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第22話 熱波師増産計画
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――勇者ベイル大活躍。
――ベイルとアスティナ。最強タッグ爆誕。
――勇者ヘルキスと大魔道士リオンの再来。
――フランシェ様、命懸けの防衛戦。
――魔物の死骸の山に佇むベイル。
――戦争バブルがキター!!!
翌日。ベイルの胸中とは裏腹に、民は盛大に湧いていた。新聞には、ベイルと騎士団を称える記事ばかり。
不安から解放された民は、まるでお祭り騒ぎのようだ。今日ぐらいは、羽目を外そうと、民は仕事もせずに昼間から遊びまくっている。
というのも、あのあと軍の調査団が、駆逐した魔物の処理に向かったのだが、その数が凄まじかった。魔王軍は相当な数の戦力を減らしたことになる。
この報せを聞いた政治家連中は、世界平和に近づいたと大喜び。町の人たちも、被害は大きかったのだが、こんな御時世ゆえに、ポジティブに受け止めていた。
そしてさらに戦争バブルが始まろうとしている。万を超える魔物を倒したので、素材が溢れんばかりに手に入ったのだ。
ゴーレム系の魔物は、上質な石材となっていく。それらを使った家具や道具は、金持ちが高く購入してくれる。マンティコアの牙も武器になるし、翼なども薬品に使われる。フェイクツリーからは、しなやかで丈夫な木材がとれる。釣り竿にうってつけだ。
それらは国の所有物になったのだが、格安で町の人たちに売り渡した。そうして手に入れた資金も還元。税金を安くして給付金も出すことにした。復興にも使われることになった。
そんなわけで、めっちゃ豊かになる未来が見え始めているのだ。そうなると俺や騎士団が称えられるのも当然。完全に英雄扱いである。
ちなみに、俺のコンディションは三日ほど休んだら、いつもどおりととのう身体に戻った。いや、以前よりも、よりととのうようになった気がする。
というわけで、ラングリードには日常が戻りつつあった。
ある日、俺たち騎士団の団長格の人間が、城内にある会議室に集められた。
復興に忙しかったゆえに、こうしてちゃんと顔を合わせるのは五日ぶりだった。フランシェも疲弊していたし、怪我人も多かったしな。
円卓を囲む荘厳な面々を前にして、騎士団総帥フランシェが語る。
「勇敢なる騎士団のおかげで、此度もラングリードを守ることができました。王族を代表して、皆にはお礼もうしあげます」
ペコリと、丁寧にお辞儀するフランシェ。王族なのに、こうやって感謝を忘れないところが、彼女の良いところなんだよなぁ。
「しかし、油断はできません。魔王軍とて、このまま黙ってはいないでしょう」
「現に、プリメーラを逃がしちゃったモノね」
アスティナが言った。俺は「悪かったな」と、口をへの字にして言い返す。
「そんなつもりで言ったんじゃないわよ。ベイルは命を賭けて、民を守ってくれたんだもん。あたしも、イエンサードを代表してお礼を言わせてもらうわ。もちろん、ラングリード騎士団にも感謝してる。ありがと」
アスティナに、そう言われると、なんだがむずがゆかった。
フランシェが話題に元に戻す。
「コホン。――魔王軍には五大魔将と呼ばれる幹部がいます。魔人ヴァルディス、暗略のプリメーラ、天計のウルフィ、変幻のトーレス、不死身のバージャム……その実力は凄まじく、それぞれが一国を滅ぼすほどの実力を持っていると言われています」
一国を滅ぼすというのは、おそらく事実。俺がいなければ、ヴァルディスもプリメーラも、ラングリードを滅するほどの実力者だった。
「なので、魔王軍の脅威に対抗するため、我々も防衛力を高めなければなりません。そこで、アスティナにお願いがあります」
「あたし?」
「あなたの熱波師の技術は極上と聞きました。ゆえに、ラングリードの民にその技術を指導していただきたいのです」
「は……い……?」
困惑しているアスティナ。うん、なにゆえ防衛のために熱波を教えなければならんのだろう。
しかし、騎士団長の面々は「それはいい!」「俺も極上の熱波を浴びてみたい!」と、随分乗り気のようだった。
「此度の戦で感じました。我々とベイルの実力は天と地ほどもある、と。なので、我々は国の総力を挙げて、ベイルのサウナをサポートするのがベストなのです。この町に熱波師を増やし、よりととのいやすい環境をつくることこそ、我々の軍事力が増すのです」
たしかに、ととのえばととのうほど強くなるのが俺のスキルだ。熱波師の技術が高ければ、勇者タイムの持続時間も、能力の幅も上がるんだろう。
けど……。
「あのさ……俺にそこまで期待されても困るのだけど……」
俺は感じた。敵は全力で俺のサウナを邪魔しにくる。いつか、俺がととのわない時がくるかもしれない。その時、やっぱり騎士団ががんばってもらわなければならないと思う。
「いえ、これはベストでマストです」
フランシェは熱弁を振るう。
「かの勇者ヘルキスのパーティは、仲間全員がヘルキスをととのうために行動したと言われています。魔王城の中にサウナルームを創造し、万の兵を退け、ドラゴンの火炎からも身を挺して守る。その結果、魔王ゲルギオラスを封印できたと言われているのです。この戦術は間違っていません」
有効かもしれないけど、俺への依存度が上がってしまうのが怖い。ある日、俺が町を出るなんて言い出したら、国民全員がありとあらゆる手段を使って妨害してきそうだ。
まあ、世界が平和になったら、俺の能力なんていらなくなるのだろうけど。
「たしかに、熱波師は大勢いた方がいいわね……」
そして、いつの間にか納得しているアスティナ。一応、俺以外の人間も、多少はサウナで能力が上がるので、戦力の底上げには繋がるのかな。
「わかったわ。このアスティナ様が、一肌脱いであげる」
「ありがとうございます。これを機に、ラングリードとイエンサードの国交も深めたいと思います」
どうやら、アスティナもしばらく滞在を続けることになりそうだった。
――ベイルとアスティナ。最強タッグ爆誕。
――勇者ヘルキスと大魔道士リオンの再来。
――フランシェ様、命懸けの防衛戦。
――魔物の死骸の山に佇むベイル。
――戦争バブルがキター!!!
翌日。ベイルの胸中とは裏腹に、民は盛大に湧いていた。新聞には、ベイルと騎士団を称える記事ばかり。
不安から解放された民は、まるでお祭り騒ぎのようだ。今日ぐらいは、羽目を外そうと、民は仕事もせずに昼間から遊びまくっている。
というのも、あのあと軍の調査団が、駆逐した魔物の処理に向かったのだが、その数が凄まじかった。魔王軍は相当な数の戦力を減らしたことになる。
この報せを聞いた政治家連中は、世界平和に近づいたと大喜び。町の人たちも、被害は大きかったのだが、こんな御時世ゆえに、ポジティブに受け止めていた。
そしてさらに戦争バブルが始まろうとしている。万を超える魔物を倒したので、素材が溢れんばかりに手に入ったのだ。
ゴーレム系の魔物は、上質な石材となっていく。それらを使った家具や道具は、金持ちが高く購入してくれる。マンティコアの牙も武器になるし、翼なども薬品に使われる。フェイクツリーからは、しなやかで丈夫な木材がとれる。釣り竿にうってつけだ。
それらは国の所有物になったのだが、格安で町の人たちに売り渡した。そうして手に入れた資金も還元。税金を安くして給付金も出すことにした。復興にも使われることになった。
そんなわけで、めっちゃ豊かになる未来が見え始めているのだ。そうなると俺や騎士団が称えられるのも当然。完全に英雄扱いである。
ちなみに、俺のコンディションは三日ほど休んだら、いつもどおりととのう身体に戻った。いや、以前よりも、よりととのうようになった気がする。
というわけで、ラングリードには日常が戻りつつあった。
ある日、俺たち騎士団の団長格の人間が、城内にある会議室に集められた。
復興に忙しかったゆえに、こうしてちゃんと顔を合わせるのは五日ぶりだった。フランシェも疲弊していたし、怪我人も多かったしな。
円卓を囲む荘厳な面々を前にして、騎士団総帥フランシェが語る。
「勇敢なる騎士団のおかげで、此度もラングリードを守ることができました。王族を代表して、皆にはお礼もうしあげます」
ペコリと、丁寧にお辞儀するフランシェ。王族なのに、こうやって感謝を忘れないところが、彼女の良いところなんだよなぁ。
「しかし、油断はできません。魔王軍とて、このまま黙ってはいないでしょう」
「現に、プリメーラを逃がしちゃったモノね」
アスティナが言った。俺は「悪かったな」と、口をへの字にして言い返す。
「そんなつもりで言ったんじゃないわよ。ベイルは命を賭けて、民を守ってくれたんだもん。あたしも、イエンサードを代表してお礼を言わせてもらうわ。もちろん、ラングリード騎士団にも感謝してる。ありがと」
アスティナに、そう言われると、なんだがむずがゆかった。
フランシェが話題に元に戻す。
「コホン。――魔王軍には五大魔将と呼ばれる幹部がいます。魔人ヴァルディス、暗略のプリメーラ、天計のウルフィ、変幻のトーレス、不死身のバージャム……その実力は凄まじく、それぞれが一国を滅ぼすほどの実力を持っていると言われています」
一国を滅ぼすというのは、おそらく事実。俺がいなければ、ヴァルディスもプリメーラも、ラングリードを滅するほどの実力者だった。
「なので、魔王軍の脅威に対抗するため、我々も防衛力を高めなければなりません。そこで、アスティナにお願いがあります」
「あたし?」
「あなたの熱波師の技術は極上と聞きました。ゆえに、ラングリードの民にその技術を指導していただきたいのです」
「は……い……?」
困惑しているアスティナ。うん、なにゆえ防衛のために熱波を教えなければならんのだろう。
しかし、騎士団長の面々は「それはいい!」「俺も極上の熱波を浴びてみたい!」と、随分乗り気のようだった。
「此度の戦で感じました。我々とベイルの実力は天と地ほどもある、と。なので、我々は国の総力を挙げて、ベイルのサウナをサポートするのがベストなのです。この町に熱波師を増やし、よりととのいやすい環境をつくることこそ、我々の軍事力が増すのです」
たしかに、ととのえばととのうほど強くなるのが俺のスキルだ。熱波師の技術が高ければ、勇者タイムの持続時間も、能力の幅も上がるんだろう。
けど……。
「あのさ……俺にそこまで期待されても困るのだけど……」
俺は感じた。敵は全力で俺のサウナを邪魔しにくる。いつか、俺がととのわない時がくるかもしれない。その時、やっぱり騎士団ががんばってもらわなければならないと思う。
「いえ、これはベストでマストです」
フランシェは熱弁を振るう。
「かの勇者ヘルキスのパーティは、仲間全員がヘルキスをととのうために行動したと言われています。魔王城の中にサウナルームを創造し、万の兵を退け、ドラゴンの火炎からも身を挺して守る。その結果、魔王ゲルギオラスを封印できたと言われているのです。この戦術は間違っていません」
有効かもしれないけど、俺への依存度が上がってしまうのが怖い。ある日、俺が町を出るなんて言い出したら、国民全員がありとあらゆる手段を使って妨害してきそうだ。
まあ、世界が平和になったら、俺の能力なんていらなくなるのだろうけど。
「たしかに、熱波師は大勢いた方がいいわね……」
そして、いつの間にか納得しているアスティナ。一応、俺以外の人間も、多少はサウナで能力が上がるので、戦力の底上げには繋がるのかな。
「わかったわ。このアスティナ様が、一肌脱いであげる」
「ありがとうございます。これを機に、ラングリードとイエンサードの国交も深めたいと思います」
どうやら、アスティナもしばらく滞在を続けることになりそうだった。
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