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第28話 俺だってたまにはね
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魔王城跡地。俺たちは、モヒカンさんからこれまでの事情を聞いた。リーシェと魔王の決戦が始まると、配下の連中は城から脱出した。リーシェの命令だった。しばらくすると、激戦を物語るかのような地震があった。やがて城は崩壊した。
配下の連中は、リーシェを探した。けど、見つからない。だから、いまでもずっと彼女を探し続けている――。
「そんなことが……」
もしかしたら、リーシェは魔王と相打ちになったのかもしれない。
……俺のせいだ。俺のせいで、みんなが安心して旅を続けられなかった。俺がもっと強かったら、バラバラにならなくて済んだのに!
「く……ッ!」
後悔に苛立ち、瓦礫を殴りつけて粉砕するイシュタリオンさん。
「すべては、私のミスです。カルマくんをリストラしようとした私の判断が間違っていたのです……」
姉ちゃんも、酷く落ち込んでいた。モヒカンが、涙を浮かべながら語る。
「俺たちも止めたんスよ……。『フェミルさんを待ちましょう』って。けど、御頭は『あたしが魔王を倒せば、仲間を危険なめにあわせなくてすむ』って……」
――彼女は、そこまで俺たちのことを気遣っていた。
「それに『大好きな人がいるの。仲間が『彼』を守ってくれてる。それだけで、あたしは心置きなく戦える』って」
――大好きな人って、もしかして――。ほんのわずかに察した俺。けど、それ以上は考えなかった。
もう十分だ。リーシェが、どれだけ仲間想いだったのかわかった。その気持ちは、俺たちだけに向けられたものではない。配下の連中も、世界中の人々にも向けられている。
――凄まじい愛だと思った。
「たぶん、御頭は魔王と相打ちになったんでしょう……。世界各国にレターバードを放ったんで、すぐに伝わると思います。フェミルさんたちも戻って、人々を安心させてやってください。御頭の代わりに――」
姉ちゃんは、首を左右に振る。
「いえ、私たちも一緒に、リーシェを探します」
俺もイシュタリオンさんも頷いた。
魔王城の瓦礫の中、リーシェは必ず生きている。きっと、這い出てくる力がないだけ。どこかで俺たちの助けを待っているはずだ。
――けど、その時だった。空が薄暗くなった。
「な、なんスか……?」と、困惑するモヒカン。
俺たちは、引き寄せられるように空を見上げる。すると、空間に稲光が走り、紫煙に包まれた巨大な穴が出現する。
「アレは……?」
不思議そうにつぶやく姉ちゃん。
「も、もしかして、魔界のゲートっすか?」
「知っているのですか?」
「御頭が言ってたんです。なんでも、魔王がゲートを開こうとしているから、急いで止めなければいけないとかなんとか」
周囲の温度が一気に下がった。そして、次の瞬間。ゲートを押し広げるかのように、漆黒の龍が這い出してくる。
「な、なんというデカさだッ! ひぃぃぃぃっ!」
慌てふためくモヒカンは四つん這いになりながら逃げ出す。他の連中も、蜘蛛の子を散らすかのように逃げていった。
漆黒の龍は、ぎょろりと大地を見回すと、フェミル姉ちゃんを見つけた。翼を羽ばたかせ、突風と共に降りてくる。
「ぐはははははっ! ここがヘルデウス坊やの過ごした人間界か! 美しいな! 壊しがいがありそうだ」
「なんですか、あなたは?」
臆することなく問いかける姉ちゃん。
「我が名はダークドラゴン。魔界の王ツェルギス様の配下よ! ゲートが開いたと聞いて遊びにきてやったのだ! いやあ、これは良い遊び場になりそうだわい」
「遊び場?」
「間もなくツェルギス様が降臨なさる。それまで自由に遊んで良いとのことだ。ははははっ! さぁて、まずはこの辺りの生物から食い散らかしてやるか! ――ガァッ!」
ダークドラゴンが、巨大な爪を振り下ろした。姉ちゃんをぺしゃんこにする。
「ふぅむ! 脆弱だの……う……?」
押し潰したと思ったようだが、うちの姉ちゃんはそんなにやわじゃない。城のように巨大なダークドラゴンの一撃を、片手で受け止めていた。そして、魔力を流し込む。次の瞬間、ドラゴンの右腕が爆散。
「グギャアアァアァァァアッ!」
周囲に血の雨を降らせる。
「よくわかりませんが……あなたは敵ということですね?」
「な、なっ! 我の右腕が……右腕がぁああぁぁぁッ!」
ヤバいな。姉ちゃんが怒ってる。
「許さんぞ、貴様ぁああぁぁぁッ!」
ダークドラゴンが火炎を吐き出した。だが、姉ちゃんは風魔法で相殺する。
――風の精霊魔法アークウインド。
周囲の空気の流れを完全に操作する。火炎は風に巻かれ、ダークドラゴン自身に戻っていく。全身を焼き尽くす。
「グァアァアァァ!」
残った左腕で火炎を振り払うドラゴン。
「ググァッ! な、なんだ貴様らはッ!」
「聞く必要などないだろう。もちろん、名乗るつもりもないがな」
いつの間にか、イシュタリオンさんがダークドラゴンの頭上に移動していた。
「こ、このッ」
ハエを叩くかのように、頭上を打ち付けるダークドラゴン。イシュタリオンさんは剣を抜いて、ひょいと跳躍。着地すると鞘に収めた。
「動くと、バラバラになるぞ」
「は……?」
見えなかった。けど、なにをしたのかは理解した。ダークドラゴンを縦横無尽に切り刻んだのである。あまりに早い剣閃。斬られた本人が気づいていないようだ。
イシュタリオンさんが、剣をパチリと鞘に収める。すると、ダークドラゴンが血をまき散らしながら、バラバラに崩壊するのだった。
「あ……が……ッ」
叫びもない、静かな勝利。そして、姉ちゃんもイシュタリオンさんも嬉しそうではなかった。再び、空を見上げると、ゲートから次々と魔物が出てくる。
「我が求むは風の奇跡。揺蕩う風は時に優しく時に激しく。精霊よ、勇者フェミルの名の下に、人を守りたまえ。万象結界オーバーウインド」
姉ちゃんが究極位の精霊魔法を使った。周囲に風が巻き起こる。それは、次第に巨大な竜巻となった。ゲートから出てくる魔物と俺たちを、竜巻の内側に閉じ込める。翼の生えた飛翔系の魔物が、竜巻に押し返されていく。
連中の中に頭脳のあるモノがいたのだろう。姉ちゃんの仕業だと察するや、こちらに敵意を向けて集まってきた。包囲される俺たち。
「どうやら、戦わねばならんようだな」
イシュタリオンさんが、連中の前へと勇み出る。俺も、彼女と肩を並べた。
「下がっていろ、カルマ」
「嫌だ。……生憎と、俺は機嫌が悪い。勝手にやらせてもらう」
ゲートだか、魔界だか、魔界にも魔王がいるとか知ったこっちゃない。こんなことで罪滅ぼしになるとは思わないけど、少しでもリーシェに報いたかった。
すると、姉ちゃんが静かに言葉を紡ぐ。
「……勝手にするといいです。けど、お姉ちゃんも本気なので、たぶんカルマくんの出番はありませんよ」
姉ちゃんが剣を抜いた。手の甲、そして額の勇者の紋章が輝き始める。
「そうか。そうだな。ま……私も、譲る気はない」
イシュタリオンさんが姿勢を低くして、剣の柄を握る。俺たちは、包囲する魔物たちを睨めつける。連中も敵意を悟ったのか、一斉に襲いかかってくるのであった。
配下の連中は、リーシェを探した。けど、見つからない。だから、いまでもずっと彼女を探し続けている――。
「そんなことが……」
もしかしたら、リーシェは魔王と相打ちになったのかもしれない。
……俺のせいだ。俺のせいで、みんなが安心して旅を続けられなかった。俺がもっと強かったら、バラバラにならなくて済んだのに!
「く……ッ!」
後悔に苛立ち、瓦礫を殴りつけて粉砕するイシュタリオンさん。
「すべては、私のミスです。カルマくんをリストラしようとした私の判断が間違っていたのです……」
姉ちゃんも、酷く落ち込んでいた。モヒカンが、涙を浮かべながら語る。
「俺たちも止めたんスよ……。『フェミルさんを待ちましょう』って。けど、御頭は『あたしが魔王を倒せば、仲間を危険なめにあわせなくてすむ』って……」
――彼女は、そこまで俺たちのことを気遣っていた。
「それに『大好きな人がいるの。仲間が『彼』を守ってくれてる。それだけで、あたしは心置きなく戦える』って」
――大好きな人って、もしかして――。ほんのわずかに察した俺。けど、それ以上は考えなかった。
もう十分だ。リーシェが、どれだけ仲間想いだったのかわかった。その気持ちは、俺たちだけに向けられたものではない。配下の連中も、世界中の人々にも向けられている。
――凄まじい愛だと思った。
「たぶん、御頭は魔王と相打ちになったんでしょう……。世界各国にレターバードを放ったんで、すぐに伝わると思います。フェミルさんたちも戻って、人々を安心させてやってください。御頭の代わりに――」
姉ちゃんは、首を左右に振る。
「いえ、私たちも一緒に、リーシェを探します」
俺もイシュタリオンさんも頷いた。
魔王城の瓦礫の中、リーシェは必ず生きている。きっと、這い出てくる力がないだけ。どこかで俺たちの助けを待っているはずだ。
――けど、その時だった。空が薄暗くなった。
「な、なんスか……?」と、困惑するモヒカン。
俺たちは、引き寄せられるように空を見上げる。すると、空間に稲光が走り、紫煙に包まれた巨大な穴が出現する。
「アレは……?」
不思議そうにつぶやく姉ちゃん。
「も、もしかして、魔界のゲートっすか?」
「知っているのですか?」
「御頭が言ってたんです。なんでも、魔王がゲートを開こうとしているから、急いで止めなければいけないとかなんとか」
周囲の温度が一気に下がった。そして、次の瞬間。ゲートを押し広げるかのように、漆黒の龍が這い出してくる。
「な、なんというデカさだッ! ひぃぃぃぃっ!」
慌てふためくモヒカンは四つん這いになりながら逃げ出す。他の連中も、蜘蛛の子を散らすかのように逃げていった。
漆黒の龍は、ぎょろりと大地を見回すと、フェミル姉ちゃんを見つけた。翼を羽ばたかせ、突風と共に降りてくる。
「ぐはははははっ! ここがヘルデウス坊やの過ごした人間界か! 美しいな! 壊しがいがありそうだ」
「なんですか、あなたは?」
臆することなく問いかける姉ちゃん。
「我が名はダークドラゴン。魔界の王ツェルギス様の配下よ! ゲートが開いたと聞いて遊びにきてやったのだ! いやあ、これは良い遊び場になりそうだわい」
「遊び場?」
「間もなくツェルギス様が降臨なさる。それまで自由に遊んで良いとのことだ。ははははっ! さぁて、まずはこの辺りの生物から食い散らかしてやるか! ――ガァッ!」
ダークドラゴンが、巨大な爪を振り下ろした。姉ちゃんをぺしゃんこにする。
「ふぅむ! 脆弱だの……う……?」
押し潰したと思ったようだが、うちの姉ちゃんはそんなにやわじゃない。城のように巨大なダークドラゴンの一撃を、片手で受け止めていた。そして、魔力を流し込む。次の瞬間、ドラゴンの右腕が爆散。
「グギャアアァアァァァアッ!」
周囲に血の雨を降らせる。
「よくわかりませんが……あなたは敵ということですね?」
「な、なっ! 我の右腕が……右腕がぁああぁぁぁッ!」
ヤバいな。姉ちゃんが怒ってる。
「許さんぞ、貴様ぁああぁぁぁッ!」
ダークドラゴンが火炎を吐き出した。だが、姉ちゃんは風魔法で相殺する。
――風の精霊魔法アークウインド。
周囲の空気の流れを完全に操作する。火炎は風に巻かれ、ダークドラゴン自身に戻っていく。全身を焼き尽くす。
「グァアァアァァ!」
残った左腕で火炎を振り払うドラゴン。
「ググァッ! な、なんだ貴様らはッ!」
「聞く必要などないだろう。もちろん、名乗るつもりもないがな」
いつの間にか、イシュタリオンさんがダークドラゴンの頭上に移動していた。
「こ、このッ」
ハエを叩くかのように、頭上を打ち付けるダークドラゴン。イシュタリオンさんは剣を抜いて、ひょいと跳躍。着地すると鞘に収めた。
「動くと、バラバラになるぞ」
「は……?」
見えなかった。けど、なにをしたのかは理解した。ダークドラゴンを縦横無尽に切り刻んだのである。あまりに早い剣閃。斬られた本人が気づいていないようだ。
イシュタリオンさんが、剣をパチリと鞘に収める。すると、ダークドラゴンが血をまき散らしながら、バラバラに崩壊するのだった。
「あ……が……ッ」
叫びもない、静かな勝利。そして、姉ちゃんもイシュタリオンさんも嬉しそうではなかった。再び、空を見上げると、ゲートから次々と魔物が出てくる。
「我が求むは風の奇跡。揺蕩う風は時に優しく時に激しく。精霊よ、勇者フェミルの名の下に、人を守りたまえ。万象結界オーバーウインド」
姉ちゃんが究極位の精霊魔法を使った。周囲に風が巻き起こる。それは、次第に巨大な竜巻となった。ゲートから出てくる魔物と俺たちを、竜巻の内側に閉じ込める。翼の生えた飛翔系の魔物が、竜巻に押し返されていく。
連中の中に頭脳のあるモノがいたのだろう。姉ちゃんの仕業だと察するや、こちらに敵意を向けて集まってきた。包囲される俺たち。
「どうやら、戦わねばならんようだな」
イシュタリオンさんが、連中の前へと勇み出る。俺も、彼女と肩を並べた。
「下がっていろ、カルマ」
「嫌だ。……生憎と、俺は機嫌が悪い。勝手にやらせてもらう」
ゲートだか、魔界だか、魔界にも魔王がいるとか知ったこっちゃない。こんなことで罪滅ぼしになるとは思わないけど、少しでもリーシェに報いたかった。
すると、姉ちゃんが静かに言葉を紡ぐ。
「……勝手にするといいです。けど、お姉ちゃんも本気なので、たぶんカルマくんの出番はありませんよ」
姉ちゃんが剣を抜いた。手の甲、そして額の勇者の紋章が輝き始める。
「そうか。そうだな。ま……私も、譲る気はない」
イシュタリオンさんが姿勢を低くして、剣の柄を握る。俺たちは、包囲する魔物たちを睨めつける。連中も敵意を悟ったのか、一斉に襲いかかってくるのであった。
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