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第30話 下からくるぞ気をつけろ!
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夕暮れ時の広場前で、盛大にバトルが繰り広げられる。篝火が用意され、ふたつの長テーブルに、それぞれふたりが並ぶ。椅子に腰掛け、闘志を燃やすククルとミトリ。とりあえず、ククルが勝てばしばらく結婚話をしなくて済むので、心の中で応援しておこう。
「ククル!」「ククル!」「ククルさーん! シルバリオル家のメイド長の意地を見せてくださーい」「リークさんを守ってあげてくれぇ!」
大衆たちは、ことの顛末に興味津々。ククルの応援が飛び交う。っていうか、あいつシルバリオル家のメイド長にまで昇格していたの? 俺の専属メイドをしながら?
お、ミトリの応援をする大衆もいらっしゃる。
「ミトリさーん! 結婚は目前ですよ!」「よっ! チャンプ!」「手加減してやれよ!」「ガロンスペシャルを見せてやってください!」
こっちも凄い人気だ。さすがは、飲み比べ大会のジュニアチャンプである。ガロンスペシャルって何?
「さあ! 始まりました第二回リークさん争奪戦! 勝利するのはラシュフォール始まって以来の万能メイド、ククル・ティスタニーア。対するのは、夢見るウェディング少女ミトリ・コラットル!」
大歓声が打ち上がった。ちなみに、司会進行はファンサ教授である。いつのまにか、ブロッコリーをマイク代わりにして壇上に立っている。
「30分一本勝負。よりたくさんの酒を飲んだ方の勝利となりまぁす。――今回、おふたりに飲んでいただくのは、ククルさんの提案により、ラージニアの伝統酒『ブラックアルコン』となります!」
「な――ッ」
ミトリが意表を突かれたかのような表情を見せる。だが、すぐさま奥歯を噛みしめ、感情を殺した。無理もない。ククルの作戦に驚いたのだろう。
ブラックアルコンとは、俺の実家の名産品だ。おそらく、世話になるということで、親父からテスラへ大量に送られていたのだろう。ミトリの反応を見るからに、この酒がどういうものかを知っているようだ。
ブラックアルコンは、アルコール度1%未満。酒でありながら超低アルコール。この国の法律では『酒』に分類されるのだが、ほぼほぼジュースのようなものである。酒が飲めない人に超人気。ちなみに、原料はコーヒー豆と麦芽。
要するに、酒の飲み比べと謳いながらも、ただのジュースの飲み比べ対決に引きずり下ろしたのである。
にやり、と、悪魔的な笑みを浮かべるククル。さすがに勝算のない勝負は挑まないか。だが、ミトリも「ふん」と、勝ち誇っているかのような笑みを浮かべる。酒の強さというアドバンテージを失っても、なお自信があるのだろう。
両者のテーブルの上にはジョッキが並べられる。一杯800ccほど。俺なら、一杯も飲めば腹がパンパンになるだろう。
「それでは、いってみましょう! 勝つのは結婚への欲望か! それとも主への想いか! 麗しき戦乙女たちよ! 死ぬまで煽れ! ――バトル開始でぇす!」
いつのまにかテンションマックスモードになってらっしゃるファンサ先生。決戦の火蓋が切って落とされる。バトルスタートだ。
先に動き出したのはミトリ。んぐんぐとかわいらしくジョッキを傾け、早速一杯飲み干してしまう。凄い。十数秒ほどだ。苦みのきつい酒だから、一気はきついんだよな。
「おやぁ? ククルさん、全然手が動いていないみたいですが?」
ふふんとしたり顔のミトリ。ククルはしれっと言い返す。
「手を動かすもなにも、あまりに遅いので……目を疑っておりました」
「強がりですか? ハッタリは見苦し――」
その時だった。ククルがジョッキを傾ける。すると、まるで魔法のようにスルリと流し込まれてしまった。数秒。いや、もっと早いかもしれない。口に含むどころか、そのままダイレクトに胃へとぶち込んだといった感じだ。
「な……」
ナプキンで口を拭うククル。豪快にして可憐。まさにメイドに相応しい飲みっぷりである。
「我々メイドは、忙しい時にもサッと食事を採ることを常としています。食べるのも飲むのも早くて当然。――ですよね?」
観客に問いかける。すると、シルバリオル家で働いている方々が歓声を上げていた。え? そうなの? 早食いとか早飲みってメイドの必須スキルなの?
「くッ!」
素早く二杯目に口を付けるミトリ。こっちだって決して遅くない。っていうか、800ccも飲んだら、もうそれで十分じゃない?
「おやおや、ミトリ様は、随分と味わってお飲みになるのですね?」
「ふはっ――。まだまだです!」
三杯目に手を付けるミトリ。見事に挑発に乗ってしまっている。その三杯目を飲み干そうとした頃だろうか。ようやく、ククルがジョッキを持ち上げる。
「どうやら、リーク様を想う気持ちは私の方が強いようですね――」
ククルが、ほんのわずかにジョッキを唇へと触れさせる。そして、傾けてはテーブルへドンと置く。そして、さらにもう一杯ジョッキを口に付ける。そしてテーブルへと置く。
――あ。と、俺は思った。
いや、俺以外の観客も気づいている。ククルが『仕掛けている』ことに。正直、その行為にどういった意味があるのかはわからない。だが、策士である彼女のことだ。きっと何か考えているのだろう。
――ジョッキの酒が減っていない。
彼女は、唇にジョッキを触れさせ、傾けるだけ。飲まずにそのままテーブルへと置いている。次のジョッキも、飲むフリをしてテーブルに置いている。
違和感のある行為だが、最初の一杯が早すぎたので、それぐらいの早飲みが可能なのだろうと先入観で思い込んでしまった。事実、ミトリは、焦って酒を煽り始めているではないか。
ククルが飲んだのは最初の一杯だけ。ミトリは、もう五杯も飲んでしまっている。
「一気に追いつきますよ」
そう言いながらも、ククルはジョッキに唇を付けるだけ。飲むフリだけをする。
「ううっ! 絶対に負けないのです!」
ミトリは六杯目を飲み干す。すげえ、これで5リットル近い。
「おおーっと、これはどういうことでしょう! ククル選手、飲むフリだけをして、まだ一杯しか飲んでいないです! ここから追いつけるのでしょーか!?」
ファンサが、状況解説でバラしてしまう。7杯目を飲み干したミトリの手が止まる。
「い、一杯だけ?」
その現実に、困惑するミトリ。たしかに、意味不明の行為だ。このままなら、ミトリが圧勝するのは間違いない。飲むフリという行為に、どんな意味があるというのか。
「……どういうことですか?」
さすがに警戒するミトリ。彼女とて、ククルのしたたかさはわかっている。何か理由があると踏んでいるのだろう。
「余裕なだけですよ。私は、5秒もあれば一杯を飲み干します。そうですねえ……この程度の差なら1分もあれば十分かと」
まあ、ククルの早飲みからすれば、追いつける差だ。っていうか、これって30分勝負だったな。長いな――。
――ん? 長い?
俺は、ククルを見やる。悪魔的な微笑みを浮かべている。――この時、俺は気づく。彼女の壮大な企みを。たしかに不利な飲み比べ対決。だが、ククルは着々と価値へのロジックを積み重ねていた。
ククルの狙いは――。
「ふふん。なるほど……もしかしてリバース狙いですか? たしかに、リバースは即敗北のルール。しかし、甘いのです。私の胃袋はダルコニア石よりも丈夫! どれだけ飲んだとしても、リバースなどしないのです!」
まだまだ余裕のミトリ。違う、違うんだ。ククルの狙いは、もっと邪悪なのだ。このままでは死人が出るぞ。
「ミトリ様が『鉱石の胃を持つ女王(ダルコニアン・ストマック・ザ・ミトリ)』と呼ばれているのは調査済みですよ。そもそも、貴族であらせられるミトリ様が、そんなはしたないことをするわけがございません。……ふふ、それよりも、いいのですか? 手が止まっていますよ? その程度の差で、この『電光石火で平らげる者(ライトニング・フードイーター)』から逃げ切れると思っているのですか?」
煽るククル。鬼だ。ちなみに、そんな異名を俺は聞いたことがない。
「くっ――」
焦るミトリ。さらにもう一杯。これで6リットルを越えた。よくもまあ、あの細い身体に、蓄積できているものだ。しかし、そろそろ勝負が動き出す頃。ククルが、邪悪な笑みを浮かべて、言葉を滑らせる。
「ところで……ミトリ様。――そんなに飲んだら『おトイレ』に行きたくなるんじゃあ、ありませんか?」
「へ……? え……?」
その時だった。ミトリの御足が、モジっと動いたのだった。
「ククル!」「ククル!」「ククルさーん! シルバリオル家のメイド長の意地を見せてくださーい」「リークさんを守ってあげてくれぇ!」
大衆たちは、ことの顛末に興味津々。ククルの応援が飛び交う。っていうか、あいつシルバリオル家のメイド長にまで昇格していたの? 俺の専属メイドをしながら?
お、ミトリの応援をする大衆もいらっしゃる。
「ミトリさーん! 結婚は目前ですよ!」「よっ! チャンプ!」「手加減してやれよ!」「ガロンスペシャルを見せてやってください!」
こっちも凄い人気だ。さすがは、飲み比べ大会のジュニアチャンプである。ガロンスペシャルって何?
「さあ! 始まりました第二回リークさん争奪戦! 勝利するのはラシュフォール始まって以来の万能メイド、ククル・ティスタニーア。対するのは、夢見るウェディング少女ミトリ・コラットル!」
大歓声が打ち上がった。ちなみに、司会進行はファンサ教授である。いつのまにか、ブロッコリーをマイク代わりにして壇上に立っている。
「30分一本勝負。よりたくさんの酒を飲んだ方の勝利となりまぁす。――今回、おふたりに飲んでいただくのは、ククルさんの提案により、ラージニアの伝統酒『ブラックアルコン』となります!」
「な――ッ」
ミトリが意表を突かれたかのような表情を見せる。だが、すぐさま奥歯を噛みしめ、感情を殺した。無理もない。ククルの作戦に驚いたのだろう。
ブラックアルコンとは、俺の実家の名産品だ。おそらく、世話になるということで、親父からテスラへ大量に送られていたのだろう。ミトリの反応を見るからに、この酒がどういうものかを知っているようだ。
ブラックアルコンは、アルコール度1%未満。酒でありながら超低アルコール。この国の法律では『酒』に分類されるのだが、ほぼほぼジュースのようなものである。酒が飲めない人に超人気。ちなみに、原料はコーヒー豆と麦芽。
要するに、酒の飲み比べと謳いながらも、ただのジュースの飲み比べ対決に引きずり下ろしたのである。
にやり、と、悪魔的な笑みを浮かべるククル。さすがに勝算のない勝負は挑まないか。だが、ミトリも「ふん」と、勝ち誇っているかのような笑みを浮かべる。酒の強さというアドバンテージを失っても、なお自信があるのだろう。
両者のテーブルの上にはジョッキが並べられる。一杯800ccほど。俺なら、一杯も飲めば腹がパンパンになるだろう。
「それでは、いってみましょう! 勝つのは結婚への欲望か! それとも主への想いか! 麗しき戦乙女たちよ! 死ぬまで煽れ! ――バトル開始でぇす!」
いつのまにかテンションマックスモードになってらっしゃるファンサ先生。決戦の火蓋が切って落とされる。バトルスタートだ。
先に動き出したのはミトリ。んぐんぐとかわいらしくジョッキを傾け、早速一杯飲み干してしまう。凄い。十数秒ほどだ。苦みのきつい酒だから、一気はきついんだよな。
「おやぁ? ククルさん、全然手が動いていないみたいですが?」
ふふんとしたり顔のミトリ。ククルはしれっと言い返す。
「手を動かすもなにも、あまりに遅いので……目を疑っておりました」
「強がりですか? ハッタリは見苦し――」
その時だった。ククルがジョッキを傾ける。すると、まるで魔法のようにスルリと流し込まれてしまった。数秒。いや、もっと早いかもしれない。口に含むどころか、そのままダイレクトに胃へとぶち込んだといった感じだ。
「な……」
ナプキンで口を拭うククル。豪快にして可憐。まさにメイドに相応しい飲みっぷりである。
「我々メイドは、忙しい時にもサッと食事を採ることを常としています。食べるのも飲むのも早くて当然。――ですよね?」
観客に問いかける。すると、シルバリオル家で働いている方々が歓声を上げていた。え? そうなの? 早食いとか早飲みってメイドの必須スキルなの?
「くッ!」
素早く二杯目に口を付けるミトリ。こっちだって決して遅くない。っていうか、800ccも飲んだら、もうそれで十分じゃない?
「おやおや、ミトリ様は、随分と味わってお飲みになるのですね?」
「ふはっ――。まだまだです!」
三杯目に手を付けるミトリ。見事に挑発に乗ってしまっている。その三杯目を飲み干そうとした頃だろうか。ようやく、ククルがジョッキを持ち上げる。
「どうやら、リーク様を想う気持ちは私の方が強いようですね――」
ククルが、ほんのわずかにジョッキを唇へと触れさせる。そして、傾けてはテーブルへドンと置く。そして、さらにもう一杯ジョッキを口に付ける。そしてテーブルへと置く。
――あ。と、俺は思った。
いや、俺以外の観客も気づいている。ククルが『仕掛けている』ことに。正直、その行為にどういった意味があるのかはわからない。だが、策士である彼女のことだ。きっと何か考えているのだろう。
――ジョッキの酒が減っていない。
彼女は、唇にジョッキを触れさせ、傾けるだけ。飲まずにそのままテーブルへと置いている。次のジョッキも、飲むフリをしてテーブルに置いている。
違和感のある行為だが、最初の一杯が早すぎたので、それぐらいの早飲みが可能なのだろうと先入観で思い込んでしまった。事実、ミトリは、焦って酒を煽り始めているではないか。
ククルが飲んだのは最初の一杯だけ。ミトリは、もう五杯も飲んでしまっている。
「一気に追いつきますよ」
そう言いながらも、ククルはジョッキに唇を付けるだけ。飲むフリだけをする。
「ううっ! 絶対に負けないのです!」
ミトリは六杯目を飲み干す。すげえ、これで5リットル近い。
「おおーっと、これはどういうことでしょう! ククル選手、飲むフリだけをして、まだ一杯しか飲んでいないです! ここから追いつけるのでしょーか!?」
ファンサが、状況解説でバラしてしまう。7杯目を飲み干したミトリの手が止まる。
「い、一杯だけ?」
その現実に、困惑するミトリ。たしかに、意味不明の行為だ。このままなら、ミトリが圧勝するのは間違いない。飲むフリという行為に、どんな意味があるというのか。
「……どういうことですか?」
さすがに警戒するミトリ。彼女とて、ククルのしたたかさはわかっている。何か理由があると踏んでいるのだろう。
「余裕なだけですよ。私は、5秒もあれば一杯を飲み干します。そうですねえ……この程度の差なら1分もあれば十分かと」
まあ、ククルの早飲みからすれば、追いつける差だ。っていうか、これって30分勝負だったな。長いな――。
――ん? 長い?
俺は、ククルを見やる。悪魔的な微笑みを浮かべている。――この時、俺は気づく。彼女の壮大な企みを。たしかに不利な飲み比べ対決。だが、ククルは着々と価値へのロジックを積み重ねていた。
ククルの狙いは――。
「ふふん。なるほど……もしかしてリバース狙いですか? たしかに、リバースは即敗北のルール。しかし、甘いのです。私の胃袋はダルコニア石よりも丈夫! どれだけ飲んだとしても、リバースなどしないのです!」
まだまだ余裕のミトリ。違う、違うんだ。ククルの狙いは、もっと邪悪なのだ。このままでは死人が出るぞ。
「ミトリ様が『鉱石の胃を持つ女王(ダルコニアン・ストマック・ザ・ミトリ)』と呼ばれているのは調査済みですよ。そもそも、貴族であらせられるミトリ様が、そんなはしたないことをするわけがございません。……ふふ、それよりも、いいのですか? 手が止まっていますよ? その程度の差で、この『電光石火で平らげる者(ライトニング・フードイーター)』から逃げ切れると思っているのですか?」
煽るククル。鬼だ。ちなみに、そんな異名を俺は聞いたことがない。
「くっ――」
焦るミトリ。さらにもう一杯。これで6リットルを越えた。よくもまあ、あの細い身体に、蓄積できているものだ。しかし、そろそろ勝負が動き出す頃。ククルが、邪悪な笑みを浮かべて、言葉を滑らせる。
「ところで……ミトリ様。――そんなに飲んだら『おトイレ』に行きたくなるんじゃあ、ありませんか?」
「へ……? え……?」
その時だった。ミトリの御足が、モジっと動いたのだった。
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