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戦士の恐怖
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結論から言おう。
俺の時代は、一時間も経たずに過ぎ去った。どうやら一過性のものだったらしい。
「ってか、戦士は反則だろっ! あんな強いのに勝てるわけがねぇよっ!!」
魔法兵がバタバタと倒れていく状況がマズイと判断されたんだろう。途中からピカピカの剣を片手に持ったザ・剣士が数人現れた。
「あの剣、ぜってぇ付与効果の付いてる金持ち装備に違いねぇ!」
俺なんかは、いまだに木刀だぞ? しかも戦闘で握った覚えがねぇ……。
「はぁ……」
と、怒り散らしている俺の隣では、マーアが溜め息を吐き出していた。
「あの剣士共は下級兵だ。しかも戦闘経験が貴様とどっこいどっこいのな」
「………………」
聞きたくない事実を淡々と告げられる。
「あの剣も、貴様の家の近くの雑貨屋で売られているレプリカ擬きだ」
「レプリカの上に擬きまでつくのかっ!?」
俺はそんな雑魚に負けたのか……当分、ショックで寝込みそうだ。
だが寝込んでいる場合ではない。
「なぜなら今も大量の兵士に追われているからだっ!」
「何を悠長に説明しているのだっ! 貴様もっ! 私に担がれていないでっ! 自分で走れっ!!」
「走る体力はありましぇーん」
「……こいつ」
あまりふざけた事ばかり言っていると、マーアが敵にまわりそうなので口をつぐんでおこう。
「城に着いたら数発は覚悟しておけっ!」
とりあえず殴られることは確定したみたいだ。
俺の時代は、一時間も経たずに過ぎ去った。どうやら一過性のものだったらしい。
「ってか、戦士は反則だろっ! あんな強いのに勝てるわけがねぇよっ!!」
魔法兵がバタバタと倒れていく状況がマズイと判断されたんだろう。途中からピカピカの剣を片手に持ったザ・剣士が数人現れた。
「あの剣、ぜってぇ付与効果の付いてる金持ち装備に違いねぇ!」
俺なんかは、いまだに木刀だぞ? しかも戦闘で握った覚えがねぇ……。
「はぁ……」
と、怒り散らしている俺の隣では、マーアが溜め息を吐き出していた。
「あの剣士共は下級兵だ。しかも戦闘経験が貴様とどっこいどっこいのな」
「………………」
聞きたくない事実を淡々と告げられる。
「あの剣も、貴様の家の近くの雑貨屋で売られているレプリカ擬きだ」
「レプリカの上に擬きまでつくのかっ!?」
俺はそんな雑魚に負けたのか……当分、ショックで寝込みそうだ。
だが寝込んでいる場合ではない。
「なぜなら今も大量の兵士に追われているからだっ!」
「何を悠長に説明しているのだっ! 貴様もっ! 私に担がれていないでっ! 自分で走れっ!!」
「走る体力はありましぇーん」
「……こいつ」
あまりふざけた事ばかり言っていると、マーアが敵にまわりそうなので口をつぐんでおこう。
「城に着いたら数発は覚悟しておけっ!」
とりあえず殴られることは確定したみたいだ。
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