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第51話 食事処にての小休止2
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「ところで飲み物についてですが、そちらは私と同じ林檎の果実水でいいですか?」
両方の料理が食べられることになり、上機嫌の私はルンルンでアルフォンス様に問いかける。
「ああ……」
「それじゃあ注文しちゃいますねー! すみません、注文をお願いします」
そうして私がさらっと注文を済ませ、あとは運ばれてくる食事を待つだけとなった。
手持ち無沙汰になりアルフォンス様の様子を見ると、なぜか視線が不自然に行ったり来たりしているのに気付いた。
これは慣れない場所に緊張しているのかな……。
一応ここってラフな場所だから、そこまで緊張する必要はない気がするんだけど……いや、本当に高貴なお方だと逆に居心地が悪いとか……?
「よく考えると飲食店で二人きりの食事というのは……デ」
おまけに小声で何かいってるね……。
なんだろう、緊張を和らげるおまじないとかかな。
「そ、そういえばキミはこういう場所にかなり慣れているんだな……」
「えっ、それほどでもありませんが……まぁ多少は」
「ふ、普段はこういう場所で、どんな風に過ごしてるんだ?」
「普通に料理注文して食事を食べる感じですけど……」
「で、では好きな食べ物とかは……?」
「えーっと、海鮮物が好きなので海老の料理とかは好きです」
「ああ、美味しいよな海老……私も好きだ」
「ええ、それはよかったです」
いや、なんなのだろうかこの会話は……。
質問の内容といい、ぎこちなさといい謎すぎるのですが……。
えっどうしたのアルフォンス様、緊張し過ぎでどうかしちゃったのですか……?
流石にアルフォンス様のことが心配になってきたところで、飲み物が運ばれてきた。
「ほら、アルさん果実水ですよー! 飲みましょう」
いいタイミングで飲み物が来たっ!! とりあえず、これでも飲んで一旦落ち着いて欲しいな。
「ああ、そうだな……」
アルフォンス様が頷いて果実水を口にするのを見て、私も続いて自分の果実水に口を付ける。
口に入れる前からふんわり感じる爽やかな林檎の薫りに、口に入れた瞬間広がる酸味と甘みが心地良いが……。
「……ぬるい」
いや、この果実水ぬるい……!!
確かに味自体も香りも悪くないけど、甘いジュースを冷やして飲むものとして慣れてる私にはちょっと違和感を感じる代物だ。
「まぁ、氷は基本高級品で平民の間ではほぼ流通もしてないからな……少なくともこの国では」
私の言葉を聞いてかアルフォンス様がすかさずそう説明してくれた。
えっ、なんだって!? と反射的に思ってしまったけれど、よく考えるとそうですよね。
氷の製造方法も保存方法も限られている中で、庶民に行き渡るはずがない。
さっきこの国では生魚を長距離運ぶ方法がないはずだと、自分で思ってたのに……私はお馬鹿さんなのかな? うん、お馬鹿さんなんだな……。
「逆にキミの出身地では、そこまで氷が流通してるのか?」
「ええ、まぁ普通に流通しておりますし、それに……」
私はそう言いながら、果実水の入ったコップをテーブルに置いて手をかざした。
「氷を出す程度なら出来る者も多いですからね……属性なんかの相性もあるから、誰でも出来るとは言えませんけれども」
私が魔術で出した氷が、カラカラと音を立ててコップの中に収まった。
「アルさんもいりますか?」
「ああ、頂こう」
アルフォンス様が、そう言ってコップを差し出してきたので、私はそちらにも手をかざして魔術を使い小粒な氷を出して入れる。
「はい、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
「ふふ、いかがですかー?」
受け取った飲み物にそのまま口を付ける彼に対して、私はちょっと得意になって聞いた。
ほら、だってせっかく氷出したし、今の流れってスムーズで自分でもちょっとカッコよかった気がするので感想を聞いておきたくて……。
「ああ、美味しいし可愛い……」
「は?」
予想していなかった返答に、思わず声が漏れてしまった。
いや、だって美味しいはともかく、可愛いって……?
「いや、違う!! 冷たくて美味しいぞ!?」
するとアルフォンス様がずいぶんと焦った様子で訂正してきた。
「あ、そうですかー。それならよかったです」
うーん、しかし可愛いは一体何と間違えたんだろうか……全く分からない。
そうこうしているうちに、注文していた料理も運ばれてきた。
テーブル置かれる前から漂う、肉の焼けた香ばしい匂い。
そしてスッと目の前に置かれたのは、綺麗な焼き目の付いたお肉だ。
わー美味しそうー!!
さっそく一緒に運ばれてきたナイフで、お肉を一口大に切り分ける。
切り分ける瞬間にジワーっと肉汁が出て、それも食欲をそそるねー!
そうして切り分けたお肉をフォークに刺して、アルフォンス様の顔の目の前に差し出した。
「はい、どうぞー」
「えっ、これはどういう意味で……」
「ええ、そのままパクッと食べちゃって下さい」
「パクっと!?」
アルフォンス様は、私が差し出した肉を凝視して固まってしまった。
う、動かない、微動だにしない……。
うーん……なんとなく、そうしちゃったけどやっぱりマズかったかな……。
「ごめんなさい……お気に召さないのであれば止めますので」
あまりに反応がないため、フォークを持った手を引っ込めようとしたのだけど……。
「いや、食べる……!! そのままでいい!!」
すると慌てた様子のアルフォンス様が静止をかけてきた。
「あっ、それならば……はいっ」
そう言うのならばと、私は改めて食べやすそうな位置にフォークに刺した肉を差し出す。
しかしそれでも、アルフォンス様はなかなか動こうとしない。……何故だ。
…………あの、自分からそうしておいてなんですが、これって割と腕が疲れるのですけれど?
しばらくの間、肉をまじまじと見つめた彼は、ようやく意を決したようにパクッとフォークに刺さったお肉を食べたのだった。
おお、食べてくれた……!!
「どうですか?」
「ああ、とても美味しい……」
ちょっと言葉がぎこちない気もするけど、美味しいという言葉が聞けたことで私は嬉しくなる。
「よかった、それじゃあもっと食べますか?」
「…………頂こう」
「それじゃあ、はい」
また切り分けた肉をフォークに刺して、アルフォンス様に差し出す。
今度はさきほどより間を置かずにパクリと食べてくれた。
ふふっ、ペットに餌をあげてるみたいで可愛くて楽しいなー。
よしよし、いっぱいお食べ~みたいな気持ちだ。
パクッとされて、なくなったらまた次の肉を差し出す。
そうして楽しくなった私はしばらく、せっせと自分の料理をアルフォンス様に食べさせ続けたのだった。
両方の料理が食べられることになり、上機嫌の私はルンルンでアルフォンス様に問いかける。
「ああ……」
「それじゃあ注文しちゃいますねー! すみません、注文をお願いします」
そうして私がさらっと注文を済ませ、あとは運ばれてくる食事を待つだけとなった。
手持ち無沙汰になりアルフォンス様の様子を見ると、なぜか視線が不自然に行ったり来たりしているのに気付いた。
これは慣れない場所に緊張しているのかな……。
一応ここってラフな場所だから、そこまで緊張する必要はない気がするんだけど……いや、本当に高貴なお方だと逆に居心地が悪いとか……?
「よく考えると飲食店で二人きりの食事というのは……デ」
おまけに小声で何かいってるね……。
なんだろう、緊張を和らげるおまじないとかかな。
「そ、そういえばキミはこういう場所にかなり慣れているんだな……」
「えっ、それほどでもありませんが……まぁ多少は」
「ふ、普段はこういう場所で、どんな風に過ごしてるんだ?」
「普通に料理注文して食事を食べる感じですけど……」
「で、では好きな食べ物とかは……?」
「えーっと、海鮮物が好きなので海老の料理とかは好きです」
「ああ、美味しいよな海老……私も好きだ」
「ええ、それはよかったです」
いや、なんなのだろうかこの会話は……。
質問の内容といい、ぎこちなさといい謎すぎるのですが……。
えっどうしたのアルフォンス様、緊張し過ぎでどうかしちゃったのですか……?
流石にアルフォンス様のことが心配になってきたところで、飲み物が運ばれてきた。
「ほら、アルさん果実水ですよー! 飲みましょう」
いいタイミングで飲み物が来たっ!! とりあえず、これでも飲んで一旦落ち着いて欲しいな。
「ああ、そうだな……」
アルフォンス様が頷いて果実水を口にするのを見て、私も続いて自分の果実水に口を付ける。
口に入れる前からふんわり感じる爽やかな林檎の薫りに、口に入れた瞬間広がる酸味と甘みが心地良いが……。
「……ぬるい」
いや、この果実水ぬるい……!!
確かに味自体も香りも悪くないけど、甘いジュースを冷やして飲むものとして慣れてる私にはちょっと違和感を感じる代物だ。
「まぁ、氷は基本高級品で平民の間ではほぼ流通もしてないからな……少なくともこの国では」
私の言葉を聞いてかアルフォンス様がすかさずそう説明してくれた。
えっ、なんだって!? と反射的に思ってしまったけれど、よく考えるとそうですよね。
氷の製造方法も保存方法も限られている中で、庶民に行き渡るはずがない。
さっきこの国では生魚を長距離運ぶ方法がないはずだと、自分で思ってたのに……私はお馬鹿さんなのかな? うん、お馬鹿さんなんだな……。
「逆にキミの出身地では、そこまで氷が流通してるのか?」
「ええ、まぁ普通に流通しておりますし、それに……」
私はそう言いながら、果実水の入ったコップをテーブルに置いて手をかざした。
「氷を出す程度なら出来る者も多いですからね……属性なんかの相性もあるから、誰でも出来るとは言えませんけれども」
私が魔術で出した氷が、カラカラと音を立ててコップの中に収まった。
「アルさんもいりますか?」
「ああ、頂こう」
アルフォンス様が、そう言ってコップを差し出してきたので、私はそちらにも手をかざして魔術を使い小粒な氷を出して入れる。
「はい、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
「ふふ、いかがですかー?」
受け取った飲み物にそのまま口を付ける彼に対して、私はちょっと得意になって聞いた。
ほら、だってせっかく氷出したし、今の流れってスムーズで自分でもちょっとカッコよかった気がするので感想を聞いておきたくて……。
「ああ、美味しいし可愛い……」
「は?」
予想していなかった返答に、思わず声が漏れてしまった。
いや、だって美味しいはともかく、可愛いって……?
「いや、違う!! 冷たくて美味しいぞ!?」
するとアルフォンス様がずいぶんと焦った様子で訂正してきた。
「あ、そうですかー。それならよかったです」
うーん、しかし可愛いは一体何と間違えたんだろうか……全く分からない。
そうこうしているうちに、注文していた料理も運ばれてきた。
テーブル置かれる前から漂う、肉の焼けた香ばしい匂い。
そしてスッと目の前に置かれたのは、綺麗な焼き目の付いたお肉だ。
わー美味しそうー!!
さっそく一緒に運ばれてきたナイフで、お肉を一口大に切り分ける。
切り分ける瞬間にジワーっと肉汁が出て、それも食欲をそそるねー!
そうして切り分けたお肉をフォークに刺して、アルフォンス様の顔の目の前に差し出した。
「はい、どうぞー」
「えっ、これはどういう意味で……」
「ええ、そのままパクッと食べちゃって下さい」
「パクっと!?」
アルフォンス様は、私が差し出した肉を凝視して固まってしまった。
う、動かない、微動だにしない……。
うーん……なんとなく、そうしちゃったけどやっぱりマズかったかな……。
「ごめんなさい……お気に召さないのであれば止めますので」
あまりに反応がないため、フォークを持った手を引っ込めようとしたのだけど……。
「いや、食べる……!! そのままでいい!!」
すると慌てた様子のアルフォンス様が静止をかけてきた。
「あっ、それならば……はいっ」
そう言うのならばと、私は改めて食べやすそうな位置にフォークに刺した肉を差し出す。
しかしそれでも、アルフォンス様はなかなか動こうとしない。……何故だ。
…………あの、自分からそうしておいてなんですが、これって割と腕が疲れるのですけれど?
しばらくの間、肉をまじまじと見つめた彼は、ようやく意を決したようにパクッとフォークに刺さったお肉を食べたのだった。
おお、食べてくれた……!!
「どうですか?」
「ああ、とても美味しい……」
ちょっと言葉がぎこちない気もするけど、美味しいという言葉が聞けたことで私は嬉しくなる。
「よかった、それじゃあもっと食べますか?」
「…………頂こう」
「それじゃあ、はい」
また切り分けた肉をフォークに刺して、アルフォンス様に差し出す。
今度はさきほどより間を置かずにパクリと食べてくれた。
ふふっ、ペットに餌をあげてるみたいで可愛くて楽しいなー。
よしよし、いっぱいお食べ~みたいな気持ちだ。
パクッとされて、なくなったらまた次の肉を差し出す。
そうして楽しくなった私はしばらく、せっせと自分の料理をアルフォンス様に食べさせ続けたのだった。
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