オレの体の部位たちがオレに「ダメ出し」してきた件

咲良きま

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第13話

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左足君。また新しいのが出てきた。
「ああ、彼はどちらかと言うと君に似たタイプの子だよ。ビスマルクとは正反対。
 でも、彼ら不思議と仲がいいんだ♪
 右足君は剛毛派だけど、左足君は薄毛派だよ。左足君は、むしろ体毛なんていらないって言っていたな。」
…それも、意味が分からない。体毛ないと困るじゃないか。まつ毛、鼻毛、大事なんだぞ。
「って、まつ毛と鼻毛だけ?他の体毛が聞いたら怒っちゃうよ?
 まぁ、みんな理想がそれぞれ違うってことだね。」
ついていけない。
どうでもいいが、右足のやつ日本男児だの何だの語るわりに、なんで姿がビスマルクなんだ?
勝手にしてくれ、俺は疲れた。寝るぞ。
会話をしながら、すでに俺は寝支度を終えていた。後は布団に飛び込むだけ!
おやすみ!
「ちょっと、寝ないで!ゆきぴろ!」
…なんだよ。
「ボール当たったの、ごめんね。」
ふん。謝るの、遅いんだよ。
「それから、ゆきぴろは運動神経がないわけじゃないよ。運動しないから体の使い方がうまくないだけなんだ。
 やれば、なんでもできるはずだよ?
 こないだ、めちゃくちゃ速く走れたでしょ?」
何が言いたいんだ?
「自分で自分の可能性をつぶしているから。
 興味があったら、運動が苦手だなんて思わずにやってみるといいよ。」
分かったよ。
もう、遅いんだ。寝るからな。
「あ~、話し半分にしか聞いてない感じ~。」
瞳はぶつぶつ言っていたが、俺の意識は薄れていった。
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