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第ニ章 王子の盲愛 ダルトン with メイヴィス
第二王子の気分転換*
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執務室にいたダルトンは、疲れが見える顔で溜息をついていた。
自身の兄である、第一王子にして王太子のメイヴィスが即位する事になり、同時に婚姻式も執り行う事が決まった。即位自体に不満や、含む所がある訳ではなく、むしろ喜ばしい。
ただ、執務量が爆発的に増えていた。
メイヴィスは要領が良く、気付くといつの間にかダルトンの負担が増えている。彼の提案で、様々な経費を節減する為、二つの式典を同日に執り行う事にしたのだが、その為の準備も二倍となり、最早、王城内はパニックに近い。
「何故、僕が兄上の婚礼衣裳まで選ばなくてはならないのだ?」
そう不満気に呟きながら、デザイナーと打合せ予定の一室へと向かっていた僕は、驚いた。
花嫁衣裳の打ち合わせを済ませたらしいシャーロット・ブリガン伯爵令嬢が出て来た扉の向こう側から、僕の最愛グレースの声が聞こえたからだ。
婚礼衣裳のデザイナーは、伯爵令嬢の希望で新進気鋭の若い女性と聞いている。
部屋の中に居たのは容姿も体付きも平凡な女で、ダルトンより10才位年上に見える、髪色はグレースとは違う色だが、女の声はグレースそのものだった。
今回はデザイン画と布のサンプル確認でダルトンは商談をしながら、それとなく彼女の話を探ってみる。どうやら離婚歴がある事、子供はいない事、仕事はまだ固定客が少なく、収入が不安定な事など。
一通り衣裳の打合せが終わると、ダルトンはそっと、彼女の心に寄り添うように話を切り出した。
「・・・貴方は素晴らしいですね。その若さで独り立ちするためには、人に言えない苦労もあったのでは・・・僕は、頑張っている貴方を援助したい。貴方の未来を大切にしたい、良ければ場所を変えてこれからの事を話しませんか?」
「・・・はい、ダルトン殿下・・・」
彼女は感激した様子で、涙を浮かべ何度も頷く。
「では、こちらへどうぞ」
隣の小部屋へ彼女を連れ込むと鍵を締める、彼女は通された部屋が試着用の小部屋だと気付くと不審な顔をしたが、騒ぎ出す前に彼女が着ている前開きのロングワンピースを力任せに引き下した。辺りに彼女の悲鳴と釦が散る。
「きゃぁ、殿下何を!」
彼女の悲鳴を聞いた僕の肌が、興奮で粟立った。
『いい声だ、まるでグレースが悲鳴を上げているかのようだ・・・くくくっ・・・いいぞ、ゾクゾクする』
剥き出しにした背中に舌を這わせながら、身体を背後から拘束し、僕の昂ったものを彼女の尻にぎゅうぎゅうに押し付け、太腿の間の秘密の場所を指で弄る。
「これはお互いに利がある美味しい話しです。貴方は僕に身体を差し出す、僕は貴方の便宜を図る」
彼女の答えは聞かず、蜜壺に指を入れてほぐし、花芽と花弁を弄って体をもて遊び、暫く啼き声を楽しんでいたら、どうやら抱かれる決心がついたようだった。
試着室の小部屋の大きな鏡に両手を衝かせ、尻を突き出す姿勢を取らせたら、下着をずらして僕の猛った肉棒を一気に突き刺した。
「ああああああぁぁぁー」
彼女がグレースの声で啼く、それだけで僕のものは興奮して膨れ上がる、じゅぼじゅぼと乱暴に擦る。女がずっとグレース声で啼くので、抑えが効かず乱暴に中を突きまくる。
「あん、あん、あん、あん」
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん
今日僕は宝物を手に入れた。
それはグレースの声で啼く小鳥。
小鳥の啼き声をもっと堪能したくて、容赦なく腰を振り、膣内を激しく突き上げて、小鳥を攻める。
「もっと、啼け、声を聴かせろ」
思う存分小鳥を啼かせ、欲望を満たして満足したダルトンは、見惚れる程美しい微笑みをして、次の約束を交わす。
「次に逢えるのはいつかな?、楽しみにしているよ。僕の小鳥」
ダルトンは今更ながら兄に感謝した。
彼が花嫁に好きなデザイナーを選ばせ、自分の衣裳をダルトンに丸投げしたお陰で、小鳥と出逢えたのだ。
これから何度も、小鳥を可愛がる事を想像すると、ダルトンの胸は弾んだ。そして進捗報告をする為にメイヴィスの執務室へと向かった。
◆◇◆◇◆◇
メイヴィスは自分の執務室を訪れた異母弟が、満たされて幸せそうな顔をしている事を訝しく思っていた。
「お前、かなり機嫌が良さそうだな?、本来なら私が行う業務を回されているのだから、不機嫌になっていてもおかしくないが?」
「ああ、兄上、何を仰るのですか。兄上の行いに間違いがない事は前から分かっていましたが、今日は再度それを実感したのです。」
兄に心酔しているように見える異母弟は、瞳を輝かせて熱く語る。
最近気落ちしていた彼だが、どうやら嬉しい出来事があったらしい。異母弟が元気を取り戻した理由が分からず釈然としないが、メイヴィスは興奮気味なダルトンを優しい微笑みで見つめる。
弟の喜ぶ姿を見て、兄もまた喜びを感じていた。
兄と弟、己の中だけに存在する者を愛する二人。
夢想の中のグレースを愛する、弟。
記憶の中の見知らぬ女性を想う、兄。
兄弟の外見は似ていないが、中身は良く似た所があるのかも知れない。
自身の兄である、第一王子にして王太子のメイヴィスが即位する事になり、同時に婚姻式も執り行う事が決まった。即位自体に不満や、含む所がある訳ではなく、むしろ喜ばしい。
ただ、執務量が爆発的に増えていた。
メイヴィスは要領が良く、気付くといつの間にかダルトンの負担が増えている。彼の提案で、様々な経費を節減する為、二つの式典を同日に執り行う事にしたのだが、その為の準備も二倍となり、最早、王城内はパニックに近い。
「何故、僕が兄上の婚礼衣裳まで選ばなくてはならないのだ?」
そう不満気に呟きながら、デザイナーと打合せ予定の一室へと向かっていた僕は、驚いた。
花嫁衣裳の打ち合わせを済ませたらしいシャーロット・ブリガン伯爵令嬢が出て来た扉の向こう側から、僕の最愛グレースの声が聞こえたからだ。
婚礼衣裳のデザイナーは、伯爵令嬢の希望で新進気鋭の若い女性と聞いている。
部屋の中に居たのは容姿も体付きも平凡な女で、ダルトンより10才位年上に見える、髪色はグレースとは違う色だが、女の声はグレースそのものだった。
今回はデザイン画と布のサンプル確認でダルトンは商談をしながら、それとなく彼女の話を探ってみる。どうやら離婚歴がある事、子供はいない事、仕事はまだ固定客が少なく、収入が不安定な事など。
一通り衣裳の打合せが終わると、ダルトンはそっと、彼女の心に寄り添うように話を切り出した。
「・・・貴方は素晴らしいですね。その若さで独り立ちするためには、人に言えない苦労もあったのでは・・・僕は、頑張っている貴方を援助したい。貴方の未来を大切にしたい、良ければ場所を変えてこれからの事を話しませんか?」
「・・・はい、ダルトン殿下・・・」
彼女は感激した様子で、涙を浮かべ何度も頷く。
「では、こちらへどうぞ」
隣の小部屋へ彼女を連れ込むと鍵を締める、彼女は通された部屋が試着用の小部屋だと気付くと不審な顔をしたが、騒ぎ出す前に彼女が着ている前開きのロングワンピースを力任せに引き下した。辺りに彼女の悲鳴と釦が散る。
「きゃぁ、殿下何を!」
彼女の悲鳴を聞いた僕の肌が、興奮で粟立った。
『いい声だ、まるでグレースが悲鳴を上げているかのようだ・・・くくくっ・・・いいぞ、ゾクゾクする』
剥き出しにした背中に舌を這わせながら、身体を背後から拘束し、僕の昂ったものを彼女の尻にぎゅうぎゅうに押し付け、太腿の間の秘密の場所を指で弄る。
「これはお互いに利がある美味しい話しです。貴方は僕に身体を差し出す、僕は貴方の便宜を図る」
彼女の答えは聞かず、蜜壺に指を入れてほぐし、花芽と花弁を弄って体をもて遊び、暫く啼き声を楽しんでいたら、どうやら抱かれる決心がついたようだった。
試着室の小部屋の大きな鏡に両手を衝かせ、尻を突き出す姿勢を取らせたら、下着をずらして僕の猛った肉棒を一気に突き刺した。
「ああああああぁぁぁー」
彼女がグレースの声で啼く、それだけで僕のものは興奮して膨れ上がる、じゅぼじゅぼと乱暴に擦る。女がずっとグレース声で啼くので、抑えが効かず乱暴に中を突きまくる。
「あん、あん、あん、あん」
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん
今日僕は宝物を手に入れた。
それはグレースの声で啼く小鳥。
小鳥の啼き声をもっと堪能したくて、容赦なく腰を振り、膣内を激しく突き上げて、小鳥を攻める。
「もっと、啼け、声を聴かせろ」
思う存分小鳥を啼かせ、欲望を満たして満足したダルトンは、見惚れる程美しい微笑みをして、次の約束を交わす。
「次に逢えるのはいつかな?、楽しみにしているよ。僕の小鳥」
ダルトンは今更ながら兄に感謝した。
彼が花嫁に好きなデザイナーを選ばせ、自分の衣裳をダルトンに丸投げしたお陰で、小鳥と出逢えたのだ。
これから何度も、小鳥を可愛がる事を想像すると、ダルトンの胸は弾んだ。そして進捗報告をする為にメイヴィスの執務室へと向かった。
◆◇◆◇◆◇
メイヴィスは自分の執務室を訪れた異母弟が、満たされて幸せそうな顔をしている事を訝しく思っていた。
「お前、かなり機嫌が良さそうだな?、本来なら私が行う業務を回されているのだから、不機嫌になっていてもおかしくないが?」
「ああ、兄上、何を仰るのですか。兄上の行いに間違いがない事は前から分かっていましたが、今日は再度それを実感したのです。」
兄に心酔しているように見える異母弟は、瞳を輝かせて熱く語る。
最近気落ちしていた彼だが、どうやら嬉しい出来事があったらしい。異母弟が元気を取り戻した理由が分からず釈然としないが、メイヴィスは興奮気味なダルトンを優しい微笑みで見つめる。
弟の喜ぶ姿を見て、兄もまた喜びを感じていた。
兄と弟、己の中だけに存在する者を愛する二人。
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