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しおりを挟む私は、妹に全てを奪われました。
…自分の宝物、両親…、婚約者まで。
もう我慢なんてできません。家を出ていくことに決めました!!
家を出ていく直前に、幼馴染に
「家を出ていくなんて、本当に良いのか?」
「…いいんです。
元々、あの家に私の居場所はありませんでしたから、。」
大好きだった友達たちに、会えなくなるのは寂しいけれど…、
「私、あっちでも頑張ります。
だから、皆も頑張ってね。」
少し泣きそうになってしまった。
あぁ、駄目ね、まだ…未練が残ってる。
…この地にまだ居たいって、思ってる。
「ねぇ、僕と…婚約して、逃げませんか?」
…幼馴染のレインが、声を張り上げた。
でも、そんなレインに迷惑も掛けたくない。
「…大丈夫です。気持ちだけで、嬉しいから。」
レインに、急に抱きしめられた。
「君はさっ!!我慢しすぎ!!
もっと、我儘言えよ!!」
…そんな事言われたら、決心が揺らいじゃうじゃん、
「ダメだよ、私にはもう戻れる資格なんてない。
本当にありがとう、レイン、大好きだったよ。
皆も、ここまで見送りしてくれてありがとう、!」
結局、お父さんとか、妹は来なかったな、。
でも、こうでもしないと、両親の束縛はずっと続く。
そんなのに縛られるなんて私はごめんだ。
実際、一回リセットして、暮らしたいとも思っていたし、ちょうど良かったのよね。
でも、レインには、悪いことをしたな。
せっかく、婚約してくれるって言ってたのに。
でも、あの場で受けても、両親が承諾してくれるとは思えない。
もう、今更なんでもいいけど。
これから、私は新しい地で生活するんだ、!
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