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暗い話
おやすみ
しおりを挟む彼は外出先で、ご飯を食べるとき以外頑なにマスクを外そうとしない。鼻筋の通った美しい顔をしているというのに……。まあ、家の中で、俺だけが素顔を見れるってのもアリか。
寝支度を終えて電気を消そうとする彼の薄い唇に、ゆっくりと唇を近づける。
「おやすみ」
ひんやりとした画面越しのキスだった。
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