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本編
監禁生活三日目
しおりを挟む目を覚ますと、そこは先程まで居た部屋ではなく、なんだかAVのSMものに出てきそうな物騒な雰囲気の部屋。
先程まで居た部屋と雰囲気が違いすぎて少しだけ怖気付く。
でも逃げ出そうにも手足ガッチリ拘束されてて今は謎の椅子に固定されている。
なんていうか…産婦人科とかに置いてそうな椅子で足は閉じることが出来ない様になってて、お尻の部分は謎に空いてる変な作り。手も顔の傍で固定されていて、動かそうにも全然ビクともしない。
「理人…起きた?ごめんね。こんな手荒い真似して。でも理人が他の男の所に行こうとするのがいけないんだよ…」
「ま、待ってって!ほんと、それは勘違いっていうか…だから、その…んぐっ」
ま、またこれ…。
口枷を付けられ封じられる。
そして、点滴のようなものを持ってくる蓮。
「んんッ……やわぁ……」
「理人をどうしたら俺のそばに置いとけるのかな…?永遠の寸止め地獄を味あわせて許しを乞うまで虐める?それとも、痛い事いっぱいする?針でここ串刺しにしたり…鞭で叩いたり?それとも苦しい思いしたらいいのかな?水責めとか、自由に呼吸する権利剥奪するとか?……ねぇ、理人。お願いだから俺から離れようとしないで…。何するかわかんないよ俺。」
ズラズラっと血の気が引くような拷問内容を述べる蓮。でも、その顔はなんだか楽しそうとか興奮してるとかじゃなくて、苦しそうな顔。
なんで、お前がこんな顔してるんだよ。
「理人…そいつの事好き?」
頭を横に振り否定する。
「そいつと番になりたい…?」
え?何言ってるんだ?
番って…俺は蓮のものになったはずなのに、意味のわからない質問に困惑し、返事が出来ずにいた。
「……否定しないか。痛いな」
とんでもない勘違いをさせてしまった様だ。はっと我に返り慌てて否定したが遅かった様で。
「も、いいよ…。理人、理人に想い人が居ても理人は俺のなんだ…俺だけの理人なんだよ」
ズキンッズキンッ
胸が痛い…。なんでこんなに意味わかんない勘違いして、こいつが傷ついてる顔してるんだよ。違うのに…。ほんとに和哉とはなんにも無いのに。あいつが俺をどう思ってたかなんて知らなかった。でも、俺は本当に和哉のことを恋愛対象とかそんな風に思ったことなんて1度もなかった。考えたところで絶対無しって言い切れる。それなのに俺を信じてくれない蓮に悲しくなった。
「理人……。この部屋の床はね、フロアコーティングされてて、排水溝も付いててね、どれだけ汚しても全然大丈夫な部屋なんだよ。」
「……?」
その説明の意図が理解出来なかった。そんな俺を他所に蓮は先程持ってきてた点滴スタンドを近くに寄せて何やら準備をしている。
すると突然慣らしもしないで太いディルドをねじ込まれる。
「ンンッッ……ひぁ…///」
奥まで突っ込むと今度はシュポシュポと嫌な音。すると中でどんどん膨らんでいくディルド。
「んーんッッ…んはァ……んんッ...///」
「これくらいなら抜けないかな…」
そういうと蓮に無造作に引っ張られる。太くなったところが引っかかり痛みが走る。
「ンンンっ…ひぁひっ…んーーーッッ」
「じゃ、今から苦しいかもだけどできるだけ我慢してね?」
痛みと何されるか分からない恐怖で目が潤む。
蓮はそんな俺に気付いて…なのか、気付いてないのか…気にする様子はなく、俺の中に入ったディルドから謎に生えてるチューブに先程準備していた点滴スタンドから延びてるチューブを繋げると、何かストッパーのようなものを外した。
すると、突然俺の中に液体がどんどん侵入してくる。
「…ッッは、はぶ、て…ひぁ…ッッ///」
「あーあ。入っていってるね…」
苦しい…。嫌だ。お腹変…。
「んーんーんー…んんっ……んー!!」
外してって…お願いしたいのに言葉にならない音しか出ない。
抵抗しようにも拘束具が邪魔をして抵抗出来ず、どんどん苦しめる液体が中に入ってくる。
「すごい理人の中。どんどん飲み込んでいくね。1リットルじゃ足りなさそうだな…」
やだ。やだやだ。
そんなに入れるな…。苦しいって…。
「んんッ…んーっ」
頭を横に振り、嫌だと訴えてみた。けど…。
「何?理人、オネダリ?」
「んーんー!んーーーー」
「そんなに焦らせないでよ。おかわりはいっぱいあるよ。」
そういうと蓮は、容赦なく点滴スタンドにかかっている容器に液体をドバドバと追加していく。
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