パーティからリストラされた俺が愛されすぎている件。心配だからと戻ってくるけど、このままだと魔王を倒しに行かないので全力で追い返そうと思います

倉紙たかみ

文字の大きさ
上 下
3 / 35

第3話 敵は四天王か。はたまた賢者か剣聖か

しおりを挟む
「ふん……クレアドールの町か」

 制圧すれば、人間共の経済にダメージを与えることができるだろう。そういう意味では、攻め滅ぼす価値は十分にあるのだが――レッドベリルは、さほど興味がなかった。

 先日、この辺りの海域でドラゴンが討伐されたという。Sクラスのハンターですら手を焼くあいつを始末できるのは、勇者フェミルぐらいだ。奴が、この町に潜伏している可能性は高い。

 レッドベリルの目的はただひとつ。
 ――勇者フェミルの抹殺。

「奴と戦い、俺はさらなる強さの高みを目指す」

 嬉しそうに、ぐぐっと拳を固めるレッドベリル。

 レッドベリルは『強さ』を求めていた。ただ強く。さらに強く。とにかくおのれの強さを追い求めている。勇者フェミルと戦えば、必ずや己の武勇に磨きがかかるだろう。さらに強く。もっと強く。いまは魔王軍四天王の位置に納まってはいるが、いずれは、魔王ヘルデウスすらも蹂躙してみせる。

 レッドベリルは、数多の魔物を従え、町の入り口にやってきていた。通常の倍はあろう馬に跨がり、レッドベリルは町に向かって吠える。

「我が名はレッドベリル! 勇者フェミルを連れてこいッ! 隠し立てすれば、命はないと思え!」

「ひぃぃぃッ!」

 数名の番兵が、槍を向けながらも後退する。怯えるのも無理はない。

 レッドベリルの顔はまるで鬼の如く。衣服の上からでもわかるはち切れんばかりの筋肉を搭載した真っ赤な巨躯。しかも、その背後には1000もの魔物。

「怯えてばかりだな、人間! 勇者がこの町にいることはわかっている! さっさと連れてこい!」

 しかし、番兵は震えてばかりで従おうとしない。おそらく、町の中にいるであろう自警団の到着を待っているのだろう。

 ――少し脅かしてやるか。

 レッドベリルが馬から下りる。すると、次の瞬間――レッドベリルの姿が消えた。兵士たちの槍がへし折れ、背後から声をかける。

「ふん。常人には俺の動きを捉えることはできまい」

 慌てて、振り返る兵士たち。レッドベリルの姿を確認するや、すぐさま尻餅をついてしまう。

「ひぃッ!」「な……な……」

 レッドベリルの動きは人間や獣の動きを凌駕する。類い希なる身体能力は魔族の中でもトップクラスだ。

 その時だった。町の中から鎧に身を包んだ兵士たちが大勢やってくる。どうやら、援軍の到着のようだ。

 レッドベリルが、それら援軍に閃光魔法を撃ち放つ。兵士たちは、まるで爆竹を食らった蟻の大群みたいに吹っ飛んでしまう。

「ひぃいぃッ!」「つ、強すぎる!」「ゆ、勇者様を……」「援軍を……」「こ、この町はお仕舞いだ……」

「脆いな……」

 勇者はまだこないのか。そんなに薄情な奴なのか? いや、この様子だと、本当にいないのかもしれない。……まあ、それならせめて魔王軍の幹部としての務めを果たそう。この町を壊滅すれば、少しは魔王ヘルデウスも認めるだろう。

 と、その時だった。自信に満ちた青年の声が、町の奥から届けられる。

「そのぐらいにしとくんだな、赤鬼さんよ」

 海のように蒼い法衣を纏った青年。頭上には勇ましいサークレット。左右の手には剣と短剣。装備に男心をくすぐるかっこよさがある。

 誰だ? こいつが勇者か? いや、勇者フェミルは女だと聞いている。

「誰だ貴様は?」

「俺はカルマ。勇者フェミルの弟だ」

「弟だと……? ふん、貴様に用はない。俺はフェミルと戦いたいのだ!」

「生憎と、姉ちゃんはここにはいねえよ」

「どこにいる?」

「さあな」

「隠し立てするか? ならば、貴様を痛めつけて、フェミルを呼び寄せる餌にしてくれるわ」

 勇者の姉弟というのなら話は早い。こいつには人質としての価値がある。

「どうかな。姉ちゃんは、俺を『足手纏いだ』とか言って、捨てていったからな。弱すぎるんだとよ。お荷物なんだとよ。雑用係もできてねえ、落伍者なんだとよ。……どうでもいいと思ってるんじゃねえか?」

「不憫な……」

「うるせえやい」

 まあ、とりあえず、こいつは捕らえておくか。人質としての価値があるか微妙になってきたが。

 レッドベリルが動いた。閃光の如き早さで間合いを詰める。そして、奴の腹部に拳を叩き込もうとした。その時だった。

「――な……!? 動き……が……に……ぶ……く……?」

 急激にレッドベリルの動きが鈍くなった。カルマは、攻撃を容易く回避する。そして、持っていた二本の剣で、レッドベリルの身体を斬りつける。

「ぐはッ――!」

 斬り飛ばされる。距離ができると、再び動きが元に戻った

「な、何が起こった……?」

「時間剣ティクノタクス」

 カルマは二本の剣を時計の針に見立てて正面へと構えた。

「周囲の時間をゆがめ、間合いに入ってきた奴の動きを遅くする。早さが自慢か? だとしたら相性が悪かったな」

「お、おのれッ! ならばッ――」

 レッドベリルが掌から閃光を放つ。すると、蒼い法衣がキラリと輝いた。瞬間、閃光が反射。レッドベリルへと戻ってくる。

「な……ぐぎゃぁああぁぁぁッ!」

 爆風に吹っ飛ばされるレッドベリル。

「鏡面法衣ミラーオーシャン。俺に魔法は通用しないぜ?」

 膝を突くレッドベリル。すると背後に控えていた魔物連中が狼狽した。

「レ、レッドベリル様ッ!」

 そして、狼狽は人間たちの方も同じだったようだ。誰もが、カルマという存在に驚いている。

「す、凄い……」「あの人って、勇者御一行の雑用係だったよな?」「バ、バカ! 雑用係じゃねえ! カルマ様だ!」「あんなに強かったのか……」「リストラされたって噂だったのに……」

 体勢を立て直すレッドベリル。動きを鈍くされるというのなら、距離を取って戦うまでだ。落ちている剣を投げつける。さらに槍なども。カルマは、それを剣で弾き落としていく。

「なかなかやるではないか。面白いぞ、カルマ」

 間合いができると、レッドベリルは楽しげに笑った。

「なかなかタフだな。さすがは四天王ってところか」と、吐き捨てるカルマ。

「貴様如きの脆弱な攻撃が効くものか」

「いや、魔法を反射しただけだから、脆弱なのはあんたの魔力――」

「黙れぃッ!」

 レッドベリルが一喝する。すると、周囲の人間、魔物たちが一斉に震え上がった。

「カルマといったか。おまえの力はよくわかった。人間にしては多少やるようだな。しかし、俺が相手をするほどでもなさそうだ」

「負け惜しみか?」

「負け惜しみではない。興味があるのは勇者のみ。おまえの相手をしてやるほど、暇ではないと言うことだ。――おい」

 グリンベルが合図をすると、配下の魔物たちが吠える。まるで、町を威嚇するかのように。

「あとは任せたぞ。俺は城に戻る」

 カルマという奴は、たしかに強い。人間の中でも最強クラスなのだろう。だが、どうしてもレッドベリルが相手をしなければならないほどではない。配下たちで十分だ。

 レッドベリルは馬に跨がると、その場を去る。そして、入れ替わるように配下の魔物が町へと突撃するのであった。

          ☆

 レッドベリルが去ってくれたのはありがたい。正直なところ、俺ひとりで勝てるかどうか怪しかった。剣での一撃を食らわせたのに、ほとんどダメージがなかった。奴の魔法だって、反射できたから良かったものの、まともに食らえば相当のダメージだった。

「けど、ここからも相当シンドイだろうなぁ」

 俺は薄っぺらい笑みを浮かべた。

 残った魔物も厄介。1000はいる。果たして、俺ひとりで守り切れるだろうか。――いや、守って見せなければならないだろう。

 俺に何かあったら、フェミル姉ちゃんが心配して戻ってきてしまう。それに、町の人たちも大変なことになってしまう。

「カルマ様、どうかお下がりください!」

 ルリが宮殿の者たちを引き連れてきた。メイドたちは杖を構え、詠唱を始める。執事たちはレイピアを構えていた。庭師たちも剣や棍棒を手にしている。暗部の連中も殺気を漂わせている。なんという頼もしい召使いたちだろうか。傭兵よりも強そうだ。

「やだよ。おまえたちだけでなんとかなる相手じゃないだろ」

「し、しかし……あの数では……」

「俺だって、元勇者御一行の一員なんだ。せっかくの力も、使わなくちゃもったいないだろ」

「カルマ様……」

「ま、手伝ってくれるってんのなら感謝するぜ。さすがに、俺ひとりじゃ守り切れるかわからないからな」

「はい!」

「絶対に街への侵入を許すな。みんなで協力して、生き残るぞ」

 姉ちゃんの望みは、俺が町で平和に暮らすことだろう。けど、ここで戦わなければ、それも叶わなくなる。

「うおぁらあぁぁぁあぁッ!」

 魔物の群れに突っ込む俺。時間の動きを鈍化させ、次々と魔物を切り裂いていく。敵の攻撃を軽快に避け、剣を振り下ろす。ちなみに額のサークレットはグラビティオンと呼ばれる魔法道具。重力を操作し、俺の体重を軽くして高速移動を可能にしたり、剣を重くしたりして威力を上げることができるのだ。

「カルマ様に続くのですッ!」

 ルリたち召使いたちも魔物討伐を始める。俺の世話のために集められた連中なのに、屈強な魔物と互角以上に渡り合っている。

 しばらくすると、町の方から援軍がきてくれた。

「カルマ様が戦ってくださっているぞ!」「カルマ様を守れ!」「死なせるな!」「カルマ様になにかあったら、我々がフェミル様に殺されるぞ!」

 切実だ。どうやら、姉ちゃんたちは町の人たちに、俺の重要性を説いて回っていたようだ。まあ、士気も回復したし、とりあえず勝負にはなっている。

 ――しかし、状況はあまり良くない。

 現状、俺がハイパフォーマンスで戦っているからこそ、士気も高く優勢を維持していられる。だが、あと10分もしたら、魔力が切れる。魔法道具は消耗が激しい。そうなると、かなりの戦力低下になる。

 ――それを、悟られてはならない。敵にも味方にも。

「うおああぁぁらッ!」

 剣を振るう。時間剣ティクノタクスが俺の魔力を奪う。コールドライガーの氷のブレスが放たれる。法衣ミラーオーシャンが跳ね返す。さらに魔力が奪われる。

 ――まずいな。

           ☆

「はあ、はあ……さすがは剣聖と賢者……苦戦したのです……」

 どうも、フェミルです。

 剣を杖代わりに、ゆっくりと歩を進めます。満身創痍状態。服はボロボロ。マントは焦げ焦げ。けど、私は一生懸命クレアドールを目指します。

 ――カルマくんの様子を見に行く権利争奪戦。それは壮絶な戦いでした。アルバレス山岳中腹でのバトルロワイヤル。特にルールを設けなかったせいで、相手が動けなくなるまで戦う羽目になりました。

 実力からすれば、私が勝つのはわかっていたのですが、イシュタリオンもリーシェもそれを理解しているのか、ふたりがかりで私を狙ってきたのです。死ぬかと思いました。殺されるかと思いました。それでもなんとか撃退。

 彼女たちもカルマくんに会いたくてしかたがないのでしょう。なかなかギブアップをしなかったのです。結局最後は『カルマくんのことを思えば、いちばん強い人が、様子を見に行くのが理想ではないですか?』という説得によって、なんとか承諾してもらいました。

 ――待っててください、カルマくん。

 もうすぐお姉ちゃんが会いに行きます。新しい町での生活に慣れるまで、一緒にいてあげます。どのぐらいかかるかな? 一週間? 一ヶ月? いや、一年ぐらいかかるかもしれません。

 ……仕方がないです。こうなったら、勇者の肩書き返上して、イシュタリオンたちに魔王討伐を任せるしかないかもしれません。

 あ、やっとクレアドールの町が見えてきました。ようやく、カルマくんに会えます。けど、ちょっと気まずいです。リストラした手前、優しい言葉をかけるのもおかしいし……。

 うーん、どう考えてもツンデレな感じになっちゃいます。これ以上、カルマくんがお姉ちゃんに依存しないように、付かず離れずの関係を構築しないと――。

「あれ……?」

 町が騒がしいです。何かあったのでしょうか……?

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

【後日談完結】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~

ばいむ
ファンタジー
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。 高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。 特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長していった。 冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、そして・・・。 初投稿というか、初作品というか、まともな初執筆品です。 今までこういうものをまともに書いたこともなかったのでいろいろと変なところがあるかもしれませんがご了承ください。 誤字脱字等あれば連絡をお願いします。 感想やレビューをいただけるととてもうれしいです。書くときの参考にさせていただきます。 おもしろかっただけでも励みになります。 2021/6/27 無事に完結しました。 2021/9/10 後日談の追加開始 2022/2/18 後日談完結

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

魔喰のゴブリン~最弱から始まる復讐譚~

岡本剛也
ファンタジー
駆け出しの冒険者であるシルヴァ・ベルハイスは、ダンジョン都市フェルミでダンジョン攻略を生業としていた。 順風満帆とはいかないものの、着実に力をつけてシルバーランク昇格。 そしてついに一つの壁とも言われる十階層の突破を成し遂げた。 仲間との絆も深まり、ここから冒険者としての明るい未来が待っていると確信した矢先——とある依頼が舞い込んできた。 その依頼とは勇者パーティの荷物持ちの依頼。 勇者の戦闘を近くで見られることができ、高い報酬ということもあって引き受けたのだが、この一回の依頼がシルヴァを地獄の底に叩き落されることとなった。 ダンジョン内で勇者達からゴミのような扱いを受け、信頼していた仲間にからも見放され……ダンジョンの奥地に放置されたシルヴァは、匂いに釣られてやってきた魔物に襲われた。 魔物に食われながら、シルヴァが心の底から願ったのは勇者への復讐。 そんな願いが叶ったのか、それとも叶わなかったのか。 事実のほどは神のみぞ知るが、シルヴァは記憶を持ったままとある魔物に転生した。 その魔物とは、最弱と名高いゴブリン。 追い打ちをかけるような最悪な状況に常人なら心が折れてもおかしくない中、シルヴァは折れることなく勇者への復讐を掲げた。 これは最弱のゴブリンに転生したシルヴァが、最強である勇者への復讐を果たす物語。

侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!

珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。 3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。 高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。 これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!! 転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

処理中です...