ファンタジーな世界でエロいことする

もずく

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お世話になる街

おかしいんだが

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「つーか、なんでこんなローブなんて着てるんだ?」


そう言って無精髭の彼は俺のローブの中に手を突っ込んできた。


「ぁっ…」


ふにっ…と彼の手が俺の尻に触れる。


「は…?」


そう言いながら彼はたしかめるように尻を撫でると、股の間に手を入れ込み後ろから俺のあそこの形を確かめるように掴んだ。


「は、んぁっ…」


俺は涙目で口を抑えて彼の方を見る。


「は!?おいおい、こいつ履いてねえぞ!」

「ん、おいっ…」


履いてないのは俺が悪いけどさ。

あそこをニギニギと掴むのやめてくれないかな。

勃ちそうなんだけど。

無精髭の彼が俺のを触るのを声を出さないように堪えているとスパーン!と彼の頭をブランが叩いた。


「ちょ、何してんですか!」


ブランが叩いたことによって我に帰ったのか俺のローブから彼は手を外に出した。


「いってぇ!そんな叩くことねえだろ!」

「生徒かもしれない人にセクハラするオレッドのほうがどうかと思いますよ!」


…確かに生徒に手を出したら教師的に駄目なんじゃないか?

それにしてもブランは規律に厳しそうだ。

俺がイケメンにならセクハラされてもいいかな、なんて考えてるなんてことブランには知られないほうが良さそうだな…。


「今は学園にいないから生徒じゃねーし!」

「ほんと、あんたは酒飲むとろくなことがありませんね!あんたを慕ってる生徒にこの姿見せてやりたいですよ!」


この酔っぱらい…、学園では慕われているのか…。

オレッド先生と呼ばれる彼を想像しようとするが上手く結びつかない。


「そんなことより!なんでこいつ服着てねえんだよ。」


女神が着せてくれなかったんだ。

そんなことは言えないが。


「…気づいたら泉にいて服を着ていなかった。」

「おい、それって水浴びかなんかしてるときに気絶でもしたんじゃねえか?」


確かに上空から落とされて結果的に水浴びはしたな。


「そうなると誘拐の可能性は低くなりますかね…?」


ブランは考えるように顎に手を当てている。


「ブラン、こいつの服買ってやったらどうだ?」


お、酔っぱらい良いこと言うな、見直したぞ。

流石に俺も露出狂にはなりたくない。


「確かにそうですね、服を買いに行きますか。」


ただ、ブランに金払ってもらうのは申し訳ないな。


「服は、いくら掛かるんだ?」


俺が眉を下げながらブランに尋ねる。


「あっ、ヴェルデは気にしなくて大丈夫ですよ。」

「いやでも、」


俺がそういってブランの服を掴んだとき、ギルドのドアがギィィ…と音をたてて開いた。


「ふぉっふぉっふぉっ…その心配はしなくて大丈夫じゃぞ。」


入ってきたのは真っ白な長い髭を生やした魔法使いのようなお爺さんだった。


「祖父様、直接いらしたんですね。」


ブランはそう言いながらお爺さんに頭を下げた。

ブランの祖父ってことはこの人がロウリーか?


「そこ、動くでないわい。」


こっそり動き出していたオレッドはピシッと固まり赤く酔っ払っていた顔を青くさせている。


「その子がヴェルデかの?」

「ええ、そうです。行方不明にいましたか?」


固まっているオレッドをそのままにしてロウリーとブランが話し出す。


「いや、行方不明ではいなかったんじゃが15歳じゃからな、学園に通う必要があるじゃろう。」

「それは…そうですね。」

「だから、ロウリー学園に入ってもらうためにわしが来たんじゃ。」

「ロウリー学園長が直々に!?」


オレッドが驚いている。

ロウリーはやっぱり凄い人なのかもしれない。


「ヴェルデは光魔法が使えるんじゃろう?ロウリー学園としても光魔法の使い手は貴重じゃからな。」


そっか、そういえばブランに光魔法使ったな…。


「それにしてもお祖父様、服の心配が必要ないというのは…?」


確かにそんなこと言ってたな。


「わしのところに通うんじゃからな、制服やらは用意可能じゃからのぉ。」


わざわざ制服まで用意してくれるのか。


「なるほど、お祖父様のところは確か制服もオーダーメイドでその他の服も学園内で購入可能でしたね。」


でも購入にもお金が掛かるんじゃ…。


「ロウリー様…非常に申し訳ないんだが、その、服の購入にも金がかかるんだろう?俺は金も持ってないぞ。」

「ふぉっふぉっふぉっ…大丈夫じゃ、金に関してはそこのオレッドが払ってくれるわい。」

「…えっ!?俺!?」


無精髭のオレッドは驚いて指を自分に向けている。


「いいじゃろ?言いつけを守らず酒を飲んでたようじゃしな。」


ロウリーからオレッドに謎の圧力を感じる…。


「でも、ずっと世話になるわけにはいかないだろう?」

「大丈夫じゃよ、わしの学園では成績によって毎月お金が付与されるんじゃ。ヴェルデは魔法も勉学も成績がよさそうじゃしの。」


なるほど?有力な学生には支援があるってことか。


「それはありがたい。」


もしかして、このこともあって神様は15歳にしたのか…?


「さっそくじゃが、ヴェルデはスカートかズボンどっちがええかの?」


……………………はい?

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