174 / 186
本編
173:アクションセンス
しおりを挟む
あぬ丸達はバラムとオセロットがいるところからほんの少しだけ離れたところにいた。……さっき視たところからさらに転がっている大きなジャガーが増えている。
シルヴァが姿を少し大きくて真っ黒なオンキラに変えて降り立ったところで、あぬ丸がこちらに気づく。
「ん? あ、やっほートウのん。クエストはどうなったのぉ?」
『……そういえば皆に伝えられてなかったな。無事クリア出来た。この地を統べる神のような存在は正常になったと思う』
「そっかー。じゃあ、割とどうとでもなるかなー?」
『まぁ、黒曜天母の心証に差は出るかもしれないが……確かに最悪の事態にはならないかもしれないな。征服者達はシャケ茶漬け達がほぼ倒しているようだし』
「あ、さっき倒したからこっちに合流するって言ってたねー」
黒曜天母やオセロット達に禁呪を仕掛けていたと思われる征服者達は、既にほぼ全滅しているので、後は残ってしまった厄介な影響を取り除けば、この島に元の平穏が訪れるだろう。
……異分子でいうと僕達もいるが……まぁ、あと3日もすれば綺麗さっぱりいなくなるしな。
「そんでー……なんか向こうに二足歩行型巨大モフモフが見えるんだけどぉ?」
あぬ丸が木々の間から見え隠れするオセロットに目を向けながら言う。
『どちらか倒れた方のボスの力が、残った方に送られるようになっていたらしく、ああして多分……パワーアップしてしまったようだ』
「なるほどぉ、そういうパターンのボスだったんだねー」
流石、ゲーム慣れしているのか、僕の簡単な説明だけで何が起こったのか把握出来たようだ。
「で、トウのんはどうしてこっちにー?」
『ああ、オセロットは黒曜天母の異常と根本は同じものに侵されていたんだ。だから、戦士達もそうなんじゃないかと視に来た』
「ほうほう。この辺にいるモフモフ戦士は大体、陥落させたと思うから、存分に見ていってー!」
『あ、ああ。なんというか……流石だな……』
「ふふふー、私が本気を出せばこんなもんよー」
ということで、早速戦士達を注視してみる。
『ふぅむ……オセロットほどでは無いが、禁呪の影響が出ているな』
戦士達の中心にある光に、オセロットほどではないが、淀んだ糸屑のようなものが少し付着していた。
「きんじゅ……禁呪? へぇ、そんなのがあるのかぁ。……モフモフを苦しめるなんて……私も虫が苦手とかヌルいこと言ってないであっちに行けば良かったかなぁ?」
『……』
表情は普段通り朗らかなのに、物凄く迫力があるように感じるのは気のせい……では無さそうだ。バラムの威圧に似た圧を感じる。
幸い、もう全滅した者に興味は無いのか、すぐにいつもの親しみやすい雰囲気に戻った。
「それでー、ここからどうすればいいんだろうねぇ?」
『そうだな……多分、僕の根でどうにか出来ると思うんだが……』
『主殿。流石に直接は控えて欲しいであるぞ』
『……分かった。それじゃあ……』
『ふむ……主殿がやりやすいように、我がこの辺り一帯を少し隠すである!』
もう、こうなったら他のプレイヤーの前で何やってもいいか、と少し投げやり気味に考えていたが、僕がこの後どうするのかを知っているシルヴァが察してくれ、場を整えてくれるようだ。
『助かる』
そうして、シルヴァの力によってほんの少し空間が“ズレた”のが視えた。いつの間にか、あぬ丸や付近にいたプレイヤーがいなくなっている。
僕はシルヴァの背から降りて《変化》を解き、ヴァイオリンを取り出して構える。
そうして黒曜天母の依代に使ったハイパワー浄化セットを旋律に乗せて拡散させる。
すると、石ではなく、土だからかすぐに黒い根がボコボコと生えてきて戦士ひと……いや、一頭?ずつに向かっていく。
ズブッ
「えっ」
ここから巻きついてどうにかするのか?と見ていると────根が戦士の胸を貫いてしまった。
……焦ったが、よく視るとLPに差し障りは一応……無いようだ。
そうこうしている内に、胸を貫いた根は素早く淀んだ糸屑のようなものを捕えて吸収を始めた。黒曜天母に巣食っていた、最も濃かっただろう《腐れの呪い》を吸収し、おそらくそれに対する耐性を獲得している根にとっては、この程度では枯れそうな素振りすら見せない。
……むしろ栄養に出来ている可能性すらある。
その証拠に、さくっと糸屑を吸収し終えた根達は、もう用は無いとばかりに戦士の身体から離れていくと……何処か少し離れたところに根を伸ばしていく。
「……? 何処に……あっ」
根が伸びていく方向を見ると、鍋の蓋や他のプレイヤーが対処している人型の戦士にも忍び寄って胸を貫いていた。
……何か、すごく的確だな。しかも、糸屑を素早く回収して素早く撤退している。……僕より余程動きが良いというか、アクションセンスがあるし……サラッと空間のズレも普通に越えているのは一体何なのか……。
「………………今は、深く考えないでおこう」
この根について考えるより、今は他にやる事がある。
とりあえず、目の前の気絶している大きなジャガーに目を向けて、色々検分して異常が無いかを確認する。
不思議なことに身体に貫いた形跡は無かった。
「ふぅむ……もしかして実際に貫いていたわけでは無い……?」
『何がであるか?』
「実は……」
シルヴァに“視た”ことと、起きた事象を説明する。
『うむ、我も空間系は得意分野である故見えたが、今の主殿の根は実体を持っていなかったである。であるから、身体を傷つけていないのであるな』
「そうなのか」
どうやら僕の《慧眼》は実体が無いものもかなりハッキリ視えるようになっているようだ。……またサラッと根が実体無しで出て来ていることについては……まぁ、これも今は置いておこう……。
それはさておき。
「これで戦士達は大丈夫そうだな」
僕は再びフクロウに《変化》してシルヴァの背に乗る。
『であるか。では、空間を元に戻すである』
『ああ』
次の瞬間には、空間のズレが元に戻る。
「あ、戻ってきたー。どうなったのー?」
『無事、禁呪の影響を取り除けたと思う。……勢いで鍋の蓋達が対処してる戦士の方も取り除くことは出来たんだが……』
「おっ! じゃあ、こっち側の戦力になってくれるかなー?」
『それは……どうだろうな? オセロットが僕達に敵対行動を取っているし……』
彼らの長であるオセロットの状態を見て、僕達に敵意を示す可能性も中々高そうだ。
「そっかー、まぁ、モフモフ達の様子を見て、加勢にならなそうだったら、またいくらでも転がして足止めするから任せといてー!」
『そ、そうか。頼りになる』
モフモフのこととなると、普通に頼もしいあぬ丸がさらに頼もしくなるな。
『じゃあ、僕はあちらに戻る』
バラムとオセロットの戦いの方が気になるので、戻ろう。
「分かったー、シャケ茶漬けも間に合いそうだったらそっちに行くように伝えるねぇ」
『頼む』
『では、しっかりと掴まっているであるぞ』
『ああ』
僕が根で自分の体を固定したのを確認してから、鷲となって飛び立つ。
バラムとオセロットはまだ、攻防を繰り広げていた。
だがやはり、全力で倒しに来るオセロットに対し、倒さないように、それでいて牙や爪攻撃を食らわないように神経を使わないといけないバラムの方が少しずつ押されているように思える。
ただ、オセロットを一時的に行動不能にするような大技を用意する時間さえあれば、最小限の被害で解決出来そうな気もする。となると……。
『バラムが態勢を整える隙を作りたいな』
『……まさかと思うが……主殿?』
シルヴァが問いかけてくるが、まぁ、その予想通りだと思う。
『僕が囮になろう』
シルヴァが姿を少し大きくて真っ黒なオンキラに変えて降り立ったところで、あぬ丸がこちらに気づく。
「ん? あ、やっほートウのん。クエストはどうなったのぉ?」
『……そういえば皆に伝えられてなかったな。無事クリア出来た。この地を統べる神のような存在は正常になったと思う』
「そっかー。じゃあ、割とどうとでもなるかなー?」
『まぁ、黒曜天母の心証に差は出るかもしれないが……確かに最悪の事態にはならないかもしれないな。征服者達はシャケ茶漬け達がほぼ倒しているようだし』
「あ、さっき倒したからこっちに合流するって言ってたねー」
黒曜天母やオセロット達に禁呪を仕掛けていたと思われる征服者達は、既にほぼ全滅しているので、後は残ってしまった厄介な影響を取り除けば、この島に元の平穏が訪れるだろう。
……異分子でいうと僕達もいるが……まぁ、あと3日もすれば綺麗さっぱりいなくなるしな。
「そんでー……なんか向こうに二足歩行型巨大モフモフが見えるんだけどぉ?」
あぬ丸が木々の間から見え隠れするオセロットに目を向けながら言う。
『どちらか倒れた方のボスの力が、残った方に送られるようになっていたらしく、ああして多分……パワーアップしてしまったようだ』
「なるほどぉ、そういうパターンのボスだったんだねー」
流石、ゲーム慣れしているのか、僕の簡単な説明だけで何が起こったのか把握出来たようだ。
「で、トウのんはどうしてこっちにー?」
『ああ、オセロットは黒曜天母の異常と根本は同じものに侵されていたんだ。だから、戦士達もそうなんじゃないかと視に来た』
「ほうほう。この辺にいるモフモフ戦士は大体、陥落させたと思うから、存分に見ていってー!」
『あ、ああ。なんというか……流石だな……』
「ふふふー、私が本気を出せばこんなもんよー」
ということで、早速戦士達を注視してみる。
『ふぅむ……オセロットほどでは無いが、禁呪の影響が出ているな』
戦士達の中心にある光に、オセロットほどではないが、淀んだ糸屑のようなものが少し付着していた。
「きんじゅ……禁呪? へぇ、そんなのがあるのかぁ。……モフモフを苦しめるなんて……私も虫が苦手とかヌルいこと言ってないであっちに行けば良かったかなぁ?」
『……』
表情は普段通り朗らかなのに、物凄く迫力があるように感じるのは気のせい……では無さそうだ。バラムの威圧に似た圧を感じる。
幸い、もう全滅した者に興味は無いのか、すぐにいつもの親しみやすい雰囲気に戻った。
「それでー、ここからどうすればいいんだろうねぇ?」
『そうだな……多分、僕の根でどうにか出来ると思うんだが……』
『主殿。流石に直接は控えて欲しいであるぞ』
『……分かった。それじゃあ……』
『ふむ……主殿がやりやすいように、我がこの辺り一帯を少し隠すである!』
もう、こうなったら他のプレイヤーの前で何やってもいいか、と少し投げやり気味に考えていたが、僕がこの後どうするのかを知っているシルヴァが察してくれ、場を整えてくれるようだ。
『助かる』
そうして、シルヴァの力によってほんの少し空間が“ズレた”のが視えた。いつの間にか、あぬ丸や付近にいたプレイヤーがいなくなっている。
僕はシルヴァの背から降りて《変化》を解き、ヴァイオリンを取り出して構える。
そうして黒曜天母の依代に使ったハイパワー浄化セットを旋律に乗せて拡散させる。
すると、石ではなく、土だからかすぐに黒い根がボコボコと生えてきて戦士ひと……いや、一頭?ずつに向かっていく。
ズブッ
「えっ」
ここから巻きついてどうにかするのか?と見ていると────根が戦士の胸を貫いてしまった。
……焦ったが、よく視るとLPに差し障りは一応……無いようだ。
そうこうしている内に、胸を貫いた根は素早く淀んだ糸屑のようなものを捕えて吸収を始めた。黒曜天母に巣食っていた、最も濃かっただろう《腐れの呪い》を吸収し、おそらくそれに対する耐性を獲得している根にとっては、この程度では枯れそうな素振りすら見せない。
……むしろ栄養に出来ている可能性すらある。
その証拠に、さくっと糸屑を吸収し終えた根達は、もう用は無いとばかりに戦士の身体から離れていくと……何処か少し離れたところに根を伸ばしていく。
「……? 何処に……あっ」
根が伸びていく方向を見ると、鍋の蓋や他のプレイヤーが対処している人型の戦士にも忍び寄って胸を貫いていた。
……何か、すごく的確だな。しかも、糸屑を素早く回収して素早く撤退している。……僕より余程動きが良いというか、アクションセンスがあるし……サラッと空間のズレも普通に越えているのは一体何なのか……。
「………………今は、深く考えないでおこう」
この根について考えるより、今は他にやる事がある。
とりあえず、目の前の気絶している大きなジャガーに目を向けて、色々検分して異常が無いかを確認する。
不思議なことに身体に貫いた形跡は無かった。
「ふぅむ……もしかして実際に貫いていたわけでは無い……?」
『何がであるか?』
「実は……」
シルヴァに“視た”ことと、起きた事象を説明する。
『うむ、我も空間系は得意分野である故見えたが、今の主殿の根は実体を持っていなかったである。であるから、身体を傷つけていないのであるな』
「そうなのか」
どうやら僕の《慧眼》は実体が無いものもかなりハッキリ視えるようになっているようだ。……またサラッと根が実体無しで出て来ていることについては……まぁ、これも今は置いておこう……。
それはさておき。
「これで戦士達は大丈夫そうだな」
僕は再びフクロウに《変化》してシルヴァの背に乗る。
『であるか。では、空間を元に戻すである』
『ああ』
次の瞬間には、空間のズレが元に戻る。
「あ、戻ってきたー。どうなったのー?」
『無事、禁呪の影響を取り除けたと思う。……勢いで鍋の蓋達が対処してる戦士の方も取り除くことは出来たんだが……』
「おっ! じゃあ、こっち側の戦力になってくれるかなー?」
『それは……どうだろうな? オセロットが僕達に敵対行動を取っているし……』
彼らの長であるオセロットの状態を見て、僕達に敵意を示す可能性も中々高そうだ。
「そっかー、まぁ、モフモフ達の様子を見て、加勢にならなそうだったら、またいくらでも転がして足止めするから任せといてー!」
『そ、そうか。頼りになる』
モフモフのこととなると、普通に頼もしいあぬ丸がさらに頼もしくなるな。
『じゃあ、僕はあちらに戻る』
バラムとオセロットの戦いの方が気になるので、戻ろう。
「分かったー、シャケ茶漬けも間に合いそうだったらそっちに行くように伝えるねぇ」
『頼む』
『では、しっかりと掴まっているであるぞ』
『ああ』
僕が根で自分の体を固定したのを確認してから、鷲となって飛び立つ。
バラムとオセロットはまだ、攻防を繰り広げていた。
だがやはり、全力で倒しに来るオセロットに対し、倒さないように、それでいて牙や爪攻撃を食らわないように神経を使わないといけないバラムの方が少しずつ押されているように思える。
ただ、オセロットを一時的に行動不能にするような大技を用意する時間さえあれば、最小限の被害で解決出来そうな気もする。となると……。
『バラムが態勢を整える隙を作りたいな』
『……まさかと思うが……主殿?』
シルヴァが問いかけてくるが、まぁ、その予想通りだと思う。
『僕が囮になろう』
1,278
お気に入りに追加
2,970
あなたにおすすめの小説
妹を侮辱した馬鹿の兄を嫁に貰います
ひづき
BL
妹のべルティシアが馬鹿王子ラグナルに婚約破棄を言い渡された。
フェルベードが怒りを露わにすると、馬鹿王子の兄アンセルが命を持って償うと言う。
「よし。お前が俺に嫁げ」
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
彼の至宝
まめ
BL
十五歳の誕生日を迎えた主人公が、突如として思い出した前世の記憶を、本当にこれって前世なの、どうなのとあれこれ悩みながら、自分の中で色々と折り合いをつけ、それぞれの幸せを見つける話。
【完結】僕の異世界転生先は卵で生まれて捨てられた竜でした
エウラ
BL
どうしてこうなったのか。
僕は今、卵の中。ここに生まれる前の記憶がある。
なんとなく異世界転生したんだと思うけど、捨てられたっぽい?
孵る前に死んじゃうよ!と思ったら誰かに助けられたみたい。
僕、頑張って大きくなって恩返しするからね!
天然記念物的な竜に転生した僕が、助けて育ててくれたエルフなお兄さんと旅をしながらのんびり過ごす話になる予定。
突発的に書き出したので先は分かりませんが短い予定です。
不定期投稿です。
本編完結で、番外編を更新予定です。不定期です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる