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27話(sideアル)
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「…ジャン師匠とクラウスくらい仲良しだと、いつも一緒にいたり、人前で触れ合ってても不思議じゃないよね…?」
少しお互いにケーキを食べたりお茶を飲んだりして落ち着いてから、改めて念を押すように確認してみる。
「不思議どころか、皆微笑ましく見ていますし、人によってはうらやましがっていますよ」
ミハイルも自然に微笑んで同意してくれた。
「あんな感じになりたいなぁ」
思わずつぶやいてしまった俺を、今度はミハイルが見守るような微笑みで見ている。
「あの二人と比べたりなさらずとも、アルフレッド様とギルバートの関係に皆が憧れておりますよ」
「…そうなの…?」
「ええ。先日も、魔道車で街にお越しになった際、生まれも立場も違ったお二人が肩を並べられているご様子がガラス窓からよく見えて、皆喜んでおりました」
「そっか…。皆からはそういうふうに見えてたんだ…」
あんまり自分たちのことを他者目線で聞くことはないので、ちょっと驚く。
昨日のギルの言動から俺のことが嫌いだったり、我慢して付き合ってくれているわけではないとはわかったと思う。
俺自身はギルのことを「兄のような、ただ一人の頼れる相棒」として見ていたし、対等でいたいとも思っていた。
しかし、ギルの方は雇われた立場として仕方なく俺に付き合ってくれていたのかもしれないと思う気持ちも拭い切れなかった。
けど、今日のミハイルの話を聞いて安心した。男同士で仲のいい相手なら触れる距離にいるのも普通だし、これからもギルとそういう風に自然にいても誰もおかしいとも思わない。
皆から見ても、俺とギルの関係は肩を並べるくらい対等に見えている。
なら、俺は今まで通りの距離に居てもいいんだ。
…正直に言うと、昨日のギルの態度に、思わず「俺のことがそういう意味で好きなのか?」と過ってしまったこともある。
でもやっぱり「対等な仲間」としての好きだったんだ。と思った。それに安心したと同時に、少し胸の奥にもやりとした不安が首をもたげた。
俺よりも、「そういう意味で好きな人」と一緒にいる方が良くなってしまう可能性は十分にあるし、いつその時がくるかわからない。
ギルの幸せを心から願っているけれど、今までは「神様の加護」だと思っていたので、そういう相手がいても俺の相棒でいてくれることに変わりはないと慢心していたのだ…と気づき自分が情けなくなる。
ギルの幸せを願いながら、もしかしたらギルが自分の側を離れるかもしれないと思った瞬間、一人でこの世界で生きていく自身がなくなってしまったのだ。
「むしろ、ギルドマスターとクラウスさんよりも、アルフレッド様とギルバートの方が近いですよね?」
ほっとしたり、やっぱり不安になったり黙ったまま色々と考えてしまっていた俺のことをじっと見ていたミハイルが、おもむろにそう声をかけてきた。
「え?!そうなの?!じゃあ、少し離れるように気を付けた方がいいかな…」
どうしよう…。あの二人の距離感よりも近く見えているのか…。それは、一般的にはおかしいということか…?ギルと離れる…と考えていると、手が微かに痺れたように感じた。
「いやいやいや!誤解なさらないでください!そういう意味ではありません!」
ミハイルが慌てて否定してくれる。
「ギルは…俺と今みたいな関係が続いても嫌じゃないと思う…?俺…ギルと一緒に旅に行ってもいいかなぁ…」
不安や安心が行ったり来たりして、ちょっとしょげた気持ちになった俺は、ついつい甘えたことを口にする。
「もちろんですよ!嫌なわけが無いのは、たまにしかお会いしない私でも断言できます!!!むしろ、ギルバート以外を連れて行くと大変なことに…!!!」
必死でフォローしてくれるミハイルの様子に、ちょっとほっこりしてしまった俺は、思い出し笑いをしてしまった。
「そういえば、ちょっと前にギルに他の人を連れて行こうか聞いたら、そんなことしたらすがりついて泣くって言ってたな…」
ぽつりとこぼした俺の話を聞いて、パチクリと驚いたように瞬いたミハイルは、思い切り笑い出した。
「ギルバートがそんなことを?いつもすましたような顔をして…くくっ…それは…」
「あ…!ごめん…!あんまり人に言うようなことじゃなかったね!忘れて…!」
人との個人的なやりとりを勝手に言うのはよくないと思いだして、慌てて訂正する。
「申し訳ありません。つい笑ってしまって。ここだけの話にしておきますよ。しかし、それで意見を変えられるなら、本当にやりそうですね」
まだ笑いが止まらない様子のミハイルに「そんなことはなかった。ほっぺを抓られた」とは言わずにおいた。
「しかし、相談ついでにお聞きしますが…。ギルバートと何かあったのですか?ギルバートがアルフレッド様のお側を離れるなど、今までになかったので」
「…何かあったというわけではない…と思う…」
何もなかったというわけでもないが、昨日のことは話せない。一方的に色々聞いておきながら、ミハイルの疑問には答えられなかった。
「ギルバートがアルフレッド様と一緒にいることを不満だと…?」
「そういうわけでもない…と思う…。けど、ずっと今の関係でいるつもりはないって言われたから…そうなのかも…」
昨日からの不安がむっくりと湧き上がってきて、しょんぼりと項垂れながら言うことしかできなくなる。
そんな俺を見ても、ミハイルは笑いながら言った。
「なるほど。そういうことでしたか!それは、アルフレッド様が思っているような意味ではないと思うのですが、私が申し上げるわけにはいきません。いずれ、ギルバートからきちんとお伝えしたいと思うので」
にっこりと笑いながら言われて、ちょっと混乱する。
「どういった事情かはわかりかねますが、ギルバートのことを信じて待ってやって下さいませんか…?」
「ギルのことを疑ってるわけじゃないんだけど…」
「ギルバートの気持ちがわからなくなってしまっている?」
ミハイルの質問に迷わずこくりと頷く。
「なるほど…。あれほどわかりやすいやつもいないと思うのですが…。あいつのことなど、周りの人間から見ると一目瞭然なのですけど、近すぎると逆にわからなくなるものですかね…」
「そんなことないよ!皆、ギルのことは誤解してるよ!あんなに優しくてかっこいいのに、魔王だなんて言うし!モテない方がおかしいのに!…それは俺がいつも一緒にいるせいなんだけど…」
思わず力を込めて言ってしまった俺の言葉に、ミハイルは再び喉を震わせて笑いだしてしまった。
「まあ、確かにアルフレッド様と一緒にいるところを見て、あいつにちょっかいかけようとするやつはいないでしょうね…」
やっぱり俺が邪魔をしてるのか…と気持ちが下がる。
「アルフレッド様は、ギルバートにモテて欲しいんですか?」
なんだか、ずっと笑っているミハイルは少しずつ口調が軽くなってきた。
「モテて欲しい…わけではない…のかもしれない…」
少しミハイルと気安くなってきたと感じているのか、ぽつりと俺の本音がこぼれた。
「まあ、それが普通ですよ」
「そう…?」
「とりあえず、ギルバートの気持ちがどうなのかは、あいつの言動を思いだしてやってください。ギルドマスターとクラウスにも勝るとも劣らないとは思いますが、こういったことは本来誰かと比べたりする必要はないと思いますよ。答えはアルフレッド様が一番ご存知のはずです」
穏やかな笑みに落ち着いたミハイルにそう言われた俺は、再び昨日のギルの言動が浮かび、また顔に血がのぼってしまった。
「その様子なら大丈夫ですね。どうか、お風呂を嫌がったからたいって、ギルバートの気持ちを疑わないでやってください」
優しく微笑みながら言われたが、浮かぶギルの顔と声を振り払うのに必死の俺は、何を言われたのかちゃんと理解できなかった。
少しお互いにケーキを食べたりお茶を飲んだりして落ち着いてから、改めて念を押すように確認してみる。
「不思議どころか、皆微笑ましく見ていますし、人によってはうらやましがっていますよ」
ミハイルも自然に微笑んで同意してくれた。
「あんな感じになりたいなぁ」
思わずつぶやいてしまった俺を、今度はミハイルが見守るような微笑みで見ている。
「あの二人と比べたりなさらずとも、アルフレッド様とギルバートの関係に皆が憧れておりますよ」
「…そうなの…?」
「ええ。先日も、魔道車で街にお越しになった際、生まれも立場も違ったお二人が肩を並べられているご様子がガラス窓からよく見えて、皆喜んでおりました」
「そっか…。皆からはそういうふうに見えてたんだ…」
あんまり自分たちのことを他者目線で聞くことはないので、ちょっと驚く。
昨日のギルの言動から俺のことが嫌いだったり、我慢して付き合ってくれているわけではないとはわかったと思う。
俺自身はギルのことを「兄のような、ただ一人の頼れる相棒」として見ていたし、対等でいたいとも思っていた。
しかし、ギルの方は雇われた立場として仕方なく俺に付き合ってくれていたのかもしれないと思う気持ちも拭い切れなかった。
けど、今日のミハイルの話を聞いて安心した。男同士で仲のいい相手なら触れる距離にいるのも普通だし、これからもギルとそういう風に自然にいても誰もおかしいとも思わない。
皆から見ても、俺とギルの関係は肩を並べるくらい対等に見えている。
なら、俺は今まで通りの距離に居てもいいんだ。
…正直に言うと、昨日のギルの態度に、思わず「俺のことがそういう意味で好きなのか?」と過ってしまったこともある。
でもやっぱり「対等な仲間」としての好きだったんだ。と思った。それに安心したと同時に、少し胸の奥にもやりとした不安が首をもたげた。
俺よりも、「そういう意味で好きな人」と一緒にいる方が良くなってしまう可能性は十分にあるし、いつその時がくるかわからない。
ギルの幸せを心から願っているけれど、今までは「神様の加護」だと思っていたので、そういう相手がいても俺の相棒でいてくれることに変わりはないと慢心していたのだ…と気づき自分が情けなくなる。
ギルの幸せを願いながら、もしかしたらギルが自分の側を離れるかもしれないと思った瞬間、一人でこの世界で生きていく自身がなくなってしまったのだ。
「むしろ、ギルドマスターとクラウスさんよりも、アルフレッド様とギルバートの方が近いですよね?」
ほっとしたり、やっぱり不安になったり黙ったまま色々と考えてしまっていた俺のことをじっと見ていたミハイルが、おもむろにそう声をかけてきた。
「え?!そうなの?!じゃあ、少し離れるように気を付けた方がいいかな…」
どうしよう…。あの二人の距離感よりも近く見えているのか…。それは、一般的にはおかしいということか…?ギルと離れる…と考えていると、手が微かに痺れたように感じた。
「いやいやいや!誤解なさらないでください!そういう意味ではありません!」
ミハイルが慌てて否定してくれる。
「ギルは…俺と今みたいな関係が続いても嫌じゃないと思う…?俺…ギルと一緒に旅に行ってもいいかなぁ…」
不安や安心が行ったり来たりして、ちょっとしょげた気持ちになった俺は、ついつい甘えたことを口にする。
「もちろんですよ!嫌なわけが無いのは、たまにしかお会いしない私でも断言できます!!!むしろ、ギルバート以外を連れて行くと大変なことに…!!!」
必死でフォローしてくれるミハイルの様子に、ちょっとほっこりしてしまった俺は、思い出し笑いをしてしまった。
「そういえば、ちょっと前にギルに他の人を連れて行こうか聞いたら、そんなことしたらすがりついて泣くって言ってたな…」
ぽつりとこぼした俺の話を聞いて、パチクリと驚いたように瞬いたミハイルは、思い切り笑い出した。
「ギルバートがそんなことを?いつもすましたような顔をして…くくっ…それは…」
「あ…!ごめん…!あんまり人に言うようなことじゃなかったね!忘れて…!」
人との個人的なやりとりを勝手に言うのはよくないと思いだして、慌てて訂正する。
「申し訳ありません。つい笑ってしまって。ここだけの話にしておきますよ。しかし、それで意見を変えられるなら、本当にやりそうですね」
まだ笑いが止まらない様子のミハイルに「そんなことはなかった。ほっぺを抓られた」とは言わずにおいた。
「しかし、相談ついでにお聞きしますが…。ギルバートと何かあったのですか?ギルバートがアルフレッド様のお側を離れるなど、今までになかったので」
「…何かあったというわけではない…と思う…」
何もなかったというわけでもないが、昨日のことは話せない。一方的に色々聞いておきながら、ミハイルの疑問には答えられなかった。
「ギルバートがアルフレッド様と一緒にいることを不満だと…?」
「そういうわけでもない…と思う…。けど、ずっと今の関係でいるつもりはないって言われたから…そうなのかも…」
昨日からの不安がむっくりと湧き上がってきて、しょんぼりと項垂れながら言うことしかできなくなる。
そんな俺を見ても、ミハイルは笑いながら言った。
「なるほど。そういうことでしたか!それは、アルフレッド様が思っているような意味ではないと思うのですが、私が申し上げるわけにはいきません。いずれ、ギルバートからきちんとお伝えしたいと思うので」
にっこりと笑いながら言われて、ちょっと混乱する。
「どういった事情かはわかりかねますが、ギルバートのことを信じて待ってやって下さいませんか…?」
「ギルのことを疑ってるわけじゃないんだけど…」
「ギルバートの気持ちがわからなくなってしまっている?」
ミハイルの質問に迷わずこくりと頷く。
「なるほど…。あれほどわかりやすいやつもいないと思うのですが…。あいつのことなど、周りの人間から見ると一目瞭然なのですけど、近すぎると逆にわからなくなるものですかね…」
「そんなことないよ!皆、ギルのことは誤解してるよ!あんなに優しくてかっこいいのに、魔王だなんて言うし!モテない方がおかしいのに!…それは俺がいつも一緒にいるせいなんだけど…」
思わず力を込めて言ってしまった俺の言葉に、ミハイルは再び喉を震わせて笑いだしてしまった。
「まあ、確かにアルフレッド様と一緒にいるところを見て、あいつにちょっかいかけようとするやつはいないでしょうね…」
やっぱり俺が邪魔をしてるのか…と気持ちが下がる。
「アルフレッド様は、ギルバートにモテて欲しいんですか?」
なんだか、ずっと笑っているミハイルは少しずつ口調が軽くなってきた。
「モテて欲しい…わけではない…のかもしれない…」
少しミハイルと気安くなってきたと感じているのか、ぽつりと俺の本音がこぼれた。
「まあ、それが普通ですよ」
「そう…?」
「とりあえず、ギルバートの気持ちがどうなのかは、あいつの言動を思いだしてやってください。ギルドマスターとクラウスにも勝るとも劣らないとは思いますが、こういったことは本来誰かと比べたりする必要はないと思いますよ。答えはアルフレッド様が一番ご存知のはずです」
穏やかな笑みに落ち着いたミハイルにそう言われた俺は、再び昨日のギルの言動が浮かび、また顔に血がのぼってしまった。
「その様子なら大丈夫ですね。どうか、お風呂を嫌がったからたいって、ギルバートの気持ちを疑わないでやってください」
優しく微笑みながら言われたが、浮かぶギルの顔と声を振り払うのに必死の俺は、何を言われたのかちゃんと理解できなかった。
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