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魔法兵の恐怖
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「狙え狙えっ!」
着地に失敗した俺は、直ぐに取り囲まれては、魔法での一斉射撃をその身に受けた。
火球に水の槍、はたまた雷やカマイタチまで。多種多様な魔法攻撃をその身に受けた。
のだが……
「……あれ?」
全然、無傷? なんでだ?
その答えは、なぜか嬉々としてハンマーを振るい続けるマーアから。
「貴様の称号にっ! 狂信者っ! というのがっ! あったであろうっ!!」
「あぁ!」
今までの称号のほとんどが獲得したっ! って実感がないんだが、確かにあった気がする。
マーアは、手持ちの巨大なハンマーを一回転させて、周囲の兵士らを吹き飛ばし、
「その称号は、フィル殿の精神系ステータスの数値以下のダメージ無力化する効果があるそうだっ!」
なるほど。
俺の精神系ステータスがどれくらいかはさておいて。
「ここにいる奴等の魔法は、ほとんど効かねぇえってことだなっ!」
「その通りだっ!」
ならば後は攻撃手段だが、魔法使い相手なら、絶大な勝率を誇る正しく必勝パターンというものを俺は確立している。
「こっちから行くぞっ!」
俺は一番近くにいた魔法兵の腕を掴み、
「恐怖スキル発動っ! そんでもって! プレヒールっ!!」
誰もが覚えられる初心者魔法を発動させる。
と同時に、腕を捕まれた魔法兵は泡を吹いて地面に倒れていく。それこそ、糸が切れた操り人形のように、ぐったりと。
これはモー子を無力化させるときの常套手段を魔法兵に対して行った結果だ。
具体的な説明をすると、三段階に分けられる。
まず、恐怖スキルを発動させ、相手を恐怖状態に追いやる。
俺のスキルレベルなら、恐怖無効化のスキルでも持っていなければ、大抵の人間は恐慌状態になるはずだ。
続いて、相手に触れる。
これだけでも、触れた相手から魔力を吸い取ることが可能だが、俺の魔力が満タンだと、吸い取れる量がかなり少ない。
なので、最後に適当な燃費の悪い魔法を発動させる。
今回はプレヒールという魔法の適正がゼロでなければ発動できる初心者級の回復魔法を発動させたわけだ。
誰も怪我をしていないので、効果は空撃ちだが、それでも魔法兵の魔力をゴッソリ削ったのだろう。
泡を吹いて気絶させることができた。
「ひぃっ!?」
仲間が目の前で倒れた姿を目撃し、恐怖度合いがさらに高まる。
ーー恐怖スキルのレベルが上昇しました。
レベル:三百四十三
ついでにレベルも上がった。
「そらそらそらそらっ!」
俺は次々と魔法兵の体に触れては、魔力を吸い上げていく。
魔力が急激に減少したことにより、ショック死まではいかないが、全員が全員、気分を悪くするか気絶の二択を選んでいる。
「お前で最後だっ!」
そして、十分も経たずに、魔法兵は全て無力化してやった。
これはあれだな。
とうとう、俺の時代がやって来たみたいだなっ!
着地に失敗した俺は、直ぐに取り囲まれては、魔法での一斉射撃をその身に受けた。
火球に水の槍、はたまた雷やカマイタチまで。多種多様な魔法攻撃をその身に受けた。
のだが……
「……あれ?」
全然、無傷? なんでだ?
その答えは、なぜか嬉々としてハンマーを振るい続けるマーアから。
「貴様の称号にっ! 狂信者っ! というのがっ! あったであろうっ!!」
「あぁ!」
今までの称号のほとんどが獲得したっ! って実感がないんだが、確かにあった気がする。
マーアは、手持ちの巨大なハンマーを一回転させて、周囲の兵士らを吹き飛ばし、
「その称号は、フィル殿の精神系ステータスの数値以下のダメージ無力化する効果があるそうだっ!」
なるほど。
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「ここにいる奴等の魔法は、ほとんど効かねぇえってことだなっ!」
「その通りだっ!」
ならば後は攻撃手段だが、魔法使い相手なら、絶大な勝率を誇る正しく必勝パターンというものを俺は確立している。
「こっちから行くぞっ!」
俺は一番近くにいた魔法兵の腕を掴み、
「恐怖スキル発動っ! そんでもって! プレヒールっ!!」
誰もが覚えられる初心者魔法を発動させる。
と同時に、腕を捕まれた魔法兵は泡を吹いて地面に倒れていく。それこそ、糸が切れた操り人形のように、ぐったりと。
これはモー子を無力化させるときの常套手段を魔法兵に対して行った結果だ。
具体的な説明をすると、三段階に分けられる。
まず、恐怖スキルを発動させ、相手を恐怖状態に追いやる。
俺のスキルレベルなら、恐怖無効化のスキルでも持っていなければ、大抵の人間は恐慌状態になるはずだ。
続いて、相手に触れる。
これだけでも、触れた相手から魔力を吸い取ることが可能だが、俺の魔力が満タンだと、吸い取れる量がかなり少ない。
なので、最後に適当な燃費の悪い魔法を発動させる。
今回はプレヒールという魔法の適正がゼロでなければ発動できる初心者級の回復魔法を発動させたわけだ。
誰も怪我をしていないので、効果は空撃ちだが、それでも魔法兵の魔力をゴッソリ削ったのだろう。
泡を吹いて気絶させることができた。
「ひぃっ!?」
仲間が目の前で倒れた姿を目撃し、恐怖度合いがさらに高まる。
ーー恐怖スキルのレベルが上昇しました。
レベル:三百四十三
ついでにレベルも上がった。
「そらそらそらそらっ!」
俺は次々と魔法兵の体に触れては、魔力を吸い上げていく。
魔力が急激に減少したことにより、ショック死まではいかないが、全員が全員、気分を悪くするか気絶の二択を選んでいる。
「お前で最後だっ!」
そして、十分も経たずに、魔法兵は全て無力化してやった。
これはあれだな。
とうとう、俺の時代がやって来たみたいだなっ!
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