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第五章 王太子の愛情 メイヴィス×シャーロット❷
4・西の辺境伯ザカリー
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西の辺境伯ザカリーは執事から受け取った封書の中身を見てぼやいた。
「今回の聖女の巡回治癒に王太子もついて来る事になったらしい、聖女だけでも面倒なのに困った事になったな」
「ああ、あの顔だけが取り柄の王太子ですか、力もない名前だけの雷帝」
かつては盗賊の頭領で今はザカリーの元で働く男ガラムがメイヴィスを馬鹿にする。だがザカリーはあの王太子がそれほど間抜けな人間だとは思っていない。
「今までの雷帝はすげえ派手な話が多かったのに、アイツにはそんな話は一つも無い、本当は雷帝の力なんか持って無いんじゃ無いかって噂もある」
「そんな噂を信じてあの男を侮るな」
確かにメイヴィスが雷帝の力を使う所を見た事はないし使ったと云う噂も聞かない。だが彼を取り巻く人々や近隣諸国の王族まであの王太子を崇拝している、雷帝の力はともかく彼等を魅了するカリスマ性だけは本物なのだ。
「旦那様、他にご用はございますか?」
封書を届けた黒髪黒目で痩せぎすな男がザカリーに声を掛けてきた、最近入った代理執事で確か名前はマオだ。
「もう良い、何かあったら呼ぶから下がれ」
「はい、かしこまりました。では失礼致します」
長年働いた執事が1ヶ月程邸を空ける事になり、その間を埋めるだけの代理執事だが、マオは思ったより使える男だった。ザカリーは元の執事を解雇してマオをそのまま雇ってもいいとさえ考えていた。
マオが退室しようとした時、入れ違いに金髪碧眼の美女が部屋に入って来る。
「あらマオ、もう用事は終わったの?」
プリシラはマオの襟をそっと直して胸に手を這わせると、意味ありげにマオを見る。
「はいプリシラ様、旦那様の命で部屋から下がるところです」
プリシラは王都の娼館から身請けされたザカリーの情婦だ、マオは顔を赤くしてそそくさと部屋を出ていった。
「プリシラ、マオを揶揄うな」
ザカリーは使用人にコナをかけるプリシラを咎める、ザカリーは誰彼構わず色目を使うプリシラにうんざりしていた。
「あら旦那様、嫉妬して下さるのかしら?、嬉しいわ」
プリシラは椅子に座るザカリーに後ろから抱きついて、豊満な胸を押し付ける。ザカリーは椅子から立ち上がってプリシラを抱き寄せて彼女の胸に顔を埋めた。
・・・娼館あがりだから股が緩いのは我慢するか、この体と性技は最高だからな・・・・
ザカリーがプリシラの胸を揉んで夢中になっている時、プリシラはガラムを見て微笑む、そしてガラムもプリシラを見てニヤリと笑って部屋を後にした。
二人の思わせぶりな遣り取りに気付かないザカリーは隣室へプリシラを引き込むと、寝台へ寝そべり奉仕を要求した。
プリシラはザカリーの股間に顔を埋めて彼のモノを舐めてしゃぶる。彼女が王都の娼館で人気があったのは美貌とこの性技があったからだ。
暫く奉仕をしてザカリーのモノが勃つと、その上に跨がって蜜壺へ受け入れた、そして腰をふってザカリーを追い詰める。
「あぁ、あぁ、プリシラ、お前は最高の女だ」
ザカリーは自身の体に跨がり、揺れるプリシラの乳房を眺めて興奮する。
・・・・この女を身請けしたのは間違って無かった、こいつの性技を受ければ男は誰でもイチコロだ・・・・そうだ、いい事を思いついた・・
「うっ!」
ザカリーが妙案を思いついた時、プリシラの中が締まり男根から精を搾りあげる、その気持ち良さにザカリーは子種を解き放った。
◆◇◆◇◆◇
マオはザカリーの部屋を出るとまっすぐ自室へ向う、今の彼にはプリシラに見せたウブな青年の欠片はどこにも無い。
マオが部屋に入ると、どこからか真っ赤な蜥蜴が現れた、マオは親指の先位の大きさの玉をポケットから取り出すと、蜥蜴の口にそれを入れる。
「サラマンディア。飼い主に渡してくれ」
玉を飲み込んだ蜥蜴はスルスルと壁を移動して姿が見えなくなった。
◆◇◆◇◆◇
騎士団長グリードは、団長室で巡回治癒に帯同する騎士の選別作業をしていた。
今回はグリードも随行する為、王都の警護は副団長に一任する事として、他にもある程度の手練れを王都に配置しておかなくてはならない。
グリードは本来なら連れて行きたい人材を諦めて王都に残す事にした、暫く作業を続けていると使い魔のサラマンディアが戻って来る。
「ご苦労だった、サラマンディア」
真っ赤な蜥蜴が口から記録玉を吐き出す、グリードはそれを持って魔法省へ向かった。
「今回の聖女の巡回治癒に王太子もついて来る事になったらしい、聖女だけでも面倒なのに困った事になったな」
「ああ、あの顔だけが取り柄の王太子ですか、力もない名前だけの雷帝」
かつては盗賊の頭領で今はザカリーの元で働く男ガラムがメイヴィスを馬鹿にする。だがザカリーはあの王太子がそれほど間抜けな人間だとは思っていない。
「今までの雷帝はすげえ派手な話が多かったのに、アイツにはそんな話は一つも無い、本当は雷帝の力なんか持って無いんじゃ無いかって噂もある」
「そんな噂を信じてあの男を侮るな」
確かにメイヴィスが雷帝の力を使う所を見た事はないし使ったと云う噂も聞かない。だが彼を取り巻く人々や近隣諸国の王族まであの王太子を崇拝している、雷帝の力はともかく彼等を魅了するカリスマ性だけは本物なのだ。
「旦那様、他にご用はございますか?」
封書を届けた黒髪黒目で痩せぎすな男がザカリーに声を掛けてきた、最近入った代理執事で確か名前はマオだ。
「もう良い、何かあったら呼ぶから下がれ」
「はい、かしこまりました。では失礼致します」
長年働いた執事が1ヶ月程邸を空ける事になり、その間を埋めるだけの代理執事だが、マオは思ったより使える男だった。ザカリーは元の執事を解雇してマオをそのまま雇ってもいいとさえ考えていた。
マオが退室しようとした時、入れ違いに金髪碧眼の美女が部屋に入って来る。
「あらマオ、もう用事は終わったの?」
プリシラはマオの襟をそっと直して胸に手を這わせると、意味ありげにマオを見る。
「はいプリシラ様、旦那様の命で部屋から下がるところです」
プリシラは王都の娼館から身請けされたザカリーの情婦だ、マオは顔を赤くしてそそくさと部屋を出ていった。
「プリシラ、マオを揶揄うな」
ザカリーは使用人にコナをかけるプリシラを咎める、ザカリーは誰彼構わず色目を使うプリシラにうんざりしていた。
「あら旦那様、嫉妬して下さるのかしら?、嬉しいわ」
プリシラは椅子に座るザカリーに後ろから抱きついて、豊満な胸を押し付ける。ザカリーは椅子から立ち上がってプリシラを抱き寄せて彼女の胸に顔を埋めた。
・・・娼館あがりだから股が緩いのは我慢するか、この体と性技は最高だからな・・・・
ザカリーがプリシラの胸を揉んで夢中になっている時、プリシラはガラムを見て微笑む、そしてガラムもプリシラを見てニヤリと笑って部屋を後にした。
二人の思わせぶりな遣り取りに気付かないザカリーは隣室へプリシラを引き込むと、寝台へ寝そべり奉仕を要求した。
プリシラはザカリーの股間に顔を埋めて彼のモノを舐めてしゃぶる。彼女が王都の娼館で人気があったのは美貌とこの性技があったからだ。
暫く奉仕をしてザカリーのモノが勃つと、その上に跨がって蜜壺へ受け入れた、そして腰をふってザカリーを追い詰める。
「あぁ、あぁ、プリシラ、お前は最高の女だ」
ザカリーは自身の体に跨がり、揺れるプリシラの乳房を眺めて興奮する。
・・・・この女を身請けしたのは間違って無かった、こいつの性技を受ければ男は誰でもイチコロだ・・・・そうだ、いい事を思いついた・・
「うっ!」
ザカリーが妙案を思いついた時、プリシラの中が締まり男根から精を搾りあげる、その気持ち良さにザカリーは子種を解き放った。
◆◇◆◇◆◇
マオはザカリーの部屋を出るとまっすぐ自室へ向う、今の彼にはプリシラに見せたウブな青年の欠片はどこにも無い。
マオが部屋に入ると、どこからか真っ赤な蜥蜴が現れた、マオは親指の先位の大きさの玉をポケットから取り出すと、蜥蜴の口にそれを入れる。
「サラマンディア。飼い主に渡してくれ」
玉を飲み込んだ蜥蜴はスルスルと壁を移動して姿が見えなくなった。
◆◇◆◇◆◇
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今回はグリードも随行する為、王都の警護は副団長に一任する事として、他にもある程度の手練れを王都に配置しておかなくてはならない。
グリードは本来なら連れて行きたい人材を諦めて王都に残す事にした、暫く作業を続けていると使い魔のサラマンディアが戻って来る。
「ご苦労だった、サラマンディア」
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