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第44話 お目見え城郭都市2
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「ごほん、まぁつまり1000年前のこの辺りは軍事上の要地で、だからあの古城と城壁都市が作られたというわけだ……まぁ1000年前はあくまでただの軍事拠点で都市ではないがな」
あっ、なんかアルフォンス様が綺麗にまとめてくれましたね。
なるほど、なるほど……。
「もしよろしければ他にもお聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
「ああ、別に構わないが……」
「では、それらの軍事拠点設営までの経緯と、具体的にどのような役割でどの程度の期間運用されたのかなどを分かる範囲でお願いします」
「…………は?」
間抜けな声を上げて、こちらを凝視するアルフォンス様。
うーん、これは質問の仕方を失敗したかな……。
「もしかして質問が分かりづらかったですか? ではもう少し詳細にしますね。素人質問で申し訳ありませんが、経緯については設営を誰が発案してどのようにして承認を……」
「いや、違うそうじゃなくてだな!! あー……キミはもしかしてこういう物に詳しいのか?」
私が喋っている途中だったが、アルフォンス様が強い口調で遮りそう言った。
「いえ、だから素人ですよー? 現に詳しくないから質問してるわけですし」
「まず質問の内容が、詳しくない者のそれではない気がするのだが……」
「でも私は歴史や軍事の専門家ではありませんし、やはりそうなると素人というしか」
「キミの中の素人のくくりがおかしい気がしてならない……」
「ちょっとだけ知識のある素人です」
「やっぱり詳しい者に限ってそういうやつではないか……!!」
アルフォンス様はどうしても専門家認定したいらしい……知識が足りてない部分も多いし、そんなことないのにな。
というか過去にどんな経験をしたのだろうか彼は……素人を名乗る専門家に詰められたとか?
「あの、アルフォンス様……」
「そう、そんなことよりもそれだっっ!!」
どうしたものかと考えながら彼を呼んだら、唐突に力いっぱいそれだと言われて困惑した。
「はい……?」
えっそれ……? どれ?
「キミは私のことをそう呼んでいるが……」
「えーと、アルフォンス様……?」
「そう、それ……!!」
あ、それって、もしかして『アルフォンス様』って呼び方のことですか……!?
流石に分からないですよ!!
「まず街で様付けは目立つし、名前も長いだろうからアルと呼ぶのはどうだろうかと思うがっ!?」
やけに早口かつ力んだ口調でまくし立てるようにアルフォンス様はそう言った。
ああ、なんだそういうことですかー? なるほどー、納得です。
ただ早口でやけに力んでいるのが、どうしてだか気になるけど……。
「それについてはご心配に及びません」
「……え」
「私の術で周囲には会話を聞こえなくできますので、どんな呼び方をしててもどんな内容を話してようと目立つようなことはないようにいたします」
実はその手の術は私の得意分野である、目立たないように行動することを強いられているうちに鍛えられたともいう……。
本当は先程の彼らとのやり取りも全て術を使って、一切直接の会話をせず誤魔化すことも出来たのだけど……個人的に好きじゃないからやらなかったわけですよ。
ほら、必要性もないのにそういうことまで術に頼ってしまうとさ、良心とか人の心的な部分が擦り減ってしまうから……ようするに私の価値観的に許せないというだけなんだけどねー。
「そ、そうなのか?」
「ええ、それはもちろん。完璧に周囲の人々へ違和感を与えない形で隠すことが可能です」
いつも使いまくってるので、もう自信しかありませんとも!!
「うむ、それは凄いな…………」
アルフォンス様はそう頷きながらも、何かに迷うような様子を見せた。
うん? 一体なんなのだろうか……。
「だ、だが……!!」
なぜか急に立ち止まったアルフォンス様に合わせて私も立ち止まる。
「はい?」
彼の行動の意図が分からず私は僅かに首を傾げた。
「それでも私はアルと呼んで欲しいんだっ!!」
そうしてアルフォンス様が、力いっぱい口にしたのはそんな言葉だった。そんな彼の声は、気のせいか少しうわずっているように感じた。
「…………はい?」
しかし私は全く意味が分からず、そんな返事を返すことしか出来なかった。
えっ……えっ? 一体どういう意味だろうか……?
「も、もしよければだが……」
更に彼は歯切れが悪い感じでそう付け足した。一方、私の頭の中は彼の意図の読めない言動に対する疑問符で埋め尽くされていた。
うーん……これは仮説で正しいかは分からないが、彼はもしかして私と仲良くなりたいのでは……?
いや、やっぱり一瞬で違う気がしてきた。理由としては私と仲良くなることのメリットがまったく分からないからである。自分で考えてて悲しい……。
「だ、ダメだろうか……」
「……いえ、そんなことありませんよ。それではアルさんと呼ばせて頂きますねー」
私が何も言わないでいたらアルフォンス様は目に見えて落ち込んできてしまったので、とりあえず了承の返事をする。
そんな中の私の頭がひねり出した考えは、彼はきっと人恋しくてそういうことを言い出したのだというものだ。私個人に対して理由があると考えたら不自然だけど、それなら納得だ。
いやー、一番最初に考える理由を自分に寄せようとするなんて自意識過剰で恥ずかしいなー。
「いや、出来ればただのアルで……」
「………………」
アレで終わりだと思っていた私に対して彼は、先程より控え目な声で遠慮ぎみにそう言った。
………………なんで? 本気?
いや、なんで!? 私にそんなことを!?
だいぶ踏み込んでいるけど…………こ、これは試されている!?
よく分からないけど、私の何かを試されているのではっ!?
ど、どっちだ!? 私をふるいかけているのと、それとも普通に愛称で呼んでくれるお友達が欲しいのどっちが正解なんだ……!!
し、しかし私がここで選べる選択肢は一つだけである……その判断が根本的に間違ってないといいけど。
「あ、アル……?」
意を決して恐る恐るそう呼んでみる。するとアルフォンス様はその瞬間、物凄い勢いで顔をそらした。
………………。
いやいやー!! 自分から言っといて、その反応は流石に酷くありません!?
ショックです、傷つきました……やはりこちらは罠だったのか、そうなのか。
ふふっ、私としたことがやられましたね……。
「やっぱりアルさんと呼ばせて頂きますねー」
私がそう口にすると、アルフォンス様はそらした顔を再びこちらに向けてきた。
「えっ、あ…………そうだな」
そして僅かな間を開けたのちに、ぎこちなく頷いたのだった。
いやー、やはりこれが正解の選択肢だったわけですねー。
まったくもうっ!! 以後、私の弄ぶのは止めていただきたいものです。実は結構、繊細な性格なのでね……!
しかし、なんだかんだしてる内に軍事拠点の詳細については聞きそびれてしまった。
それだけは残念だ……。
あっ、なんかアルフォンス様が綺麗にまとめてくれましたね。
なるほど、なるほど……。
「もしよろしければ他にもお聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
「ああ、別に構わないが……」
「では、それらの軍事拠点設営までの経緯と、具体的にどのような役割でどの程度の期間運用されたのかなどを分かる範囲でお願いします」
「…………は?」
間抜けな声を上げて、こちらを凝視するアルフォンス様。
うーん、これは質問の仕方を失敗したかな……。
「もしかして質問が分かりづらかったですか? ではもう少し詳細にしますね。素人質問で申し訳ありませんが、経緯については設営を誰が発案してどのようにして承認を……」
「いや、違うそうじゃなくてだな!! あー……キミはもしかしてこういう物に詳しいのか?」
私が喋っている途中だったが、アルフォンス様が強い口調で遮りそう言った。
「いえ、だから素人ですよー? 現に詳しくないから質問してるわけですし」
「まず質問の内容が、詳しくない者のそれではない気がするのだが……」
「でも私は歴史や軍事の専門家ではありませんし、やはりそうなると素人というしか」
「キミの中の素人のくくりがおかしい気がしてならない……」
「ちょっとだけ知識のある素人です」
「やっぱり詳しい者に限ってそういうやつではないか……!!」
アルフォンス様はどうしても専門家認定したいらしい……知識が足りてない部分も多いし、そんなことないのにな。
というか過去にどんな経験をしたのだろうか彼は……素人を名乗る専門家に詰められたとか?
「あの、アルフォンス様……」
「そう、そんなことよりもそれだっっ!!」
どうしたものかと考えながら彼を呼んだら、唐突に力いっぱいそれだと言われて困惑した。
「はい……?」
えっそれ……? どれ?
「キミは私のことをそう呼んでいるが……」
「えーと、アルフォンス様……?」
「そう、それ……!!」
あ、それって、もしかして『アルフォンス様』って呼び方のことですか……!?
流石に分からないですよ!!
「まず街で様付けは目立つし、名前も長いだろうからアルと呼ぶのはどうだろうかと思うがっ!?」
やけに早口かつ力んだ口調でまくし立てるようにアルフォンス様はそう言った。
ああ、なんだそういうことですかー? なるほどー、納得です。
ただ早口でやけに力んでいるのが、どうしてだか気になるけど……。
「それについてはご心配に及びません」
「……え」
「私の術で周囲には会話を聞こえなくできますので、どんな呼び方をしててもどんな内容を話してようと目立つようなことはないようにいたします」
実はその手の術は私の得意分野である、目立たないように行動することを強いられているうちに鍛えられたともいう……。
本当は先程の彼らとのやり取りも全て術を使って、一切直接の会話をせず誤魔化すことも出来たのだけど……個人的に好きじゃないからやらなかったわけですよ。
ほら、必要性もないのにそういうことまで術に頼ってしまうとさ、良心とか人の心的な部分が擦り減ってしまうから……ようするに私の価値観的に許せないというだけなんだけどねー。
「そ、そうなのか?」
「ええ、それはもちろん。完璧に周囲の人々へ違和感を与えない形で隠すことが可能です」
いつも使いまくってるので、もう自信しかありませんとも!!
「うむ、それは凄いな…………」
アルフォンス様はそう頷きながらも、何かに迷うような様子を見せた。
うん? 一体なんなのだろうか……。
「だ、だが……!!」
なぜか急に立ち止まったアルフォンス様に合わせて私も立ち止まる。
「はい?」
彼の行動の意図が分からず私は僅かに首を傾げた。
「それでも私はアルと呼んで欲しいんだっ!!」
そうしてアルフォンス様が、力いっぱい口にしたのはそんな言葉だった。そんな彼の声は、気のせいか少しうわずっているように感じた。
「…………はい?」
しかし私は全く意味が分からず、そんな返事を返すことしか出来なかった。
えっ……えっ? 一体どういう意味だろうか……?
「も、もしよければだが……」
更に彼は歯切れが悪い感じでそう付け足した。一方、私の頭の中は彼の意図の読めない言動に対する疑問符で埋め尽くされていた。
うーん……これは仮説で正しいかは分からないが、彼はもしかして私と仲良くなりたいのでは……?
いや、やっぱり一瞬で違う気がしてきた。理由としては私と仲良くなることのメリットがまったく分からないからである。自分で考えてて悲しい……。
「だ、ダメだろうか……」
「……いえ、そんなことありませんよ。それではアルさんと呼ばせて頂きますねー」
私が何も言わないでいたらアルフォンス様は目に見えて落ち込んできてしまったので、とりあえず了承の返事をする。
そんな中の私の頭がひねり出した考えは、彼はきっと人恋しくてそういうことを言い出したのだというものだ。私個人に対して理由があると考えたら不自然だけど、それなら納得だ。
いやー、一番最初に考える理由を自分に寄せようとするなんて自意識過剰で恥ずかしいなー。
「いや、出来ればただのアルで……」
「………………」
アレで終わりだと思っていた私に対して彼は、先程より控え目な声で遠慮ぎみにそう言った。
………………なんで? 本気?
いや、なんで!? 私にそんなことを!?
だいぶ踏み込んでいるけど…………こ、これは試されている!?
よく分からないけど、私の何かを試されているのではっ!?
ど、どっちだ!? 私をふるいかけているのと、それとも普通に愛称で呼んでくれるお友達が欲しいのどっちが正解なんだ……!!
し、しかし私がここで選べる選択肢は一つだけである……その判断が根本的に間違ってないといいけど。
「あ、アル……?」
意を決して恐る恐るそう呼んでみる。するとアルフォンス様はその瞬間、物凄い勢いで顔をそらした。
………………。
いやいやー!! 自分から言っといて、その反応は流石に酷くありません!?
ショックです、傷つきました……やはりこちらは罠だったのか、そうなのか。
ふふっ、私としたことがやられましたね……。
「やっぱりアルさんと呼ばせて頂きますねー」
私がそう口にすると、アルフォンス様はそらした顔を再びこちらに向けてきた。
「えっ、あ…………そうだな」
そして僅かな間を開けたのちに、ぎこちなく頷いたのだった。
いやー、やはりこれが正解の選択肢だったわけですねー。
まったくもうっ!! 以後、私の弄ぶのは止めていただきたいものです。実は結構、繊細な性格なのでね……!
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