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本編
177:バラムの現在のステータス
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そうしてしばし、軽く触れ合いを続けてじんわり広がるような温かさに心地よくなっていたが、そういえば、今もまだ普通にイベント中なのを思い出す。
黒曜天母がオセロットを説教するとか何とかというのと、シルヴァに他の皆への状況共有を任せてしまっているんだったな……。
と、思い返していて、ふとバラムのことについて気になることが思い浮かぶ。
「そういえば、最後のあの大技はなんだったんだ?」
今まではギリギリ、ファンタジー世界の剣士ならまだ出来る、か? と、納得出来るラインの技だったような気がするが、先ほどの大技はオーラが明らかに犬の形をして自走までしていた。
魔法ならまだ納得出来るが、あれは魔法では無かった。
それに、気のせいでなければ直前に聞こえた言葉は……。
「……ああ、あれか。お前が使ってる……言葉?を俺も一応習得出来たんだ」
「《古ルートムンド語》か?」
「それだ」
「そうなのか」
イベント前に聞いた時は、あと少しで習得出来そうと聞いていたが、既に習得出来ていたらしい。
「ふぅむ……〈底無し穴の走狗〉は秘技なんだろうか?」
「いや、詳しくは…………お前が調べた方が色々分かるんじゃねぇか……?」
「うん? ……それはまぁ、確かに。それじゃあ……」
何となく言葉を濁すバラムに首を捻るが、僕が《慧眼》で見ればいいのはその通りだと思うので、バラムの情報に意識を向ける。
……そういえば、バラムの情報を見るのはバラムを《編纂》してしまった時以来だな、と思いながら見てみると────。
名前:バラム
年齢:24
性別:男
種族:夜狗族 (属:底根族)
職業:大剣使い 傭兵ギルドランク特A
称号:【鉄銹凶狗】【底根の番犬】 控え 【夜狗の血族】【底根の猟犬】
技能:《大剣術》《渾身》《夜狗の直観》《健啖》《不撓》《夜狗の視覚》《夜狗の威圧》《夜狗の嗅覚》《状態異常耐性》《免疫》《騎乗戦》《魔物知識》《格闘術》《動物知識》《植物知識》《投擲》《変化》《歴史学》《古ルートムンド語》《鉄銹凶狗の大剣使いバラムの奥義》
装備:鋼の大剣、傭兵の鎧シリーズ、ダガーナイフ、投げナイフ、盟友の証《トウノ》、除災の守りナイフ
状態:正常
特殊効果:《縁覚編纂士トウノの編纂》《底根の精》
…………うぅん。
………………まぁ、バラムが確認しろと言ったのは多分《鉄銹凶狗の大剣使いバラムの奥義》のことで、自分でこれを口にするのは抵抗があったからだと思うんだが…………まぁ、僕の演奏の技能みたいなニュアンスだと思うので気持ちは分かるが…………いや。
「色々変わりすぎててどこからツッコめばいいのか……」
「……まぁ、あれから色々あったからな」
僕の反応に察するものがあったのか、一応共感は示してくれたが、反応が妙に薄くないだろうか?
多分、種族、称号、特殊効果あたりが相互作用しつつおかしくなっている気がする。というか、こう言ってはなんだが、ほぼ僕関連だ。
「この種族の『属』というのは……?」
「転生する時に『付き従う者はあるか』とか問われたからお前を思い浮かべたらそうなってたな」
「聞いてない……」
「……聞かれなかったからな」
「うぅん……」
確かに、自分の転生後ステータスの把握に手一杯で聞けてはいなかったかもしれないが……。
「じゃあ、僕の種族名関連はほとんど転生した時に変化なり、追加なりされたのか?」
「ああ」
ということらしい。
「さりげなく【鉄銹】の称号も少し変わってしまっているが……」
この称号はバラムの通り名に使われているので、どういう扱いになるのだろう?
「別に、元のが変わったわけじゃねぇし、どうもしねぇよ」
「そういうものか?」
「そういうもんだ」
まぁ、呼び方に困らなければ何でもいいのかもしれないが。というか『凶狗』とかあまり穏やかではない文字が追加されてるのは一体……。
確認したいことはこれではないので、称号の『番犬』や『猟犬』というのは一旦スルーしよう。【夜狗の血族】の説明を思い起こせば、理解出来る気もするし。
では、技能へ……と思ったが、一つどうしても気になってしまうものが……。
《底根の精》
底根族の特別な源の力。
一時、賜った力の分だけ己の力と成す。
また、癒しと浄めの効果もある。
しかし新たに作られた種族の特殊効果の為、本当のところはよく分からない。
特殊効果:一定時間任意のステータス値上昇、全ステータス回復、特殊状態異常解除、特殊状態異常耐性(中)
「精……一定時間…………」
そこで、僕達が……というか、バラムが先ほどまで何をしていたかが思い出される。
「まさかと思うが……《底根の精》って……」
「……お前の精か?」
「やっぱり……そうなんだろうか……」
僕の精を取り込む為にしていた行為の感触まで蘇り、背中に甘い痺れが走って身じろぎしてしまう。
ソワソワしている僕とは対照的にバラムはかなり険しい表情になっていた。
「……これ、絶対誰にも知られるわけにいかねぇな」
「えっ…………ああ、まぁ、そうか」
《底根の精》がどんなものか、効果付与の方法はともかく性能だけでみると、僕でも分かるくらいかなり破格だ。
……あまり考えたくないが、形振り構わず欲しいとか思う存在もいるのかもしれない。
深く考えたくないので、思考を中断するが、どうしたって不快な気配がして流石にゾッとする。
「そうだな……お互いに気をつけよう」
「……ああ」
……それにしても、根といい、精といい、何となく“素材感”が強いような……。
……気づきたくないことに気づいてしまったな……。
努力してそれは置いておくとして。
「えぇと、それでこの鉄銹凶狗の大剣使い……もがっ」
オセロットを瀕死にさせた大技に関連すると思われる技能名を口にしようとしたら、手で口を塞がれてしまった。
…………目を逸らしている顔は無表情だが、絆を通して流れ込んでくる感情的には相当恥ずかしいようだ。……まぁ、気持ちは分かる。
「じゃ、じゃあ〈底無し穴の走狗〉はこの技能の奥義の一つ、ということなのだろうか?」
「そうらしい」
「技能名からしても奥義名からしてもバラム専用技っぽいな」
「かもな」
それからもう少し詳しく奥義習得の経緯を聞くと、僕が翻訳したユヌの旧倉庫にあった武術本の内容を読んだら《古ルートムンド語》の『剣技』を覚えることが出来、そこからさらに《鉄銹凶狗の大剣使いバラムの奥義》を獲得したとのことだった。
そこまで説明を聞いて疑問が湧く。
「ふぅむ……僕はそれらの本を全て原文で読めているが『剣技』はさておき、何か一つくらいはそういうものが獲得出来ていそうだが、これはどういう……?」
『剣技』については、剣を振ったこともなければ、戦闘職でも無いので親和性や経験の面で習得出来ないのは納得出来るが、非戦闘職系の技も一つも使えるようになっていないのはどうしたことだろう?
「さあな。……覚えた感覚としては、俺はお前の秘技……っていうか次から次へと思うまま技を作ってんのが信じられねぇ感じだが」
「うぅん? そうか……。この感じだと『秘技』は《古ルートムンド語》を覚えたからと言って誰でも獲得出来るものではないのだろうか……」
そういえば、シルヴァも《古ルートムンド語》を獲得しているのに秘技を扱える様子は無かったな。使えたらテンション高く色々試していそうだし……。
そんなわけで。
バラムが《古ルートムンド語》を獲得したおかげでこの言語に関する新発見があったところで、バラムのステータスチェックを終えた。
黒曜天母がオセロットを説教するとか何とかというのと、シルヴァに他の皆への状況共有を任せてしまっているんだったな……。
と、思い返していて、ふとバラムのことについて気になることが思い浮かぶ。
「そういえば、最後のあの大技はなんだったんだ?」
今まではギリギリ、ファンタジー世界の剣士ならまだ出来る、か? と、納得出来るラインの技だったような気がするが、先ほどの大技はオーラが明らかに犬の形をして自走までしていた。
魔法ならまだ納得出来るが、あれは魔法では無かった。
それに、気のせいでなければ直前に聞こえた言葉は……。
「……ああ、あれか。お前が使ってる……言葉?を俺も一応習得出来たんだ」
「《古ルートムンド語》か?」
「それだ」
「そうなのか」
イベント前に聞いた時は、あと少しで習得出来そうと聞いていたが、既に習得出来ていたらしい。
「ふぅむ……〈底無し穴の走狗〉は秘技なんだろうか?」
「いや、詳しくは…………お前が調べた方が色々分かるんじゃねぇか……?」
「うん? ……それはまぁ、確かに。それじゃあ……」
何となく言葉を濁すバラムに首を捻るが、僕が《慧眼》で見ればいいのはその通りだと思うので、バラムの情報に意識を向ける。
……そういえば、バラムの情報を見るのはバラムを《編纂》してしまった時以来だな、と思いながら見てみると────。
名前:バラム
年齢:24
性別:男
種族:夜狗族 (属:底根族)
職業:大剣使い 傭兵ギルドランク特A
称号:【鉄銹凶狗】【底根の番犬】 控え 【夜狗の血族】【底根の猟犬】
技能:《大剣術》《渾身》《夜狗の直観》《健啖》《不撓》《夜狗の視覚》《夜狗の威圧》《夜狗の嗅覚》《状態異常耐性》《免疫》《騎乗戦》《魔物知識》《格闘術》《動物知識》《植物知識》《投擲》《変化》《歴史学》《古ルートムンド語》《鉄銹凶狗の大剣使いバラムの奥義》
装備:鋼の大剣、傭兵の鎧シリーズ、ダガーナイフ、投げナイフ、盟友の証《トウノ》、除災の守りナイフ
状態:正常
特殊効果:《縁覚編纂士トウノの編纂》《底根の精》
…………うぅん。
………………まぁ、バラムが確認しろと言ったのは多分《鉄銹凶狗の大剣使いバラムの奥義》のことで、自分でこれを口にするのは抵抗があったからだと思うんだが…………まぁ、僕の演奏の技能みたいなニュアンスだと思うので気持ちは分かるが…………いや。
「色々変わりすぎててどこからツッコめばいいのか……」
「……まぁ、あれから色々あったからな」
僕の反応に察するものがあったのか、一応共感は示してくれたが、反応が妙に薄くないだろうか?
多分、種族、称号、特殊効果あたりが相互作用しつつおかしくなっている気がする。というか、こう言ってはなんだが、ほぼ僕関連だ。
「この種族の『属』というのは……?」
「転生する時に『付き従う者はあるか』とか問われたからお前を思い浮かべたらそうなってたな」
「聞いてない……」
「……聞かれなかったからな」
「うぅん……」
確かに、自分の転生後ステータスの把握に手一杯で聞けてはいなかったかもしれないが……。
「じゃあ、僕の種族名関連はほとんど転生した時に変化なり、追加なりされたのか?」
「ああ」
ということらしい。
「さりげなく【鉄銹】の称号も少し変わってしまっているが……」
この称号はバラムの通り名に使われているので、どういう扱いになるのだろう?
「別に、元のが変わったわけじゃねぇし、どうもしねぇよ」
「そういうものか?」
「そういうもんだ」
まぁ、呼び方に困らなければ何でもいいのかもしれないが。というか『凶狗』とかあまり穏やかではない文字が追加されてるのは一体……。
確認したいことはこれではないので、称号の『番犬』や『猟犬』というのは一旦スルーしよう。【夜狗の血族】の説明を思い起こせば、理解出来る気もするし。
では、技能へ……と思ったが、一つどうしても気になってしまうものが……。
《底根の精》
底根族の特別な源の力。
一時、賜った力の分だけ己の力と成す。
また、癒しと浄めの効果もある。
しかし新たに作られた種族の特殊効果の為、本当のところはよく分からない。
特殊効果:一定時間任意のステータス値上昇、全ステータス回復、特殊状態異常解除、特殊状態異常耐性(中)
「精……一定時間…………」
そこで、僕達が……というか、バラムが先ほどまで何をしていたかが思い出される。
「まさかと思うが……《底根の精》って……」
「……お前の精か?」
「やっぱり……そうなんだろうか……」
僕の精を取り込む為にしていた行為の感触まで蘇り、背中に甘い痺れが走って身じろぎしてしまう。
ソワソワしている僕とは対照的にバラムはかなり険しい表情になっていた。
「……これ、絶対誰にも知られるわけにいかねぇな」
「えっ…………ああ、まぁ、そうか」
《底根の精》がどんなものか、効果付与の方法はともかく性能だけでみると、僕でも分かるくらいかなり破格だ。
……あまり考えたくないが、形振り構わず欲しいとか思う存在もいるのかもしれない。
深く考えたくないので、思考を中断するが、どうしたって不快な気配がして流石にゾッとする。
「そうだな……お互いに気をつけよう」
「……ああ」
……それにしても、根といい、精といい、何となく“素材感”が強いような……。
……気づきたくないことに気づいてしまったな……。
努力してそれは置いておくとして。
「えぇと、それでこの鉄銹凶狗の大剣使い……もがっ」
オセロットを瀕死にさせた大技に関連すると思われる技能名を口にしようとしたら、手で口を塞がれてしまった。
…………目を逸らしている顔は無表情だが、絆を通して流れ込んでくる感情的には相当恥ずかしいようだ。……まぁ、気持ちは分かる。
「じゃ、じゃあ〈底無し穴の走狗〉はこの技能の奥義の一つ、ということなのだろうか?」
「そうらしい」
「技能名からしても奥義名からしてもバラム専用技っぽいな」
「かもな」
それからもう少し詳しく奥義習得の経緯を聞くと、僕が翻訳したユヌの旧倉庫にあった武術本の内容を読んだら《古ルートムンド語》の『剣技』を覚えることが出来、そこからさらに《鉄銹凶狗の大剣使いバラムの奥義》を獲得したとのことだった。
そこまで説明を聞いて疑問が湧く。
「ふぅむ……僕はそれらの本を全て原文で読めているが『剣技』はさておき、何か一つくらいはそういうものが獲得出来ていそうだが、これはどういう……?」
『剣技』については、剣を振ったこともなければ、戦闘職でも無いので親和性や経験の面で習得出来ないのは納得出来るが、非戦闘職系の技も一つも使えるようになっていないのはどうしたことだろう?
「さあな。……覚えた感覚としては、俺はお前の秘技……っていうか次から次へと思うまま技を作ってんのが信じられねぇ感じだが」
「うぅん? そうか……。この感じだと『秘技』は《古ルートムンド語》を覚えたからと言って誰でも獲得出来るものではないのだろうか……」
そういえば、シルヴァも《古ルートムンド語》を獲得しているのに秘技を扱える様子は無かったな。使えたらテンション高く色々試していそうだし……。
そんなわけで。
バラムが《古ルートムンド語》を獲得したおかげでこの言語に関する新発見があったところで、バラムのステータスチェックを終えた。
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