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1.出会い

人狼の女の子vol.2

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話は少し遡る

コハクこと私は、東大陸にあるイシュタニアという国

のある人狼族の村で育った

家族は、父、母、祖母、私の4人だった

普通に家族からは可愛がられ、愛情も注がれて育て

られたと思う

そして、人狼族の村の掟の【14歳になると

2年間の修行の旅に出る】によって、旅に出た

ちなみに、アヴェンタドール公爵領は3つ隣の領地だっ

たし、領主が有能ってことは国中で噂にはなっていた

話は変わるが、私は修行の旅に出てから自分の中の

世界が広がった

村の近くの森では見たことない景色

初めての野宿や宿泊施設での食事

全てが新鮮で楽しく旅が出来そう!そう思ってた

しかし、旅には危険が付き物であった

「魔物」そう呼ばれる生き物が住んでいる森を進んで

いたのだから、遭遇しない訳では無い

そういうことも想定して村ではちゃんと修練はやって

いたので、難なく遭遇しても大丈夫であった

村を出て2ヶ月くらい経ったある日、今日野宿をする

場所を探して森を進んでいくと、洞窟を発見した

(この洞窟なら雨風凌げるし最高じゃない!)

そう思った私はその洞窟を拠点にしようかと考えて

何もいないか確認をしにいった

それが間違いだったのかもしれない

奥に進むと熊型の魔物がいたのだ、しかも3匹

いくら修練を詰んだとはいえ、熊型(3mくらい)など

女の子がどうこう出来る相手ではない

私は戦うことよりも逃げることを考え見つけた瞬間に

猛ダッシュで逃げた

けれど、熊型の魔物もこちらに気が付き、走ってきた

(やだやだ、着いてこないでよ~、早く帰れよ~)

と、情けなく弱音を吐いているが、魔物の方が速い

雄叫びが聞こえた瞬間、背中がとても熱くなった

熱さの後に段々と痛みが襲ってきた

(まずい、このままだとここで死んじゃう...まだおばあ

ちゃんにもお母さんにもお別れなんてしてないのに...)

痛みを我慢して立ち上がる

(やるしかない...)

私は震える腕を抑えて、手持ちのナイフで応戦した

幸いにも追いかけてきた魔物は1匹だけだった

(1匹ならどうにかなるのかな...)

内心少しだけ余裕ができたところで、魔物が襲いかか

ってきた

魔物だけあって、知能的な攻撃はしてこずに大振りで

爪で攻撃してくるだけだ

それを躱して、村で習った倒し方「喉元狙えばなんと

かなる」戦法で魔物の喉元を狙った

私はナイフに手応えを感じた

振り返ってみると魔物は倒れている

(やった!!!なんとか倒せた!!!けどなんだか疲れ

たし、次の拠点を探さなきゃ...)

私は背中に負った怪我を気にする間もなく歩き出した

どれくらい歩いただろうか、喉も乾き、お腹もすき、

頭がボーッとしてきた

(も、もうダメ...だ...)

そう思って、少し横になった

「あなた、どうしたの? 大丈夫!?」

(ん?何か聞こえたような気がした...幻聴??なんでも

いいけど、少しだけ休ませ...て...)

私はその辺から記憶がない

結構覚えてるね、やるじゃん私





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