大好きな婚約者とやっと結婚できる！と思っていましたが、結婚式の日、彼は会場に来ませんでした。

1.

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「大好きだよ。
もし良ければ、僕と結婚してください。」

「はい、喜んで......！！」

夢みたいな出来事。
大好きな婚約者と、結ばれる。
それが嬉しくてたまらなくて、私は幸せだった。

......けど、それが一番幸せな時期だった。
まさか、結婚式であんなことになるとは...思いませんでした。

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～結婚式当日～

......新郎として来てくれると思っていた彼は、会場に来なかったのです。
私はパニックになり、泣いてしまいました。
会場もそのことを知って、ざわめき始めました。

婚約者の両親は、彼に電話してくれました。

その電話の中で、彼はふざけたことばかり言いました。


「僕は、真実の愛を見つけたんだ！！
......だから、邪魔しないでくれ。結婚式も中止にしてくれ。
本当にすまない、だが真実の愛の為なんだ。」


......はぁ？？
何を言っているの、この人？
私が困惑して、何も言えないでいると、電話はプツッ、と切れてしまった。


彼の両親は、土下座するほどの勢いで頭を下げた。

「本当に申し訳ない、あの馬鹿息子がっ......！！！
慰謝料や諸々のことは、後日息子とそちらの家に向かわせてもらう。」

父親は、恐る恐る言った。

「.....あの、息子のことは...。
婚約破棄してもらって構わない、本当にすまなかった！！」

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私はとりあえず実家に戻り、ぼぅっと自分の部屋の天井を眺めた。

（......これから私、どうなるのかしら......？
婚約破棄って言われたって、そう簡単に受け入れられるものじゃないわよね。）

......でも仕方ない、わよね。
婚約者の気持ちは、もう私にはないのだから。

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結局、婚約者との婚約は破棄されることになった。

私も少しずつ立ち直り始めていて、今日は幼馴染が家に来てくれている。

会話の中で、幼馴染が私を気遣ってか、こう言ってくれた。
「君も大変だったよね、あんなことになって。」

なんて返したらいいのか分からなかったので、
「.....そうね～。」
とだけ返しておいた。


「.....鈍感。」

幼馴染が、そう言った。

（......え？）

「ねぇ、好きだよ。
僕と、結婚してほしい。」

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......幼馴染に求婚され、私は戸惑いました。
だけど、幼馴染がくれた愛を信じてみることにし、今は幼馴染と結婚生活を送っています。
とりあえず、幸せになれました！

...元婚約者は、真実の愛とやらを信じて、破滅したみたいです......まぁ、自業自得ですよね。