推しが国家侮辱罪で追放されるようなので、悪役令嬢の私が全力で阻止してみせますわ!!!

久遠りも

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これから溺愛されるって!?どういうことですの~!?

メリッサの決断

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パーティーが終わり、レイとメリッサは宿泊するホテルに向かっていた。
「ふぅ~!疲れた」
とレイが言うと、メリッサも、
「同じく疲れましたわ…」
などと言ってるうちに、レイが眠ってしまった。
「ちょ、ちょっと、レイ!?」
(反応がない…)
レイがメリッサの肩にこつん、と寄ってきた。
(な、何ですのこの状態!?)
とメリッサが悶えていると、
「…かわいい。」
「レイ!?
貴方まさかわざと…」
「そだよ、
起きてた。」
「うぅ~!?」
メリッサは、今こそ自分の気持ちを伝えるチャンスではないのかと考えた。
出来れば考えたくなかったが。
(このまま気持ちを伝えないのは、違う。)
だけどメリッサは、伝えられなかった。
ホテルに着いた後、メリッサは覚悟を決めて話すことにした。
「ねぇ、レイ。
私は、レイが好きです。」
「え…?
急に、どうしたのメリッサ?いや僕は嬉しいんだけど…」
「…でも、それが『好き』という恋愛感情なのかはまだ分かりません。」
レイは黙り込んでしまった
「今日、私はマツリ様に、レイ様が握手を求められたとき、少し…いや結構、所謂嫉妬というやつでしょうか。がありました。
少しだけ、『好き』を自覚した瞬間でした。
…レイ、ちょっとだけ、好きになってみても良いですか…?」
レイはまた黙り込んだ後に、
「…つまり、どういうこと?」
「は?
いや、私なりの気持ちを伝えたんですが…」
レイは真顔で言った。
「なんか話が難しかったんだモーン!!」
「分かりやすく言うと…、えっとぉ…」
「もっともさ、そういうのって行動で示すべきだと僕思うんだよね?」
(レイ!!?とっても悪戯な顔をしてますわ~!?絶対理解してるでしょ…)
「ねぇ、抱きしめて良い?」
「嫌…ではないけど…
こんな私が、良いんでしょうか。」
「そんな君が、良いんだよ。
あ、嫌だったら逃げて?追いかけるけど」
「分かりました…?」
((やばい、心臓がバクバク言ってる…))
二人は軽いハグをした。
メリッサは自分に言い聞かせるように、
(大丈夫ですわ、外国では挨拶って言いますし!?)
「ん、好き」
なんて言うものだから、
「そういうこと…、他の女の子には絶対言わないでくださいね」
ちょっと不機嫌そうにメリッサが拗ねてしまった。
レイが嬉しそうに、
「え、もしかして嫉妬…してくれてる?
うわ~!!超嬉しい…、、、」
「も~!違いますから~!!?
そんな嬉しそうにしないでください~!!」
この後は普通に寝たという、何かあっても良かったのに


次回、最終話
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