世話焼き風紀委員長は自分に無頓着

二藤ぽっきぃ

文字の大きさ
上 下
85 / 93

79話 ※

しおりを挟む
「お邪魔します。」

「潮風でベタベタっすよね、お風呂入れてくるっす。」

あれよという間に京本たちと別れ、蜂須賀家の離れ、流星の部屋へと案内された。

母屋の方に挨拶をしなくていいのかと聞いたが、大丈夫と言われ、それ以上の追求の言葉を拒絶されてしまった。

大人しく、案内された浴室で服を脱いでいると蜂須賀も隣で脱ぎはじめる。

「流星が入るなら俺は後でいいぞ?」

「何言ってるんすか、一緒に入るんすよ。は持って来たんで。」

道具と言われて蜂須賀の横に置かれているものに目を向ける。
ホース?何に使うつもりなのか分からないが、他にもローションが用意されている。

「まずは身体洗って、あったまりましょうね。」

「あ、おい。」

押されて入った浴室は、蜂須賀に合わせて造られたのか、バスタブが広く、シャワーの位置も高い。

バスチェアに座らされ、適温のシャワーを頭から身体へとかけられる。

丁寧に髪と身体の隅々まで洗われ思考とは関係なく反応してしまう。

「後でナカも綺麗にしますから、肩まで浸かってて下さいね。」

バスタブに促され、その間に蜂須賀は自身の髪と身体を洗っている。

ナカを綺麗にするって何するつもりなのか…
お湯が気持ちよくてついウトウトしていると、蜂須賀に笑われた。

「もう少し頑張って蛍様。ほらナカ洗うっすよ。」

バスタブから引き揚げられ、縁に片膝を立たせた状態で蜂須賀の肩に手を置き身体を支える。
向き合った状態の蜂須賀がローションたっぷりの指を俺の後孔に当てる。

ぬるっとした感触が這い、指がナカへ入ってくる。

「うぁ…くっ……」

「入り口を柔らかくしてから、ホース突っ込んでナカを綺麗にするっすからね。」

ホース突っ込むのか…このままだと蜂須賀の目の前で浣腸をしなくてはいけないことになる。
断固として拒否したいんだが、果たして聞き入れてくれるかどうか。

「流星、その…ん…浣腸するなら、んあっ…俺1人でしたいんだが?」

指が増えている気がする。ばらばらと動かされ、以前感じた快感を思い出してしまう。
無言のまま、指の動きだけが速くなり、声が抑えられない。

「んっんん……あ!そこ…ダメ…」

「ココ、蛍様のイイところっすよ。だいぶ柔らかくなったっすから、浣腸しましょ♡」

1人でするという言葉を聞き流されてしまった…これは腹を括るしかないか。

勃ちあがった俺自身、もう少しで達しそうな快感が身体を巡っていたとき、指を引き抜かれお預けを食らう。

身体を完全に蜂須賀に預け、首元に掴まっている俺をバスタブから出し、お湯が出ているホースを後孔に入れられる。

「はっ…熱い…流星もう無理だ。」

「まだ入れたばっかっすよー。」

流れてくるお湯で腹が苦しい、俺自身はすっかり萎えてしまった。

「これ1回じゃないっすから、頑張りましょうね蛍様♡」

「嘘だろ……」

この後蜂須賀の許しが出るまでナカを綺麗にされ、羞恥で顔から火が出そうだった。
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

笑わない風紀委員長

馬酔木ビシア
BL
風紀委員長の龍神は、容姿端麗で才色兼備だが周囲からは『笑わない風紀委員長』と呼ばれているほど表情の変化が少ない。 が、それは風紀委員として真面目に職務に当たらねばという強い使命感のもと表情含め笑うことが少ないだけであった。 そんなある日、時期外れの転校生がやってきて次々に人気者を手玉に取った事で学園内を混乱に陥れる。 仕事が多くなった龍神が学園内を奔走する内に 彼の表情に接する者が増え始め── ※作者は知識なし・文才なしの一般人ですのでご了承ください。何言っちゃってんのこいつ状態になる可能性大。 ※この作品は私が単純にクールでちょっと可愛い男子が書きたかっただけの自己満作品ですので読む際はその点をご了承ください。 ※文や誤字脱字へのご指摘はウエルカムです!アンチコメントと荒らしだけはやめて頂きたく……。 ※オチ未定。いつかアンケートで決めようかな、なんて思っております。見切り発車ですすみません……。

目立たないでと言われても

みつば
BL
「お願いだから、目立たないで。」 ****** 山奥にある私立琴森学園。この学園に季節外れの転入生がやってきた。担任に頼まれて転入生の世話をすることになってしまった俺、藤崎湊人。引き受けたはいいけど、この転入生はこの学園の人気者に気に入られてしまって…… 25話で本編完結+番外編4話

監獄にて〜断罪されて投獄された先で運命の出会い!?

爺誤
BL
気づいたら美女な妹とともに監獄行きを宣告されていた俺。どうも力の強い魔法使いらしいんだけど、魔法を封じられたと同時に記憶や自我な一部を失った模様だ。封じられているにもかかわらず使えた魔法で、なんとか妹は逃したものの、俺は離島の監獄送りに。いちおう貴族扱いで独房に入れられていたけれど、綺麗どころのない監獄で俺に目をつけた男がいた。仕方ない、妹に似ているなら俺も絶世の美形なのだろうから(鏡が見たい)

色彩色盲

カミーユ R-35
BL
非王道もの語?

王道学園のモブ

四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。 私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。 そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。

私の事を調べないで!

さつき
BL
生徒会の副会長としての姿と 桜華の白龍としての姿をもつ 咲夜 バレないように過ごすが 転校生が来てから騒がしくなり みんなが私の事を調べだして… 表紙イラストは みそかさんの「みそかのメーカー2」で作成してお借りしています↓ https://picrew.me/image_maker/625951

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

処理中です...