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本編
172:第2ラウンド
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バラムとばっちり“目が合って”いる。
「……」
今の僕の視界はシルヴァの分体のはずなので、シルヴァのことを見ている可能性もあるが……この視線はそうは思っていない気がする。
『彼奴、我の分体から主殿の気配がすることに気づいたであるな。流石の勘の良さである』
「やっぱり、僕の視線に気づいているのか……」
気を散らしてすまないが、今は戦士長との戦いに専念してもらいたい。
ということで、一旦《慧眼》の遠隔制御を止める。
『して、主殿。ここからどうするである?』
「そうだな……明らかに戦士達に征服者達が施した何らかの影響が出ていると思う。だから、それさえどうにか出来れば良いんじゃないだろうか」
『ふむふむ』
そうすれば、誤解も解けて戦闘終了に持ち込めるだろう。
「ただ、もう少し戦士達に近づきたい。少なくとも僕の《慧眼》で直接視ることが出来るくらいには」
『今の状態だと難しいであるか?』
「ああ」
感覚とかではなくてダイレクトに「中継視界ではこれ以上視ることは出来ません」とメッセージが出て来た。
ということは“直接”ならば、もっと視れるということだ。
それに既に《腐れの呪い》は、一応僕の根でどうにか出来ている。……原理は僕にもあまり分かっていないが、まぁ、解決方法がないよりは良いだろう。
『ふむ……最初は、このまま戦闘が終わるまで主殿には安全な場所にいてもらった方がいいと思っていたであるが、今となっては主殿も大分逞しくなってきたであるからな! 存分に力を振るうといいである!』
「……ふ。ああ」
僕のようなヘンテコなプレイをしていても、何だかんだこうやって出来ることが増えていくのが、ゲームの醍醐味や楽しさなのかもしれないと自然と口角が上がる。
そうは言っても相変わらず戦闘能力も防御力も皆無なのだが。
「そうだな。そろそろ外の空気も恋しくなってきたし、来た道を戻るか…………ん?」
外へ出る為に来た道を戻ろうとしたところで、視界の端に何かひっかかるものがあってそちらに目を向ける。
そこにあるのは、広間中央に鎮座する黒曜石製のジャガー像だ。
……僕の視界では、ジャガー像から淡い光が溢れて束になったものが、上へと伸び……おそらくだが、バラム達がいる方面へと向かっていた。
「……つまり……どういうことだ? ……ああ、なるほど」
首を捻っていると、淡い光がまた別の形……意味のある《ウロタワン語》の形を成す。そこには『この依代から愚息の場所に送ってやる』的なことが書いてあった。
多分……というかほぼ間違いなく黒曜天母からのメッセージだろう。
「この依代の像から外に送ってくれるようだ」
『む、そうであるか! 気が利くであるな!』
「ああ、厚意に甘えるとしよう」
そうして早速石像へと近づくが……。
「ここからどうしたら……? ……あ、ああ、触れればいいと」
どうしたらいいのか分からないでいると、再び光が文字の形となって「依代に触れればそれでいい」というメッセージになった。……なんだろう、この感じ、似たような経験があるような……主に近くにいる妖精と出会った時に。……まぁ、今は関係ないか。
『主殿、用心の為にフードを被るである。《変化》はするであるか?』
「……そうだな、《変化》もしよう。すまないが、また移動はシルヴァに任せてもいいだろうか?」
『うむ! 我に任せるといいである!』
ということで、フードを被ってから《変化》をしてシルヴァの背に根で自分の体を固定して準備完了だ。
『では行くであるぞ、主殿』
『ああ』
そう言うと、シルヴァが依代に鼻先で触れる。
────次の瞬間、目の前に戦士長がいた。
「なっ!?」
「!? お前っ!」
『おっと、である』
『ぐっ……』
その場の全員が想定外の事態に、それぞれ無理矢理振り下ろす剣の方向を変えたり、突進を急停止したり、鷲に変身して急旋回からの急上昇をしたりした。
僕はシルヴァの急旋回急上昇などの慣性に振られて、振り落とされないようにするのに必死だった。
「何でこんなところに出て来た!?」
『この地を統べる者の厚意に甘えたら、ここに放り出されてな。不可抗力である!』
「チッ! すぐにここから離れろ!」
『そうは言ってもそうはいかないであるなぁ』
「あ゛あ゛!?」
シルヴァと背中の僕に素早く気づいたバラムが、僕達に一刻も早くここから離れさせようと声を張り上げる。
僕もすぐに離脱はしたいが、どうしてもこれだけはやらなければいけない。
ということで『黒曜天母の守護戦士長オセロット』を注視する。
『……うん?』
戦士長……オセロットの中心の大きな光になんとも言えない淀んだ色の何かが絡みついているのが視えた。
さらには、その絡みついているものによく似た色の筋が遠くへと伸びていた。
“その先を視る”と、そこには巨大なイモ虫のようなものがいた。近くにシャケ茶漬けの姿も視えるのであれが向こうのボス、ということなのだろう。
……しかし、このオセロットと巨大イモ虫を繋ぐ筋は一体どういうことだ?
と、首を捻っているところで。
“これで、トドメだっ!”
“キシャアアアアアッ!!!!”
シャケ茶漬けの気合いの声と同時に、黄金に輝く一閃が巨大イモ虫を呑み込み、イモ虫の叫び声らしきものが上がる。
“キ……キシャ…………”
“……ん?”
そのまま倒れるかと思いきや、淀んだ色の筋が急に太く濃くなる。
……その中を何かが流れている? いや、これは……巨大イモ虫の力みたいなものが移っているのだろうか?
ということは……。
『っ! バラム、警戒してくれ!』
「!」
「ぐっ! 何だ……力が溢れて……ぐ、グル……グルアアアアアッ!」
巨大イモ虫から送られてきた力を受け取ったオセロットから淀んだ色のオーラが溢れたかと思うと、みるみる体が膨れ、動物の毛のようなものが生えてくる。
獣の姿になるのか?と思ったら、人のように立ったまま、少しずつジャガーの特徴が現れている。端的に言えば、二足歩行のジャガー、といったところだ。
……ただ、獣姿の時のある種美しかったジャガー姿や、皆からイケメンと言われているようだった容姿の良さが見る影もなく、毛はゴワゴワと薄汚れ、目は血走り…………そして、あの“匂い”を放っている。
この様子だと巨大イモ虫とオセロット、どちらか残った方に倒れた方の力が送られてパワーアップするようになっていたのかもしれない。
……そんなことは今はさて置いて、伝えるべき情報を伝えなければ。
『牙と爪には《腐れの呪い》が付与されてる。受けてしまうとただで済まないかもしれないから気をつけてくれ』
二足歩行の姿になってから牙と爪により濃く淀んだオーラを纏っていた。
「それは分かったが……もう良いだろ、安全な場所に行っていてくれ。頼む」
バラムの切実な声と願いに、胸が締め付けられるようだが……未だオセロットの中心部にある光に絡みついた虫のようなもの……おそらく禁呪の残滓のようなものは現時点では僕にしかどうにか出来ないものだろう。
……ただ、あぬ丸がいる方の戦士達も視たいので、ここは少し離脱するとしよう。
『……分かった。少し戦士達の様子も見てくる。気をつけて』
「いや、こっちにはもう来るなよ」
『それは……出来ない』
「……はぁ。分かった。とりあえず今は行け」
『……ああ』
……丸1日半くらいしか離れていなかったはずなのに、随分久しぶりにバラムの赤みのある錆色の目と見つめ合う。
様々な急展開に浮き足だった気持ちが不思議と落ち着いて、活力が湧く。
オセロットや戦士達……それにバラムがあまり傷つかずに解決出来るように善処していこう。
『シルヴァ、あぬ丸達の方に行こう』
『うむ、分かったである』
そうして僕を乗せたシルヴァが身を翻した。
「……」
今の僕の視界はシルヴァの分体のはずなので、シルヴァのことを見ている可能性もあるが……この視線はそうは思っていない気がする。
『彼奴、我の分体から主殿の気配がすることに気づいたであるな。流石の勘の良さである』
「やっぱり、僕の視線に気づいているのか……」
気を散らしてすまないが、今は戦士長との戦いに専念してもらいたい。
ということで、一旦《慧眼》の遠隔制御を止める。
『して、主殿。ここからどうするである?』
「そうだな……明らかに戦士達に征服者達が施した何らかの影響が出ていると思う。だから、それさえどうにか出来れば良いんじゃないだろうか」
『ふむふむ』
そうすれば、誤解も解けて戦闘終了に持ち込めるだろう。
「ただ、もう少し戦士達に近づきたい。少なくとも僕の《慧眼》で直接視ることが出来るくらいには」
『今の状態だと難しいであるか?』
「ああ」
感覚とかではなくてダイレクトに「中継視界ではこれ以上視ることは出来ません」とメッセージが出て来た。
ということは“直接”ならば、もっと視れるということだ。
それに既に《腐れの呪い》は、一応僕の根でどうにか出来ている。……原理は僕にもあまり分かっていないが、まぁ、解決方法がないよりは良いだろう。
『ふむ……最初は、このまま戦闘が終わるまで主殿には安全な場所にいてもらった方がいいと思っていたであるが、今となっては主殿も大分逞しくなってきたであるからな! 存分に力を振るうといいである!』
「……ふ。ああ」
僕のようなヘンテコなプレイをしていても、何だかんだこうやって出来ることが増えていくのが、ゲームの醍醐味や楽しさなのかもしれないと自然と口角が上がる。
そうは言っても相変わらず戦闘能力も防御力も皆無なのだが。
「そうだな。そろそろ外の空気も恋しくなってきたし、来た道を戻るか…………ん?」
外へ出る為に来た道を戻ろうとしたところで、視界の端に何かひっかかるものがあってそちらに目を向ける。
そこにあるのは、広間中央に鎮座する黒曜石製のジャガー像だ。
……僕の視界では、ジャガー像から淡い光が溢れて束になったものが、上へと伸び……おそらくだが、バラム達がいる方面へと向かっていた。
「……つまり……どういうことだ? ……ああ、なるほど」
首を捻っていると、淡い光がまた別の形……意味のある《ウロタワン語》の形を成す。そこには『この依代から愚息の場所に送ってやる』的なことが書いてあった。
多分……というかほぼ間違いなく黒曜天母からのメッセージだろう。
「この依代の像から外に送ってくれるようだ」
『む、そうであるか! 気が利くであるな!』
「ああ、厚意に甘えるとしよう」
そうして早速石像へと近づくが……。
「ここからどうしたら……? ……あ、ああ、触れればいいと」
どうしたらいいのか分からないでいると、再び光が文字の形となって「依代に触れればそれでいい」というメッセージになった。……なんだろう、この感じ、似たような経験があるような……主に近くにいる妖精と出会った時に。……まぁ、今は関係ないか。
『主殿、用心の為にフードを被るである。《変化》はするであるか?』
「……そうだな、《変化》もしよう。すまないが、また移動はシルヴァに任せてもいいだろうか?」
『うむ! 我に任せるといいである!』
ということで、フードを被ってから《変化》をしてシルヴァの背に根で自分の体を固定して準備完了だ。
『では行くであるぞ、主殿』
『ああ』
そう言うと、シルヴァが依代に鼻先で触れる。
────次の瞬間、目の前に戦士長がいた。
「なっ!?」
「!? お前っ!」
『おっと、である』
『ぐっ……』
その場の全員が想定外の事態に、それぞれ無理矢理振り下ろす剣の方向を変えたり、突進を急停止したり、鷲に変身して急旋回からの急上昇をしたりした。
僕はシルヴァの急旋回急上昇などの慣性に振られて、振り落とされないようにするのに必死だった。
「何でこんなところに出て来た!?」
『この地を統べる者の厚意に甘えたら、ここに放り出されてな。不可抗力である!』
「チッ! すぐにここから離れろ!」
『そうは言ってもそうはいかないであるなぁ』
「あ゛あ゛!?」
シルヴァと背中の僕に素早く気づいたバラムが、僕達に一刻も早くここから離れさせようと声を張り上げる。
僕もすぐに離脱はしたいが、どうしてもこれだけはやらなければいけない。
ということで『黒曜天母の守護戦士長オセロット』を注視する。
『……うん?』
戦士長……オセロットの中心の大きな光になんとも言えない淀んだ色の何かが絡みついているのが視えた。
さらには、その絡みついているものによく似た色の筋が遠くへと伸びていた。
“その先を視る”と、そこには巨大なイモ虫のようなものがいた。近くにシャケ茶漬けの姿も視えるのであれが向こうのボス、ということなのだろう。
……しかし、このオセロットと巨大イモ虫を繋ぐ筋は一体どういうことだ?
と、首を捻っているところで。
“これで、トドメだっ!”
“キシャアアアアアッ!!!!”
シャケ茶漬けの気合いの声と同時に、黄金に輝く一閃が巨大イモ虫を呑み込み、イモ虫の叫び声らしきものが上がる。
“キ……キシャ…………”
“……ん?”
そのまま倒れるかと思いきや、淀んだ色の筋が急に太く濃くなる。
……その中を何かが流れている? いや、これは……巨大イモ虫の力みたいなものが移っているのだろうか?
ということは……。
『っ! バラム、警戒してくれ!』
「!」
「ぐっ! 何だ……力が溢れて……ぐ、グル……グルアアアアアッ!」
巨大イモ虫から送られてきた力を受け取ったオセロットから淀んだ色のオーラが溢れたかと思うと、みるみる体が膨れ、動物の毛のようなものが生えてくる。
獣の姿になるのか?と思ったら、人のように立ったまま、少しずつジャガーの特徴が現れている。端的に言えば、二足歩行のジャガー、といったところだ。
……ただ、獣姿の時のある種美しかったジャガー姿や、皆からイケメンと言われているようだった容姿の良さが見る影もなく、毛はゴワゴワと薄汚れ、目は血走り…………そして、あの“匂い”を放っている。
この様子だと巨大イモ虫とオセロット、どちらか残った方に倒れた方の力が送られてパワーアップするようになっていたのかもしれない。
……そんなことは今はさて置いて、伝えるべき情報を伝えなければ。
『牙と爪には《腐れの呪い》が付与されてる。受けてしまうとただで済まないかもしれないから気をつけてくれ』
二足歩行の姿になってから牙と爪により濃く淀んだオーラを纏っていた。
「それは分かったが……もう良いだろ、安全な場所に行っていてくれ。頼む」
バラムの切実な声と願いに、胸が締め付けられるようだが……未だオセロットの中心部にある光に絡みついた虫のようなもの……おそらく禁呪の残滓のようなものは現時点では僕にしかどうにか出来ないものだろう。
……ただ、あぬ丸がいる方の戦士達も視たいので、ここは少し離脱するとしよう。
『……分かった。少し戦士達の様子も見てくる。気をつけて』
「いや、こっちにはもう来るなよ」
『それは……出来ない』
「……はぁ。分かった。とりあえず今は行け」
『……ああ』
……丸1日半くらいしか離れていなかったはずなのに、随分久しぶりにバラムの赤みのある錆色の目と見つめ合う。
様々な急展開に浮き足だった気持ちが不思議と落ち着いて、活力が湧く。
オセロットや戦士達……それにバラムがあまり傷つかずに解決出来るように善処していこう。
『シルヴァ、あぬ丸達の方に行こう』
『うむ、分かったである』
そうして僕を乗せたシルヴァが身を翻した。
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