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第22話
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次の日、いつもの様に深夜まで勉強をしていたら、視線を感じた。
俺、超怖がりなんだ。今更言う必要もないと思うけど。
すごく、すごく、後ろを振り向きたくなかったんだけど、やっぱりなんだかんだ気になるよな?だから、意を決して、振り返ってみた。
すると、そこには幽霊??
「幽霊じゃないよ。」
瞳がいつものように、いきなり現れて、そう告げた。
俺の部屋の片隅に優雅にくつろいでいるやつがいる。そいつは、壁画に描かれているギリシャ神話の神様(?)のような服装をしている。白い布を体に巻きつけるような感じの変な着こなし。
だけどそいつ、その服装がじゃなくて、どこかがおかしい。
俺が首をかしげてどこが気になるのかといぶかしげに観察していると、瞳がそっと耳うちした。
「左足君だよ。ほら、体毛が嫌いな。」
ああ、それでか。違和感の正体が分かった。やつには、体中にあるはずの体毛がないんだ。
全体的につるりとした印象。更に肌は異常と言えるほどにとてもつややか。繊細な光沢で…。げぇ。淡く、青白く発光してんじゃん。
俺の無遠慮な視線などおかまいなしに、左足は歌うように言葉を紡いだ。
「今日は新月。
星々がほら、またたいて僕にウィンクしてくれているだろう。
ささやかな美しいささやきと、きらめきが、僕の肌をまた一段と繊細に輝かせてくれるんだ。」
なぁ、瞳。
「何?」
あいつ、頭の中に虫湧いてそうな感じだな。
右足と違って扱いづらくない?
「あはは。言うね~。
うーん。左足君は個性的だけど、単純って意味では右足君と同じくらい分かりやすいからねぇ。そういう意味では彼、扱いやすいんじゃないかな。
見て分かると思うけど彼は極度のナルシストなんだ。」
へぇ。…ナルシストですか。
このぼろ屋であれだけ自分の世界にひたれるのはある種の才能だ。凄まじいなぁ。星の瞬きなんか、この部屋にまで届かないだろ?っつか、その前に今日は天気曇ってるし。
それは、そうと。瞳、前々から思っていたんだけど、おまえって笑顔でさらりと毒をはくよなぁ。
「えーー。ひどい、ゆきぴろ!
ゆきぴろが聞いたから、答えただけなのに!ばか、ばか!
僕すねちゃうよ?」
瞳は、ぷーとほっぺたをふくらませた。
「何をけんかしているんだい?」
横顔を斜め45度に傾けていちいちポーズを決めた左足のやつが、声をかけてきた。
すると、顔を左右に振って、
「あ、そういう呼び方やめて。全然ときめかないから!」
左足は目に涙をためて、悲しげにつぶやいた。涙が眼尻にたまっている。
これ、計算された涙の見せ方だよなぁ。よく、役者がここぞってシーンに涙を調節して、観る者を魅了させる離れ業だ。うるうる、きらきらな状態。ただし、美少女に限るがな!
俺は、ちょっと辟易しながら心の中で尋ねた。
だったら、なんて呼んで欲しいんだ?
左足は薄く笑った。
俺、生理的にこいつが一番苦手かも。
「ふふふ。嫌わないでよ。ぞくぞくしちゃうじゃない。
そうだね。『紫苑』って、呼んでくれるかな?
淡紫色の優美な花は僕のイメージにぴったりだと思わない?」
…シオンですか。
はい、でたー。中二病患者。
それで、シオンさん。今宵は、一体どんな理由があって具現化されたんでしょうか?
「ふふふ。そろそろ、君に僕の存在をもっともっと、意識してもらおうかと思ってね。
僕、こう見えて嫉妬深いんだ。
最近ちょっと、瞳ばかりが君といちゃいちゃしていないかい?
だから、急遽、ね。
こうして、君と話をしようと思って、ね。」
背筋に寒気が走った。人は誰しもうぬぼれってやつを持っている。それを時にはもてあましながらも、力に変えていたりする。
俺の中のうぬぼれは、コレか?
こんなに、妙な感じなのか?へこむかも。
瞳のやつ、そういや、前に言っていたよな?確か、「彼はどちらかと言うと君に似たタイプの子だよ」って。
後で、左足のどこらへんが、どう似たタイプなのかを、徹底的に問いたださなくてはいけない…。
俺はとてつもなく、憤慨していた。
「何を、言っているんだい?おばかさん♪
僕は、僕だよ。唯一無二の至高なる存在。
シ・オ・ン。さあ、口に出して発音してみて!
君の声でこの名が呼ばれるのが聞きたいんだ。」
…寝ようかな。明日から月曜だし。一週間始まるっていうのに、夜更かししている場合じゃないよな。
そんな俺にかまわず、シオンは言葉を紡ぐ。…図太い。
「瞳、ちょっと、席を外してくれないかい?ここからは、二人で話をしたいんだ。」
瞳はあくびしながら気軽に「オッケー」と答えて消えた。
おい!消えるな!
どうするんだよ、コレ!手に余るぞ!
「あら、あら。
動揺して、かわいいわ。ゆ・き・ぴ・ろ!」
…。
「ふふふ。ひかないで!
ここからは、ちょっとマジなお話をしようじゃないの。」
シオンは笑顔のまま、流し目に真剣な色を帯びさせる。いちいち、凝った演出を自らに課すやつだなぁ。
なんだよ!
俺はあきらめて、話を聞くことにした。
「最初に、瞳が出てきた時のことを、覚えているかい?」
ああ、覚えているよ。なんだか、懐かしいなぁ。
俺に、変われって言ってきたんだ。
「そうだね、正解。それで、君に課題を与えたでしょう?」
課題。そういえば、あったな。そんなの。
「そう。
その一、夢をみつけること。
その二、友達をつくること。
その三、恋をすること。
覚えているかい?」
ああ。期限は高校三年間だろ。
で、それが、何?
「幸博君、君、もう二つもクリアしているんだよ!ふふふ。
友達も恋も見つけたね?
それに、あと一つの課題の『夢』についても真剣に考えている。」
だから?
「君は、よくやっているってこと。
褒めてあげよう、って思って。
さぁ、この腕に飛び込んでいらっしゃい。視覚的なものでしかないけれど、君に包容を授けよう。光栄に思いたまへ!」
ぶわっと鳥肌が全身にたった。
…。
辞退させていただきます。
「まぁ、遠慮深いんだね。そういう、奥ゆかしいところ、大変好ましいよ。」
アンニュイな感じでシオンはつぶやいた。
なぁ、もし課題をクリアできなかったら、どうなるの?何かペナルティーってあるわけ?
だいたい、何で期限が3年間なんだよ。
俺は、瞳が答えてくれなかったことを尋ねた。
「ペナルティー?そんなの、無いよ。最初から。
でも、言葉に含みを持たせた方が、君、がんばるでしょう?
だから、ね?
高校三年間っていう期限はそのまま君の脳の限界の期間さ。
いくらなんでも具現化させたりっていうのは、流石にちょっと特殊じゃない?
君にこちらの声が届くのが、だいたい3年間くらいが限度じゃないかって考えての期間設定なんだ。
ばらしても、いいよね?
だって、君、もう一人で大丈夫そうだから。」
その発言に俺はぎくりとなった。
一人で大丈夫。
そう判断されたら、…瞳をはじめとした体の部位達は、ある日突然、俺の前から消えるのだろうか?
俺は、心の中がずんっと重くなるような恐怖を感じた。
ある日、突然いなくなる。
そしていつの間にかどんなに彼らのことを、慣れ親しんで大切に思っているのかに気がついた。
俺は、一人じゃないって、どこかでそう思えたから。
なんだか、胸が苦しい。張り裂けそうだ。
「コラ!左足君!
だめだよ。目立ちたいからって、勝手なことしちゃ~。
ゆきぴろが動揺しているじゃなか!
そんな子には、おしおきだ!」
そう言って、突如現れた瞳は星の形のステッキでシオンをこつんとつついた。
「やめてくれない、瞳。そんなお子様な小道具!
この構図、美しくないよ。ときめかない!全然、ときめかない!
僕の美学に反している!不愉快千万なこと甚だしい。
それに、真実を告げたまででしょ? いずれ僕たちは彼とコンタクトがとれなくなるんだから。
幸博にだって知る権利はあるもの。
僕、出番が少ないんだから、いいじゃない。これくらい目立っても。
嫉妬し・な・い・の!この、焼きもちやさんめ!」
そう言って、うっとおしいやつは、すっと消えて行った。
俺、超怖がりなんだ。今更言う必要もないと思うけど。
すごく、すごく、後ろを振り向きたくなかったんだけど、やっぱりなんだかんだ気になるよな?だから、意を決して、振り返ってみた。
すると、そこには幽霊??
「幽霊じゃないよ。」
瞳がいつものように、いきなり現れて、そう告げた。
俺の部屋の片隅に優雅にくつろいでいるやつがいる。そいつは、壁画に描かれているギリシャ神話の神様(?)のような服装をしている。白い布を体に巻きつけるような感じの変な着こなし。
だけどそいつ、その服装がじゃなくて、どこかがおかしい。
俺が首をかしげてどこが気になるのかといぶかしげに観察していると、瞳がそっと耳うちした。
「左足君だよ。ほら、体毛が嫌いな。」
ああ、それでか。違和感の正体が分かった。やつには、体中にあるはずの体毛がないんだ。
全体的につるりとした印象。更に肌は異常と言えるほどにとてもつややか。繊細な光沢で…。げぇ。淡く、青白く発光してんじゃん。
俺の無遠慮な視線などおかまいなしに、左足は歌うように言葉を紡いだ。
「今日は新月。
星々がほら、またたいて僕にウィンクしてくれているだろう。
ささやかな美しいささやきと、きらめきが、僕の肌をまた一段と繊細に輝かせてくれるんだ。」
なぁ、瞳。
「何?」
あいつ、頭の中に虫湧いてそうな感じだな。
右足と違って扱いづらくない?
「あはは。言うね~。
うーん。左足君は個性的だけど、単純って意味では右足君と同じくらい分かりやすいからねぇ。そういう意味では彼、扱いやすいんじゃないかな。
見て分かると思うけど彼は極度のナルシストなんだ。」
へぇ。…ナルシストですか。
このぼろ屋であれだけ自分の世界にひたれるのはある種の才能だ。凄まじいなぁ。星の瞬きなんか、この部屋にまで届かないだろ?っつか、その前に今日は天気曇ってるし。
それは、そうと。瞳、前々から思っていたんだけど、おまえって笑顔でさらりと毒をはくよなぁ。
「えーー。ひどい、ゆきぴろ!
ゆきぴろが聞いたから、答えただけなのに!ばか、ばか!
僕すねちゃうよ?」
瞳は、ぷーとほっぺたをふくらませた。
「何をけんかしているんだい?」
横顔を斜め45度に傾けていちいちポーズを決めた左足のやつが、声をかけてきた。
すると、顔を左右に振って、
「あ、そういう呼び方やめて。全然ときめかないから!」
左足は目に涙をためて、悲しげにつぶやいた。涙が眼尻にたまっている。
これ、計算された涙の見せ方だよなぁ。よく、役者がここぞってシーンに涙を調節して、観る者を魅了させる離れ業だ。うるうる、きらきらな状態。ただし、美少女に限るがな!
俺は、ちょっと辟易しながら心の中で尋ねた。
だったら、なんて呼んで欲しいんだ?
左足は薄く笑った。
俺、生理的にこいつが一番苦手かも。
「ふふふ。嫌わないでよ。ぞくぞくしちゃうじゃない。
そうだね。『紫苑』って、呼んでくれるかな?
淡紫色の優美な花は僕のイメージにぴったりだと思わない?」
…シオンですか。
はい、でたー。中二病患者。
それで、シオンさん。今宵は、一体どんな理由があって具現化されたんでしょうか?
「ふふふ。そろそろ、君に僕の存在をもっともっと、意識してもらおうかと思ってね。
僕、こう見えて嫉妬深いんだ。
最近ちょっと、瞳ばかりが君といちゃいちゃしていないかい?
だから、急遽、ね。
こうして、君と話をしようと思って、ね。」
背筋に寒気が走った。人は誰しもうぬぼれってやつを持っている。それを時にはもてあましながらも、力に変えていたりする。
俺の中のうぬぼれは、コレか?
こんなに、妙な感じなのか?へこむかも。
瞳のやつ、そういや、前に言っていたよな?確か、「彼はどちらかと言うと君に似たタイプの子だよ」って。
後で、左足のどこらへんが、どう似たタイプなのかを、徹底的に問いたださなくてはいけない…。
俺はとてつもなく、憤慨していた。
「何を、言っているんだい?おばかさん♪
僕は、僕だよ。唯一無二の至高なる存在。
シ・オ・ン。さあ、口に出して発音してみて!
君の声でこの名が呼ばれるのが聞きたいんだ。」
…寝ようかな。明日から月曜だし。一週間始まるっていうのに、夜更かししている場合じゃないよな。
そんな俺にかまわず、シオンは言葉を紡ぐ。…図太い。
「瞳、ちょっと、席を外してくれないかい?ここからは、二人で話をしたいんだ。」
瞳はあくびしながら気軽に「オッケー」と答えて消えた。
おい!消えるな!
どうするんだよ、コレ!手に余るぞ!
「あら、あら。
動揺して、かわいいわ。ゆ・き・ぴ・ろ!」
…。
「ふふふ。ひかないで!
ここからは、ちょっとマジなお話をしようじゃないの。」
シオンは笑顔のまま、流し目に真剣な色を帯びさせる。いちいち、凝った演出を自らに課すやつだなぁ。
なんだよ!
俺はあきらめて、話を聞くことにした。
「最初に、瞳が出てきた時のことを、覚えているかい?」
ああ、覚えているよ。なんだか、懐かしいなぁ。
俺に、変われって言ってきたんだ。
「そうだね、正解。それで、君に課題を与えたでしょう?」
課題。そういえば、あったな。そんなの。
「そう。
その一、夢をみつけること。
その二、友達をつくること。
その三、恋をすること。
覚えているかい?」
ああ。期限は高校三年間だろ。
で、それが、何?
「幸博君、君、もう二つもクリアしているんだよ!ふふふ。
友達も恋も見つけたね?
それに、あと一つの課題の『夢』についても真剣に考えている。」
だから?
「君は、よくやっているってこと。
褒めてあげよう、って思って。
さぁ、この腕に飛び込んでいらっしゃい。視覚的なものでしかないけれど、君に包容を授けよう。光栄に思いたまへ!」
ぶわっと鳥肌が全身にたった。
…。
辞退させていただきます。
「まぁ、遠慮深いんだね。そういう、奥ゆかしいところ、大変好ましいよ。」
アンニュイな感じでシオンはつぶやいた。
なぁ、もし課題をクリアできなかったら、どうなるの?何かペナルティーってあるわけ?
だいたい、何で期限が3年間なんだよ。
俺は、瞳が答えてくれなかったことを尋ねた。
「ペナルティー?そんなの、無いよ。最初から。
でも、言葉に含みを持たせた方が、君、がんばるでしょう?
だから、ね?
高校三年間っていう期限はそのまま君の脳の限界の期間さ。
いくらなんでも具現化させたりっていうのは、流石にちょっと特殊じゃない?
君にこちらの声が届くのが、だいたい3年間くらいが限度じゃないかって考えての期間設定なんだ。
ばらしても、いいよね?
だって、君、もう一人で大丈夫そうだから。」
その発言に俺はぎくりとなった。
一人で大丈夫。
そう判断されたら、…瞳をはじめとした体の部位達は、ある日突然、俺の前から消えるのだろうか?
俺は、心の中がずんっと重くなるような恐怖を感じた。
ある日、突然いなくなる。
そしていつの間にかどんなに彼らのことを、慣れ親しんで大切に思っているのかに気がついた。
俺は、一人じゃないって、どこかでそう思えたから。
なんだか、胸が苦しい。張り裂けそうだ。
「コラ!左足君!
だめだよ。目立ちたいからって、勝手なことしちゃ~。
ゆきぴろが動揺しているじゃなか!
そんな子には、おしおきだ!」
そう言って、突如現れた瞳は星の形のステッキでシオンをこつんとつついた。
「やめてくれない、瞳。そんなお子様な小道具!
この構図、美しくないよ。ときめかない!全然、ときめかない!
僕の美学に反している!不愉快千万なこと甚だしい。
それに、真実を告げたまででしょ? いずれ僕たちは彼とコンタクトがとれなくなるんだから。
幸博にだって知る権利はあるもの。
僕、出番が少ないんだから、いいじゃない。これくらい目立っても。
嫉妬し・な・い・の!この、焼きもちやさんめ!」
そう言って、うっとおしいやつは、すっと消えて行った。
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