世話焼き風紀委員長は自分に無頓着

二藤ぽっきぃ

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68話 ※

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気持ちいい…それしか考えられず、前と後ろを同時に弄られて達してしまった。

ずるりと引き抜かれた蜂須賀の指を、物足りないとナカが勝手に疼く。未知の感覚に思考がふわふわする。

快楽の余韻に浸っていたら、身体の向きを蜂須賀のほうに変えられる。

微かに感じていた蜂須賀の熱に俺の手を添えさせられる。

「蛍様、触りっこって言ったでしょ。俺のも触って……」

重量感のある蜂須賀のを直接握らされ、更に蜂須賀の手で包まれ上下に動かされる。
手の中で反応をびくびくと示すソレが、俺によって感じていると思うと堪らないと思ってしまう。
時折洩らす色気のある吐息が耳にかかり、息が止まる。

「はっ…気持ちイイっす。」

暗い室内で、お互いの顔がよく見えるほどの距離に離れる蜂須賀の顔に思わず見惚れた。
男の色気とはこういうものを言うのだろう。

煽情的で熱の籠もった瞳で見つめられ、時折煽るように、にやりと微笑む。

「せっかく向き合ってるなら、兜合わせしましょ。」

雰囲気にのまれてしまったのか、再び元気を取り戻している俺自身を蜂須賀が目敏く見つけ、自身のモノとまとめて握りしめる。

素股をされたときの感覚を思い出し、先端から先走りがダラダラと溢れてしまう。

「待て、ダメだって…」

口では否定してしまうが、頭の中では一体何がダメなんだっけと自問してしまう。
そのくらい思考は混乱し、正常な判断が出来なくなっている。

ただ目の前の快楽が、俺を求めてくれる蜂須賀が、拒めないというだけ。

「蛍様は身を任せるだけでいいんすよ…ほら気持ちイイ……」

「ふぅ…あっ!」

扱くスピードが速くなり、快楽の波が押し寄せる。さっき達したばかりだというのにもう次がくる。

身を任せるだけでいい?
まあ、流星になら……いいか。

「はぁ…んんっ…」

また達してしまった。

嫌なら抵抗すれば良いなんて分かっている。
それが出来ない、いや抵抗したくないというのが……

考えることもやめて、そのまま意識を手放す。


「おやすみ蛍様。大丈夫っすよ。もう少ししたら外堀は埋まるんで……」
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