世話焼き風紀委員長は自分に無頓着

二藤ぽっきぃ

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〜IF〜なっていたかもしれない世界

3人で…② ※

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薄暗い寝室、広いベッドの上に裸の男が3人。

「はぁぁ…蛍様のナカ、あったかくって狭くって、最高っす。」

散々後孔を2人がかりでいじられ、やっと蜂須賀のモノが挿れられた。
京本に背中を預け、前から蜂須賀に攻められる。

「うぅ…裂けてないか?限界まで拡がってる気がする……」

「流星のデカいからな、痛くはないか?」

京本が後ろから俺の頭を撫で労わってくれる。
それが気に入らなかったのか、蜂須賀が少し萎えかけていた俺自身を扱き始める。

「い、今そっちを触るな!こら流星!」

「んっ…コッチ扱くとナカがきゅって締まるっ…気持ちいいんすよね、もっとよくなって。」

すっかり元に戻った俺自身を、蜂須賀は腰を動かさず扱き続ける。
他者による快感で頭が回らず、思わず近くにあった京本の腕を掴む。

「どうした蛍。俺も欲しいのか?」

「違っ!」

「んっ蛍様、締めつけないで…すぐイッちゃう。」

自分じゃないみたいだ。
締めたつもりもないし、京本にも触れてほしいと思うなんて…

急に刺激されたせいか顔をしかめて我慢するような表情の蜂須賀。
いつも飄々とした態度で愛くるしい笑顔を振り撒く蜂須賀が、雄の顔をしている…
その事実に胸が締め付けられる。愛しすぎるだろう!

「ふむ、大事な弟分の童貞喪失を邪魔しちゃ悪いからな、胸の感度でも上げておくか……」

1人で納得して行動に移す京本は、両手を俺の胸を包むようにし、指先で尖りを摘まむ。

「痛っ…ンン…は、ふぅ…ン。」

「痛くないだろ。見ろよ流星、立派な蛍のおっぱいだぞー。もう少し育てばパイズリできそうだな…肉食わすか。」

手で胸を揉み、寄せる京本が不穏な計画を立てているのを聞かなかったことにする。
そんな会話のおかげか、冷静さを取り戻してきた矢先、今度は蜂須賀が後孔から自身のソレをギリギリまで引き抜き突き上げた。

「ひぁんっ!……俺の声じゃないからな。」

間違いなく俺の口から出た女みたいな高い声。
認めたくなくて思わず訂正をしたが、はいはいと苦笑混じりの声音の京本とより一層ギラついた目をしている蜂須賀。

「イイとこ当たったんだろ。蛍も長引くと辛いからさっさと腰動かせ。」

「言われなくても、俺も我慢の限界なんで。」

ズルズルと引き抜かれる感覚の後、またあの部分を突き上げられる。
一定のリズムで突き上げられる俺の顔をグイっと強制的に振り向かせ、京本と深いキスをする。

「やっべぇ唆る。この口で俺の咥えてくれね?」

「うわっ…ちょっと!体勢変えるなら言ってくんね?挿れたまま回すとか…」

「童貞くんには刺激が強かったか?、この体勢なら一石二鳥だろ?な、蛍。咥えて♡」

キスの余韻でぼーっとしている間に、正常位から後背位に変えられ、座っている京本の勃ち上がったモノが目の前に晒される。

意外なことに嫌悪感はないが、やり方が分からない。とりあえず舌先で触れてみるとビクッと反応した。

気持ちいいのだろうか、ならばと思い切って口に含んでみる。

もごもごと口の中で舐めていると、京本に頭を撫でられる。
恥ずかしいが、悦んでいるなら俺も嬉しい。

「蛍様、蛍様…俺もうイきそうっす……」

腰の動きが速くなり、肌が打ち付けられる音と蜂須賀の荒い呼吸が後ろから聞こえる。
俺もそろそろイきそうだ。

快楽に集中していると、口が止まっていたらしく、そっと離され京本と見つめ合う。

「こんなだらしねー顔、俺ら以外には見せらんねぇな。涎まで垂らして、イキそうか?」

「こんな俺にしたのはお前らだろうが馬鹿。早くイキたいぃ…」

「だそうだ、流星。前も触ってやれ。」

「あぁ…気づかなくってすみません蛍様。一緒にイキましょ?」

そっと触れられた途端、限界だった俺自身はその刺激によって果ててしまった。

数秒遅れてナカの蜂須賀も果てたらしく、腹に圧迫感がある。

ズルッと引き抜かれた様子を京本が確認し、疲れている俺を持ち上げ、自身のソレに座らされる。

「はえ?」

「うおっ、挿れただけでイったのか?痙攣すげぇ…ナカイキおめでと。」

イったばかりで休憩もなく始まる第2ラウンド。

「さっきのフェラでイってなかったからな。もうちょい頑張ろーな蛍♡」

いつか言われた愛される覚悟。

体力勝負だということはよく分かった。
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