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しおりを挟む私は、聖女。
聖女として、真剣にこの国に奉仕してきた。
国王にもその功績は認められたくらいだ。
......そんな私には、婚約者がいる。
...私の、婚約者は遊び歩いているみたいだ。
正直、最初から愛のない婚約前提だったから、浮気とかは別にいいのだけれど。
だけど今日、貴方に幻滅してしまいました。
「お前、いつも俺が居ない時って何してんの?」
突然、婚約者から聞かれた質問。
......実は、この人に私は聖女だと明かしていないのだ。
(...この人に聖女だと明かすと、何か面倒なことになる気がする...。)
私の直感がそう言っていた。
「えっーと。
まぁ、仕事...みたいな?」
あながち間違いではないのだ。きっと大丈夫。
...そう思っていた...けれど。
「そう。
あ、もしかして娼婦でもやってんの??」
...はぁ??
何、この人...??
「何で、そうなるんですか??」
本当に意味不明だわ...。
「いやだって、お前スタイルいいじゃん。」
......それだけ?が理由なの??
私が困惑してると、貴方は
「もしかして、本当にやってんの?」
...私の堪忍袋の緒が切れた音がした。
(...気持ち悪い。)
この人と、これからも婚約していたくない...。
本当はあまりしたくなかったのだけれど、今回は流石に無理。
「婚約破棄、しましょうか。」
「あ、そう。分かった。」
...本当に、それだけの会話だった。
謝罪とかはしないのね...別に求めても居ないけれど...。
その後、私は聖女としての仕事をもっと頑張ることにした。
頑張った結果、国で公に聖女だと明かすことになった。
私は、聖女と全国民に知らされた。
そうするとすぐに元婚約者から、「復縁してくれ」だとか「やっぱり愛してた」などと気持ち悪いことを言われたので、「ざまぁみろ!」と返してやりました!!
元々、婚約者に不満はあったのでこの件でスッキリしました!
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