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本編
221:家路につく
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一応、ノーとシルヴァの貴重な証言を手帳にまとめ終わったところで、それを待っていたのかノーが切り出す。
「我が君。こうして月の修復を頼みはしていますが、猶予は今しばらくありますので、我が君の心の準備が整ってからでかまいません」
「え、そうなのか?」
確かに、クエスト詳細に期限が切られていないのは気になっていたが。
「ええ、正直なところ、我が君が恐るべき速さでこちら側に来られましたので、割と余裕はあります」
『であるなぁ、過去を振り返ってみてもこれほど速く至った者はいなかったである』
「そうなのか……? ただ、準備といってもここには何もないし、転移も出来ないし……」
いや、ストラウスを使えば戻ることも出来るのだろうか? ただ、あれはあまり普段使いするようなものではない気がする。
「ああ、それは気がつかず失礼しました」
「うん?」
ノーがそう言って、何もない野に手をかざすと────欠け月の写しが出現した。
「えっ……」
「……」
僕とバラムは絶句するが、ノーは優雅に紅茶を口につけているし、シルヴァは無反応だ。
「どうしてノーが欠け月の写しを……もしかして他の欠け月の写しもノーが……?」
「まさか。そこまでの力は神ならぬ身ではとても……。ただ、我が君の領域では少しだけ繋がりへの干渉がしやすいというだけですわ」
説明されても分かるような、分からないような。精一杯噛み砕いて分かる部分を咀嚼してみる。
「う、うーん? とりあえず……この場以外では容易に出来ることではない、と?」
「そう思っていただいてかまいません。やり方さえ理解することが出来れば、この領域に限っては我が君の方が自由に改変出来ましょう」
「……そうなのか?」
「ええ。何しろここは我が君の“世界”ですから」
「僕の、世界……」
僕はこの何もない、寂しい野原に目を向ける。
「本来ならば降り立った瞬間、我が君の望みを反映させた世界になるのですが……我が君は奥ゆかしいですからね。強く念じれば、我が君の世界が立ちのぼりましょう」
「そう、いうものなのか……?」
強く念じる……のは、もう少し後にするとして、もう一つだけ気になっていたことをたずねる。
「『僕の世界』というが、ノーはここを『幽明の境』と言っていたと思うんだが……」
「ええ、幽明の境……ここは光神の世界と闇神の世界の狭間ですわ。その狭間の一角に我が君の統べる領域が出来たのです。この陸地が我が君の領域、世界ですわ」
「ふぅむ……なるほど?」
やっと具体的にここが何なのか、情報が増えた。外部サイトで検索したところによれば『幽明境』という言葉があり、その意味は平たく言えば『幽』があの世で『明』がこの世を指すらしい。『境』の意味は少しニュアンスが異なっているようだが……まぁ、この世界ではあの世とこの世の狭間、ということなのだろう。
「この星の湖が闇神の世界、空が光神の領域……とかだろうか?」
「ご明察の通りにございます。我が君は闇に親しい為に、世界が闇の世界に近くなっているのでしょう」
「そうか」
その辺は、細かい部分をそういうものかと目を瞑ってしまえば、大雑把には理解しやすい。光に親しい状態で世界を望んでいたら、空中に陸でも出来ていたのだろうか? 天空に浮かぶ世界とは、そちらの方がファンタジーな感じはするな。
などと、空を見上げてとりとめもないことを考えていると、ノーが静かに席を立つ。
この場がお開きになるような気配を感じ、僕も席を立つ。すると、糸がほどけるようにティーテーブルもティーセットも椅子も何もかも跡形もなく消え去る。
「さて……我が君にもやるべきことや準備があるでしょうから、わたくしはしばしお暇させていただきましょう」
「そうか……しかし、ノーに連絡したい時はどうすれば?」
今は指輪もないし、盟友契約もしていないので、ノーとの連絡手段がない。
「それでしたら、この地でわたくしの名を呼んでくだされば、いつでも参じますわ」
「……分かった」
どういう原理かは相変わらず分からないが、そういうものらしい。この世界の成り立ちの大枠や問題の原因はだいぶ分かったが、現時点ではノーが一番謎が多いかもしれない。シルヴァと同じ妖精なのかどうかすらも曖昧だ。
『主殿。我もしばし友といくである。積もる話があるでな』
「そうですね。貴方はずっと寝こけていたのですから、わたくしの積年の愚痴くらいはたっぷり聞いていただきましょう」
『クククッ、手厳しいであるな!』
そう言うと、ノーがシルヴァの背に横乗りになったと同時にシルヴァが駆け出し、あっという間に地平線の彼方に消えていってしまった。
シルヴァとノーがいなくなると、先ほどまでの賑やかさが嘘のように静寂がおとずれる。
……こうして感じてみると、僕たち以外には意志あるものが存在しない、とても寂しい空間なのだと理解する。
「はぁ……」
空を仰ぎ、目を閉じる。
ノーの言葉を思い出し、改めて“僕の望み”を強く念じる。
そうしてしばらくの後、目を開ければそこには────薄暮はさらに暗さを増し、宵闇に包まれた深い森が広がっていた。
この暗さでは、欠け月の写しの淡い光でも、煌々と輝いて見える。眩しいほどだ。
「これは……」
隣から戸惑いの声が聞こえる。
僕は変化の途中は見ていないが……彼の目にはどう映っていたのだろう? 僕の世界は。
「とりあえず、ここの欠け月に触れておこう」
「あ、ああ……」
雪山の入り口以来の欠け月の写しなので、忘れずに触れておく。地名は『幽明の境:縁覚編纂士トウノの世界』とあった。
欠け月に触れたあとは、周囲を見渡す。どこもかしこも、森を構成する木と根があるばかりだ。
「……」
……しかし、ここには深い森以外のものが一つだけある。
それは、今は多分、僕にしか分からないので、戸惑う彼の手をとって、深い森へと足を踏み出す。
「こっちだ。……僕とはぐれないように」
僕以外は導きがなければ、永遠に彷徨うことになる迷いの森。彷徨った末に自分というものが分からなくなって宵闇の中にとけていってしまう、かなり恐ろしい場所だ。
しかし、僕は張り巡らされた“根”によってこの領域のことは手にとるように分かる。
……それで気づいたが、ノーは僕の世界に既にいないが、か細い糸のようなものが一本、領域の端に繋がれていた。これで、僕の呼びかけに応えられる、ということなのだろう。
なので、たとえはぐれても僕の方はすぐに見つけられるのでそこまで注意しなくてもいいのだが……。
「……ああ」
僕の言葉に繋がれた手に強く力がこめられる。そのことに心が湧きたって、表出した根も多い、歩きやすいとはいえない地を進む足取りが軽くなっていく。
つまづいてもきっと、根か彼が支えてくれるだろうと、足元など気にせずにひたすら彼の手を引いて目的地へ向かう。
やがて、木々のない、開けた場所に出る。
そこは星の湖のほとりで────一軒の家があった。
欧州の田舎町にあるような、やや大雑把に建てられた、大きくゆとりのある古い家と、これまた大雑把に区切られた庭……。
「こんなところに家……?」
手を繋いだままの彼が呆然と漏らす。
彼は初めて見る家かもしれないが、僕にはとても懐かしい。
正確には“住んでいた家”ではないが、“帰りたい場所”として常に心にあったのは────。
「これは、僕の家だ」
「我が君。こうして月の修復を頼みはしていますが、猶予は今しばらくありますので、我が君の心の準備が整ってからでかまいません」
「え、そうなのか?」
確かに、クエスト詳細に期限が切られていないのは気になっていたが。
「ええ、正直なところ、我が君が恐るべき速さでこちら側に来られましたので、割と余裕はあります」
『であるなぁ、過去を振り返ってみてもこれほど速く至った者はいなかったである』
「そうなのか……? ただ、準備といってもここには何もないし、転移も出来ないし……」
いや、ストラウスを使えば戻ることも出来るのだろうか? ただ、あれはあまり普段使いするようなものではない気がする。
「ああ、それは気がつかず失礼しました」
「うん?」
ノーがそう言って、何もない野に手をかざすと────欠け月の写しが出現した。
「えっ……」
「……」
僕とバラムは絶句するが、ノーは優雅に紅茶を口につけているし、シルヴァは無反応だ。
「どうしてノーが欠け月の写しを……もしかして他の欠け月の写しもノーが……?」
「まさか。そこまでの力は神ならぬ身ではとても……。ただ、我が君の領域では少しだけ繋がりへの干渉がしやすいというだけですわ」
説明されても分かるような、分からないような。精一杯噛み砕いて分かる部分を咀嚼してみる。
「う、うーん? とりあえず……この場以外では容易に出来ることではない、と?」
「そう思っていただいてかまいません。やり方さえ理解することが出来れば、この領域に限っては我が君の方が自由に改変出来ましょう」
「……そうなのか?」
「ええ。何しろここは我が君の“世界”ですから」
「僕の、世界……」
僕はこの何もない、寂しい野原に目を向ける。
「本来ならば降り立った瞬間、我が君の望みを反映させた世界になるのですが……我が君は奥ゆかしいですからね。強く念じれば、我が君の世界が立ちのぼりましょう」
「そう、いうものなのか……?」
強く念じる……のは、もう少し後にするとして、もう一つだけ気になっていたことをたずねる。
「『僕の世界』というが、ノーはここを『幽明の境』と言っていたと思うんだが……」
「ええ、幽明の境……ここは光神の世界と闇神の世界の狭間ですわ。その狭間の一角に我が君の統べる領域が出来たのです。この陸地が我が君の領域、世界ですわ」
「ふぅむ……なるほど?」
やっと具体的にここが何なのか、情報が増えた。外部サイトで検索したところによれば『幽明境』という言葉があり、その意味は平たく言えば『幽』があの世で『明』がこの世を指すらしい。『境』の意味は少しニュアンスが異なっているようだが……まぁ、この世界ではあの世とこの世の狭間、ということなのだろう。
「この星の湖が闇神の世界、空が光神の領域……とかだろうか?」
「ご明察の通りにございます。我が君は闇に親しい為に、世界が闇の世界に近くなっているのでしょう」
「そうか」
その辺は、細かい部分をそういうものかと目を瞑ってしまえば、大雑把には理解しやすい。光に親しい状態で世界を望んでいたら、空中に陸でも出来ていたのだろうか? 天空に浮かぶ世界とは、そちらの方がファンタジーな感じはするな。
などと、空を見上げてとりとめもないことを考えていると、ノーが静かに席を立つ。
この場がお開きになるような気配を感じ、僕も席を立つ。すると、糸がほどけるようにティーテーブルもティーセットも椅子も何もかも跡形もなく消え去る。
「さて……我が君にもやるべきことや準備があるでしょうから、わたくしはしばしお暇させていただきましょう」
「そうか……しかし、ノーに連絡したい時はどうすれば?」
今は指輪もないし、盟友契約もしていないので、ノーとの連絡手段がない。
「それでしたら、この地でわたくしの名を呼んでくだされば、いつでも参じますわ」
「……分かった」
どういう原理かは相変わらず分からないが、そういうものらしい。この世界の成り立ちの大枠や問題の原因はだいぶ分かったが、現時点ではノーが一番謎が多いかもしれない。シルヴァと同じ妖精なのかどうかすらも曖昧だ。
『主殿。我もしばし友といくである。積もる話があるでな』
「そうですね。貴方はずっと寝こけていたのですから、わたくしの積年の愚痴くらいはたっぷり聞いていただきましょう」
『クククッ、手厳しいであるな!』
そう言うと、ノーがシルヴァの背に横乗りになったと同時にシルヴァが駆け出し、あっという間に地平線の彼方に消えていってしまった。
シルヴァとノーがいなくなると、先ほどまでの賑やかさが嘘のように静寂がおとずれる。
……こうして感じてみると、僕たち以外には意志あるものが存在しない、とても寂しい空間なのだと理解する。
「はぁ……」
空を仰ぎ、目を閉じる。
ノーの言葉を思い出し、改めて“僕の望み”を強く念じる。
そうしてしばらくの後、目を開ければそこには────薄暮はさらに暗さを増し、宵闇に包まれた深い森が広がっていた。
この暗さでは、欠け月の写しの淡い光でも、煌々と輝いて見える。眩しいほどだ。
「これは……」
隣から戸惑いの声が聞こえる。
僕は変化の途中は見ていないが……彼の目にはどう映っていたのだろう? 僕の世界は。
「とりあえず、ここの欠け月に触れておこう」
「あ、ああ……」
雪山の入り口以来の欠け月の写しなので、忘れずに触れておく。地名は『幽明の境:縁覚編纂士トウノの世界』とあった。
欠け月に触れたあとは、周囲を見渡す。どこもかしこも、森を構成する木と根があるばかりだ。
「……」
……しかし、ここには深い森以外のものが一つだけある。
それは、今は多分、僕にしか分からないので、戸惑う彼の手をとって、深い森へと足を踏み出す。
「こっちだ。……僕とはぐれないように」
僕以外は導きがなければ、永遠に彷徨うことになる迷いの森。彷徨った末に自分というものが分からなくなって宵闇の中にとけていってしまう、かなり恐ろしい場所だ。
しかし、僕は張り巡らされた“根”によってこの領域のことは手にとるように分かる。
……それで気づいたが、ノーは僕の世界に既にいないが、か細い糸のようなものが一本、領域の端に繋がれていた。これで、僕の呼びかけに応えられる、ということなのだろう。
なので、たとえはぐれても僕の方はすぐに見つけられるのでそこまで注意しなくてもいいのだが……。
「……ああ」
僕の言葉に繋がれた手に強く力がこめられる。そのことに心が湧きたって、表出した根も多い、歩きやすいとはいえない地を進む足取りが軽くなっていく。
つまづいてもきっと、根か彼が支えてくれるだろうと、足元など気にせずにひたすら彼の手を引いて目的地へ向かう。
やがて、木々のない、開けた場所に出る。
そこは星の湖のほとりで────一軒の家があった。
欧州の田舎町にあるような、やや大雑把に建てられた、大きくゆとりのある古い家と、これまた大雑把に区切られた庭……。
「こんなところに家……?」
手を繋いだままの彼が呆然と漏らす。
彼は初めて見る家かもしれないが、僕にはとても懐かしい。
正確には“住んでいた家”ではないが、“帰りたい場所”として常に心にあったのは────。
「これは、僕の家だ」
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