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第17話
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変なスイッチが入ってしまった銀子のことはほっといて、陣さんの話をしよう。
陣さんとは、あれから銀子を通さずともちょくちょく話せるようになった。
彼女には、なんというか華があるんだ。一緒にいると、ぱっと世界が明るくなるように感じる。
ただ、ああやっぱり銀子の友達なんだなって思ったことが一つある。彼女が、恥ずかしそうに自作のポエムノートを見せてくれた時だ。
俺は、期待に満ちた陣さんの輝く瞳にプレッシャーを感じつつページをめくった。
~色立体~
強烈な存在感。そして主張のない静寂。
それは、見る者の気分、感性で変じる。
全てを手にすることは不可。されど、可能性は無限大。
日々入れ替わる色模様。
答えが出ぬまま混じり合え。
明日にはきっと見つけるはず。
そう、自分だけの色が。
うーん。正直分らない。
色立体って、美術室で見たことあるぞ。色の明度と彩度が一目瞭然に分かるように立体的に配置されたものだよなぁ。
むむむ。
ちらっと見ると、陣さんが依然として期待に満ちたあの目で俺を見ている。
コメントに窮した俺は冷や汗が出てきた。
焦って、次のページをめくってみる。
~恒星~
真昼の星が悲しくて、木漏れ日を見えない星に例えた。
太陽に消された無数の星たち。
夜になっても、今度は都会の光に消されてしまう。
私も同じ。かたすみで光る小さな存在。
だけど、星たちは自分の銀河では主人公。
そして私も、自分の人生の主人公。
そうよ。どう輝くは私次第だわ。
後悔しても納得できるように歩いて行けば、星くずのように光る軌跡が残るはず。
おお、こっちは、なんとなく共感できるかも。
でも、読んでいてちょっと恥ずかしいのはなぜだろうか。むずむずするなぁ。
俺は、なんともコメントに困ってしまった。
それで、正直に、
「よく、分らないけど、でも共感できるよ」
と、言った。
陣さんは、それで満足してくれたらしく、また恥ずかしそうに笑った。
俺はついついその笑顔にみとれてしまう。
彼女、体育会系と思いきや文学少女の一面もあったんだなぁ。それが、なんとも意外だった。
そうか、こういうことが銀子の言っていたギャップってやつなのかな?
もっと陣さんを知りたい。心臓がトクトクと音を立てた。
そんな矢先、帰宅しようとしていた俺は、部活前の本山と陣さんが体育館の前で二人いっしょに楽しそうに話しているところを目撃してしまった。
いつの間に、あの二人は仲良くなったんだろう。
地味にショックを感じる。
部活の練習場所が同じだもんなぁ。そりゃ、毎日顔を合わせるよなぁ。
背の高さといい、二人の持つ人目を引く華やかさといい、正直絵になるような光景だった。
その時俺は、いいようのない胸の痛みを覚えて…。そして、本山がとても憎らしく思えたのだった。
「ふふふ。ゆきぴろ、恋だね!」
瞳の奴が、キューピッドのコスプレ姿で現れた。
「今日から僕は、恋の伝道師さ!」
…相変わらず理解し難いから。たのむから、余計なことはしないでくれ。
「あれ、恋している自覚、すでにあった?否定しないんだね。」
恋って、恋って、恋なのか?俺が?陣さんに?
よく分からないぞ。
「そうかな?
しらばっくれても無駄だよ?
僕は君の目だからね。君が、よくリョーコを探して瞳をさまよわせているのに気がつかないとでも?」
そうかな?なんかマインドコントロールして無理やり話をすすめてないか?
自慢じゃないが、俺は誰と話をする時も今もってどきどきするんだぞ。情けない話だが。
まぁ、人と話せるようになっただけ進歩だと思っている。そんな状態で、恋なんてできるわけもないじゃないか。
すると、芝居がかったしぐさで、さも分かってないなーという表情をして、瞳が言う。
「…。恋なんて、知らないうちにかかってしまう病気なんだよ、ベイベー。気がついた時には手遅れなのさ!
初心者のゆきぴろには自覚すること自体が遠い話みたいだね。
僕、ゆきぴろがリョーコに恋しているに3,000点!」
なんだよ、なんで3,000点なんだ?何点満点だよ。
右足が、野太い声で続く。
「じゃ、ワタシは銀子に3,000点!」
銀子。絶対、ありえないと思う。断言できるぞ。
「じゃ、僕は、2組の上杉さんに2,000点!」
って、この声、誰だよ。左足か?上杉さんなんて、知らないし。
体毛が薄いからって理由じゃないよな?
「僕は、本山君に2,000点!」
って、俺はおかまじゃないっつーの。
ネタにするなよ!
もうつっこまないからな。
「僕は、8組の鈴木さんに4,000点!
あの上腕二頭筋がたまらなく魅力的。超最高。
芸術品だよ?」
上腕二頭筋って、ピンポイントだな。さては、お前、腕だな。
どんな女子だよ。逆に興味がわくじゃないか。
っていうかもう、知らない!
またいつものように、唐突な自分自身の部位達の勝手な言葉に振り回された、俺。
だけど、あの時の二人の姿は染みのように、妙に心に焼きついてじくじく痛い。
部活の話をしよう。
散々どの部に入るか迷ったあげく、俺は新聞部に入った。新聞部の取材を通して俺の小さな世界がもっと広がるんじゃないかと思ったんだ。
取材をするにあたって人と話すのは苦手なんてこと、言っていられないだろう?
そういう意味でも、いい機会だと思うんだ。『習うより、慣れろ』っていうし。
いざ、ミジンコのような俺のコミュニケーション能力を育まん!
今年の新入部員は俺を含め15人。上級生との垣根もなく、わきあいあいとしたいい部だ。
一人、友達ができた。俺と同じ様なタイプのおとなしい奴。そいつ、いつもノートを持っているんだ。いつも記事が書けるようにってね。
中村っていうんだが、意気投合したのは、歴史の話がきっかけだった。
俺、幕末が大好きなんだ。そして、中村もそう。あいつは、坂本竜馬が好きなんだ。
坂本竜馬には逸話が絶えない。バックには謎の人物がいるっていう話から始まる絵空事のような陰謀説まである。中村は、その話をきっかけに様々な幕末の陰謀説に夢中になったんだそうだ。そして、今の社会でも、陰謀説というのは数限りなくある。
中村は一人考えた。
誰が世界を動かしているのか?
何が時代を動かすのか?
世界はどうなっていくのか?
そうしてある時、今生きているこの時代も歴史の一部なんだということに、はっと気づいたんだそうだ。それで彼はジャーナリストになって、歴史になっていくこの時代を追いかけようと決めたのだと言う。
将来のビジョン。夢かぁ。
中村がきらきらと語るのを聞くと、俺はちょっとおいてきぼりをくらったような気がして焦る。
瞳がしゃしゃり出てきて言った。
「僕も、あんな目の輝き方をしたいんだ?素敵でしょ?」
…嫌なプレッシャーだな。
二年から文系と理系にクラスが別れるから、一年のうちに自分の進む方向性は決めとかないとなぁ。
今まで、数学が好きだから、漠然と理系に行こうとしか考えていなかったけど、それじゃだめなのかもしれない。自分が将来なりたいものの為の選択をしないといけないんだよなぁ。
将来のビジョン。
俺は、まだまだ模索中。
それは、さておき新聞部の話に戻ろう。
新聞は2か月に1回発行。
毎回、小さい枠だけど、各部活の簡単な特集を組んでいる。今回新入部員にその枠の記事がまかされることになった。
ちょっと、はりきる俺。三人一組で一つの部を取材することになっている。俺のグループに割り当てられたのはドイツ文学研究部。
うん、かなりマニアックな感じ。
で、今日がその取材日なんだな。
なのに、他の二人が、用事ができたなんて言ってきた。
うち一人はアマチュアゴルファーで学校にあんまりこないんだ。今日もどうやら予選に出ているらしい。
そして、もう一人は構内で一躍有名になった女の子。ギャルっていうのかな?
ある日突然、髪を鮮やかなピンクに染めてきた。注意した教師に正面切って盾突くものだから、生徒指導室に連れて行かれて噂になっている。
取材がある今日も、なにやら教師ともめている様子。
こないだ部活で会った日に、こう文句をぶつぶつ言っていた。
「私、校則ないって聞いたから頑張ってこの高校に入ったんだよ?
なのに、染めちゃいけないなんて、なしじゃない?
頭に来たから、今度はピアスをもっとたくさんあけるんだ♪」
そう言う、彼女の左耳には既にピアスが3つもきらりと光っていた。
陣さんとは、あれから銀子を通さずともちょくちょく話せるようになった。
彼女には、なんというか華があるんだ。一緒にいると、ぱっと世界が明るくなるように感じる。
ただ、ああやっぱり銀子の友達なんだなって思ったことが一つある。彼女が、恥ずかしそうに自作のポエムノートを見せてくれた時だ。
俺は、期待に満ちた陣さんの輝く瞳にプレッシャーを感じつつページをめくった。
~色立体~
強烈な存在感。そして主張のない静寂。
それは、見る者の気分、感性で変じる。
全てを手にすることは不可。されど、可能性は無限大。
日々入れ替わる色模様。
答えが出ぬまま混じり合え。
明日にはきっと見つけるはず。
そう、自分だけの色が。
うーん。正直分らない。
色立体って、美術室で見たことあるぞ。色の明度と彩度が一目瞭然に分かるように立体的に配置されたものだよなぁ。
むむむ。
ちらっと見ると、陣さんが依然として期待に満ちたあの目で俺を見ている。
コメントに窮した俺は冷や汗が出てきた。
焦って、次のページをめくってみる。
~恒星~
真昼の星が悲しくて、木漏れ日を見えない星に例えた。
太陽に消された無数の星たち。
夜になっても、今度は都会の光に消されてしまう。
私も同じ。かたすみで光る小さな存在。
だけど、星たちは自分の銀河では主人公。
そして私も、自分の人生の主人公。
そうよ。どう輝くは私次第だわ。
後悔しても納得できるように歩いて行けば、星くずのように光る軌跡が残るはず。
おお、こっちは、なんとなく共感できるかも。
でも、読んでいてちょっと恥ずかしいのはなぜだろうか。むずむずするなぁ。
俺は、なんともコメントに困ってしまった。
それで、正直に、
「よく、分らないけど、でも共感できるよ」
と、言った。
陣さんは、それで満足してくれたらしく、また恥ずかしそうに笑った。
俺はついついその笑顔にみとれてしまう。
彼女、体育会系と思いきや文学少女の一面もあったんだなぁ。それが、なんとも意外だった。
そうか、こういうことが銀子の言っていたギャップってやつなのかな?
もっと陣さんを知りたい。心臓がトクトクと音を立てた。
そんな矢先、帰宅しようとしていた俺は、部活前の本山と陣さんが体育館の前で二人いっしょに楽しそうに話しているところを目撃してしまった。
いつの間に、あの二人は仲良くなったんだろう。
地味にショックを感じる。
部活の練習場所が同じだもんなぁ。そりゃ、毎日顔を合わせるよなぁ。
背の高さといい、二人の持つ人目を引く華やかさといい、正直絵になるような光景だった。
その時俺は、いいようのない胸の痛みを覚えて…。そして、本山がとても憎らしく思えたのだった。
「ふふふ。ゆきぴろ、恋だね!」
瞳の奴が、キューピッドのコスプレ姿で現れた。
「今日から僕は、恋の伝道師さ!」
…相変わらず理解し難いから。たのむから、余計なことはしないでくれ。
「あれ、恋している自覚、すでにあった?否定しないんだね。」
恋って、恋って、恋なのか?俺が?陣さんに?
よく分からないぞ。
「そうかな?
しらばっくれても無駄だよ?
僕は君の目だからね。君が、よくリョーコを探して瞳をさまよわせているのに気がつかないとでも?」
そうかな?なんかマインドコントロールして無理やり話をすすめてないか?
自慢じゃないが、俺は誰と話をする時も今もってどきどきするんだぞ。情けない話だが。
まぁ、人と話せるようになっただけ進歩だと思っている。そんな状態で、恋なんてできるわけもないじゃないか。
すると、芝居がかったしぐさで、さも分かってないなーという表情をして、瞳が言う。
「…。恋なんて、知らないうちにかかってしまう病気なんだよ、ベイベー。気がついた時には手遅れなのさ!
初心者のゆきぴろには自覚すること自体が遠い話みたいだね。
僕、ゆきぴろがリョーコに恋しているに3,000点!」
なんだよ、なんで3,000点なんだ?何点満点だよ。
右足が、野太い声で続く。
「じゃ、ワタシは銀子に3,000点!」
銀子。絶対、ありえないと思う。断言できるぞ。
「じゃ、僕は、2組の上杉さんに2,000点!」
って、この声、誰だよ。左足か?上杉さんなんて、知らないし。
体毛が薄いからって理由じゃないよな?
「僕は、本山君に2,000点!」
って、俺はおかまじゃないっつーの。
ネタにするなよ!
もうつっこまないからな。
「僕は、8組の鈴木さんに4,000点!
あの上腕二頭筋がたまらなく魅力的。超最高。
芸術品だよ?」
上腕二頭筋って、ピンポイントだな。さては、お前、腕だな。
どんな女子だよ。逆に興味がわくじゃないか。
っていうかもう、知らない!
またいつものように、唐突な自分自身の部位達の勝手な言葉に振り回された、俺。
だけど、あの時の二人の姿は染みのように、妙に心に焼きついてじくじく痛い。
部活の話をしよう。
散々どの部に入るか迷ったあげく、俺は新聞部に入った。新聞部の取材を通して俺の小さな世界がもっと広がるんじゃないかと思ったんだ。
取材をするにあたって人と話すのは苦手なんてこと、言っていられないだろう?
そういう意味でも、いい機会だと思うんだ。『習うより、慣れろ』っていうし。
いざ、ミジンコのような俺のコミュニケーション能力を育まん!
今年の新入部員は俺を含め15人。上級生との垣根もなく、わきあいあいとしたいい部だ。
一人、友達ができた。俺と同じ様なタイプのおとなしい奴。そいつ、いつもノートを持っているんだ。いつも記事が書けるようにってね。
中村っていうんだが、意気投合したのは、歴史の話がきっかけだった。
俺、幕末が大好きなんだ。そして、中村もそう。あいつは、坂本竜馬が好きなんだ。
坂本竜馬には逸話が絶えない。バックには謎の人物がいるっていう話から始まる絵空事のような陰謀説まである。中村は、その話をきっかけに様々な幕末の陰謀説に夢中になったんだそうだ。そして、今の社会でも、陰謀説というのは数限りなくある。
中村は一人考えた。
誰が世界を動かしているのか?
何が時代を動かすのか?
世界はどうなっていくのか?
そうしてある時、今生きているこの時代も歴史の一部なんだということに、はっと気づいたんだそうだ。それで彼はジャーナリストになって、歴史になっていくこの時代を追いかけようと決めたのだと言う。
将来のビジョン。夢かぁ。
中村がきらきらと語るのを聞くと、俺はちょっとおいてきぼりをくらったような気がして焦る。
瞳がしゃしゃり出てきて言った。
「僕も、あんな目の輝き方をしたいんだ?素敵でしょ?」
…嫌なプレッシャーだな。
二年から文系と理系にクラスが別れるから、一年のうちに自分の進む方向性は決めとかないとなぁ。
今まで、数学が好きだから、漠然と理系に行こうとしか考えていなかったけど、それじゃだめなのかもしれない。自分が将来なりたいものの為の選択をしないといけないんだよなぁ。
将来のビジョン。
俺は、まだまだ模索中。
それは、さておき新聞部の話に戻ろう。
新聞は2か月に1回発行。
毎回、小さい枠だけど、各部活の簡単な特集を組んでいる。今回新入部員にその枠の記事がまかされることになった。
ちょっと、はりきる俺。三人一組で一つの部を取材することになっている。俺のグループに割り当てられたのはドイツ文学研究部。
うん、かなりマニアックな感じ。
で、今日がその取材日なんだな。
なのに、他の二人が、用事ができたなんて言ってきた。
うち一人はアマチュアゴルファーで学校にあんまりこないんだ。今日もどうやら予選に出ているらしい。
そして、もう一人は構内で一躍有名になった女の子。ギャルっていうのかな?
ある日突然、髪を鮮やかなピンクに染めてきた。注意した教師に正面切って盾突くものだから、生徒指導室に連れて行かれて噂になっている。
取材がある今日も、なにやら教師ともめている様子。
こないだ部活で会った日に、こう文句をぶつぶつ言っていた。
「私、校則ないって聞いたから頑張ってこの高校に入ったんだよ?
なのに、染めちゃいけないなんて、なしじゃない?
頭に来たから、今度はピアスをもっとたくさんあけるんだ♪」
そう言う、彼女の左耳には既にピアスが3つもきらりと光っていた。
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