29 / 58
29話 わぁーお、王子様との初対面
しおりを挟む
「えっと、あの、ラテーナって」
「やっぱり知っているんだな!?」
目前まで迫ってきたその男は、最早こちらに掴みかかりそうな勢いだ。
気圧されて思わず後ずさると、その間に割って入る人物がいた。
「ねぇ、そんな不躾に僕の連れに何か用があるのかい?」
「ジミー……!!」
私を守るように男の前に立ちふさがったのは、他ならぬジミーだった。
「邪魔だ、僕はその女に用があるんだ!!」
「だから、その内容を聞いているのだけれど? そんな調子では話にならないな」
「っ」
すぐには言葉が出ないのか、立ちふさがるジミーを男は忌々しげに睨みつける。
「はぁ……こんなのがこの国の第二王子とは呆れるな」
「え、第二王子って……」
この国の第二王子といえば、ゲームの情報通りだったら。
「そう、彼はエキセルソ第二王子殿下さ。僕もこんな形で顔を合わせたくはなかったよ」
「!!」
やっぱり!! でも私がゲームの情報として知っている、第二王子エキセルソとはだいぶ様子が違う気がするわね……。
第二王子エキセルソ・レオ・アムハル。
ゲームの中での彼の扱いは、名ばかりの王子で周りの人々に軽んじられているような人物だった。
そんな生い立ちから、彼自身も卑屈で暗い性格で、なんというかいつも影を背負っている感じの陰気な人物であり。そのうえ作中でも群を抜いて不幸だった気もする。
本人のルートでも選択肢を間違えば死に、他のキャラのルートでは当然のように死ぬ。コイツは何故か作中通して、やたらと死ぬ。ヒロインを庇って死ぬのはもちろんのこと、場合によっては見知らぬ子供を庇って死ぬこともある。
その要因としては自己肯定感がとにかく低くて、自分の価値が低いと思っているため、多少なりとも相手に価値を感じると、迷わずそちらを庇うような気質があるみたいだった。
私は別にそこまで好きではなかったのだけど、一部のファンからは好評でこのような意見が出ていた。
『自分には価値がないと思っているから一杯肯定してあげたい』
『私が甘やかしまくって彼を幸せにします!!』
『絶対に幸せにしてあげるから、生まれ直して一番最初からはじめよう』
『一旦幸せにしてあげてから、もっと不幸にしたい』
『事あるごとにトラウマを抉りたい』
『もっともっと不幸にしたい、だって苦しんでいる時の彼が一番輝いているから』
『彼の最愛の人になった上で、あえて殺されて一生消えない傷を残したい』
……と、一部は訳が分からないけど、とにかくファン層は濃ゆくて熱量があったのを覚えている。
さて、ここで改めて目の前のエキセルソを見てみましょうか。
容姿こそはゲーム通り、金髪碧眼の美男子であるものの雰囲気が全然違います。
卑屈さとは無縁そうな偉そうな態度。ぱっと見で全然暗くなさそうな性格。極めつけには私を睨みつけてくる鋭い目。
はい、完全に別人ですね!! というかなんで私にいきなり絡んできたのよコイツは。
「先刻、僕の婚約者が行方不明になったんだ……だから、きっとその女が関わっているに違いない!!」
「はぁ!?」
何よそれは、全然訳が分からないんだけど!?
「いや、自分の婚約者が居なくなったことに対して、突然言いがかりを付けてくるなんて馬鹿じゃないの? それともこの子ミルフィ・クリミアさんが何かするという理由でもあるの」
そうだそうだ、流石ジミーよく言った!! なんなら私の言いたいこと全部言ってくれてありがとう!!
私は彼の言葉に同意する意味を込めて、後ろでうんうん頷いた。
「そ、それは!!」
「無いのならいい加減にしてくれ、こちらだって穏便に対応するにも限度がある」
そんなジミーの言葉は、相当腹に据えかねているようで、ゾクリとするほどの威圧感と冷たさがこもっていた。
ひぇ、私が言われたわけでもないのにゾワワってしちゃった……。
「……本当に知らないのか?」
先程のジミーに気圧されたせいか、先程よりもやや控えめにエキセルソが私に問いかけてくる。
「知らないわよ!!」
「本当の本当に何も心当たりが……」
「もう控えろ」
先程よりも更に恐ろしい威圧感のこもった声が、エキセルソの言葉を遮った。
「彼女との会話を許可した覚えはない、これ以上は厳しく対処する」
ヒシヒシと怒りが滲み出るそれは、ただの言葉のはずなのに圧倒的で、一瞬で場の空気を支配されたかのような錯覚に陥った。
「あの、ジミー……助けてくれたのは嬉しいけど、流石にそれは怖いかなって……」
今ので完全に動きを止めてしまったエキセルソに代わり、彼を刺激しないように注意しつつ小声で耳打ちをした。
だってこのまま行くとなんか良くないことが起こるような気がするんだもん。冷静に考えて相手は王子だし、喧嘩を売りまくるのはヤバいよね!?
ジミーがゆっくりとこちらを振り返る。眼鏡越しで無表情に私のことをしばらく見つめたのちに、大きく息をつくと、そっと私の手を取った。
……え?
「なら行こうか、君もこんなことをしているより出し物を見て回りたいだろう?」
「そ、それはそうだけども」
彼の突然の行動に困惑しつつ、手を引かれるままに歩き出すと、ややあってから「待て」という言葉が後方から聞こえてきた。
まぁやっぱり、そうなりますよね……。
呼び止めたのは当然エキセルソだった。足を止めて振り返ったジミーと目が合うと、エキセルソは推し量るような間を置いたのちに、こう口にした。
「ジミーとかいう眼鏡の男、一体何者だ?」
「ジミーはあだ名で名前はチャーリー・クレイ。エルブイア帝国からの留学生だ、きっと知っているだろう」
ジミーの言葉にエキセルソは、わずかに眉を動かしたがそれ以上はなかった。
「身分も明かしたし、もういいだろう。僕たちは忙しいんだ」
「……」
沈黙を同意と取ったのか、それ以上構う必要はないと判断したのか、彼はそのまま前を向き、改めて私の手を引いて歩き出した。
エキセルソがそこでそれ以上何かを言ってくることもなく、私たちはそのままその場を後にすることになった。
「ねぇ、ミルフィさんは何が食べたい? 何がしたい?」
「うーん、とりあえずは甘いものかな」
ジミーの言葉に答えつつも、私の頭の中ではさっきの出来事が気になり、グルグルと疑問が渦巻いていた。
彼の婚約者……確か名前はラテーナ・カルアだったかな。彼女の誘拐イベントなんてゲームにはなかったけれども……もしかして、エキセルソの様子が全然違うのと関係が? そもそもラテーナとエキセルソの関係ってゲームだと最悪だったのよね。
でもそう考えていくと、色々とゲームと違うのに元のストーリーってまだ生きてるのかな。
多少なりとも共通点があるのなら、もう少しちゃんと思い出せば、何かわかることもあったり……。
ドォォーーーン!!
私の考えを遮るように何処か遠くで爆発音が響き渡る。また別の場所では、高々と火の手が上がっているのが微かに見えた。当然、それに反応した人々の悲鳴やどよめきが広がっていく。
それらを目にした途端、ある記憶を思い出す。
ああ、そうだ、私はなんで今まで忘れていたのだろうか。
学園祭の日は必ずある重要なイベントが起こる。それはどのルートでも共通していた。
今日は学園祭の日ではあるが、同時にこの学園がテロの標的になる日でもあった。
そう、この日を境にカルフェ王国で、長年計画されてきたクーデターが本格化していくのだ。
このゲームのラスボスである、カネフォーラという男の手によって。
「やっぱり知っているんだな!?」
目前まで迫ってきたその男は、最早こちらに掴みかかりそうな勢いだ。
気圧されて思わず後ずさると、その間に割って入る人物がいた。
「ねぇ、そんな不躾に僕の連れに何か用があるのかい?」
「ジミー……!!」
私を守るように男の前に立ちふさがったのは、他ならぬジミーだった。
「邪魔だ、僕はその女に用があるんだ!!」
「だから、その内容を聞いているのだけれど? そんな調子では話にならないな」
「っ」
すぐには言葉が出ないのか、立ちふさがるジミーを男は忌々しげに睨みつける。
「はぁ……こんなのがこの国の第二王子とは呆れるな」
「え、第二王子って……」
この国の第二王子といえば、ゲームの情報通りだったら。
「そう、彼はエキセルソ第二王子殿下さ。僕もこんな形で顔を合わせたくはなかったよ」
「!!」
やっぱり!! でも私がゲームの情報として知っている、第二王子エキセルソとはだいぶ様子が違う気がするわね……。
第二王子エキセルソ・レオ・アムハル。
ゲームの中での彼の扱いは、名ばかりの王子で周りの人々に軽んじられているような人物だった。
そんな生い立ちから、彼自身も卑屈で暗い性格で、なんというかいつも影を背負っている感じの陰気な人物であり。そのうえ作中でも群を抜いて不幸だった気もする。
本人のルートでも選択肢を間違えば死に、他のキャラのルートでは当然のように死ぬ。コイツは何故か作中通して、やたらと死ぬ。ヒロインを庇って死ぬのはもちろんのこと、場合によっては見知らぬ子供を庇って死ぬこともある。
その要因としては自己肯定感がとにかく低くて、自分の価値が低いと思っているため、多少なりとも相手に価値を感じると、迷わずそちらを庇うような気質があるみたいだった。
私は別にそこまで好きではなかったのだけど、一部のファンからは好評でこのような意見が出ていた。
『自分には価値がないと思っているから一杯肯定してあげたい』
『私が甘やかしまくって彼を幸せにします!!』
『絶対に幸せにしてあげるから、生まれ直して一番最初からはじめよう』
『一旦幸せにしてあげてから、もっと不幸にしたい』
『事あるごとにトラウマを抉りたい』
『もっともっと不幸にしたい、だって苦しんでいる時の彼が一番輝いているから』
『彼の最愛の人になった上で、あえて殺されて一生消えない傷を残したい』
……と、一部は訳が分からないけど、とにかくファン層は濃ゆくて熱量があったのを覚えている。
さて、ここで改めて目の前のエキセルソを見てみましょうか。
容姿こそはゲーム通り、金髪碧眼の美男子であるものの雰囲気が全然違います。
卑屈さとは無縁そうな偉そうな態度。ぱっと見で全然暗くなさそうな性格。極めつけには私を睨みつけてくる鋭い目。
はい、完全に別人ですね!! というかなんで私にいきなり絡んできたのよコイツは。
「先刻、僕の婚約者が行方不明になったんだ……だから、きっとその女が関わっているに違いない!!」
「はぁ!?」
何よそれは、全然訳が分からないんだけど!?
「いや、自分の婚約者が居なくなったことに対して、突然言いがかりを付けてくるなんて馬鹿じゃないの? それともこの子ミルフィ・クリミアさんが何かするという理由でもあるの」
そうだそうだ、流石ジミーよく言った!! なんなら私の言いたいこと全部言ってくれてありがとう!!
私は彼の言葉に同意する意味を込めて、後ろでうんうん頷いた。
「そ、それは!!」
「無いのならいい加減にしてくれ、こちらだって穏便に対応するにも限度がある」
そんなジミーの言葉は、相当腹に据えかねているようで、ゾクリとするほどの威圧感と冷たさがこもっていた。
ひぇ、私が言われたわけでもないのにゾワワってしちゃった……。
「……本当に知らないのか?」
先程のジミーに気圧されたせいか、先程よりもやや控えめにエキセルソが私に問いかけてくる。
「知らないわよ!!」
「本当の本当に何も心当たりが……」
「もう控えろ」
先程よりも更に恐ろしい威圧感のこもった声が、エキセルソの言葉を遮った。
「彼女との会話を許可した覚えはない、これ以上は厳しく対処する」
ヒシヒシと怒りが滲み出るそれは、ただの言葉のはずなのに圧倒的で、一瞬で場の空気を支配されたかのような錯覚に陥った。
「あの、ジミー……助けてくれたのは嬉しいけど、流石にそれは怖いかなって……」
今ので完全に動きを止めてしまったエキセルソに代わり、彼を刺激しないように注意しつつ小声で耳打ちをした。
だってこのまま行くとなんか良くないことが起こるような気がするんだもん。冷静に考えて相手は王子だし、喧嘩を売りまくるのはヤバいよね!?
ジミーがゆっくりとこちらを振り返る。眼鏡越しで無表情に私のことをしばらく見つめたのちに、大きく息をつくと、そっと私の手を取った。
……え?
「なら行こうか、君もこんなことをしているより出し物を見て回りたいだろう?」
「そ、それはそうだけども」
彼の突然の行動に困惑しつつ、手を引かれるままに歩き出すと、ややあってから「待て」という言葉が後方から聞こえてきた。
まぁやっぱり、そうなりますよね……。
呼び止めたのは当然エキセルソだった。足を止めて振り返ったジミーと目が合うと、エキセルソは推し量るような間を置いたのちに、こう口にした。
「ジミーとかいう眼鏡の男、一体何者だ?」
「ジミーはあだ名で名前はチャーリー・クレイ。エルブイア帝国からの留学生だ、きっと知っているだろう」
ジミーの言葉にエキセルソは、わずかに眉を動かしたがそれ以上はなかった。
「身分も明かしたし、もういいだろう。僕たちは忙しいんだ」
「……」
沈黙を同意と取ったのか、それ以上構う必要はないと判断したのか、彼はそのまま前を向き、改めて私の手を引いて歩き出した。
エキセルソがそこでそれ以上何かを言ってくることもなく、私たちはそのままその場を後にすることになった。
「ねぇ、ミルフィさんは何が食べたい? 何がしたい?」
「うーん、とりあえずは甘いものかな」
ジミーの言葉に答えつつも、私の頭の中ではさっきの出来事が気になり、グルグルと疑問が渦巻いていた。
彼の婚約者……確か名前はラテーナ・カルアだったかな。彼女の誘拐イベントなんてゲームにはなかったけれども……もしかして、エキセルソの様子が全然違うのと関係が? そもそもラテーナとエキセルソの関係ってゲームだと最悪だったのよね。
でもそう考えていくと、色々とゲームと違うのに元のストーリーってまだ生きてるのかな。
多少なりとも共通点があるのなら、もう少しちゃんと思い出せば、何かわかることもあったり……。
ドォォーーーン!!
私の考えを遮るように何処か遠くで爆発音が響き渡る。また別の場所では、高々と火の手が上がっているのが微かに見えた。当然、それに反応した人々の悲鳴やどよめきが広がっていく。
それらを目にした途端、ある記憶を思い出す。
ああ、そうだ、私はなんで今まで忘れていたのだろうか。
学園祭の日は必ずある重要なイベントが起こる。それはどのルートでも共通していた。
今日は学園祭の日ではあるが、同時にこの学園がテロの標的になる日でもあった。
そう、この日を境にカルフェ王国で、長年計画されてきたクーデターが本格化していくのだ。
このゲームのラスボスである、カネフォーラという男の手によって。
1
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
断罪フラグをへし折った悪役令嬢は、なぜか冷徹公爵様に溺愛されています ~スローライフはどこへいった?~
放浪人
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢イザベラに転生した私。
来るべき断罪イベントを回避し、辺境の領地で悠々自適なスローライフを送る……はずだった!
卒業パーティーの舞台で、王太子から突きつけられた数々の罪状。
ヒロインを虐げた? 国を傾けようとした?
――全部、覚えがありませんけど?
前世の知識と周到な準備で断罪フラグを木っ端微塵にへし折り、婚約破棄を叩きつけてやったわ!
「さようなら、殿下。どうぞヒロインとお幸せに!」
ああ、これでやっと静かな生活が手に入る!
そう思っていたのに……。
「実に興味深い。――イザベラ、お前は俺が貰い受ける」
なぜか、ゲームではヒロインの攻略対象だったはずの『氷の公爵』アレクシス様が、私に執着し始めたんですけど!?
追いかけてこないでください! 私のスローライフが遠のいていく……!
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
折角転生したのに、婚約者が好きすぎて困ります!
たぬきち25番
恋愛
ある日私は乙女ゲームのヒロインのライバル令嬢キャメロンとして転生していた。
なんと私は最推しのディラン王子の婚約者として転生したのだ!!
幸せすぎる~~~♡
たとえ振られる運命だとしてもディラン様の笑顔のためにライバル令嬢頑張ります!!
※主人公は婚約者が好きすぎる残念女子です。
※気分転換に笑って頂けたら嬉しく思います。
短めのお話なので毎日更新
※糖度高めなので胸やけにご注意下さい。
※少しだけ塩分も含まれる箇所がございます。
《大変イチャイチャラブラブしてます!! 激甘、溺愛です!! お気を付け下さい!!》
※他サイト様にも公開始めました!
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!
木風
恋愛
婚約者に裏切られ、成金伯爵令嬢の仕掛けに嵌められた私は、あっけなく「悪役令嬢」として婚約を破棄された。
胸に広がるのは、悔しさと戸惑いと、まるで物語の中に迷い込んだような不思議な感覚。
けれど、この身に宿るのは、かつて過労に倒れた29歳の女医の記憶。
勉強も社交も面倒で、ただ静かに部屋に籠もっていたかったのに……
『神に愛された強運チート』という名の不思議な加護が、私を思いもよらぬ未来へと連れ出していく。
子供部屋の安らぎを夢見たはずが、待っていたのは次期国王……王太子殿下のまなざし。
逃れられない運命と、抗いようのない溺愛に、私の物語は静かに色を変えていく。
時に笑い、時に泣き、時に振り回されながらも、私は今日を生きている。
これは、婚約破棄から始まる、転生令嬢のちぐはぐで胸の騒がしい物語。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、Wednesday (Xアカウント:@wednesday1029)さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎子供部屋悪役令嬢 / 木風 Wednesday
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる