【R18】傲慢な王子

やまたろう

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第四章 皇子の狂愛  サイラス feat ラグランド

失楽園の咎人▲

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 サイラスはナターシャの名前で招待を装い二人を誘き出した。グレースはナターシャに相手をさせて、ジャスティンが一人になった所を狙って拉致したのだ。


 背後から薬を嗅がせて眠らせた彼を、病人を看病するフリでこの特別治療室に連れ込んだ。ジャスティンは寝台の上に寝かされ、両腕は頭の上で縛られて固定されていてる、両足はそれぞれ寝台の脚に括り付けられていた。


「悪いなジャスティン、目が覚めた時に暴れられるとマズイから、ちょっと拘束させて貰ったぜ、帝国の王族は皆んな好色でな、男も女もどっちもイケる、俺もそうだ」


 サイラスは自分好みのジャスティンの顔をうっとりと見ながら、シャツの釦を外していく。ジャスティンはシャツの下に琥珀色のペンダントを着けていた、きれいな肌に映えるペンダントをサイラスは思わず触る。


 それは美しいあの人の色を思い起こさせた、サイラスは色に惹かれてそれを舐めた。あの美しい人を舐めている気持ちになり恍惚感に浸る。暫くそれを舐めて満足したサイラスは再びジャスティンに意識を向ける。


 ジャスティンの寝姿を堪能して、しなやかな筋肉がついた胸にゆっくり手を這わせて肌触りを確かめる。胸の飾りに顔を寄せて乳輪を舐めて突起にちゅくっと吸い付き、優しく噛み舌で転がして味わう。


「あぁ、ジャスティン、美味しいよ」



 サイラスは腰や腹に手を這わせ、股間にあるジャスティンの雄を布越しに撫でて揉んだ。
 そして尻が半分出る位置までズボンと下着を下ろして、そっと逸物を取り出す。それはスタイルの良いジャスティンに相応しい綺麗な形をしていた。


「あぁ、綺麗だジャスティン、ずっと見たくて堪らなかった。長くて大きくて色も良い、極上の雄だ」


 性器を曝け出した半裸のジャスティンを見て、サイラスが興奮気味に囁き、浮かれてジャスティンの腰周りに手を這わせる。


「ジャスティン初めて見た時からずっとお前が欲しかった。こうやってお前を裸にして、体中を舐め回して、お前の雄に触って匂いを嗅いで舐めてイかせて、お前の味を確かめたくて堪らなかったよ。

 しゃぶって蕩けるほど気持ち良くしたら
 菊口を貫いてお前を俺のモノにする。

 中々ガードが強くて機会が得られなかったが、ようやく捕まえた。たっぷり可愛がってやるぜジャスティン」


 そう言うとサイラスはジャスティンの股間に顔を寄せて、水色の恥毛に鼻を入れて戯れる、そしてまだ萎えた状態のジャスティンのモノをそっと掴んだ、反対にサイラスのモノは既に昂っている。


 ずっと焦がれたジャスティンの雄を、今から舐めてしゃぶって味わう、その後のジャスティンとの淫らな行為を想像してサイラスの股間は更に昂る。逸る気持ちでジャスティンの雄を舐めようとサイラスは舌を出した。


 ビリッ、


 サイラスには何が起きたか理解出来なかった、まさにジャスティンの雄にサイラスの舌先が触れようとした時だった、突然体が痺れて動かなくなったのだ。


 ジャスティンの股間に顔を埋める形で倒れていたサイラスは、首根っこを掴まれて乱暴に床に転がされた。相手を見やると新緑色の瞳と髪を持つ男がいた。


「お前は、リーフ」


 サイラスの楽園にいた男が何故か此処に居る。


「僕の制圧がまだ解けて無いのか、ロランだよ」


 ・・・・サイラスは驚く、制圧を掛ける側の俺が、逆に制圧を掛けられていただと?、・・・・・


「サイラスお前は自分が捕食者のつもりだったようだが、実際は僕の獲物だっただけだ。」


 ロランが上からサイラスを見下ろす、心の底からサイラスを軽蔑した目をしていた。




 ◆◇◆◇◆◇





 サイラスが体の上に倒れた時の衝撃で、ジャスティンは目が覚めた。そして自身の現状を知り再び衝撃を受ける。ほぼ半裸で縛られて、逸物を曝け出している、胸の辺りにはべたべたに濡れた感触があった。


 ・・・・一体、僕の身に何が起きたんだ、どうやら危ない目に遭っていたらしいが・・・・


 そこでジャスティンは周りにメイヴィスと、ロランがいる事に気づいた。ジャスティンのしどけない姿を見てメイヴィスが苦虫を噛み潰した顔で言う。


「ジャスティンお前、良いモノを持っているからと言って、他人に見せびらかさずに早く仕舞え」
 

 理不尽な事を言われたジャスティンは、赤らめた顔で負けずに言い返す。


「拘束を解いて貰わないと出来ません!」


 ロランが無言で拘束を解いてくれて、ジャスティンは身繕いをする間に、メイヴィス殿下から簡単な説明を受けた。


 守護石のペンダントは物理攻撃から護るだけでは無く盗聴や位置情報も把握出来る優れ物で、ジャスティンの現在地が王宮から動かないことを不審に思い、盗聴して危機を知り駆け付けたそうだ。


「殿下もしかしてですが、盗聴内容を聞いて面白がってわざとゆっくり探すとかされて無いですよね?」

 同じ王宮内に滞在しているメイヴィスならもっと早く助ける事が出来たのではと疑問に思いジャスティンは聞いてみた。


「まさか、私は自分に出来る最大限の早さで駆け付けのだ、助けられた身でその態度は如何かと思うぞ、ジャスティン」


 メイヴィスは目力も強く真面目な顔で、何らやましい事は無いと堂々と答える。


「おい、ロラン。本当か?」


「僕から言える事は何もないね」


 メイヴィス殿下が笑いながらジャスティンを捜索していた事は話せない、秘密だ。


 軽口を叩いていたジャスティンはそこにサイラスがいる事にようやく気付いた。
 彼は床に腹這いになっていて上半身を肘で支えて、こちらを見ている。


 動けないサイラスに、メイヴィスが静かに問う。


「君はナターシャ王女を愛しているのかな?、彼女と国王夫妻の制圧はつい先程解けたよ」


「愛だって?、あの王女に近づいたのは、ジャスティンや貴方に近づく布石として利用する為だ。王位継承権も低い王族など大して利用価値も無い。まあ一応、婚約者として制圧したから、体は楽しんだけど制圧が解けてもどうってことは無いさ」


 サイラスはその眼に、身を焦がして焼き尽くす程の熱を込めてメイヴィスを見る、視線だけで彼の全てを絡めとろうと魔力を放っている、真っ直ぐに彼だけを見つめて口元に歪んだ笑みを浮かべる。


「貴方が手に入るなら、何だってするさ」


「彼女は一応、私の婚約者だった人だ、粗末に扱われていい人では無い」


 メイヴィスの静かに憤っている声に、ジャスティンもロランも彼の方を見た、そして息を呑んだ。


 黄金色の髪がふわりと浮き、琥珀色の瞳の奥がバチバチと輝いて、金の粒子が周りを漂い煌めいている・・・・その存在は人間ではなく、何か別の・・・・・・


 ロランもジャスティンもサイラスも、彼から目が離せない。サイラスは眼を見開き何一つ見逃すまいとしている。一度目にした者達は、決して忘れる事が出来ない、メイヴィスの美しく神々しい姿。


 その直後、部屋全体が白く発光して目が眩み、何かが弾ける音が響いた。



 バチィッ!!



 その後、視界が戻るとサイラスは倒れており意識は無かった。


「彼の頭の中にある小さな黒い影を焼いたから、彼にはもう制圧の魔力は使えない。生命活動には何ら問題は無いが、ただ人格が変わるかも知れない」


 メイヴィス殿下が淡々と語る。


 簡単に話しているが、とんでもない話である、殿下の言う黒い影とは豆粒大で、その部分だけを狙って魔力で弾くのは至難の技だ、そんな事が出来る者はほぼ居ない。


 ロランもそうだが、ジャスティンも魔力を持っている、どれだけ精密に魔力を練っても普通は無理だ、それを簡単にやってのける、やはりこの方は規格外の存在なのだとジャスティンは実感した。







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