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第七章 王太子の偏愛 王国騎士団 & 王国民
14・舞い戻る赤い悪魔
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アルジオン伯爵家が大きな不幸に見舞われた直後でも、貴族に興味も関係もない庶民達は、平穏な日々を過ごしていた。
新星の登場で盛り上がっていた酒場も、予選の中止が発表されると一時の熱狂が嘘のように静まり、今は平時の賑わいに戻っている。
「あ~あ、何んか面白い事がねぇかな」
「はぁ~、御前試合の予選がな~」
「中止って何だよ!、中止って!」
誰が勝ち上がるのかという予選の楽しみと、御前試合の賭け賭博が無くなった事が盛り下がる要因だった。
今回の特別試合はまだ出場者が発表されていない為、盛り上がる話題に欠けていた。
「一体全体、誰が出んのかな?」
「選抜騎士って話だろ?」
「特別試合って結局何をするんだ?」
「あれだろ?、複数人が同時に戦うんだろ?」
「乱戦形式ってやつか?」
年配の男達はチビチビ酒を飲んで、ダラダラと話をしている、そこへ仕事を終えた若い男が二人やって来た、酒を注文すると大声で話を始める
「おい聞いたか?、特別試合の話」
「ああ聞いた、出場者は三人なんだろ?」
「誰が出るのか名前を知ってるか?」
「いや知らねえ。お前知ってんのか?」
「ああ凄いぞ、そうかお前知らないのか~」
「おいおい、勿体ぶらずに教えろよ」
「ホント凄いんだよ、聞いたら驚くぜ」
「誰だよ、早く教えろよ!」
「あ~、教えるの勿体ないな~」
「「「勿体ぶらずに早く言え!」」」
いつの間にか年寄り達が若者を取り囲んでいた、面白い事に飢えている彼等は聞き耳を立てていたが、痺れを切らして集まったのだ。
「あわわっ、何だよ爺さん達、脅かすなよ」
「お前が早く言わないからだ!」
「そうだ、そうだ、早く言え!」
「それで、誰が出るんだ?」
「わかったよ、まず【炎の剛剣】だろ、次に【氷の疾風】、後一人は誰だと思う?」
「「「 誰だよ 」」」
「グリード騎士団長だ!」
若い男はどよめきを期待して発表したが、その直後に酒場がシーンと静まりかえった。
「親父、勘定を頼む」
「俺も帰る、ツケといてくれ」
「俺も勘定を頼む」
年寄り達は静かに一人、また一人と次々に帰りはじめ、店内は閑散とした雰囲気になる。ポツンと取り残された若者達は驚き戸惑う。
「えっ急にどうした、何で帰るんだ?」
「皆んな、どうしたんだろう?」
ポカンとしている若者二人に、酒場の店主から驚きの言葉がかけられる。
「今日はもう仕事をする気になんねえ、俺も店を閉めるから、あんた達も帰ってくれ」
「えっ、何でだよ、来たばっかりなのに…」
「ちょっと待ってくれ、親父さん」
店主は若者二人を強引に椅子から立たせて店から追い出し、本日閉店の札をかけた。
追い出された若者二人は、飲み直そうと別の店に行くが、グリード団長の名前を出した途端に同じ事が起きる。
「俺達、何か悪い事でもしたのか?」
「客の様子が変なんだ、訳がわからん」
若者達が三件目で管を巻いていると、店の女将が笑い出す。
「あんた達のせいじゃないさ、グリード団長が試合に出る事を聞いたからだよ」
女将は王城の方を向いて嫣然と微笑むと、若者二人に理由を教えてくれた。
「三十代以上の男、特に年配の男達はグリード団長の事が大好きなんだ、憧れの男なんだよ。久し振りに団長のカッコいい姿が見られると知って、何も手に付かなくなったのさ」
若者達は艶っぽい女将にドキドキしつつ、疑問を口にする。
「でもジョンやチャーリーだって強いのに、団長が出るって聞いただけで、ああなりますかね?」
「皆んなですよ?」
女将は夢見る少女のように頬を染めて、グリード団長の絵姿を見ている。
「あんた達も御前試合を観戦すると良いよ、そうすればグリード団長の凄さがわかる、本当に痺れる程カッコ良いんだから」
若者二人は乙女の様な女将の艶めかしさにゴクリと唾を飲む、それを誤魔化すように質問をした。
「グリード団長の二つ名は何ですか?」
「おや、知らないのかい?」
女将がまた嫣然と笑う。
「はい、聞いた事が無いですね」
「ふふふっ【赤い悪魔】よ」
「「!!」」
グリード団長の凶悪な二つ名を初めて聞いた若者達は、ビビって縮こまった。
◆◇◆◇◆◇
八番隊の騎士ネイト・アーガンは、予選で不正を働いた罰として騎士団棟で雑用をしていた、本人もそうとは知らずに不正を働いた側面があるので、軽い処罰で済んだのだ。
メイヴィスが予選を中止して特別試合に変更した事で、騎士団内の軋轢が抑えられた事も処罰の軽減に大きく関係している。
債権を使って多くの人を操っていた悪徳貴族アルジオン伯爵、アーガンもある意味その被害者と言える。
アルジオン伯爵が亡くなり相続人がいない事から、伯爵が持っていた債権が実質上無効になり、伯爵に苦しめられた債務者達は思いがけない幸運に喜んだ。
アーガンも父親が残した借金の返済を免れて母親や妹と喜んだ、心のしこりが取れた彼は罰を受けつつも明るく前向きに頑張っている。
「アーガン、作業は進んでいるか?」
ショーネシー副団長が作業の進捗状況を確認しに来た。アーガンは今、演習場に設置する案内板を作成している。
立ち上がって挨拶しようとするアーガンを手振りで座らせて、ショーネシーは作業机の横まで歩み寄った。
「案内板に貼る演習場の見取り図は出来ました、これから施設内に貼る道順案内の用紙を作成します」
ショーネシーは作成済みの見取り図を手に取り間違いがないか見て確認をする。机で作業しているアーガンは座ったまま横に立つショーネシーを見上げた。
……か~、副団長カッコ良いな~、女性人気が高いのも分かるぜ……
金髪碧眼のショーネシーはかなりの美男子だ、二つ名に貴公子とつく程の気品の持ち主でいて実力も申し分ない、騎士団内でも五本の指に入る強者なのだ。
アーガンは間近でみる【水の貴公子】に感動する、本来なら八番隊の彼がいて良い距離ではないが、ショーネシーの持つ柔らかな物腰のお陰で気後れせずにいられるのだ。
気性の荒い者が多い騎士団では、ショーネシーの様に柔らかい印象を持たれる者は少ない、だからなのか彼は関係者の対応を任される事が多かった。
「よし、良いようだ。案内板には俺が貼ろう、お前は作業を続けろ」
数枚の見取り図を全て確認したショーネシーが手伝いを申し出てくれた、是非お願いしたい所だが、アーガンは一応聞いてみた。
「とても有り難いですけど、副団長の仕事は良いんですか?」
「気にするな、一人で暇しているより何でもいいから忙しくしていた方が気が紛れる」
ショーネシーは自嘲気味に返事をする。
アーガンは意味が分からず、ショーネシーを見上げて首をひねった。それに対して副団長はアーガンに皮肉めいた表情をして見せた。
「今度の御前試合に私は出場出来ない、予選形式なら本戦に行けたかも知れないが、選抜された者だけで行う特別試合には呼ばれなかった」
「あっ、まあ、そうですけど」
……これは、相当気にしてるな副団長……
「でも副団長、裏を返せば三人の戦いをじっくり見る事が出来ますよ、それも凄くないですか?」
アーガンは自分が思っている事を口にする、あの三人が乱戦形式で戦うなんて多分もう二度と無いだろう、夢の対戦にアーガンはワクワクしている。
「ふっ、確かに私も試合を観戦するのが楽しみだ。だがそれとは別に実力不足を指摘されたような、駄目な奴だと言われたような気持ちもある」
意気消沈して俯いたショーネシーの長い睫毛が顔に陰影を作っている、それを見てアーガンは思った美男子は強いと。
「副団長!、慰めになるか分かりませんが、顔で勝負したらショーネシー副団長の圧倒的勝利です、だから別の勝負で負けても大丈夫です」
椅子から立ち上がりショーネシーの為に意味不明な熱弁を振るうアーガンを見て、気落ちしていたショーネシーは笑いが込み上げる。
「ぶぶぶっ、そうか、そうだな、全てに勝てる訳では無いからな、お前のお陰で少し気分が軽くなった、さて手伝うか」
「はい!、宜しくお願いします」
それから二人は特別試合に向けて、必要な雑用を次々と片付けていった、そして多くの王国民が楽しみにしている御前試合の日がやって来る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
御前試合の告知
特別試合を○月○日 ○時開催
魔法剣士三人による乱戦形式
出場者
グリード・ベルクマン ( 騎士団長 )
ジョン・スカルティ (一番隊騎士 )
チャーリー・ベアード (一番隊騎士 )
⚫︎攻撃魔法の使用は三回まで、
防御魔法の使用は五回までとする。
⚫︎身体の全体が地面についた者
又は剣を落とした者は敗者とする。
⚫︎試合の制限時間は○○とする
★試合会場は騎士団の大演習場とする
★観戦希望者は当日抽選による入場とする
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新星の登場で盛り上がっていた酒場も、予選の中止が発表されると一時の熱狂が嘘のように静まり、今は平時の賑わいに戻っている。
「あ~あ、何んか面白い事がねぇかな」
「はぁ~、御前試合の予選がな~」
「中止って何だよ!、中止って!」
誰が勝ち上がるのかという予選の楽しみと、御前試合の賭け賭博が無くなった事が盛り下がる要因だった。
今回の特別試合はまだ出場者が発表されていない為、盛り上がる話題に欠けていた。
「一体全体、誰が出んのかな?」
「選抜騎士って話だろ?」
「特別試合って結局何をするんだ?」
「あれだろ?、複数人が同時に戦うんだろ?」
「乱戦形式ってやつか?」
年配の男達はチビチビ酒を飲んで、ダラダラと話をしている、そこへ仕事を終えた若い男が二人やって来た、酒を注文すると大声で話を始める
「おい聞いたか?、特別試合の話」
「ああ聞いた、出場者は三人なんだろ?」
「誰が出るのか名前を知ってるか?」
「いや知らねえ。お前知ってんのか?」
「ああ凄いぞ、そうかお前知らないのか~」
「おいおい、勿体ぶらずに教えろよ」
「ホント凄いんだよ、聞いたら驚くぜ」
「誰だよ、早く教えろよ!」
「あ~、教えるの勿体ないな~」
「「「勿体ぶらずに早く言え!」」」
いつの間にか年寄り達が若者を取り囲んでいた、面白い事に飢えている彼等は聞き耳を立てていたが、痺れを切らして集まったのだ。
「あわわっ、何だよ爺さん達、脅かすなよ」
「お前が早く言わないからだ!」
「そうだ、そうだ、早く言え!」
「それで、誰が出るんだ?」
「わかったよ、まず【炎の剛剣】だろ、次に【氷の疾風】、後一人は誰だと思う?」
「「「 誰だよ 」」」
「グリード騎士団長だ!」
若い男はどよめきを期待して発表したが、その直後に酒場がシーンと静まりかえった。
「親父、勘定を頼む」
「俺も帰る、ツケといてくれ」
「俺も勘定を頼む」
年寄り達は静かに一人、また一人と次々に帰りはじめ、店内は閑散とした雰囲気になる。ポツンと取り残された若者達は驚き戸惑う。
「えっ急にどうした、何で帰るんだ?」
「皆んな、どうしたんだろう?」
ポカンとしている若者二人に、酒場の店主から驚きの言葉がかけられる。
「今日はもう仕事をする気になんねえ、俺も店を閉めるから、あんた達も帰ってくれ」
「えっ、何でだよ、来たばっかりなのに…」
「ちょっと待ってくれ、親父さん」
店主は若者二人を強引に椅子から立たせて店から追い出し、本日閉店の札をかけた。
追い出された若者二人は、飲み直そうと別の店に行くが、グリード団長の名前を出した途端に同じ事が起きる。
「俺達、何か悪い事でもしたのか?」
「客の様子が変なんだ、訳がわからん」
若者達が三件目で管を巻いていると、店の女将が笑い出す。
「あんた達のせいじゃないさ、グリード団長が試合に出る事を聞いたからだよ」
女将は王城の方を向いて嫣然と微笑むと、若者二人に理由を教えてくれた。
「三十代以上の男、特に年配の男達はグリード団長の事が大好きなんだ、憧れの男なんだよ。久し振りに団長のカッコいい姿が見られると知って、何も手に付かなくなったのさ」
若者達は艶っぽい女将にドキドキしつつ、疑問を口にする。
「でもジョンやチャーリーだって強いのに、団長が出るって聞いただけで、ああなりますかね?」
「皆んなですよ?」
女将は夢見る少女のように頬を染めて、グリード団長の絵姿を見ている。
「あんた達も御前試合を観戦すると良いよ、そうすればグリード団長の凄さがわかる、本当に痺れる程カッコ良いんだから」
若者二人は乙女の様な女将の艶めかしさにゴクリと唾を飲む、それを誤魔化すように質問をした。
「グリード団長の二つ名は何ですか?」
「おや、知らないのかい?」
女将がまた嫣然と笑う。
「はい、聞いた事が無いですね」
「ふふふっ【赤い悪魔】よ」
「「!!」」
グリード団長の凶悪な二つ名を初めて聞いた若者達は、ビビって縮こまった。
◆◇◆◇◆◇
八番隊の騎士ネイト・アーガンは、予選で不正を働いた罰として騎士団棟で雑用をしていた、本人もそうとは知らずに不正を働いた側面があるので、軽い処罰で済んだのだ。
メイヴィスが予選を中止して特別試合に変更した事で、騎士団内の軋轢が抑えられた事も処罰の軽減に大きく関係している。
債権を使って多くの人を操っていた悪徳貴族アルジオン伯爵、アーガンもある意味その被害者と言える。
アルジオン伯爵が亡くなり相続人がいない事から、伯爵が持っていた債権が実質上無効になり、伯爵に苦しめられた債務者達は思いがけない幸運に喜んだ。
アーガンも父親が残した借金の返済を免れて母親や妹と喜んだ、心のしこりが取れた彼は罰を受けつつも明るく前向きに頑張っている。
「アーガン、作業は進んでいるか?」
ショーネシー副団長が作業の進捗状況を確認しに来た。アーガンは今、演習場に設置する案内板を作成している。
立ち上がって挨拶しようとするアーガンを手振りで座らせて、ショーネシーは作業机の横まで歩み寄った。
「案内板に貼る演習場の見取り図は出来ました、これから施設内に貼る道順案内の用紙を作成します」
ショーネシーは作成済みの見取り図を手に取り間違いがないか見て確認をする。机で作業しているアーガンは座ったまま横に立つショーネシーを見上げた。
……か~、副団長カッコ良いな~、女性人気が高いのも分かるぜ……
金髪碧眼のショーネシーはかなりの美男子だ、二つ名に貴公子とつく程の気品の持ち主でいて実力も申し分ない、騎士団内でも五本の指に入る強者なのだ。
アーガンは間近でみる【水の貴公子】に感動する、本来なら八番隊の彼がいて良い距離ではないが、ショーネシーの持つ柔らかな物腰のお陰で気後れせずにいられるのだ。
気性の荒い者が多い騎士団では、ショーネシーの様に柔らかい印象を持たれる者は少ない、だからなのか彼は関係者の対応を任される事が多かった。
「よし、良いようだ。案内板には俺が貼ろう、お前は作業を続けろ」
数枚の見取り図を全て確認したショーネシーが手伝いを申し出てくれた、是非お願いしたい所だが、アーガンは一応聞いてみた。
「とても有り難いですけど、副団長の仕事は良いんですか?」
「気にするな、一人で暇しているより何でもいいから忙しくしていた方が気が紛れる」
ショーネシーは自嘲気味に返事をする。
アーガンは意味が分からず、ショーネシーを見上げて首をひねった。それに対して副団長はアーガンに皮肉めいた表情をして見せた。
「今度の御前試合に私は出場出来ない、予選形式なら本戦に行けたかも知れないが、選抜された者だけで行う特別試合には呼ばれなかった」
「あっ、まあ、そうですけど」
……これは、相当気にしてるな副団長……
「でも副団長、裏を返せば三人の戦いをじっくり見る事が出来ますよ、それも凄くないですか?」
アーガンは自分が思っている事を口にする、あの三人が乱戦形式で戦うなんて多分もう二度と無いだろう、夢の対戦にアーガンはワクワクしている。
「ふっ、確かに私も試合を観戦するのが楽しみだ。だがそれとは別に実力不足を指摘されたような、駄目な奴だと言われたような気持ちもある」
意気消沈して俯いたショーネシーの長い睫毛が顔に陰影を作っている、それを見てアーガンは思った美男子は強いと。
「副団長!、慰めになるか分かりませんが、顔で勝負したらショーネシー副団長の圧倒的勝利です、だから別の勝負で負けても大丈夫です」
椅子から立ち上がりショーネシーの為に意味不明な熱弁を振るうアーガンを見て、気落ちしていたショーネシーは笑いが込み上げる。
「ぶぶぶっ、そうか、そうだな、全てに勝てる訳では無いからな、お前のお陰で少し気分が軽くなった、さて手伝うか」
「はい!、宜しくお願いします」
それから二人は特別試合に向けて、必要な雑用を次々と片付けていった、そして多くの王国民が楽しみにしている御前試合の日がやって来る。
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御前試合の告知
特別試合を○月○日 ○時開催
魔法剣士三人による乱戦形式
出場者
グリード・ベルクマン ( 騎士団長 )
ジョン・スカルティ (一番隊騎士 )
チャーリー・ベアード (一番隊騎士 )
⚫︎攻撃魔法の使用は三回まで、
防御魔法の使用は五回までとする。
⚫︎身体の全体が地面についた者
又は剣を落とした者は敗者とする。
⚫︎試合の制限時間は○○とする
★試合会場は騎士団の大演習場とする
★観戦希望者は当日抽選による入場とする
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