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第39話 怒らせちゃってゴメンね!
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翌日の朝。スピネイルは諸侯たちを見送るために門へときていた。貴族たちが次々に出立する中、彼はいちばんの重鎮であるバルトランドに挨拶をする。
「それではバルトランド公爵、くれぐれもよろしくお願いいたします」
丁寧にお辞儀をするスピネイル。
「うむ。正直なところ、魔法産業禁止法に関しては、わしも時代遅れだと思っておる。魔物を使うのも悪くはない。改正したいところでもある」
テスラが余計なことを言ったせいで、スピネイルまでお叱りを受けた。苛立ちを感じつつも、バルトランドの機嫌を損ねては領地の危機となる。ただでさえ、現状ではテスラに遅れを取っているのだ。魔物による産業は絶対に止めたくない。
「おぬしもようやっておる。これからもクランバルジュを頼むぞ。――あと、あまりテスラを虐めるな。奴はおまえと同じぐらい優秀だ。張り合う気持ちもわかるが、仲良くしておいて損はない」
「おっしゃるとおりです。彼女は良きライバルです。学ぶところもあります」
と、表面上は従っておく。
「うむ。ではの。楽しき宴であった。また、王都にて会おうぞ」
御者に言って、馬を歩かせるバルトランド。馬車がゆっくりと去って行くのを、スピネイルは笑顔を貼り付けながら見送った。そして、見えなくなると、表情を引きつらせながら、心の中で毒づく。
――くそッ!
昨晩は、テスラを吊し上げるどころか、こっちが恥を掻かされた! 結局、あのあとは普通のパーティとして終わってしまった。本来なら、テスラは糾弾され、大恥を掻いてもらうはずだった。そして、諸侯たちがスピネイルを中心にまとまるはずだった。
バルトランドにも察してもらうはずだった。テスラという人間が、貴族たちにとっていかに異物なのかと。いかに危険な人物なのかと。奴のシルバンティアが突出した繁栄をすれば、大陸の経済バランスが崩れるのだ。
この世界に賢者は少ない。各領地を治める貴族連中とて、万能な奴らばかりではないのだ。己が欲望のままに経済を発展させれば諍いが起きるのは当然。それをテスラはわかっていない。バルトランドもだ。
「――あの」
田舎の辺境伯。ラーズイッド卿が声をかけてくる。スピネイルは忌々しげな表情を改め、にこやかに返事をする。
「ラーズイッド卿。お帰りですかな」
「ええ、此度は素晴らしいパーティに招待をしていただきありがとうございました。戻る前に、テスラ様に挨拶をしていきたいのですが……御存じありませんか?」
「テスラ様なら、深夜にお帰りになられましたよ」
「そうなのですか? 彼女にお伺いしたら、見当たらないと――」
卿の背後から、困った顔をしたファンサが現れる。テスラの連れてきたお供だ。
「はい。一緒に帰る予定だったのですが、部屋に行ったらもぬけの殻で……」
「屋敷の者が、夜のうちに荷物をまとめて、お帰りになるテスラ様とお会いしたそうです。お引き留めしたそうなのですが、聞き入れてくださらなかったと……申し訳ございません。わたくしどもはカードを楽しんでいて、報告を受けたのは朝で……」
ファンサが「そんな……」と、不安そうにつぶやいた。
「責任を感じております。パーティで、少し言い争ってしまったもので、もしかしたらご立腹なされたのかも」
「そうでしたか。……わかりました。急いで追いかけることにします。お世話になりました、スピネイル様。――ラーズイッド様も、お気を付けて」
挨拶を交わし、ラーズイッド卿とファンサは門から出て行った。誰もいなくなった門の前。スピネイルは哀れみを込めた表情で言葉を落とす。
「フン。……テスラは生きて帰らんよ……」
☆
同日の昼。
バルティアの町に一羽の鳥が到着した。レターバードという伝書鳩よりも優秀な鳥だ。鳩よりも早く長く飛ぶこともできる。強いので外敵に襲われることもない。もっとも、スピネイルが魔法で操っているので、まったく休むことなく働いてくれる。到着する頃にはクタクタになってしまうが。
とあるホテルの一室。窓からやってきたレターバードから手紙を受け取ったのは、バニンガ・クラージュ。使者としてやってきた日から、バルティアに滞在していた。
「スピネイルから手紙か……」
手紙に視線を馳せるバニンガ。どうやら、テスラの失脚が上手くいかなかったようだ。逆に痛いところを突かれて、気持ちを逆立てているらしい。手紙からも怒りが伝わってくる。
ゆえに、強攻策にでることにしたらしい。場合によっては、テスラを始末すると手紙には記されている。
「やれやれ。あいつも気が短いな。……だが、わからんでもないか」
バニンガは、窓からバルティアの町並みを眺める。たしかにいい町だ。もし、バニンガが民の立場であれば、クレルハラートよりもバルティアに住みたい。治安も良いし、活気に溢れている。なによりも人間がいい。
一言で言ってしまえば『民度』だ。これは偏にテスラのカリスマの成せる業なのだろう。
「スピネイルだって、わかっていないわけじゃないさ……」
スピネイルは近年まれに見る秀才だ。テスラのように、民に主体性を持たせることでの繁栄が有効なのもわかっているはずだ。だが、それは非常に時間のかかる行為だ。
なおかつ、近隣諸国との兼ね合いもあるので、ひとり栄えるわけには行かない。出る杭は打たれる。奴とて考えてはいるのだ。
「まあいい。俺は、俺の仕事をやるだけだ」
バルティアの町を取る。いや、シルバンティアの領地すべてをいただく。そのためにテスラの身内を確保し、シルバンティアの貴族たちを束ねる。バニンガが潜伏していたのはそのための調査。すでに調べはついている。テスラの両親はすでに死去しているし、姉弟はいない。だが、従姉妹のミトリ・コラットルという女を、妹のようにかわいがっている。
「とりあえず、奴を確保するか……」
ミトリを人質に取れば、テスラと取引することができるかもしれない。スピネイルに服従するようなら良し。服従しなければ、ふたりとも始末するだけ。万が一、スピネイルが暗殺に失敗したとしても保険になる。もっとも、スピネイルが負けるとは思わないが。
素性はわかっている。以前、スピネイルの見合い話で、コラットル家の屋敷に足を運んだことがあった。闇魔法の使い手で、少しその片鱗を見せてもらった。一筋縄ではいくまいが、バニンガの実力なら負けはしないだろう――。
「それではバルトランド公爵、くれぐれもよろしくお願いいたします」
丁寧にお辞儀をするスピネイル。
「うむ。正直なところ、魔法産業禁止法に関しては、わしも時代遅れだと思っておる。魔物を使うのも悪くはない。改正したいところでもある」
テスラが余計なことを言ったせいで、スピネイルまでお叱りを受けた。苛立ちを感じつつも、バルトランドの機嫌を損ねては領地の危機となる。ただでさえ、現状ではテスラに遅れを取っているのだ。魔物による産業は絶対に止めたくない。
「おぬしもようやっておる。これからもクランバルジュを頼むぞ。――あと、あまりテスラを虐めるな。奴はおまえと同じぐらい優秀だ。張り合う気持ちもわかるが、仲良くしておいて損はない」
「おっしゃるとおりです。彼女は良きライバルです。学ぶところもあります」
と、表面上は従っておく。
「うむ。ではの。楽しき宴であった。また、王都にて会おうぞ」
御者に言って、馬を歩かせるバルトランド。馬車がゆっくりと去って行くのを、スピネイルは笑顔を貼り付けながら見送った。そして、見えなくなると、表情を引きつらせながら、心の中で毒づく。
――くそッ!
昨晩は、テスラを吊し上げるどころか、こっちが恥を掻かされた! 結局、あのあとは普通のパーティとして終わってしまった。本来なら、テスラは糾弾され、大恥を掻いてもらうはずだった。そして、諸侯たちがスピネイルを中心にまとまるはずだった。
バルトランドにも察してもらうはずだった。テスラという人間が、貴族たちにとっていかに異物なのかと。いかに危険な人物なのかと。奴のシルバンティアが突出した繁栄をすれば、大陸の経済バランスが崩れるのだ。
この世界に賢者は少ない。各領地を治める貴族連中とて、万能な奴らばかりではないのだ。己が欲望のままに経済を発展させれば諍いが起きるのは当然。それをテスラはわかっていない。バルトランドもだ。
「――あの」
田舎の辺境伯。ラーズイッド卿が声をかけてくる。スピネイルは忌々しげな表情を改め、にこやかに返事をする。
「ラーズイッド卿。お帰りですかな」
「ええ、此度は素晴らしいパーティに招待をしていただきありがとうございました。戻る前に、テスラ様に挨拶をしていきたいのですが……御存じありませんか?」
「テスラ様なら、深夜にお帰りになられましたよ」
「そうなのですか? 彼女にお伺いしたら、見当たらないと――」
卿の背後から、困った顔をしたファンサが現れる。テスラの連れてきたお供だ。
「はい。一緒に帰る予定だったのですが、部屋に行ったらもぬけの殻で……」
「屋敷の者が、夜のうちに荷物をまとめて、お帰りになるテスラ様とお会いしたそうです。お引き留めしたそうなのですが、聞き入れてくださらなかったと……申し訳ございません。わたくしどもはカードを楽しんでいて、報告を受けたのは朝で……」
ファンサが「そんな……」と、不安そうにつぶやいた。
「責任を感じております。パーティで、少し言い争ってしまったもので、もしかしたらご立腹なされたのかも」
「そうでしたか。……わかりました。急いで追いかけることにします。お世話になりました、スピネイル様。――ラーズイッド様も、お気を付けて」
挨拶を交わし、ラーズイッド卿とファンサは門から出て行った。誰もいなくなった門の前。スピネイルは哀れみを込めた表情で言葉を落とす。
「フン。……テスラは生きて帰らんよ……」
☆
同日の昼。
バルティアの町に一羽の鳥が到着した。レターバードという伝書鳩よりも優秀な鳥だ。鳩よりも早く長く飛ぶこともできる。強いので外敵に襲われることもない。もっとも、スピネイルが魔法で操っているので、まったく休むことなく働いてくれる。到着する頃にはクタクタになってしまうが。
とあるホテルの一室。窓からやってきたレターバードから手紙を受け取ったのは、バニンガ・クラージュ。使者としてやってきた日から、バルティアに滞在していた。
「スピネイルから手紙か……」
手紙に視線を馳せるバニンガ。どうやら、テスラの失脚が上手くいかなかったようだ。逆に痛いところを突かれて、気持ちを逆立てているらしい。手紙からも怒りが伝わってくる。
ゆえに、強攻策にでることにしたらしい。場合によっては、テスラを始末すると手紙には記されている。
「やれやれ。あいつも気が短いな。……だが、わからんでもないか」
バニンガは、窓からバルティアの町並みを眺める。たしかにいい町だ。もし、バニンガが民の立場であれば、クレルハラートよりもバルティアに住みたい。治安も良いし、活気に溢れている。なによりも人間がいい。
一言で言ってしまえば『民度』だ。これは偏にテスラのカリスマの成せる業なのだろう。
「スピネイルだって、わかっていないわけじゃないさ……」
スピネイルは近年まれに見る秀才だ。テスラのように、民に主体性を持たせることでの繁栄が有効なのもわかっているはずだ。だが、それは非常に時間のかかる行為だ。
なおかつ、近隣諸国との兼ね合いもあるので、ひとり栄えるわけには行かない。出る杭は打たれる。奴とて考えてはいるのだ。
「まあいい。俺は、俺の仕事をやるだけだ」
バルティアの町を取る。いや、シルバンティアの領地すべてをいただく。そのためにテスラの身内を確保し、シルバンティアの貴族たちを束ねる。バニンガが潜伏していたのはそのための調査。すでに調べはついている。テスラの両親はすでに死去しているし、姉弟はいない。だが、従姉妹のミトリ・コラットルという女を、妹のようにかわいがっている。
「とりあえず、奴を確保するか……」
ミトリを人質に取れば、テスラと取引することができるかもしれない。スピネイルに服従するようなら良し。服従しなければ、ふたりとも始末するだけ。万が一、スピネイルが暗殺に失敗したとしても保険になる。もっとも、スピネイルが負けるとは思わないが。
素性はわかっている。以前、スピネイルの見合い話で、コラットル家の屋敷に足を運んだことがあった。闇魔法の使い手で、少しその片鱗を見せてもらった。一筋縄ではいくまいが、バニンガの実力なら負けはしないだろう――。
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