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第四章 皇子の狂愛 サイラス feat ラグランド
楽園の恋人たち*
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スーは真夜中に目が覚めた。いつも隣に寝ているはずのジャスがいない、珍しい事では無いのに、スーは妙に不安になって寝室を飛び出す。
鍵が閉まった玄関や人気のない居間を見て回り、食堂に行くとジャスが居た、水を飲んでいたらしい。スーは堪らず、背後からジャスに抱き付く、薄い夜着を通してジャスの体温を感じてスーはようやく安心した。
「スー?、どうしたの」
「・・・消えたかと思った」
大好きなジャスの甘い声がスーの名前を呼ぶ。声を出す時の体の振動やジャスの香りと体の温もり、確かにそこに存在しているのに、失った時の事を考えてしまいスーは胸が苦しくて、体を擦り寄せて涙した。
「ぐすっ・・・ジャス、ぐすっ・・・ぐすっ」
「ふふっ、僕のお姫様は泣き虫だなぁ」
大好きなジャスの甘い声、でも何だかジャスが消えてしまいそうで、スーは抱き付く力を強める。するとジャスが少し困ってる感じがしたので、スーはジャスの前に回って顔を見上げた。
ジャスは綺麗な水色の髪と瞳を持つ美男子で、スタイルも良くて背も高い。楽園に来る前はモテモテでスーは密かにヤキモチを妬いていた。月の光に照らされた、素敵過ぎるジャスを見て、今度はドキドキしてしまう。
「おいで、僕のお姫様。泣いたり赤くなったり、どうしたのかな?」
ジャスはスーを優しく見つめて猫を相手にする様に顎をくすぐる。そして見つめる瞳に少しづつ熱がこもりやがてゆっくりと唇を重ねる。
ちゅっ くちゅっ、ちゅくっ
初めは軽かった口付けが、どんどん深くなる、前から抱きしめられて、ジャスの手がお尻や背中を這い回る。眠りにつく前に散々抱かれたのに、スーはまたジャスと一つになりたくなった。
「ジャス、貴方が欲しい」
「スー」
柔らかなジャスの瞳が少し細められ獲物を見るように鋭くなる、スーは抱き上げられて寝室に連れて行かれた。
◆◇◆◇◆◇
ジャスはスーに飢えていた。
眠りにつく前まで散々スーを抱いた筈なのに、スーから欲しがられたら、自分の中の獣が目覚めたかのようだ。ジャスは裸に剥いたスーの柔肌を味わい始める。
綺麗なベリーが乗った胸に舌を這わせ白く柔らかな乳房を形が変わるくらい強く揉んだ、ベリーを強く噛んで舐め転がす。痛みを感じたスーが豊かな金髪を振り乱す姿にジャスの下半身が滾る。
彼女が乱れる姿をもっと見たい。ジャスはスーの太腿を掴むと大きく足を開く、そしてまだ潤っている蜜壺へ、自身の硬く張り詰めた楔を、思いっきり強く突き入れた。
「あああ!!」
弱い所を強く突かれたスーの背中が仰け反る、ジャスは快感で逃げようとするスーの腰を引き寄せ、逃げられないよう固定する。そして彼女の弱い所に狙いを定めて擦り上げるように激しく動く。
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
激しい快感の波にスーは嬌声が止まらない、もう目の前はチカチカしていて限界に近いのに、いつもと違い乱暴にスーを求めるジャスの様子に不安を覚えて彼の体に縋る。
「ジャス、ジャスティン!何処にもいかないで、ずっと一緒にいて、ジャス」
グレースはジャスティンの名前を呼んで彼の体に手を回す、グレースの腰を掴む力強い手や逞しい腕に触り、大きくて広い肩に縋り付く。
ジャスティンは自身の不安を感じ取ったらしいスーの言葉や、動き回る手がもたらす快感に顔を歪めた。
「くっ、グレース、もっと触って」
そう言ってジャスティンはグレースに噛み付く様に口付けた。グレースは近づいたジャスティンの体に腕を回して抱き寄せる。
自分より日焼けした肌のきれいな胸筋にじっくり手を這わせ乳首を触って刺激して、脇腹を撫でて背中に手を回しジャスティンの固い尻を撫でた。
感じたジャスティンが呻いて、腰の抽送が早くなる。
「くっ、ああ、グレース」
ジャスティンの感じる姿や表情をもっと見たくて引き締まった腹筋の筋肉の形を確かめるように触りグレースと繋がっている所まで指で辿った。
「うっ、くうっ!」
ジャスティンが苦しげな声を上げた、グレースの中の楔がはち切れそうな程膨らむ、ジャスティンはやり過ごす様に暫くゆるゆると回してから、グレースの弱い所を強く突き上げ始めた。
「ああっ、あっ、あっああ、あっ」
ジャスティンを追い詰めた筈が、グレースは逆に追い上げられて、揺さぶられ快感を高められて、二人は同時に果てた。
ジャスティンはグレースを抱きながら、二人の未来を憂いていた。やっと手にした愛しい存在、このまま二人で幸せに過ごせると信じていた。
あのメッセージカードを受け取るまでは。
楽園へようこそ
貴方を歓迎します。
メッセージカードにはそう書いてある。
宛名はジャスティン・シーリーだ。
奴は私がここに居る事を知っている。
ジャスティンの記憶が甦る、かつてメイヴィス殿下に言われた言葉。
「お前は狙われている」
自分達二人の未来に訪れようとしている暗雲、それに対する不安と焦りを消し去るように、ジャスティンは横に眠る愛しいグレースを抱きしめた。
鍵が閉まった玄関や人気のない居間を見て回り、食堂に行くとジャスが居た、水を飲んでいたらしい。スーは堪らず、背後からジャスに抱き付く、薄い夜着を通してジャスの体温を感じてスーはようやく安心した。
「スー?、どうしたの」
「・・・消えたかと思った」
大好きなジャスの甘い声がスーの名前を呼ぶ。声を出す時の体の振動やジャスの香りと体の温もり、確かにそこに存在しているのに、失った時の事を考えてしまいスーは胸が苦しくて、体を擦り寄せて涙した。
「ぐすっ・・・ジャス、ぐすっ・・・ぐすっ」
「ふふっ、僕のお姫様は泣き虫だなぁ」
大好きなジャスの甘い声、でも何だかジャスが消えてしまいそうで、スーは抱き付く力を強める。するとジャスが少し困ってる感じがしたので、スーはジャスの前に回って顔を見上げた。
ジャスは綺麗な水色の髪と瞳を持つ美男子で、スタイルも良くて背も高い。楽園に来る前はモテモテでスーは密かにヤキモチを妬いていた。月の光に照らされた、素敵過ぎるジャスを見て、今度はドキドキしてしまう。
「おいで、僕のお姫様。泣いたり赤くなったり、どうしたのかな?」
ジャスはスーを優しく見つめて猫を相手にする様に顎をくすぐる。そして見つめる瞳に少しづつ熱がこもりやがてゆっくりと唇を重ねる。
ちゅっ くちゅっ、ちゅくっ
初めは軽かった口付けが、どんどん深くなる、前から抱きしめられて、ジャスの手がお尻や背中を這い回る。眠りにつく前に散々抱かれたのに、スーはまたジャスと一つになりたくなった。
「ジャス、貴方が欲しい」
「スー」
柔らかなジャスの瞳が少し細められ獲物を見るように鋭くなる、スーは抱き上げられて寝室に連れて行かれた。
◆◇◆◇◆◇
ジャスはスーに飢えていた。
眠りにつく前まで散々スーを抱いた筈なのに、スーから欲しがられたら、自分の中の獣が目覚めたかのようだ。ジャスは裸に剥いたスーの柔肌を味わい始める。
綺麗なベリーが乗った胸に舌を這わせ白く柔らかな乳房を形が変わるくらい強く揉んだ、ベリーを強く噛んで舐め転がす。痛みを感じたスーが豊かな金髪を振り乱す姿にジャスの下半身が滾る。
彼女が乱れる姿をもっと見たい。ジャスはスーの太腿を掴むと大きく足を開く、そしてまだ潤っている蜜壺へ、自身の硬く張り詰めた楔を、思いっきり強く突き入れた。
「あああ!!」
弱い所を強く突かれたスーの背中が仰け反る、ジャスは快感で逃げようとするスーの腰を引き寄せ、逃げられないよう固定する。そして彼女の弱い所に狙いを定めて擦り上げるように激しく動く。
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
激しい快感の波にスーは嬌声が止まらない、もう目の前はチカチカしていて限界に近いのに、いつもと違い乱暴にスーを求めるジャスの様子に不安を覚えて彼の体に縋る。
「ジャス、ジャスティン!何処にもいかないで、ずっと一緒にいて、ジャス」
グレースはジャスティンの名前を呼んで彼の体に手を回す、グレースの腰を掴む力強い手や逞しい腕に触り、大きくて広い肩に縋り付く。
ジャスティンは自身の不安を感じ取ったらしいスーの言葉や、動き回る手がもたらす快感に顔を歪めた。
「くっ、グレース、もっと触って」
そう言ってジャスティンはグレースに噛み付く様に口付けた。グレースは近づいたジャスティンの体に腕を回して抱き寄せる。
自分より日焼けした肌のきれいな胸筋にじっくり手を這わせ乳首を触って刺激して、脇腹を撫でて背中に手を回しジャスティンの固い尻を撫でた。
感じたジャスティンが呻いて、腰の抽送が早くなる。
「くっ、ああ、グレース」
ジャスティンの感じる姿や表情をもっと見たくて引き締まった腹筋の筋肉の形を確かめるように触りグレースと繋がっている所まで指で辿った。
「うっ、くうっ!」
ジャスティンが苦しげな声を上げた、グレースの中の楔がはち切れそうな程膨らむ、ジャスティンはやり過ごす様に暫くゆるゆると回してから、グレースの弱い所を強く突き上げ始めた。
「ああっ、あっ、あっああ、あっ」
ジャスティンを追い詰めた筈が、グレースは逆に追い上げられて、揺さぶられ快感を高められて、二人は同時に果てた。
ジャスティンはグレースを抱きながら、二人の未来を憂いていた。やっと手にした愛しい存在、このまま二人で幸せに過ごせると信じていた。
あのメッセージカードを受け取るまでは。
楽園へようこそ
貴方を歓迎します。
メッセージカードにはそう書いてある。
宛名はジャスティン・シーリーだ。
奴は私がここに居る事を知っている。
ジャスティンの記憶が甦る、かつてメイヴィス殿下に言われた言葉。
「お前は狙われている」
自分達二人の未来に訪れようとしている暗雲、それに対する不安と焦りを消し去るように、ジャスティンは横に眠る愛しいグレースを抱きしめた。
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