顔のない死神は薄幸少女の死の間際に

あの世への水先案内をする死神の姿は、死者や死期が近い者にとって最も大切で会いたいと思う者の姿に見える。
しかしそんな存在がいなかった少女には死神自身の姿が見えた。

「なら大切な人なんて良かったわ。だって死神の姿を見れる人間なんて、きっととっても特別よ」

本来出会うことのなかった、孤独な少女アリシアと彼女から友達として振舞って欲しいと頼まれアーサーと名付けられた死神。
交流の中でアリシアは少しずつ孤独を埋めていき、アーサーは今まで知らなかった感情を知っていく。

このお話はアリシアが死ぬまでの間の短い物語。


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