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平原の恐怖
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称号はともかく、これで俺は、街の外に出歩けるようになったはずだ。
今日のスキルポーションでは、恐怖耐性のレベルが上がらなかったが、それでもレベル十一。
俺の見立てでは、森はともかく、平原くらいなら行動できるはず。
ただ、平原でも油断は出来ない。というのも、平原にも魔物が出現するからだ。
まぁ、比較的弱い部類の魔物しか出てこないが、俺の初陣としては、侮れる魔物なんか存在しない。
「長剣は……オーケーだな」
仕事の報酬で新調した鉄の剣。量産されたなまくらではあるが、平原を散歩する程度なら問題ないはずだ。
っと、今日のルートを説明しておこう。
今日は、平原の街道を百メートルほど進んで、そのまま真っ直ぐ戻ってくる。以上だ。
とんでもなく短い散歩だが、俺としては、まず門を潜り抜けられるかどうかにかかっている。
情けない? なんとでも言いやがれっ!
俺は俺のペースで成長してやるっ!
「っと、もう門の前か……」
つい二ヶ月ほど前までは、門を見ただけで震えだす程だったのにな……感慨深いものがある。
「おいおい、またゲロを破棄に来たのか?」
なんて、門番の兵士二人が笑うが、俺は気にせずに門を潜り抜け……
……たっ!
「しっ!」
完全にっ! 平原にっ! 街の外にっ!!
俺は大いなる一歩を踏み締めたのだっ!!!
「うっぷ」
ちょっと吐き気が……だが、動ける。
俺は試しにと、門のすぐ側で腰に下げた剣を抜く。
……うん。軽く振る分には問題ない。
この平原で気を付けるべきは、狼系の魔物だ。
あいつらは素早い上に連携を取ってくる。
街中での俺なら、恐怖が軽減されているから、倒すことも出来るかもしれない。
だが、ここは平原だ。広い上に恐怖が足枷になってくる。
ここで街中と変わらずに動けるようになるまでには、レベルをもう十はあげる必要があるだろう。
「まだ稼ぐ必要があるな……」
とはいえ、二ヶ月でレベル十一だ。
レベルの上がり難さを考えても、十六歳の内に活動範囲を平原まで広げられそうだ。
「よしっ!」
まずは百メートル! 歩いてみようかっ!!
今日のスキルポーションでは、恐怖耐性のレベルが上がらなかったが、それでもレベル十一。
俺の見立てでは、森はともかく、平原くらいなら行動できるはず。
ただ、平原でも油断は出来ない。というのも、平原にも魔物が出現するからだ。
まぁ、比較的弱い部類の魔物しか出てこないが、俺の初陣としては、侮れる魔物なんか存在しない。
「長剣は……オーケーだな」
仕事の報酬で新調した鉄の剣。量産されたなまくらではあるが、平原を散歩する程度なら問題ないはずだ。
っと、今日のルートを説明しておこう。
今日は、平原の街道を百メートルほど進んで、そのまま真っ直ぐ戻ってくる。以上だ。
とんでもなく短い散歩だが、俺としては、まず門を潜り抜けられるかどうかにかかっている。
情けない? なんとでも言いやがれっ!
俺は俺のペースで成長してやるっ!
「っと、もう門の前か……」
つい二ヶ月ほど前までは、門を見ただけで震えだす程だったのにな……感慨深いものがある。
「おいおい、またゲロを破棄に来たのか?」
なんて、門番の兵士二人が笑うが、俺は気にせずに門を潜り抜け……
……たっ!
「しっ!」
完全にっ! 平原にっ! 街の外にっ!!
俺は大いなる一歩を踏み締めたのだっ!!!
「うっぷ」
ちょっと吐き気が……だが、動ける。
俺は試しにと、門のすぐ側で腰に下げた剣を抜く。
……うん。軽く振る分には問題ない。
この平原で気を付けるべきは、狼系の魔物だ。
あいつらは素早い上に連携を取ってくる。
街中での俺なら、恐怖が軽減されているから、倒すことも出来るかもしれない。
だが、ここは平原だ。広い上に恐怖が足枷になってくる。
ここで街中と変わらずに動けるようになるまでには、レベルをもう十はあげる必要があるだろう。
「まだ稼ぐ必要があるな……」
とはいえ、二ヶ月でレベル十一だ。
レベルの上がり難さを考えても、十六歳の内に活動範囲を平原まで広げられそうだ。
「よしっ!」
まずは百メートル! 歩いてみようかっ!!
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