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ちょっと暗い話

四十九日以内に片をつけてやる

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 僕と写っている写真を手に泣く彼の背に、手を添える。けれどもまた、彼に触れられないことを思い知らされるばかりだった。

「環っ……」
「――は?」

 閉め切った部屋に不自然な強風が吹き荒れ、写真が舞う。

 ザシュッ!

 彼の頬から赤が散る。床を滑る過去の彼と僕と片割れだけが、場違いに笑いあっていた。
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