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第36話 広いと意外な施設もある 1
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身体検査を終えた私はアルフォンス様と古城の廊下を歩いていた。
身体検査もとい情報の収集結果はそこそこって所かな……まぁ断られる可能性もあったわけだし贅沢は言わないことにしよう……。
ああ、でも脈拍と心音のデータが取れなかったのはやっぱり惜しいな……。
ん、ところで大精霊様に目を付けられた件はどうしたかって?
あんなの保留ですよ!! わざわざ話す話題でも無いし、私も出来れば目を背けていたい事実なのでしばらくは放置するんで!!
はーい、これについては終了でーす。
話を戻しましょう。
実は先程までいた部屋は、古城の中でも今まで行ったことのない位置にある部屋だった。
たぶん私が用途を言わないで部屋を用意して欲しいと言ったから、なるべく何にでも使えそうな部屋を選んでくれたのだと思う。本当に大した用途に使わず申し訳ないねー。
まぁ、それなら事前に説明しろって話しですが……ほら、内容がないようだけに先に話すと断られるかも知れないじゃないですか? あえて判断をギリギリで迫ることでやや断りづらくするという私の素晴らしい戦略ですねー。またの名をごり押し作戦とも……だって実際ごり押しだし。
そんなくだらないを考えながら歩いてると、ふと気になるものが目に入ってきたため何気なく問いかけようとアルフォンス様に声を掛けてみた。
「そういえば行きも気になっていたのですが、あのやけに大げさな扉はなんですか?」
私が指したのは、今まで見てきた扉とは別格の存在感と大きさを持つ両開きの扉。物凄くゴテゴテ飾ってあるというわけじゃないけど、根本的な素材や材質が違っている感じがする。
「そこは舞踏会などの会場に使うスペースだ」
「へー、ここにはそんなものまであるんですねー」
立派な城壁があるお城だったから、てっきり防衛施設的な側面が強いと思っていたんだけどねー。
そんな場所でもある程度の娯楽が必要ってことかな? 舞踏会……ダンスが娯楽に当たるのかはやや疑問だけどね。少なくとも私にとっては楽しくないかなー。
「まぁ、随分と使われてないものだが興味があるなら見てみるか?」
んー、本当はそんなに興味があるわけじゃないけど、せっかくだから見せて貰おうかな?
「それでは是非お願いします」
アルフォンス様に促されて扉を開くと、確かにそこは何百人もが入って舞踏会が行えるようなスペースが広がっていた。
ほーなかなか立派なものだねー。
使われなくなって随分時間も経つのだろうけど、それを感じさせない程には立派だ。
光沢のある床は恐らく大理石、今は明かりがついてなくて薄暗いけど明るくなればその床がキラキラと輝くだろことは容易に想像できた。
左右に立ち並ぶ大きな柱は飾り気の少なさ故にやや武骨さがあるものの、それがかえってこの部屋全体に堂々とした雰囲気を与えている。
最奥には少し高くなった舞台のような場所もあり、あそこを使って主賓が話をしたりするであろうことが思い当たった。
やはり古い施設であるせいか全体的に古めかしい感じもするけど、それもそれでいい味を出してるし……。
うん、私は好きだなー。
「リアはこういうものに興味があるのか?」
「ええ、まぁ多少は……」
なんて言ったて歴史のある建築物ってロマンがあるからね。何々の時代からある施設ですみたいなものには、時代背景なんかを考えて少しワクワクしてしまうのですよ……!!
「ではダンスなどは踊れたりするのか?」
「え、ダンスですか……一応習った経験はありますけど」
「では踊れるんだな?」
「まぁギリギリ最低限は何とか……?」
急にダンスの話を振られた理由は謎だけど、なんとなく正直に答える。まぁ習ったの自体が少し昔になるから人に言えるほどの自信はないけどねー。
しかし本当にいいなー、床の風合いとか所々にある華美過ぎない装飾とか……。
「では踊ってみるか?」
「…………は?」
え、何を?
「もちろん嫌なら断ってくれて構わないが……私とダンスを踊らないか?」
「…………!?」
えっえっえっ!?
「だ、ダンスですか……」
「そうだ」
「………………」
どうしよう、正直に言って自信ないんですが!!
これならさっき全く踊れないと言っておけばよかった……というかなんで!?
どうしてそういう話の流れになったの!?
私はただ部屋の造りとかをいいなーって見てただけですよ……?
「やはり嫌か……」
私が困って黙り込んでいると、アルフォンス様が気まずそうな傷付いたような顔でそう言った。
あ、これ自分が原因で返事を渋ってるって勘違いしてるやつでは……!?
「いえ、違います……!!」
これはまずいと慌てて否定する。
違うんですアルフォンス様が悪いんじゃないです、私は誰とでも平等にダンスなんて踊りたくないだけなんです……!!
「……ならば何故そんなに返事しづらそうにしているんだ?」
はい、それはもうダンスに自信がないからです!!
でも言えない、言いたくない……なんとなくプライド的に!!
ほら、出すんだ私の頭脳っ!! いい感じの言い訳を今すぐにーっ!!
「ふ、服が無いからです!! ダンス用の服なんてとても持ち合わせておりませんのでっ!!」
よし、いい感じだー!! 着る服がない……これは良い言い訳じゃないですか!? 素晴らしい機転に、私の脳内では万雷の喝采が鳴り響いていた。
「それならあるぞ、この城に……」
しかしアルフォンス様のその言葉が、一瞬で私の脳内の喝采を静まりかえらせた。
「えっ……そうなんですか……」
「もちろん受けてくれるのであれば貸そう」
平坦な口調でそういうアルフォンス様。
そっかー、あるうえに貸してくれるのかー。
そこまでしなくていいのにな……しかし、そうなるとこれでここで断るのは……。
…………。
「そうでしたか、では分かりました謹んでお受けいたします!!」
今できる限りの笑顔を作って私は答えた。
はい、方針転換っ!!
ここまで言われた私にもはや退路などない……アルフォンス様を下手に傷付けるわけにもいかないし、一旦本心を殺していくらでも作り笑いでもなんでも作ってダンスに応じようじゃないか。
ああでも、やっぱり上流階級のダンス文化なんて嫌いだー!!
初めに作ったヤツは絶対で許さない……もしあの世で会ったらあらん限りの文句を言ってやるー!!
殺伐とした私の心中とは裏腹に、アルフォンス様はほっとしたような嬉しそうな顔をしていた。
いやー喜んでくれてること自体は本当に嬉しいけど、その分だけ私のダンスでガッカリされないか心配になってきたぞー。
「そ、そうかなら準備をしよう。音楽の演奏もたぶん問題ないはずだ……」
「そうなんですか、凄いですねー」
状況が本格的になればなるほど、私の悲惨さが際立ちそうなので張り切るのはやめて欲しいなー。いや、本当にやめて?
「時間は明日の夕刻なんてどうだろうか?」
「それでいいですよー」
時間があればあるほど私の寿命も伸びるので、時間を遅く設定してくれるのは助かります。なんならもっと遅くてもいいですよー?
「ドレスはどういう物がいい?」
「詳しくないのでお任せします」
個人的にドレスを着るの自体あまり好きではないけど、この際はどうでもいい。
それよりダンス……ダンスだ。
思い出せダンスレッスンの記憶を……!!
過去のリア『あー、今日はダンスのレッスンがある日だ。でもあれって準備が面倒くさい上に使う機会もそんなに無い内容なんだよね……よーし、仮病使って休んじゃおっとー。どうせ今後の舞踏会も全部欠席する予定だし、その時間を使って中途半端な実験を消化するほうがずっと有意義だよねー。いやー、私ってあったまいいー!!』
………………。
え、バカなの……?
いや、バカだよ!! あの日の自分がどうしようもなくバカ……何がよーしだ、何があったまいいーだ!?
よくも貴重なレッスンをサボったね!?
私が脳内で過去の自分を罵倒している中、アルフォンス様が声を掛けてくる。
「それじゃあ、ドレスはこちらで選んでおくぞ?」
「はいー、お願いします」
大丈夫、流石にレッスンもあれだけじゃないハズだから気合を入れて思い出せばきっと思い出せる。
………………。
はっ……思い出した。
それは私が似たような理由で八割以上のレッスンを休んでいたという素敵な事実……!!
……これの何が凄いって、その事実に家族が誰も気付いてなかった部分かな~。
だって気付いてたら間違いなく怒られてるもん。
いや、気付いてよ誰か!?
自分でサボっておいてなんだけど、気付くべきだと思うな……!!
まったく私の家族と来たら仕方ないな……もう。
はい、違いますね……全面的に悪いのはサボった私ですね!!
ああ、とてもツライ……だけどもう残り2割くらいの記憶を思い出してどうにかするしかない。
が、頑張れ私……!!
身体検査もとい情報の収集結果はそこそこって所かな……まぁ断られる可能性もあったわけだし贅沢は言わないことにしよう……。
ああ、でも脈拍と心音のデータが取れなかったのはやっぱり惜しいな……。
ん、ところで大精霊様に目を付けられた件はどうしたかって?
あんなの保留ですよ!! わざわざ話す話題でも無いし、私も出来れば目を背けていたい事実なのでしばらくは放置するんで!!
はーい、これについては終了でーす。
話を戻しましょう。
実は先程までいた部屋は、古城の中でも今まで行ったことのない位置にある部屋だった。
たぶん私が用途を言わないで部屋を用意して欲しいと言ったから、なるべく何にでも使えそうな部屋を選んでくれたのだと思う。本当に大した用途に使わず申し訳ないねー。
まぁ、それなら事前に説明しろって話しですが……ほら、内容がないようだけに先に話すと断られるかも知れないじゃないですか? あえて判断をギリギリで迫ることでやや断りづらくするという私の素晴らしい戦略ですねー。またの名をごり押し作戦とも……だって実際ごり押しだし。
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「そういえば行きも気になっていたのですが、あのやけに大げさな扉はなんですか?」
私が指したのは、今まで見てきた扉とは別格の存在感と大きさを持つ両開きの扉。物凄くゴテゴテ飾ってあるというわけじゃないけど、根本的な素材や材質が違っている感じがする。
「そこは舞踏会などの会場に使うスペースだ」
「へー、ここにはそんなものまであるんですねー」
立派な城壁があるお城だったから、てっきり防衛施設的な側面が強いと思っていたんだけどねー。
そんな場所でもある程度の娯楽が必要ってことかな? 舞踏会……ダンスが娯楽に当たるのかはやや疑問だけどね。少なくとも私にとっては楽しくないかなー。
「まぁ、随分と使われてないものだが興味があるなら見てみるか?」
んー、本当はそんなに興味があるわけじゃないけど、せっかくだから見せて貰おうかな?
「それでは是非お願いします」
アルフォンス様に促されて扉を開くと、確かにそこは何百人もが入って舞踏会が行えるようなスペースが広がっていた。
ほーなかなか立派なものだねー。
使われなくなって随分時間も経つのだろうけど、それを感じさせない程には立派だ。
光沢のある床は恐らく大理石、今は明かりがついてなくて薄暗いけど明るくなればその床がキラキラと輝くだろことは容易に想像できた。
左右に立ち並ぶ大きな柱は飾り気の少なさ故にやや武骨さがあるものの、それがかえってこの部屋全体に堂々とした雰囲気を与えている。
最奥には少し高くなった舞台のような場所もあり、あそこを使って主賓が話をしたりするであろうことが思い当たった。
やはり古い施設であるせいか全体的に古めかしい感じもするけど、それもそれでいい味を出してるし……。
うん、私は好きだなー。
「リアはこういうものに興味があるのか?」
「ええ、まぁ多少は……」
なんて言ったて歴史のある建築物ってロマンがあるからね。何々の時代からある施設ですみたいなものには、時代背景なんかを考えて少しワクワクしてしまうのですよ……!!
「ではダンスなどは踊れたりするのか?」
「え、ダンスですか……一応習った経験はありますけど」
「では踊れるんだな?」
「まぁギリギリ最低限は何とか……?」
急にダンスの話を振られた理由は謎だけど、なんとなく正直に答える。まぁ習ったの自体が少し昔になるから人に言えるほどの自信はないけどねー。
しかし本当にいいなー、床の風合いとか所々にある華美過ぎない装飾とか……。
「では踊ってみるか?」
「…………は?」
え、何を?
「もちろん嫌なら断ってくれて構わないが……私とダンスを踊らないか?」
「…………!?」
えっえっえっ!?
「だ、ダンスですか……」
「そうだ」
「………………」
どうしよう、正直に言って自信ないんですが!!
これならさっき全く踊れないと言っておけばよかった……というかなんで!?
どうしてそういう話の流れになったの!?
私はただ部屋の造りとかをいいなーって見てただけですよ……?
「やはり嫌か……」
私が困って黙り込んでいると、アルフォンス様が気まずそうな傷付いたような顔でそう言った。
あ、これ自分が原因で返事を渋ってるって勘違いしてるやつでは……!?
「いえ、違います……!!」
これはまずいと慌てて否定する。
違うんですアルフォンス様が悪いんじゃないです、私は誰とでも平等にダンスなんて踊りたくないだけなんです……!!
「……ならば何故そんなに返事しづらそうにしているんだ?」
はい、それはもうダンスに自信がないからです!!
でも言えない、言いたくない……なんとなくプライド的に!!
ほら、出すんだ私の頭脳っ!! いい感じの言い訳を今すぐにーっ!!
「ふ、服が無いからです!! ダンス用の服なんてとても持ち合わせておりませんのでっ!!」
よし、いい感じだー!! 着る服がない……これは良い言い訳じゃないですか!? 素晴らしい機転に、私の脳内では万雷の喝采が鳴り響いていた。
「それならあるぞ、この城に……」
しかしアルフォンス様のその言葉が、一瞬で私の脳内の喝采を静まりかえらせた。
「えっ……そうなんですか……」
「もちろん受けてくれるのであれば貸そう」
平坦な口調でそういうアルフォンス様。
そっかー、あるうえに貸してくれるのかー。
そこまでしなくていいのにな……しかし、そうなるとこれでここで断るのは……。
…………。
「そうでしたか、では分かりました謹んでお受けいたします!!」
今できる限りの笑顔を作って私は答えた。
はい、方針転換っ!!
ここまで言われた私にもはや退路などない……アルフォンス様を下手に傷付けるわけにもいかないし、一旦本心を殺していくらでも作り笑いでもなんでも作ってダンスに応じようじゃないか。
ああでも、やっぱり上流階級のダンス文化なんて嫌いだー!!
初めに作ったヤツは絶対で許さない……もしあの世で会ったらあらん限りの文句を言ってやるー!!
殺伐とした私の心中とは裏腹に、アルフォンス様はほっとしたような嬉しそうな顔をしていた。
いやー喜んでくれてること自体は本当に嬉しいけど、その分だけ私のダンスでガッカリされないか心配になってきたぞー。
「そ、そうかなら準備をしよう。音楽の演奏もたぶん問題ないはずだ……」
「そうなんですか、凄いですねー」
状況が本格的になればなるほど、私の悲惨さが際立ちそうなので張り切るのはやめて欲しいなー。いや、本当にやめて?
「時間は明日の夕刻なんてどうだろうか?」
「それでいいですよー」
時間があればあるほど私の寿命も伸びるので、時間を遅く設定してくれるのは助かります。なんならもっと遅くてもいいですよー?
「ドレスはどういう物がいい?」
「詳しくないのでお任せします」
個人的にドレスを着るの自体あまり好きではないけど、この際はどうでもいい。
それよりダンス……ダンスだ。
思い出せダンスレッスンの記憶を……!!
過去のリア『あー、今日はダンスのレッスンがある日だ。でもあれって準備が面倒くさい上に使う機会もそんなに無い内容なんだよね……よーし、仮病使って休んじゃおっとー。どうせ今後の舞踏会も全部欠席する予定だし、その時間を使って中途半端な実験を消化するほうがずっと有意義だよねー。いやー、私ってあったまいいー!!』
………………。
え、バカなの……?
いや、バカだよ!! あの日の自分がどうしようもなくバカ……何がよーしだ、何があったまいいーだ!?
よくも貴重なレッスンをサボったね!?
私が脳内で過去の自分を罵倒している中、アルフォンス様が声を掛けてくる。
「それじゃあ、ドレスはこちらで選んでおくぞ?」
「はいー、お願いします」
大丈夫、流石にレッスンもあれだけじゃないハズだから気合を入れて思い出せばきっと思い出せる。
………………。
はっ……思い出した。
それは私が似たような理由で八割以上のレッスンを休んでいたという素敵な事実……!!
……これの何が凄いって、その事実に家族が誰も気付いてなかった部分かな~。
だって気付いてたら間違いなく怒られてるもん。
いや、気付いてよ誰か!?
自分でサボっておいてなんだけど、気付くべきだと思うな……!!
まったく私の家族と来たら仕方ないな……もう。
はい、違いますね……全面的に悪いのはサボった私ですね!!
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が、頑張れ私……!!
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