだけどね。でも寿命とか、時間的な制約があるでしょう? だから一生魔物を討伐し続けても、せいぜい百前後が限度なのよ。でもラウトは……」
勇者だから。
もう自分でも認めるしかない。
普通の人は「レベルが上がれば上がるほど、上げ難くなる」。
勇者は「最初は上がり辛いが、一定レベルを超えると格段に上がりやすくなる」。
「僕は勇者か」
「ええ、そうよ」
成長曲線が勇者で、精霊に好かれた人間。
諦めに似た感情で、僕は事実を受け入れることにした。
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