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可愛いモノ好きの恐怖
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おかしい。
森の入り口まで来た俺とマーアは、そこで立ち止まった。
いや、おかしいのは森だけに限った話じゃない。
「さすがに恐怖耐性が百を越えれば、魔物相手に吐く。なんてことは無さそうだな」
ちゃんとした戦闘が出来るのかどうかを確認するため、植物型の魔物であるマンイーターと戦闘をした。
確かに、恐怖によって吐くことはなかった。なかったんだが……
「とはいえ、剣も抜かないで棒立ちとは、いったいどういう了見なのだ?」
マーアが言う通り、俺はマンイーターと戦う気力が湧かなかった。というより、湧くはずもない。
だってよ……
「マンイーターって、あんなに可愛かったのか?」
「…………は?」
いや、ちゃんと分かっているんだ。
マンイーターは、ヒョロヒョロとした細い蔦を器用に使って歩いている魔物で、その頭とも観て取れるコップのような罠を運んでいる、比較的見映えの悪い魔物だと。
だが、さっきの戦闘のマンイーターはどうだったか。
少なくとも俺には、
幼い子供が大きな荷物を両手に抱えて、一生懸命に運んでいるように見えた。
そんな頑張っている奴に攻撃なんて出来るだろうか。
いや! 出来るわけがないっ!
もし、容赦なく攻撃できる奴が居るとすれば、そいつは悪魔に違いがない!
「この悪魔めっ!」
「私は聖女だっ!」
それはそれで疑わしいのだが?
ともかく。
そんな感じで、俺の目に写るモノは、なんらかの形で愛くるしさを見せてくるのだ。これはこれで剣が振れない。
「まぁいい。それよりも、今回は一気に中央に行くぞ!」
「あぁ!」
今の森ならスキップでも余裕で反対側まで行ける!
あまりにも丸々とした可愛らしい見た目の森だからなっ!!
森の入り口まで来た俺とマーアは、そこで立ち止まった。
いや、おかしいのは森だけに限った話じゃない。
「さすがに恐怖耐性が百を越えれば、魔物相手に吐く。なんてことは無さそうだな」
ちゃんとした戦闘が出来るのかどうかを確認するため、植物型の魔物であるマンイーターと戦闘をした。
確かに、恐怖によって吐くことはなかった。なかったんだが……
「とはいえ、剣も抜かないで棒立ちとは、いったいどういう了見なのだ?」
マーアが言う通り、俺はマンイーターと戦う気力が湧かなかった。というより、湧くはずもない。
だってよ……
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「…………は?」
いや、ちゃんと分かっているんだ。
マンイーターは、ヒョロヒョロとした細い蔦を器用に使って歩いている魔物で、その頭とも観て取れるコップのような罠を運んでいる、比較的見映えの悪い魔物だと。
だが、さっきの戦闘のマンイーターはどうだったか。
少なくとも俺には、
幼い子供が大きな荷物を両手に抱えて、一生懸命に運んでいるように見えた。
そんな頑張っている奴に攻撃なんて出来るだろうか。
いや! 出来るわけがないっ!
もし、容赦なく攻撃できる奴が居るとすれば、そいつは悪魔に違いがない!
「この悪魔めっ!」
「私は聖女だっ!」
それはそれで疑わしいのだが?
ともかく。
そんな感じで、俺の目に写るモノは、なんらかの形で愛くるしさを見せてくるのだ。これはこれで剣が振れない。
「まぁいい。それよりも、今回は一気に中央に行くぞ!」
「あぁ!」
今の森ならスキップでも余裕で反対側まで行ける!
あまりにも丸々とした可愛らしい見た目の森だからなっ!!
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