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第三章 王太子の恋人 メイヴィス×シャーロット
仮面舞踏会 メイヴィス❷
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メイヴィスはどうしたものかと、婚約者の背中をそっと撫でる。
「さっ、触らないで下さい」
彼女は体をびくびくさせている、相当辛そうだ。
「今の君の症状を治す方法が二つあるとして、長時間辛いのと、恥ずかしいけど短時間で終わる、どちらが良いかな?」
「やっぱり、これは何かの病気ですか?」
彼女の顔は赤く火照り、瞳は潤んで額にうっすら汗をかいている。
「うーん、病気では無いかな、一部の感覚が鋭くなっているから、刺激に敏感なだけだよ。で、どちらが良いかな?」
「その、恥ずかしさの度合いによりますが、もし治るなら短時間の方が良いです」
予想通りの答えだ。だが私の方は恥ずかしい治療を彼女に施す決心がまだつかない。
「お願いします、どうか助けて下さい」
煮え切らない私に苦しそうな彼女が懇願して来たので、私は彼女の顔を見つめながら話す。
「では、貴女の様子を見ながら進めて行こう。ただ、これだけはお願いしたい。治療を行う過程で恥ずかしくても指示に従う事と、治療後に私の事を嫌いにならないで欲しい」
◆◇◆◇◆
ドレスの染み抜きを待っている間に、何故か部屋に置いてあった香油を見つけていた私は、それを使う事にした。
ソファに座り彼女を後ろから抱きしめて耳元に口を寄せて始まりを告げる。
「今から貴女に恥ずかしい事をするけど、力を抜いてなるべく抵抗しないで」
「・・・はい」
彼女から了承を得た私は、左手を背後から右胸に添え、右手はドレスの下に忍ばせる、そして太腿をじっくりと撫でて、ぴったり閉じていた内腿に手を差込み、下着越しに割れ目を摩る。
「あ、あ、あの!、な、何を!」
「うん?、恥ずかしい治療だよ」
焦る彼女を可愛く思いながら右胸をドレスの上から形を確かめるように優しく撫でて、少し濡れている下着の中に指を入れる。媚薬の影響か思ったよりも濡れていた。
くちゅっ、ちゅっ
「あ、あ、あ、いや、どうしてこんな」
婚約者が水音を恥じて、顔を真っ赤に染め、逃げようと身じろぐ。逃がさないよう抱く力を強めて背後から体をぴたりと寄せる。そうする事で、私の顔が彼女の肩に乗ってより拘束が強まる。
「あ、あ、あの、待って下さい」
婚約者が私の腕を掴んで、拘束を解こうとする。
「ふっ、ここで止めたら、もっと恥ずかしいよ?、良い子だから我慢して」
恥ずかしがって抵抗する婚約者を黙らせ、快感を与える事に集中する。花弁の一枚一枚の襞を優しく丁寧に撫で擦る、まだ埋もれている花芽を探るように指で刺激していく。
「はっ、はっ、あっ、あ」
私の腕を掴んでいた手から力が抜ける、ドレス越しに片胸を柔らかく揉み、花弁の愛撫を続けながら、彼女の耳たぶに自分の鼻を寄せ、戯れるように擦り付けた、私に抱きしめられ、喘ぐ彼女を愛しく感じる。
「ふっ、うっ、ふっ、あぁ、あっ」
快感を感じ初めて顔が桃色に変わり、吐息が甘くなって、体温が高くなる。彼女を後ろから抱き締めたまま、花芽を探り当て指でカリカリと刺激する。
「ああぁ!」
刺激を受けて彼女の背中が仰け反る。
白い喉が露わになり、私は左手を胸から喉へ移し撫でると、肌は吸い付く様にしっとりとしていた、秘部の潤いも増している。
「レディ、貴女が感じてくれて嬉しいよ、このままでは下着まで潤ってしまうから、場所を移動しよう」
私は彼女を寝台へ寝かせて、下着を下ろした。
「いやー、やめて、恥ずかしい、嫌っ!」
半泣きで顔を隠す婚約者に近づき、手を外して彼女と目を合わせる、そして微笑み彼女が絶望する言葉を告げる。
「これからもっと恥ずかしい事をする。貴女の秘密の場所を弄って可愛がり、貴方が快感で泣き出して止めてと言っても続ける」
彼女は目を見開き、唇を震わせ、桃色だった顔が青ざめている、私は慰めるように親指の腹で頬を撫でてやり、怖がらせない様に優しく微笑んだ。
そして、香油をたっぷり使い、彼女が感じ過ぎて意識を飛ばすまで、愛撫を続けた。
◆◇◆◇◆◇
メイヴィスは自分の自制心に感動していた。
・・・女性が目の前で性的に乱れる姿を見て、尚且つ、彼女の官能を高めているのが自分で、触れている肌や、喘ぐ声、抱きしめた体の体温を直に感じて・・・
この状況で性的に興奮して女性を襲わないでいられる、そんな男はほぼ居ないだろう、それを耐え抜いた自分を褒めてやりたい。
メイヴィスは彼女を慰める前から自分の中でルールを決めていた。互いに服は着用したままで、仮面も外さない、接吻もしないし、挿入もしない。自身の快楽は無視して、彼女の快感だけを高めて媚薬の効果を抑える、簡単なようで難しい事だ。
・・・幾度、彼女に接吻したいと思った事か、ドレスを剥ぎ取って柔肌を暴き、肌に舌を這わせ所有印をつけて、直に胸を弄り潤いきった蕾を熱い楔で貫いて、・・・・・・
婚約者の痴態を見ながら、メイヴィスは狂おしい欲望を抑えていた。こんな事故みたいな状況で、彼女の体を奪うべきでは無いと考えていたからだ。
いずれ彼女の全てを貰う、でもそれは今では無い、彼女ともっと心まで深く繋がって彼女に私を愛して貰ってからだ。
「私の我慢を褒めてくれ」
意識の無い彼女にそう告げて、ひたいに軽いキスをする。本当はもっと貪るような深い接吻をしたい。 メイヴィスは眠っている彼女の髪や耳たぶを指でもて遊び、耳飾りにそっと触れる。
そして、自身の服の下からペンダントを取り出す、そのペンダントトップは、耳飾りだった。メイヴィスはそれを婚約者の物と見比べて、やはりと納得した。
婚約者と自分は運命の恋人なのだと。
事故のような出来事だったが、恋人になる前の思い出を作れたと考えれば、まるで素敵な贈り物を貰ったようだ。
今日は仮面舞踏会、二人は名乗っていない。例え彼女が私の正体に気付いていても、そして私も彼女が誰だか知っていても、私達は初めて会う知らない二人。
恋愛に鈍い私と、俗世に疎い彼女。
二人の恋は多分少しづつしか進まない。
だから焦らずゆっくり恋人になろう。
「さっ、触らないで下さい」
彼女は体をびくびくさせている、相当辛そうだ。
「今の君の症状を治す方法が二つあるとして、長時間辛いのと、恥ずかしいけど短時間で終わる、どちらが良いかな?」
「やっぱり、これは何かの病気ですか?」
彼女の顔は赤く火照り、瞳は潤んで額にうっすら汗をかいている。
「うーん、病気では無いかな、一部の感覚が鋭くなっているから、刺激に敏感なだけだよ。で、どちらが良いかな?」
「その、恥ずかしさの度合いによりますが、もし治るなら短時間の方が良いです」
予想通りの答えだ。だが私の方は恥ずかしい治療を彼女に施す決心がまだつかない。
「お願いします、どうか助けて下さい」
煮え切らない私に苦しそうな彼女が懇願して来たので、私は彼女の顔を見つめながら話す。
「では、貴女の様子を見ながら進めて行こう。ただ、これだけはお願いしたい。治療を行う過程で恥ずかしくても指示に従う事と、治療後に私の事を嫌いにならないで欲しい」
◆◇◆◇◆
ドレスの染み抜きを待っている間に、何故か部屋に置いてあった香油を見つけていた私は、それを使う事にした。
ソファに座り彼女を後ろから抱きしめて耳元に口を寄せて始まりを告げる。
「今から貴女に恥ずかしい事をするけど、力を抜いてなるべく抵抗しないで」
「・・・はい」
彼女から了承を得た私は、左手を背後から右胸に添え、右手はドレスの下に忍ばせる、そして太腿をじっくりと撫でて、ぴったり閉じていた内腿に手を差込み、下着越しに割れ目を摩る。
「あ、あ、あの!、な、何を!」
「うん?、恥ずかしい治療だよ」
焦る彼女を可愛く思いながら右胸をドレスの上から形を確かめるように優しく撫でて、少し濡れている下着の中に指を入れる。媚薬の影響か思ったよりも濡れていた。
くちゅっ、ちゅっ
「あ、あ、あ、いや、どうしてこんな」
婚約者が水音を恥じて、顔を真っ赤に染め、逃げようと身じろぐ。逃がさないよう抱く力を強めて背後から体をぴたりと寄せる。そうする事で、私の顔が彼女の肩に乗ってより拘束が強まる。
「あ、あ、あの、待って下さい」
婚約者が私の腕を掴んで、拘束を解こうとする。
「ふっ、ここで止めたら、もっと恥ずかしいよ?、良い子だから我慢して」
恥ずかしがって抵抗する婚約者を黙らせ、快感を与える事に集中する。花弁の一枚一枚の襞を優しく丁寧に撫で擦る、まだ埋もれている花芽を探るように指で刺激していく。
「はっ、はっ、あっ、あ」
私の腕を掴んでいた手から力が抜ける、ドレス越しに片胸を柔らかく揉み、花弁の愛撫を続けながら、彼女の耳たぶに自分の鼻を寄せ、戯れるように擦り付けた、私に抱きしめられ、喘ぐ彼女を愛しく感じる。
「ふっ、うっ、ふっ、あぁ、あっ」
快感を感じ初めて顔が桃色に変わり、吐息が甘くなって、体温が高くなる。彼女を後ろから抱き締めたまま、花芽を探り当て指でカリカリと刺激する。
「ああぁ!」
刺激を受けて彼女の背中が仰け反る。
白い喉が露わになり、私は左手を胸から喉へ移し撫でると、肌は吸い付く様にしっとりとしていた、秘部の潤いも増している。
「レディ、貴女が感じてくれて嬉しいよ、このままでは下着まで潤ってしまうから、場所を移動しよう」
私は彼女を寝台へ寝かせて、下着を下ろした。
「いやー、やめて、恥ずかしい、嫌っ!」
半泣きで顔を隠す婚約者に近づき、手を外して彼女と目を合わせる、そして微笑み彼女が絶望する言葉を告げる。
「これからもっと恥ずかしい事をする。貴女の秘密の場所を弄って可愛がり、貴方が快感で泣き出して止めてと言っても続ける」
彼女は目を見開き、唇を震わせ、桃色だった顔が青ざめている、私は慰めるように親指の腹で頬を撫でてやり、怖がらせない様に優しく微笑んだ。
そして、香油をたっぷり使い、彼女が感じ過ぎて意識を飛ばすまで、愛撫を続けた。
◆◇◆◇◆◇
メイヴィスは自分の自制心に感動していた。
・・・女性が目の前で性的に乱れる姿を見て、尚且つ、彼女の官能を高めているのが自分で、触れている肌や、喘ぐ声、抱きしめた体の体温を直に感じて・・・
この状況で性的に興奮して女性を襲わないでいられる、そんな男はほぼ居ないだろう、それを耐え抜いた自分を褒めてやりたい。
メイヴィスは彼女を慰める前から自分の中でルールを決めていた。互いに服は着用したままで、仮面も外さない、接吻もしないし、挿入もしない。自身の快楽は無視して、彼女の快感だけを高めて媚薬の効果を抑える、簡単なようで難しい事だ。
・・・幾度、彼女に接吻したいと思った事か、ドレスを剥ぎ取って柔肌を暴き、肌に舌を這わせ所有印をつけて、直に胸を弄り潤いきった蕾を熱い楔で貫いて、・・・・・・
婚約者の痴態を見ながら、メイヴィスは狂おしい欲望を抑えていた。こんな事故みたいな状況で、彼女の体を奪うべきでは無いと考えていたからだ。
いずれ彼女の全てを貰う、でもそれは今では無い、彼女ともっと心まで深く繋がって彼女に私を愛して貰ってからだ。
「私の我慢を褒めてくれ」
意識の無い彼女にそう告げて、ひたいに軽いキスをする。本当はもっと貪るような深い接吻をしたい。 メイヴィスは眠っている彼女の髪や耳たぶを指でもて遊び、耳飾りにそっと触れる。
そして、自身の服の下からペンダントを取り出す、そのペンダントトップは、耳飾りだった。メイヴィスはそれを婚約者の物と見比べて、やはりと納得した。
婚約者と自分は運命の恋人なのだと。
事故のような出来事だったが、恋人になる前の思い出を作れたと考えれば、まるで素敵な贈り物を貰ったようだ。
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