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ジェラルドのありふれた日常
執事のダグラスと旦那様
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ランズベリー家の執事ダグラスは、勤続40年を超える老執事で、ジェシカお嬢様の事は生まれた時からお世話をしている。
そのジェシカお嬢様がある日突然、婚約者としてジェラルド様を連れて来られた時は、私も含めて使用人一同が驚いたものだ。
お二人がお付き合いされていた事は誰も知らず、社交界にでられないジェラルド様は、見目の麗しい伯爵令息ですが謎の多い方でした。
ただお二人が本当に愛し合っておられる事は確かなので、私を含めた使用人一同はジェシカお嬢様と同様にジェラルド様にお仕えをしている。
ジェラルド様は実に不思議なお方だ。
メイド達が騒いでいる所へジェラルド様が現れた、どうやら外出されるご様子だ。
「どうした、ダグラス?」
ジェラルド様はお嬢様がコーディネートされた派手な服を見事に着こなされて、今日も伊達男に磨きがかかっている。
「はい、どうやらシーツが屋根まで飛ばされた様で、メイド達が何とかならないかと言っておりまして、いやはや、何とも」
私も高齢で屋根の上までは登れず、どうしたものかと困っていた所だった。
ジェラルド様が屋根に引っ掛かった洗濯物をみる、すると風も無いのにシーツがふわりと飛ばされメイドの元へ落ちて来た。
一緒に、キラリと光る物も落ちてくる。
「これは何だろう?」
ピカピカ光るそれは、アクセサリーの破片のようだ、鳥が運んできた物かも知れない。
ジェラルド様はそれを何気無くポケットに入れると、私に忠告をされた。
「今日はにわか雨が降るよ、洗濯物を外に干すのはやめた方が良い」
ジェラルド様はそう言われると、いつものカフェに向かわれた。
お嬢様は宝石の鑑定もされます、ジェラルド様は特殊な原石で磨けば希少価値の高い宝石になる、そんなお方かも知れません、彼の方を選ばれたお嬢様は流石です。
日常で起きる様々な出来事をサラッと解決して天気予報までこなす、一体ジェラルド様は何者なのでしょうか。
「今日は洗濯物を外に干すのはやめだ」
私はメイドに指示を出した、ジェラルド様の予報は当たるからだ。
◆◇◆◇◆◇
ジェラルドはいつものカフェにいた。
まったりと一人の時間を過ごしたり、客のお喋りを聞いて楽しむ馴染みの店だ。
ブランチを済ませたジェラルドは、コーヒーを片手に店の窓から通りを行き交う人々を眺めていた。
すると、見知った女性が急いでこちらへ向かって来るのが見える。
「ケイティ、どうした?」
ジェシカの商会で働く、茶色い髪と瞳をもった女性ケイティが、息を切らせてジェラルドの元へとやってきた。
「ジェラルド様、社長が大変な目に遭われています。どうか助けて下さい」
「分かったすぐに行こう!」
愛するジェシカの危機と聞いて、ジェラルドは直ぐに彼女の元へ向かった。
ジェシカの商会はこの店からそう離れていない場所にあり、程なく店に着いたジェラルドは、真っ直ぐ彼女の部屋へ入って行く。
バサッ、バサッ、バサッ、バサッ、バサッ
部屋の中を黒い大きな鳥が飛び回っていた。
クエッ!、クエェェッ!
羽ばたきする翼が部屋のあちこちに当たって、書類や物を落としていく。
ジェシカはしゃがんでそれを避けていた、ジェラルドは彼女に駆け寄る。
「ジェシカ!、一体どうしたんだ!」
「ジェラルド?、来てくれたの?」
ジェシカは突然現れた旦那様を、夢見るように見ている、ジェラルドは彼女の体を庇いつつ扉の方へ誘導した。
「とにかく部屋から出るんだ、他の場所で話を聞かせてくれ」
二人は隣の応接室へ移動した、ソファに並んで腰掛けるとジェシカが事情を話始める。
「ホワイト伯爵夫人が来たの」
ジェシカは困った顔をして項垂れている。
「ホワイト伯爵夫人?」
ジェラルドは誰の事だか分からず聞き返す。
「ほら、この間子猫の捜索を依頼してきた、あの御婦人よ」
「ああ、あの御婦人か」
面倒事を持ち込む夫人だとジェシカが話していたが、また何か頼まれ事でもされたのだろうか。
「何故か鳥に追われていて、ウチの店に逃げ込んで来たのだけれど、鳥まで一緒に入って来てしまって……」
ポツリポツリと話すジェシカの顔には微かな擦り傷が付いていた。
「他のお客様の迷惑にならない様に、飛び回る鳥を奥の部屋に閉じ込めたの、でも暴れて捕まえられなくて……」
ジェラルドは俯くジェシカの頬をそっと撫で、効き目の薄い治癒魔法をかけた。
「ホワイト夫人は無事なのか?」
ジェラルドの問いに何とも言えない顔でジェシカが答える。
「夫人は鳥を残して直ぐに店を出ていったわ」
悔しげに唇を噛んでいるジェシカの顔からは擦り傷が消えている、ジェラルドの治癒魔法は効き目は薄いが小さな傷なら治せる。
「よく頑張ったな、ジェシカ、後は俺が何とかして見るよ、ここで待っててくれ」
ジェシカの手の甲にも擦り傷を見つけたジェラルドは、彼女の手を取ってそこに口付けた、唇から魔力を流して治癒をする。
「ジェラルド…」
気を張っていたジェシカは、大好きな旦那様から優しく労られて、気が緩んで少し涙ぐんだ。
彼女がコーディネートした服を着ているジェラルドは、今日も最高に素敵だった。
ジェラルドがジェシカの部屋へ入ると、鳥は暴れ疲れたのか大人しくなっていた、だがいつでも攻撃に移れるようジェラルドを見ている。
「さて、俺は君をここから連れ出して外に放したい、大人しく俺に捕まってくれるかな?」
ジェラルドは黒くて大きな鳥に近づくが、鳥は近づいた分 トットットッ と離れていく。
野生の鳥は警戒心が強い、ジェラルドの弱い魅了では穏やかには出来ても触れるまでは出来ない。
どうしたものかと考えていたジェラルドはある事を思い出す、そしてポケットの中から金ピカを取り出した。
「これと交換条件ならどうだ?」
クエッ!!、クエッ!!
黒い鳥は部屋を一回りすると、ジェラルドのそばに降りて金ピカを咥えた。
「交換条件成立だ、行こうか?」
ジェラルドは両手で翼を押さえて鳥を捕まえた、そして小脇に抱えて外にでると空に解放する、口に咥えた金ピカに太陽の光が当たりキラリと光った。
「ジェラルド!!」
一部始終を見ていたジェシカが駆け寄って来て、ジェラルドに ドンッ と抱き付く、ジェラルドも彼女を抱きしめ返す。
「俺の薔薇、もう大丈夫だ、終わったよ、さあ部屋の後片付けをしようか」
「有難う、ジェラルド」
ジェラルドは愛する妻の力になれた嬉しさに微笑み、ジェシカは困っている時に突然現れて助けてくれた、素敵な旦那様をキラキラした瞳で見る。
二人は仲良く並んで店に戻り始めた、にわか雨が降ったのか路面は濡れていたが、お互いしか見ていない二人は気付かない。
ジェシカがそっとジェラルドと腕を組む、妻の体が密着したジェラルドの顔が自然と緩む、二人は今日もラブラブだった。
そのジェシカお嬢様がある日突然、婚約者としてジェラルド様を連れて来られた時は、私も含めて使用人一同が驚いたものだ。
お二人がお付き合いされていた事は誰も知らず、社交界にでられないジェラルド様は、見目の麗しい伯爵令息ですが謎の多い方でした。
ただお二人が本当に愛し合っておられる事は確かなので、私を含めた使用人一同はジェシカお嬢様と同様にジェラルド様にお仕えをしている。
ジェラルド様は実に不思議なお方だ。
メイド達が騒いでいる所へジェラルド様が現れた、どうやら外出されるご様子だ。
「どうした、ダグラス?」
ジェラルド様はお嬢様がコーディネートされた派手な服を見事に着こなされて、今日も伊達男に磨きがかかっている。
「はい、どうやらシーツが屋根まで飛ばされた様で、メイド達が何とかならないかと言っておりまして、いやはや、何とも」
私も高齢で屋根の上までは登れず、どうしたものかと困っていた所だった。
ジェラルド様が屋根に引っ掛かった洗濯物をみる、すると風も無いのにシーツがふわりと飛ばされメイドの元へ落ちて来た。
一緒に、キラリと光る物も落ちてくる。
「これは何だろう?」
ピカピカ光るそれは、アクセサリーの破片のようだ、鳥が運んできた物かも知れない。
ジェラルド様はそれを何気無くポケットに入れると、私に忠告をされた。
「今日はにわか雨が降るよ、洗濯物を外に干すのはやめた方が良い」
ジェラルド様はそう言われると、いつものカフェに向かわれた。
お嬢様は宝石の鑑定もされます、ジェラルド様は特殊な原石で磨けば希少価値の高い宝石になる、そんなお方かも知れません、彼の方を選ばれたお嬢様は流石です。
日常で起きる様々な出来事をサラッと解決して天気予報までこなす、一体ジェラルド様は何者なのでしょうか。
「今日は洗濯物を外に干すのはやめだ」
私はメイドに指示を出した、ジェラルド様の予報は当たるからだ。
◆◇◆◇◆◇
ジェラルドはいつものカフェにいた。
まったりと一人の時間を過ごしたり、客のお喋りを聞いて楽しむ馴染みの店だ。
ブランチを済ませたジェラルドは、コーヒーを片手に店の窓から通りを行き交う人々を眺めていた。
すると、見知った女性が急いでこちらへ向かって来るのが見える。
「ケイティ、どうした?」
ジェシカの商会で働く、茶色い髪と瞳をもった女性ケイティが、息を切らせてジェラルドの元へとやってきた。
「ジェラルド様、社長が大変な目に遭われています。どうか助けて下さい」
「分かったすぐに行こう!」
愛するジェシカの危機と聞いて、ジェラルドは直ぐに彼女の元へ向かった。
ジェシカの商会はこの店からそう離れていない場所にあり、程なく店に着いたジェラルドは、真っ直ぐ彼女の部屋へ入って行く。
バサッ、バサッ、バサッ、バサッ、バサッ
部屋の中を黒い大きな鳥が飛び回っていた。
クエッ!、クエェェッ!
羽ばたきする翼が部屋のあちこちに当たって、書類や物を落としていく。
ジェシカはしゃがんでそれを避けていた、ジェラルドは彼女に駆け寄る。
「ジェシカ!、一体どうしたんだ!」
「ジェラルド?、来てくれたの?」
ジェシカは突然現れた旦那様を、夢見るように見ている、ジェラルドは彼女の体を庇いつつ扉の方へ誘導した。
「とにかく部屋から出るんだ、他の場所で話を聞かせてくれ」
二人は隣の応接室へ移動した、ソファに並んで腰掛けるとジェシカが事情を話始める。
「ホワイト伯爵夫人が来たの」
ジェシカは困った顔をして項垂れている。
「ホワイト伯爵夫人?」
ジェラルドは誰の事だか分からず聞き返す。
「ほら、この間子猫の捜索を依頼してきた、あの御婦人よ」
「ああ、あの御婦人か」
面倒事を持ち込む夫人だとジェシカが話していたが、また何か頼まれ事でもされたのだろうか。
「何故か鳥に追われていて、ウチの店に逃げ込んで来たのだけれど、鳥まで一緒に入って来てしまって……」
ポツリポツリと話すジェシカの顔には微かな擦り傷が付いていた。
「他のお客様の迷惑にならない様に、飛び回る鳥を奥の部屋に閉じ込めたの、でも暴れて捕まえられなくて……」
ジェラルドは俯くジェシカの頬をそっと撫で、効き目の薄い治癒魔法をかけた。
「ホワイト夫人は無事なのか?」
ジェラルドの問いに何とも言えない顔でジェシカが答える。
「夫人は鳥を残して直ぐに店を出ていったわ」
悔しげに唇を噛んでいるジェシカの顔からは擦り傷が消えている、ジェラルドの治癒魔法は効き目は薄いが小さな傷なら治せる。
「よく頑張ったな、ジェシカ、後は俺が何とかして見るよ、ここで待っててくれ」
ジェシカの手の甲にも擦り傷を見つけたジェラルドは、彼女の手を取ってそこに口付けた、唇から魔力を流して治癒をする。
「ジェラルド…」
気を張っていたジェシカは、大好きな旦那様から優しく労られて、気が緩んで少し涙ぐんだ。
彼女がコーディネートした服を着ているジェラルドは、今日も最高に素敵だった。
ジェラルドがジェシカの部屋へ入ると、鳥は暴れ疲れたのか大人しくなっていた、だがいつでも攻撃に移れるようジェラルドを見ている。
「さて、俺は君をここから連れ出して外に放したい、大人しく俺に捕まってくれるかな?」
ジェラルドは黒くて大きな鳥に近づくが、鳥は近づいた分 トットットッ と離れていく。
野生の鳥は警戒心が強い、ジェラルドの弱い魅了では穏やかには出来ても触れるまでは出来ない。
どうしたものかと考えていたジェラルドはある事を思い出す、そしてポケットの中から金ピカを取り出した。
「これと交換条件ならどうだ?」
クエッ!!、クエッ!!
黒い鳥は部屋を一回りすると、ジェラルドのそばに降りて金ピカを咥えた。
「交換条件成立だ、行こうか?」
ジェラルドは両手で翼を押さえて鳥を捕まえた、そして小脇に抱えて外にでると空に解放する、口に咥えた金ピカに太陽の光が当たりキラリと光った。
「ジェラルド!!」
一部始終を見ていたジェシカが駆け寄って来て、ジェラルドに ドンッ と抱き付く、ジェラルドも彼女を抱きしめ返す。
「俺の薔薇、もう大丈夫だ、終わったよ、さあ部屋の後片付けをしようか」
「有難う、ジェラルド」
ジェラルドは愛する妻の力になれた嬉しさに微笑み、ジェシカは困っている時に突然現れて助けてくれた、素敵な旦那様をキラキラした瞳で見る。
二人は仲良く並んで店に戻り始めた、にわか雨が降ったのか路面は濡れていたが、お互いしか見ていない二人は気付かない。
ジェシカがそっとジェラルドと腕を組む、妻の体が密着したジェラルドの顔が自然と緩む、二人は今日もラブラブだった。
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