正妃である私を追い出し、王子は平民の女性と結婚してしまいました。…ですが、後になって後悔してももう遅いですよ？

1.

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「お前は、今日で俺の正妃を辞めてもらう。」

王子は、淡々とした口調で私に告げました。

「な、なぜですか......！？
これからの正妃は、どうされるのですか！？　正妃教育を受けているのは私しかいないのに...！」

「新たな正妃には、俺が真に愛している女性になってもらう。
少し身分が違う平民だが......愛し合っていればなんとでもなる。」

......少し？　平民は身分が違い過ぎます！！
愛し合っていれば、なんとでもなるわけないじゃないですか！

「......失礼ですが、本当に大丈夫ですか......？
国民の為を思うなら、それは辞めといた方がいいかと......。」

「......あぁ！？
俺に口出しするのか？　そんなことして、許されると思っているのか！？」

......あぁ、これはもう駄目なパターンね。
...この王子、思い通りに行かないことがあるとすぐ怒るから...正直うんざりしていたのよね...。

「......わかりました。
ですが、後から後悔しないで下さいね？」

「後悔？　ふざけるな、後悔なんてするわけないだろう！？」

......あ、そうですか。
ならいいんですけど。

まぁ、やばいことになったらきっと第二王子や王が止めてくれるでしょう。

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私は実家に帰って、両親に王子に正妃を辞めさせられたということを話した。

「な、なんだと！？　分かった、王には全て伝えとく。」
「大変だったのね...。　ゆっくり部屋で休んで......。」

という感じで、全て伝わってしまいましたね、王子。

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......そして、宣言通り...きっと王家の反対を押し切って、平民の女性を正妃にした王子は...破滅してしまいました。

平民の女性が宝石や財宝を見て、正気で居られるわけないですよね、王家のお金で豪遊し始めました。
そうして、平民の女性は男爵家の男性と浮気をしたそうです。
しかも、正妃になったにも関わらず、正妃教育を全く受けないそうで。

これは駄目だ、と判断した王たちが、第一王子は王子の座を退けられ...実質上の勘当ですね。
平民の女性は、小さい町へ飛ばされたそうです。

......まぁ、自業自得ですね。
しっかし、王と第二王子が優秀で良かった～。
なんとか、この国の平和は守られましたね。

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そして、私は縁談が組まれ...格好良い殿方と婚約することになりました。
この人は、誠実そうだし、きっと愛し合っていけます！！

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