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ミミックの恐怖 再び
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事件は箱の中で起きた。
それは、あまりにも簡単に発生する事であったが、俺とミミックは、その可能性を完全に失念していた。
そしてそれは、国の一大事だというにも関わらず、俺達へと襲い掛かってきたのだ。
「これから……どうしようか?」
隣のイケメンミミックが俺に尋ねてくる。
どうしようか言われてもなぁ。
若い王様の部屋を後にした俺とミミックは、どこかに寄り道せず、刑務所のトイレに戻る予定だった。
しかし、
「ご、ごめん、フィル君」
顔を青くしている爽やかイケメンが、謎の謝罪をしてくる。
もう嫌な予感しかしない。
「おい、謝るなよ。謝らずに、さっさと帰ろうぜっ!」
そうだ。どうせ、トイレが我慢しきれずにちょっと、ちょっとだけ、やっちまったって事だろ。
「元の場所に帰」
「言うなっ! 気合いでなんとかしろっ!!」
「気合いでって……さすがの僕でも、精神論ではどうにもならないよ」
「諦めるなよっ!」
俺は諦めかけているミミックの両肩を力強く掴み、
「大丈夫だっ! お前なら出来るっ! 優秀でスタイルも顔も性格もイケメンなお前ならっ! 絶対に出来るっ!!」
「そ、そうかな?」
「そうだっ! 自分を信じろっ!!」
熱い台詞で発破を掛けると、ミミックは瞳を瞑り力を入れ始める。
まるで最終奥義を出すヒーローのような、隠されていた力に目覚める勇者のような、そんな神々しい光が、イケメンミミックの体を包み込む。
そして、
「うん。やっぱり無理だね」
早々に出来ないと言われてしまった。
あの思わせ振りな光はなんだったんだよっ!?
それは、あまりにも簡単に発生する事であったが、俺とミミックは、その可能性を完全に失念していた。
そしてそれは、国の一大事だというにも関わらず、俺達へと襲い掛かってきたのだ。
「これから……どうしようか?」
隣のイケメンミミックが俺に尋ねてくる。
どうしようか言われてもなぁ。
若い王様の部屋を後にした俺とミミックは、どこかに寄り道せず、刑務所のトイレに戻る予定だった。
しかし、
「ご、ごめん、フィル君」
顔を青くしている爽やかイケメンが、謎の謝罪をしてくる。
もう嫌な予感しかしない。
「おい、謝るなよ。謝らずに、さっさと帰ろうぜっ!」
そうだ。どうせ、トイレが我慢しきれずにちょっと、ちょっとだけ、やっちまったって事だろ。
「元の場所に帰」
「言うなっ! 気合いでなんとかしろっ!!」
「気合いでって……さすがの僕でも、精神論ではどうにもならないよ」
「諦めるなよっ!」
俺は諦めかけているミミックの両肩を力強く掴み、
「大丈夫だっ! お前なら出来るっ! 優秀でスタイルも顔も性格もイケメンなお前ならっ! 絶対に出来るっ!!」
「そ、そうかな?」
「そうだっ! 自分を信じろっ!!」
熱い台詞で発破を掛けると、ミミックは瞳を瞑り力を入れ始める。
まるで最終奥義を出すヒーローのような、隠されていた力に目覚める勇者のような、そんな神々しい光が、イケメンミミックの体を包み込む。
そして、
「うん。やっぱり無理だね」
早々に出来ないと言われてしまった。
あの思わせ振りな光はなんだったんだよっ!?
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