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7一体なに?
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とても気持ちがいい。まだまだ惰眠を貪りたいが閉じた瞼に光が差し込み、肩を優しく揺さぶられる。そんな事で眠気が飛ぶわけなく、逃げるように布団を頭まで被り、体を横に丸めて逃げようとすると上から微かに声が聞こえてくる。
一人暮らしで恋人もいない自分を起こしてくれる人間がいるわけない。うっすらと浮上した意識の中でああ、スマホか・・・と考え、頭回りをガサガサと探してもスマホに触れられない。
いつも近くに置いている筈なのに。なぜ見つからないのだろう。
「んんんっ・・スマホォない、スマホ」
「・・・さま、アルカ様?」
マジか、と呟きながら眠たい目を無理にこじ開ければ見慣れない風景が目の前に広がる。傾げながら声の方へ顔を向けるとリュグナーが困惑したような苦笑のような顔であちらも首を傾げて自分を見ている。
「おはようございます。アルカ様」
透き通った声が寝ぼけた頭の中に入ってくる。
目をぱちぱちと瞬きさせて、周りをきょろきょろと見渡す。ぼんやりとしていた意識が少しずつ覚醒していくとここ最近起きた出来事を思い出した。夢でもなんでもなかった出来事が完全に現実として目の前にいる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っぅ・・・・・お、はようございます」
大分リュグナーからの挨拶から遅れてしまったが返す事は出来た。危うく変な声が喉から出かけたが。
「ご気分はいかがですか?痛むところや不調がございましたらおっしゃって下さいね」
朝からとても爽やかな好青年だなっと思いながら『特にないよ』とだけ言葉にした。
愛想が悪い気もしたがそんな事を気にする事もせず、淡々と爽やかな好青年を崩さない姿勢で着替えや水、朝食も用意してくれた。朝食もリュグナーの計らいなのか元からなのか部屋で食べた。
さて引き籠り状態になって数時間経過してしまった。少し開かれた窓から見れる外は良く晴れた空に少し冷たい風。庭、と思わしき広い敷地には綺麗に整備された花や草木が目の前に広がっている。
(何か情報を仕入れないといけないよな)
このまま引き籠るわけにはいかないと思いながらも許されるならばそれも良いかも、と傾きつず頭を横に振る。ゲーム内でアルカの生い立ちが語られる場面ないのだ。リュグナー攻略ルートでさえ昔話はなかったはずだ。
悪役になったきっかけがどこに潜んでいるのか分からない。
(アフェクに会って様子を少し見てみたい)
昨日、わざわざ謝りに来た位だ。まだ関係が拗れてはいないのだろう。まだ可能ならアフェクと仲良くなってバットエンドを回避しつず推しを隣で眺められる幸せな道もあるかもしれない。
うんうん、と内心頷く。それがいい、と。
ちらっとリュグナーを見ると暇潰しに持ってきてくれた本を読んでいる。ちなみに読めるのか試しに手に取ったところ見た事が無い筈の筆記体がゆっくりだが読めた。が、自分の知識では知らない物が頭が変換してくれる際に疲れなのかぐるぐると気持ち悪くなってしまい、早々に読書を諦めた。
サイドテーブルに本を置いた時にリュグナーが自分を見ていた気がしたが気のせいだったのか視線は合う事はなかった。
「リュグナー、外に出たい」
リュグナーが用意してくれた洋服は思ったよりシンプルな物で白のシャツに黒のパンツ。肌寒くなりますから、と大きめのカーディアンを渡してくれたので素直に羽織る。
綺麗な庭園だ。アフェクにも会いたいし、何か行動に出れば情報が得られるかもしれない。リュグナーに案内して貰えれば迷う心配も無ければ、言えば目的地に最短で辿り着けるかもしれない。
リュグナーの視線が本から外れ、自分を見る。すぐに返答を得られると思ったが意外とリュグナーは黙ったままだ。
「外に出たいんだけど・・・ダメかな。外、綺麗だし」
「綺麗、ですか」
「綺麗だよ。様々な花が咲いてて彩が凄いよ」
そういう施設に行かないと見れないような庭園だ。これが自宅で完成されてる事に驚くが身近過ぎると日常になってそう思わなくなってしまうのだろうか?
「そうですね。庭師が腕を掛けて作っていますので、アルカ様からそうおっしゃって貰えたら光栄だと思いますよ」
「そうかな、そうだといいな」
二人で窓から見える庭園に目を向ける。自分が出した要望から話が逸れてしまった。やけに体の事を心配してくれるリュグナーだ。起きたばかりの自分を気遣ってくれているのかも知れない。すこぶる体調が良い、と思っても些細な事で崩れる体調だ。
「やっぱ、外はダメかな?」
アフェクに会うだけなら外に出なくとも会えるだろうか?昨日、部屋に訪れる事が出来る位近くにいるのかもしれない。
「そうですね。昨日目覚めたばかりですから早々に、は・・・ちょっと許しかねますね」
「あー・・・アフェクに会いたいんだけど、それもダメかな?」
「アフェク様に?アルカ様が??」
怪訝そうな表情で自分を見る。
(あ・・・しまった。やっぱ、仲悪いのかな。この二人)
マジマジと見られ、どうしたものかと目を泳がせる。
「・・・・・・・アフェク様でしたら母屋にいらっしゃるかと思いますので、少し距離があります。明日、医師が来ますからその後にこちらに来てもらいましょう」
(母屋・・・?母屋!?ここ離れなの、マジで)
別に中心となる屋敷があるのか、と驚く。
リュグナーがサラッとアフェクに来てもらう、と言っているが申し訳ないし、自分から行きたいところだが正直に伝えるとまた怪訝そうにされそうなので迂闊な事が言えない。
申し訳ない気持ちはあるが明日何でもなければアフェクに会えるのだ。一日会うのが遅れたところで問題はないだろう。多分。
それならば、と。
「わかった。なら、ここ以外を・・・あ、そうだ。勉強部屋?に行きたい」
寝室以外の部屋で何か手掛かりがあれば良いな、位の気持ちで言ってみたがきょとんとされてしまった。なぜだ。
「ええ、わかりました」
特にそれ以上あるわけでもなくリュグナーは淡々と物を片付け、自分の手を引いて笑顔で案内してくれるらしい。
広い屋敷の中を男二人で手を繋いで歩くのはいかがなものかと思ったが通りかかる使用人らしき人達は気にするわけでもなく、足を止めて頭を下げてくる。
認識されてるかは不明だが軽く会釈するが前を歩くリュグナーは特に何もしていないように見える。
「こちらです。アルカ様」
一つの扉の前でリュグナーが立ち止まり、ゆっくりと扉を開く。
「ああ、ありがとう」
中にいるとこじんまりとした部屋だった。
印象的な大きな本棚が左右にあり、一段開いてる棚もあるが殆ど埋まっている。奥に大きな窓とディスク一つしかないシンプルな作りだった。
一歩一歩部屋の奥に入り、ディスクの上を覗くと本が3冊程積まれており、書きかけの紙が乗っている。
丁寧に読み取りやすい綺麗な字が真っ白の紙にまっすぐ書かれている。指でなぞってみると懐かしいような知っているような感覚に襲われる。そんなはずないのに。
「アルカ様、どうなされましたか?」
「・・・・いや、なんでもない。何もないよ」
後ろに控えているリュグナーが声を掛けてくれる。
振り返ると先程変わらないリュグナーの姿に鼻奥がツンっと痛く感じ、胸に広がるこの漠然とした気持ちはなんだろうか?全く気持ちが付いてこない、自分が理解できないまま涙が溢れ出そうだった。
一体なんだというんだ。
「リュグナー、一人にさせてくれないかな」
目を細めて、口角を上げてみる。笑顔になっているかは不明だが、リュグナーは立ち尽くしたまま自分を見ている。きっと変に思っているんだろうな、と思うが今は一緒に居られる気がしない。少し胸に広がる気持ちがスゥっと落ち着いてきている、否自分自身を取り戻してきている、が正しいのかも知れない。
「お願いだから、さ・・・・少しだけでいいから」
瞳を伏せて何を考えているのだろう。
「わかりました」
静かに、はっきりと聞こえる声でそういうと扉を開けて姿を消した。
一人暮らしで恋人もいない自分を起こしてくれる人間がいるわけない。うっすらと浮上した意識の中でああ、スマホか・・・と考え、頭回りをガサガサと探してもスマホに触れられない。
いつも近くに置いている筈なのに。なぜ見つからないのだろう。
「んんんっ・・スマホォない、スマホ」
「・・・さま、アルカ様?」
マジか、と呟きながら眠たい目を無理にこじ開ければ見慣れない風景が目の前に広がる。傾げながら声の方へ顔を向けるとリュグナーが困惑したような苦笑のような顔であちらも首を傾げて自分を見ている。
「おはようございます。アルカ様」
透き通った声が寝ぼけた頭の中に入ってくる。
目をぱちぱちと瞬きさせて、周りをきょろきょろと見渡す。ぼんやりとしていた意識が少しずつ覚醒していくとここ最近起きた出来事を思い出した。夢でもなんでもなかった出来事が完全に現実として目の前にいる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っぅ・・・・・お、はようございます」
大分リュグナーからの挨拶から遅れてしまったが返す事は出来た。危うく変な声が喉から出かけたが。
「ご気分はいかがですか?痛むところや不調がございましたらおっしゃって下さいね」
朝からとても爽やかな好青年だなっと思いながら『特にないよ』とだけ言葉にした。
愛想が悪い気もしたがそんな事を気にする事もせず、淡々と爽やかな好青年を崩さない姿勢で着替えや水、朝食も用意してくれた。朝食もリュグナーの計らいなのか元からなのか部屋で食べた。
さて引き籠り状態になって数時間経過してしまった。少し開かれた窓から見れる外は良く晴れた空に少し冷たい風。庭、と思わしき広い敷地には綺麗に整備された花や草木が目の前に広がっている。
(何か情報を仕入れないといけないよな)
このまま引き籠るわけにはいかないと思いながらも許されるならばそれも良いかも、と傾きつず頭を横に振る。ゲーム内でアルカの生い立ちが語られる場面ないのだ。リュグナー攻略ルートでさえ昔話はなかったはずだ。
悪役になったきっかけがどこに潜んでいるのか分からない。
(アフェクに会って様子を少し見てみたい)
昨日、わざわざ謝りに来た位だ。まだ関係が拗れてはいないのだろう。まだ可能ならアフェクと仲良くなってバットエンドを回避しつず推しを隣で眺められる幸せな道もあるかもしれない。
うんうん、と内心頷く。それがいい、と。
ちらっとリュグナーを見ると暇潰しに持ってきてくれた本を読んでいる。ちなみに読めるのか試しに手に取ったところ見た事が無い筈の筆記体がゆっくりだが読めた。が、自分の知識では知らない物が頭が変換してくれる際に疲れなのかぐるぐると気持ち悪くなってしまい、早々に読書を諦めた。
サイドテーブルに本を置いた時にリュグナーが自分を見ていた気がしたが気のせいだったのか視線は合う事はなかった。
「リュグナー、外に出たい」
リュグナーが用意してくれた洋服は思ったよりシンプルな物で白のシャツに黒のパンツ。肌寒くなりますから、と大きめのカーディアンを渡してくれたので素直に羽織る。
綺麗な庭園だ。アフェクにも会いたいし、何か行動に出れば情報が得られるかもしれない。リュグナーに案内して貰えれば迷う心配も無ければ、言えば目的地に最短で辿り着けるかもしれない。
リュグナーの視線が本から外れ、自分を見る。すぐに返答を得られると思ったが意外とリュグナーは黙ったままだ。
「外に出たいんだけど・・・ダメかな。外、綺麗だし」
「綺麗、ですか」
「綺麗だよ。様々な花が咲いてて彩が凄いよ」
そういう施設に行かないと見れないような庭園だ。これが自宅で完成されてる事に驚くが身近過ぎると日常になってそう思わなくなってしまうのだろうか?
「そうですね。庭師が腕を掛けて作っていますので、アルカ様からそうおっしゃって貰えたら光栄だと思いますよ」
「そうかな、そうだといいな」
二人で窓から見える庭園に目を向ける。自分が出した要望から話が逸れてしまった。やけに体の事を心配してくれるリュグナーだ。起きたばかりの自分を気遣ってくれているのかも知れない。すこぶる体調が良い、と思っても些細な事で崩れる体調だ。
「やっぱ、外はダメかな?」
アフェクに会うだけなら外に出なくとも会えるだろうか?昨日、部屋に訪れる事が出来る位近くにいるのかもしれない。
「そうですね。昨日目覚めたばかりですから早々に、は・・・ちょっと許しかねますね」
「あー・・・アフェクに会いたいんだけど、それもダメかな?」
「アフェク様に?アルカ様が??」
怪訝そうな表情で自分を見る。
(あ・・・しまった。やっぱ、仲悪いのかな。この二人)
マジマジと見られ、どうしたものかと目を泳がせる。
「・・・・・・・アフェク様でしたら母屋にいらっしゃるかと思いますので、少し距離があります。明日、医師が来ますからその後にこちらに来てもらいましょう」
(母屋・・・?母屋!?ここ離れなの、マジで)
別に中心となる屋敷があるのか、と驚く。
リュグナーがサラッとアフェクに来てもらう、と言っているが申し訳ないし、自分から行きたいところだが正直に伝えるとまた怪訝そうにされそうなので迂闊な事が言えない。
申し訳ない気持ちはあるが明日何でもなければアフェクに会えるのだ。一日会うのが遅れたところで問題はないだろう。多分。
それならば、と。
「わかった。なら、ここ以外を・・・あ、そうだ。勉強部屋?に行きたい」
寝室以外の部屋で何か手掛かりがあれば良いな、位の気持ちで言ってみたがきょとんとされてしまった。なぜだ。
「ええ、わかりました」
特にそれ以上あるわけでもなくリュグナーは淡々と物を片付け、自分の手を引いて笑顔で案内してくれるらしい。
広い屋敷の中を男二人で手を繋いで歩くのはいかがなものかと思ったが通りかかる使用人らしき人達は気にするわけでもなく、足を止めて頭を下げてくる。
認識されてるかは不明だが軽く会釈するが前を歩くリュグナーは特に何もしていないように見える。
「こちらです。アルカ様」
一つの扉の前でリュグナーが立ち止まり、ゆっくりと扉を開く。
「ああ、ありがとう」
中にいるとこじんまりとした部屋だった。
印象的な大きな本棚が左右にあり、一段開いてる棚もあるが殆ど埋まっている。奥に大きな窓とディスク一つしかないシンプルな作りだった。
一歩一歩部屋の奥に入り、ディスクの上を覗くと本が3冊程積まれており、書きかけの紙が乗っている。
丁寧に読み取りやすい綺麗な字が真っ白の紙にまっすぐ書かれている。指でなぞってみると懐かしいような知っているような感覚に襲われる。そんなはずないのに。
「アルカ様、どうなされましたか?」
「・・・・いや、なんでもない。何もないよ」
後ろに控えているリュグナーが声を掛けてくれる。
振り返ると先程変わらないリュグナーの姿に鼻奥がツンっと痛く感じ、胸に広がるこの漠然とした気持ちはなんだろうか?全く気持ちが付いてこない、自分が理解できないまま涙が溢れ出そうだった。
一体なんだというんだ。
「リュグナー、一人にさせてくれないかな」
目を細めて、口角を上げてみる。笑顔になっているかは不明だが、リュグナーは立ち尽くしたまま自分を見ている。きっと変に思っているんだろうな、と思うが今は一緒に居られる気がしない。少し胸に広がる気持ちがスゥっと落ち着いてきている、否自分自身を取り戻してきている、が正しいのかも知れない。
「お願いだから、さ・・・・少しだけでいいから」
瞳を伏せて何を考えているのだろう。
「わかりました」
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