推しが国家侮辱罪で追放されるようなので、悪役令嬢の私が全力で阻止してみせますわ!!!

久遠りも

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明らかになる新事実

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今日は、レイ様のご実家に行く日だ。
レイ様は…家でどのように振舞われていたのか。それを調べるチャンスだ。
「メリッサ、レイに会いに行く、ということはレイと仲が良かったフリをしなくてはならない。」
「え、えぇ。そうですわね。」
「ということで、レイの事が分かるようにノートをまとめてきた。全て覚えろ。」
ライモンドが差し出したノートには、レイの出身、家族構成、好きなもの、好きなこと…など、100項目は超えるものが書かれていた。
「うぇ!?!?これだけの量を…昨日の夜完成させたというのですの!?」
「あぁ。元々まとめるのは得意だから、簡単だった。」
(ライモンド様ってもしかしたら、凄い人なんじゃ……)
と、メリッサは失礼なことを口走りそうになった。
「お、こうしているうちにもレイの実家、アルファ侯爵家が見えて来たな。」
「とても活躍していらっしゃる家ですよね。」
「それは…間違いではないが、実際の所アルファ家は…実力主義で、所謂スパルタ…だかと呼ばれる家だ。
俺も何度か行ったことがあるが、とても嫌味を言われた記憶がある。」
「情報を聞き出すには、それ相応の振る舞いをしなくてはならないということね。
まぁ、私は悪役令嬢なりに頑張って見せますわ!」
「あく…やく、れ…い…何だって?」
「あ、いえ、何でもありませんわ!!」

「あれ、下級のライモンドではないか。」
(私は名前すら呼んでもらえない…)
「ッ…ソレイユ様、お久しぶりです。
ご活躍、とても耳に入ります。」
「そうだろう。俺は天才だからな。」
((うっわ~…))
「それよりどうした。ここはわざわざお前のような者が長時間居られる場所ではないぞ。」
「弟のレイ…様の事なのですが、何か、耳に入っていることはありませんでしょうか。」
「何故お前が知る必要がある?」
「それは…、
親友だから。でいいでしょうか。」
「そうかそうか。レイはな…
なんて、そんなことで教えると思ったか?」
「ええ、教えると思いましたわ!

なんてったって、ソレイユ様のお家は、温厚で、誰にでも優しくて…そんなイメージがありますもの!」
ライモンドは思った。(この女、堂々として嘘をついたな)と。
「そ、そうか…?」
「そんでもって、実力があって、凛としてて、いつもカッコいいと思って見ていましたわ!!」
「ガハハ!!そうであろうそうであろう。」
「その実力を活かすためにも、レイ様には、追放されるには、とても惜しい存在だと思ったのです。」
「レイが?
レイにはそんな実力なんてないに決まってるだろう。どうせあいつは『出来損ない』だからな!!」
((え?))
「レイは、居ても居なくても変わらない存在だ!
いや、むしろ居ない方が良いのではないか?」
「「…は?」」
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