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称号の恐怖
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焼き鳥屋と剣術の先生。二つの仕事を同時平行で働いたため、恐怖耐性のスキルポーションを買う余裕がかなり増えた。
その結果、俺が恐怖耐性スキルを付与されてからの二ヶ月でこうなった。
剣術スキル:レベル六
ツッコミスキル:レベル八十七
恐怖耐性スキル:レベル十一
調理スキル:レベル八
ボケスキル:レベル三十三
獲得称号:猪突猛進
「………………」
やっと……やっと!
「恐怖耐性スキル! レベル十を突破したぞぉー!!」
長かった。
今の俺は、路地裏でもビクビクせずに歩ける一人前の男だっ!
「……まぁ、昼間限定だが」
それでも大通りなら日が暮れてからでも歩けるようになった!
これは俺的にかなりの進歩だ。
おかげで、剣術を教えている生徒の母親からの晩飯もいただく事が出来た。
手ぶらではなんだからと、俺が焼いた焼き鳥の盛り合わせを持っていったところ、今度買いに来てくれることになった。
客まで得られて、店的にも嬉しいことだろう。俺の店じゃねぇけど。
「……さてと」
まぁ、気付いてくれて、あえてスルーしてくれた人もいるのだろうが、
なんか称号を獲得しました。
ツッコミスキルが五十になったときに、称号を獲得しました。とかなんとかアナウンスが頭の中に流れ、スキルカードにも猪突猛進なる称号が追記されていた。
ただ、称号を得たところで、何か変化があるようには感じられなかった。
強いて言うなら、この称号にツッコミを入れて、二三ほどレベルが上がったことぐらいだ。
だから協会へと足を運んできた。まぁ、恐怖耐性のレベル上げも兼ねてだが。
「確かに称号を獲得されてますね……少し調べてみますね」
「お願いします」
俺が聞いたことある称号は、スキルレベルを一定値まで上昇させるか、特定の魔物を狩るかで得られる。
そして、その称号には獲得した人間のステータスを上昇させるような効果がある。と聞いている。
どんな効果があるかどうかは、鑑定スキルか、協会で金を払って調べて貰う必要がある。
「お待たせしました」
と、俺が得た称号の効果について思案していると、受付の人が一枚の紙を持って戻ってきた。
その紙を俺に見やすいように、カウンターの上に置く。
「称号、猪突猛進。効果はツッコミの威力が二倍になる。だそうです」
「…………それだけ?」
「はい! それだけです」
めっちゃいい笑顔で言われた。
「ふざけんなよっ! 称号のくせにっ! 使い道がねぇだろうがっ! ステータスを上昇させるような効果を持たせろやっ!!」
ーーツッコミスキルのレベルが上昇しました。
レベル:八十八
「うるせぇ!!」
と、スキルカードを面子のように石畳の床へと叩きつけた。
その結果、俺が恐怖耐性スキルを付与されてからの二ヶ月でこうなった。
剣術スキル:レベル六
ツッコミスキル:レベル八十七
恐怖耐性スキル:レベル十一
調理スキル:レベル八
ボケスキル:レベル三十三
獲得称号:猪突猛進
「………………」
やっと……やっと!
「恐怖耐性スキル! レベル十を突破したぞぉー!!」
長かった。
今の俺は、路地裏でもビクビクせずに歩ける一人前の男だっ!
「……まぁ、昼間限定だが」
それでも大通りなら日が暮れてからでも歩けるようになった!
これは俺的にかなりの進歩だ。
おかげで、剣術を教えている生徒の母親からの晩飯もいただく事が出来た。
手ぶらではなんだからと、俺が焼いた焼き鳥の盛り合わせを持っていったところ、今度買いに来てくれることになった。
客まで得られて、店的にも嬉しいことだろう。俺の店じゃねぇけど。
「……さてと」
まぁ、気付いてくれて、あえてスルーしてくれた人もいるのだろうが、
なんか称号を獲得しました。
ツッコミスキルが五十になったときに、称号を獲得しました。とかなんとかアナウンスが頭の中に流れ、スキルカードにも猪突猛進なる称号が追記されていた。
ただ、称号を得たところで、何か変化があるようには感じられなかった。
強いて言うなら、この称号にツッコミを入れて、二三ほどレベルが上がったことぐらいだ。
だから協会へと足を運んできた。まぁ、恐怖耐性のレベル上げも兼ねてだが。
「確かに称号を獲得されてますね……少し調べてみますね」
「お願いします」
俺が聞いたことある称号は、スキルレベルを一定値まで上昇させるか、特定の魔物を狩るかで得られる。
そして、その称号には獲得した人間のステータスを上昇させるような効果がある。と聞いている。
どんな効果があるかどうかは、鑑定スキルか、協会で金を払って調べて貰う必要がある。
「お待たせしました」
と、俺が得た称号の効果について思案していると、受付の人が一枚の紙を持って戻ってきた。
その紙を俺に見やすいように、カウンターの上に置く。
「称号、猪突猛進。効果はツッコミの威力が二倍になる。だそうです」
「…………それだけ?」
「はい! それだけです」
めっちゃいい笑顔で言われた。
「ふざけんなよっ! 称号のくせにっ! 使い道がねぇだろうがっ! ステータスを上昇させるような効果を持たせろやっ!!」
ーーツッコミスキルのレベルが上昇しました。
レベル:八十八
「うるせぇ!!」
と、スキルカードを面子のように石畳の床へと叩きつけた。
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