あらざらむ

松澤 康廣

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                                         松澤 康廣

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  この小説は、私の推理小説「遺小説」の歴史小説部分を独立させたものです。基本的には大和市の社会科教師及び全国の社会科教師に読んでいただけたらと思っております。勿論、時代小説ファンに評価いただけたら、これほど嬉しいことはありませんが……。

 なぜ、社会科教師に読んで貰いたいかというと、この小説が神奈川県大和市福田地域の草分けと言われる「福田開発九人衆」の伝承を題材にし、創作されたものだからです。また、同地域の歴史的資料「相定候一札之事(あいさだめそうろういっさつのこと)」も小説を展開するうえで重要な構成要素として用いられています。
 社会科教師である以上、自ら拠って立つ地域を知り、地域教材を大切にして授業を展開してほしい私の願いから、この小説は創作されました。
 但(ただ)し、小説ですから、人物名は勿論(もちろん)小説の内容に合わせて、資料の一部に手を加えており、真の資料ではありません。
 しかしながら、この小説が大和市の社会科教師の方々をはじめ、全国の社会科教師の方々に読まれることを通し、これらの史料の存在が更に認知され、インターネットや「大和市史」等で、最大級の関心をもって真の資料に触れていただけたらと願っております。
 また、大和市に遺る前記の史料と同様、全国各地に遺る、真に歴史を支えた人々の史料が全国の社会科教師により注目され、その価値がより高まることを願ってやみません。

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