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8.お披露目パーティー(後編)
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「リベルバ様、今すぐそんな女との婚約...破棄してください!!!!
それで、私と結婚しましょう!!!!!」
メーリンとリベルバは返答にとても困った。
どう返せば、『お飾りの妻』の契約を悟られないで済むのか...そして穏便にこの娘を返せるか。
(一体、どうしたらいいの~~~!?!?)
____
(......私も『お飾りの妻』だからあんまり強くは言えないのよね...。)
リベルバに任せよう、メーリンは困惑しながらもそう思った。
そうしてリベルバは少し考えたのちに、こう言った。
「...残念だけど。
僕は今の妻...メーリンを愛している。
だから、君とは結婚できない。ごめんね?」
「ッ...!!
嫌です!私はリベルバ様と結婚します!!!」
メーリンもリベルバに便乗して、言ってみようと思い、
「申し訳ないですが。
私達は相思相愛なのです、なのでお引き取り願えますか?」
と、人生で一度も言ったことのないようなセリフを吐いてしまった。
その子は少し沈黙した後、今の現状を受け入れたのか
「...リベルバ様に相応しいのは、私なのに~~~~~!!!!!!!」
という捨て台詞のようなものを吐いて、会場から出て行ってしまった。
...メーリンは、少しもやっとした...この感情が何なのかは、まだわからない。
____
「これで事件は一件落着...なのかな?」
メーリンは少し返答に迷ったが、
「...そうですね?」
とだけ返した。
____
あの事件が終わってから、パーティーは何事もなく進んでいった。
メーリンは、リベルバの両親に挨拶をしていた。
...今まで手紙などでやり取りはしていたのだが、実際に会ったのは今回が初めてだ。
「こ、こんにちは...。
リベルバ様と結婚をさせていただきます、メーリンです。」
メーリンが挨拶すると、リベルバの両親は歓迎してくれた様子で、
「メーリンちゃん~!!!
今までお手紙出してくれてありがとう、リベルバをこれからよろしくね!?」
メーリンは困惑しながらも、
(...リベルバ様と違ってテンション高い方だ...。)
と覚えておくことにした。
____
パーティーがなんだかんだで終わり、メーリンたちは家に帰ってきていた。
メーリンはカリンと言う女性が来た時に、少しもやっとした感情が胸に残り続けていたままだった。
「リベルバ様...。
カリンさん?とは、どういう関係なんですか?」
そのもやっとした感情を晴らすため、口から出て来た言葉がこれだった。
だけど、メーリンの言いたい事とは何か違う気がして、言った後から後悔してしまった。
「カリンちゃんとは?
普通に、取引相手みたいな?」
曖昧な答えにメーリンはむっーとして、
「じゃあ、私は?」
メーリンは後から、自分が今何を言ったかわからなくなり、焦る。
「い、いえ! 違うんです、忘れて下さい!!!」
「...好かせてもらってる、女性かな?」
(...え?)
メーリンはリベルバが今何を言ったか再確認したくなった。
リベルバは続けて、
「...もうちょっと後に言おうと思ってたんだけど...。
僕と、『お飾りの妻』ではなくて、『本物の妻』として結婚してくれませんか?」
リベルバの突然な告白に、メーリンはぎょっとする。
(...え、えぇ~~~!?!?)
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